Google 広告の転送

Google 広告用 BigQuery Data Transfer Service (旧称 Google AdWords)を使用すると、Google 広告レポートデータを定期的に読み込むジョブのスケジューリングと管理を自動化できます。

サポートされるレポート

Google 広告用 BigQuery Data Transfer Service では現在、次のレポート オプションがサポートされています。

Google 広告レポートが BigQuery Data Transfer Service のテーブルやビューに変換される仕組みについては、Google 広告レポートの変換をご覧ください。

Google 広告レポートが Google 広告管理画面の UI とどのように対応しているかについては、レポートと Google 広告管理画面との対応関係をご覧ください。

レポート オプション サポート
サポート対象の API バージョン

v201809

Google 広告 API(AdWords API)の移行については、移行ガイド(v201809)をご覧ください。

スケジュール

毎日、転送が最初に作成される時刻(デフォルト)

時刻を設定できます。

ウィンドウの更新

過去 7 日間(デフォルト)

構成可能(最大 30 日)

マッチテーブルのスナップショットは 1 日に 1 回取得され、最新の実行日付のパーティションに保存されます。マッチテーブルのスナップショットは、バックフィルや、リフレッシュ ウィンドウによって読み込まれた日には更新されません。リフレッシュ ウィンドウでどのマッチテーブルが更新されないかについては、バックフィルの設定をご覧ください。

最大バックフィル期間

制限なし

Google Play にはデータ保持期間の制限はありませんが、BigQuery Data Transfer Service には、1 回のバックフィルでリクエストできる日数に制限があります。バックフィルについては、バックフィルの設定をご覧ください。

MCC アカウントごとのお客様 ID 数

2,000

BigQuery Data Transfer Service は、Google 広告クライアント センター(MCC)アカウントごとに最大 2,000 個のお客様 ID をサポートしています。

始める前に

Google 広告の転送を作成する前に、以下を行います。

必要な権限

転送を作成するユーザーに、次の必要な権限が付与されていることを確認します。

  • BigQuery Data Transfer Service:

    • bigquery.transfers.update(転送を作成する権限)
    • bigquery.datasets.update(抽出先データセットに対する権限)

    bigquery.transfers.update 権限と bigquery.datasets.update 権限は IAM 事前定義ロール bigquery.admin に含まれています。BigQuery Data Transfer Service での IAM ロールの詳細については、アクセス制御のリファレンスをご覧ください。

  • Google 広告: 転送構成で使用されている Google 広告のお客様 ID または クライアント センター(MCC)アカウントへの読み取りアクセス権。

Google 広告のデータ転送の設定

Google 広告レポートのデータ転送を設定するには、以下が必要です。

  • お客様 ID: Google 広告によって発行された Google 広告のお客様 ID または MCC アカウント。Google 広告のお客様 ID を取得する方法については、お客様 ID の確認をご覧ください。

Google 広告レポートのデータ転送を作成するには:

Console

  1. Cloud Console の BigQuery ページに移動します。

    [BigQuery] ページに移動

  2. [転送] をクリックします。

  3. [転送を作成] をクリックします。

  4. [転送の作成] ページで、次の操作を行います。

    • [ソースタイプ] セクションで、[ソース] として [Google Ads] を選択します。

      転送のソース

    • [転送構成名] セクションの [表示名] に、転送名(例: My Transfer)を入力します。転送名には、後で修正が必要になった場合に簡単に識別できる任意の名前を使用できます。

      転送名

    • [スケジュール オプション] セクションで、[スケジュール] をデフォルト値([すぐに開始可能])のままにするか、[設定した時間に開始] をクリックします。

      • [繰り返しの頻度] で、転送を実行する頻度のオプションを選択します。

        • 毎日(デフォルト)
        • 毎週
        • 毎月
        • カスタム
        • オンデマンド
      • [開始日と実行時間] に、転送を開始する日付と時刻を入力します。[すぐに開始可能] を選択した場合、このオプションは無効になります。

        転送スケジュール

    • [転送先の設定] セクションの [宛先データセット] で、データを保存するために作成したデータセットを選択します。

      転送データセット

    • [データソースの詳細] セクションで、次の操作を行います。

      • [お客様 ID] にお客様 ID または MCC アカウントを入力します。
      • 削除済みまたは無効化されたエンティティおよび指標が転送されないようにするには、[Exclude removed / disabled Items] チェックボックスをオンにします。

        Google 広告ソースの詳細

    • (省略可)[通知オプション] セクションで、次の操作を行います。

      • 切り替えボタンをクリックしてメール通知を有効にします。このオプションを有効にすると、転送の実行が失敗した場合、転送管理者にメール通知が送信されます。
      • [Pub/Sub トピックを選択してください] で、トピック名を選択するか、[トピックを作成する] をクリックします。このオプションで、Pub/Sub の転送実行通知を構成します。
  5. [保存] をクリックします。

bq

bq mk コマンドを入力して、転送作成フラグ --transfer_config を指定します。次のフラグも必要です。

  • --data_source
  • --target_dataset
  • --display_name
  • --params

--project_id フラグを指定して、特定のプロジェクトを指定することもできます。--project_id を指定しない場合は、デフォルトのプロジェクトが使用されます。

bq mk \
--transfer_config \
--project_id=project_id \
--target_dataset=dataset \
--display_name=name \
--params='parameters' \
--data_source=data_source

ここで

  • project_id は、プロジェクト ID です。
  • dataset は、転送構成の抽出先データセットです。
  • name は、転送構成の表示名です。転送名には、後で修正が必要になった場合に簡単に識別できる任意の名前を使用できます。
  • parameters には、作成される転送構成のパラメータを JSON 形式で指定します。例: --params='{"param":"param_value"}'。Google 広告では、customer_id パラメータを指定する必要があります。オプションで、exclude_removed_items パラメータを true に設定して、削除済みまたは無効化されたエンティティおよび指標が転送されないようにできます。
  • data_source は、データソース(adwords)です。

たとえば、次のコマンドは、お客様 ID 123-123-1234 とターゲット データセット mydataset を使用して、My Transfer という名前の Google 広告の転送を作成します。この転送はデフォルトのプロジェクトで作成されます。

bq mk \
--transfer_config \
--target_dataset=mydataset \
--display_name='My Transfer' \
--params='{"customer_id":"123-123-1234","exclude_removed_items":"true"}' \
--data_source=adwords

コマンドの初回実行時に、次のようなメッセージが表示されます。

[URL omitted] Please copy and paste the above URL into your web browser and follow the instructions to retrieve an authentication code.

メッセージの指示に従って、認証コードをコマンドラインに貼り付けます。

API

projects.locations.transferConfigs.create メソッドを使用して、TransferConfig リソースのインスタンスを指定します。

Google 広告 MCC アカウントのサポート

お客様 ID に固有の複数の Google 広告転送をお持ちのお客様は、クライアント センター(MCC)アカウント レベルで 1 つの Google 広告転送を設定し、バックフィルをスケジュールして、お客様 ID に固有の個別の Google 広告転送を無効にすることをおすすめします。

Google 広告 MCC アカウントを使用すると、個別のお客様 ID を使用する場合よりもメリットがあります。

  • 複数のお客様 ID を報告するために複数の転送を管理する必要がなくなります。
  • すべてのお客様 ID が同じテーブルに格納されるため、顧客間のクエリをより簡単に作成できます。
  • MCC を使用すると、同じ 1 つのジョブで複数のお客様 ID が読み込まれるので、BigQuery Data Transfer Service の読み込み割り当て量の問題が緩和されます。

Google 広告 MCC アカウントの詳細については、管理アカウントの操作MCC アカウントへのアカウントのリンクについてをご覧ください。

次のリストは、特定の Google 広告 MCC アカウントにリンクされているお客様 ID を示しています。

  • 1234567890 - ルート MCC アカウント
    • 1234 - サブ MCC アカウント
      • 1111 - お客様 ID
      • 2222 - お客様 ID
      • 3333 - お客様 ID
      • 4444 - お客様 ID
      • 567 - サブ MCC アカウント
        • 5555 - お客様 ID
        • 6666 - お客様 ID
        • 7777 - お客様 ID
    • 89 - サブ MCC アカウント
      • 8888 - お客様 ID
      • 9999 - お客様 ID
    • 0000 - お客様 ID

MCC アカウントにリンクされたお客様 ID が各レポートに表示されます。BigQuery Data Transfer Service での Google 広告のレポート構造について詳しくは、Google 広告レポートの変換をご覧ください。

お客様 ID 1234567890 の転送構成

ルート MCC アカウント(お客様 ID 1234567890)の転送構成では、次のお客様 ID を含む転送実行が生成されます。

  • 1111(サブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 2222(サブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 3333(サブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 4444(サブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 5555(サブ MCC アカウント 567 およびサブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 6666(サブ MCC アカウント 567 およびサブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 7777(サブ MCC アカウント 567 およびサブ MCC アカウント 1234 を介して)
  • 8888(サブ MCC アカウント 89 を介して)
  • 9999(サブ MCC アカウント 89 を介して)
  • 0000(個別のお客様 ID)

お客様 ID 1234 の転送構成

サブ MCC アカウント 123(お客様 ID 1234)の転送構成では、次のお客様 ID を含む転送実行が生成されます。

  • 1111
  • 2222
  • 3333
  • 4444
  • 5555(サブ MCC アカウント 567 を介して)
  • 6666(サブ MCC アカウント 567 を介して)
  • 7777(サブ MCC アカウント 567 を介して)

お客様 ID 567 の転送構成

サブ MCC アカウント 567(お客様 ID 567)の転送構成では、次のお客様 ID を含む転送実行が生成されます。

  • 5555
  • 6666
  • 7777

お客様 ID 89 の転送構成

サブ MCC アカウント 89(お客様 ID 89)の転送構成では、次のお客様 ID を含む転送実行が生成されます。

  • 8888
  • 9999

お客様 ID 0000 の転送構成

お客様 ID 0000 の転送構成では、個別のお客様 ID のみを含む転送実行が生成されます。

  • 0000

Google 広告データを MCC に移行する

BigQuery Data Transfer Service の既存の Google 広告データを MCC 構造に移行するには、バックフィルを設定して、MCC アカウントにリンクされた転送構成で作成されたテーブルに既存のデータを追加します。バックフィルをスケジュールすると、マッチテーブルは更新されません。

Google 広告の転送設定のトラブルシューティング

転送を設定する際に問題が発生した場合は、BigQuery Data Transfer Service 転送設定のトラブルシューティングにある Google 広告の転送の問題をご覧ください。

データのクエリ

データが BigQuery Data Transfer Service に転送されると、取り込み時間パーティション分割テーブルにそのデータが書き込まれます。詳細については、パーティション分割テーブルの概要をご覧ください。

自動生成されたビューを使用せずに、テーブルでクエリを直接実行する場合は、そのクエリで _PARTITIONTIME 疑似列を使用する必要があります。詳細については、パーティション分割テーブルのクエリをご覧ください。

次の Google 広告サンプルクエリを使用して転送されたデータを分析できます。これらのクエリは、Google データポータルなどの可視化ツールでも使用できます。これらのクエリは、BigQuery Data Transfer Service で Google 広告データのクエリを開始するときに役立つように用意されたものです。これらのレポートで何ができるかに関する質問については、Google 広告の技術担当者にお問い合わせください。

以下の各クエリでは、dataset をデータセット名で置き換えてください。customer_id は、Google 広告のお客様 ID で置き換えます。

自動生成されたビューを使用せずに、テーブルでクエリを直接実行する場合は、そのクエリで _PARTITIONTIME 疑似列を使用する必要があります。詳細については、パーティション分割テーブルのクエリをご覧ください。

キャンペーンの掲載結果

次のサンプルクエリでは、過去 30 日間の Google 広告キャンペーンの掲載結果を分析します。

Console

SELECT
  c.ExternalCustomerId,
  c.CampaignName,
  c.CampaignStatus,
  SUM(cs.Impressions) AS Impressions,
  SUM(cs.Interactions) AS Interactions,
  (SUM(cs.Cost) / 1000000) AS Cost
FROM
  `dataset.Campaign_customer_id` c
LEFT JOIN
  `dataset.CampaignBasicStats_customer_id` cs
ON
  (c.CampaignId = cs.CampaignId
   AND cs._DATA_DATE BETWEEN
   DATE_ADD(CURRENT_DATE(), INTERVAL -31 DAY) AND DATE_ADD(CURRENT_DATE(), INTERVAL -1 DAY))
WHERE
  c._DATA_DATE = c._LATEST_DATE
GROUP BY
  1, 2, 3
ORDER BY
  Impressions DESC

bq

bq query --use_legacy_sql=false '
SELECT
  c.ExternalCustomerId,
  c.CampaignName,
  c.CampaignStatus,
  SUM(cs.Impressions) AS Impressions,
  SUM(cs.Interactions) AS Interactions,
  (SUM(cs.Cost) / 1000000) AS Cost
FROM
  `dataset.Campaign_customer_id` c
LEFT JOIN
  `dataset.CampaignBasicStats_customer_id` cs
ON
  (c.CampaignId = cs.CampaignId
   AND cs._DATA_DATE BETWEEN
   DATE_ADD(CURRENT_DATE(), INTERVAL -31 DAY) AND DATE_ADD(CURRENT_DATE(), INTERVAL -1 DAY))
WHERE
  c._DATA_DATE = c._LATEST_DATE
GROUP BY
  1, 2, 3
ORDER BY
  Impressions DESC'

キーワード数

次のサンプルクエリは、キャンペーン、広告グループ、ステータスごとにキーワードを分析します。このクエリでは、KeywordMatchType 関数を使用しています。キーワードのマッチタイプを使用すると、広告をトリガーする検索語句を制御できます。キーワードのマッチタイプの詳細については、キーワードのマッチタイプについてをご覧ください。

Console

SELECT
  c.CampaignStatus AS CampaignStatus,
  a.AdGroupStatus AS AdGroupStatus,
  k.Status AS KeywordStatus,
  k.KeywordMatchType AS KeywordMatchType,
  COUNT(*) AS count
FROM
  `dataset.Keyword_customer_id` k
  JOIN
  `dataset.Campaign_customer_id` c
ON
  (k.CampaignId = c.CampaignId AND k._DATA_DATE = c._DATA_DATE)
JOIN
  `dataset.AdGroup_customer_id` a
ON
  (k.AdGroupId = a.AdGroupId AND k._DATA_DATE = a._DATA_DATE)
WHERE
  k._DATA_DATE = k._LATEST_DATE
GROUP BY
  1, 2, 3, 4

bq

bq query --use_legacy_sql=false '
SELECT
  c.CampaignStatus AS CampaignStatus,
  a.AdGroupStatus AS AdGroupStatus,
  k.Status AS KeywordStatus,
  k.KeywordMatchType AS KeywordMatchType,
  COUNT(*) AS count
FROM
  `dataset.Keyword_customer_id` k
JOIN
  `dataset.Campaign_customer_id` c
ON
  (k.CampaignId = c.CampaignId AND k._DATA_DATE = c._DATA_DATE)
JOIN
  `dataset.AdGroup_customer_id` a
ON
  (k.AdGroupId = a.AdGroupId AND k._DATA_DATE = a._DATA_DATE)
WHERE
  k._DATA_DATE = k._LATEST_DATE
GROUP BY
  1, 2, 3, 4'