概要

Google Cloud のアーキテクチャ フレームワークでは、ベスト プラクティスについて説明し、実装上の最適化案を紹介して、プロダクトとサービスを詳しく取り上げています。このフレームワークは、実際のビジネスニーズに合致する Google Cloud のデプロイメントを設計できるようにすることを目的としています。

これは、Google Cloud の経験豊かな専門家集団が作成したフレームワークです。この集団には、カスタマー エンジニア、ソリューション アーキテクト、クラウドの信頼性エンジニア、プロフェッショナル サービス組織のメンバーなどが参加しています。このフレームワークは、次の各記事で構成されています。

Google Cloud を選ぶ理由

Google Cloud では、Google がその内部インフラストラクチャとオープンソース テクノロジーの向上に向けて長年積み上げてきた成果をお客様が活用できます。

セキュリティ優先

Google Cloud では、お客様のデータをホスト、提供、および保護する意義に高い基準を設定しています。セキュリティとデータ保護は、Google がそのプロダクトを設計および構築する際の基盤となります。Google では、Google Cloud のお客様が独自のデータを保持し、その使用方法を管理されていることを前提としています。

Google では、信頼性のある内部管理と監査を実施して、インサイダーによるアクセスからお客様のデータを保護しています。お客様は、Google Cloud 上で、Google 管理者のアクセスについてほぼリアルタイムでログを受け取ることができます。Google Cloud に保存されたデータは、継続的にセキュリティ モニタリングの対象となっているほか、使用されていないときも転送されているときもデフォルトで暗号化されています。Cloud Key Management Service(Clound KMS)を利用すると、顧客管理の暗号鍵(CMEK)機能でお客様自身の暗号鍵を管理できます。

詳細については、信頼とセキュリティをご覧ください。

オープン クラウド

Google では、特定のクラウドとの結び付きによってお客様の目標達成が妨げられることがあってはならないと考えています。オープン クラウドでは、開発と運用の一般的なアプローチをとりながら、Google Cloud 以外のさまざまなクラウドにアプリを配信できます。チームで広く共有するスキルの大半を決める優先度であっても、イノベーションを迅速に促進するための優先度であっても、さまざまな優先度を満たすことができます。クラウドのオープンソースでは、IT 投資をどこにデプロイするかに対する管理が保持されるので、オープン クラウドが実現します。たとえば、オンプレミスと複数のクラウドで、Kubernetes を使用してコンテナを管理でき、TensorFlow を使用して機械学習モデルを構築できます。

Google は、オープンソース テクノロジーの先駆者です。Google では、その企業理念でオープンソースを 2 か所に引用しており、それほどにオープンソースを重視しています。従業員とすべてのデベロッパーに、オープンソースに関わることを奨励しています。したがって、データ エクスポートの際にベンダー ロックインなどの阻害要素によってお客様が悩まされることはありません。

詳細については、オープンな API プラットフォームがより優れたクラウドを実現をご覧ください。

アナリティクスと人工知能

Google Cloud のフルマネージド サーバーレス アナリティクスは、スケール、パフォーマンス、費用に対する制約を排除しながら、お客様のビジネスを強力にサポートします。意思決定の改善やイノベーションの加速につながるリアルタイムの分析情報が得られます。管理を必要とするインフラストラクチャがないことから、速度を犠牲にすることなく、ビジネスで分析できるデータ量をスケールアップできます。

MapReduce、Dremel、Apache Beam、TensorFlow などのアナリティクスと人工知能(AI)の領域で、Google はイノベーションの長い歴史を持っています。このような作業は、Google 検索、G Suite などの一般ユーザー向けプロダクトや、Cloud BigtableDataflowAI Platform などの Google Cloud のコア プロダクトでインテリジェントな機能として結実しています。AI Platform の強力な機能を使用すると、より優れた製品レコメンデーションの開発、カスタマー サービスのエクスペリエンスと効率の向上、より的確なマーケティング キャンペーンの構築を実現できます。

詳細については、スマート アナリティクスをご覧ください。

グローバルなデータセンターとネットワーク

Google Cloud を選択すると、未来を見据えたインフラストラクチャを手にすることができます。これは Google が各種サービスの提供に使用しているインフラストラクチャとまったく同じものです。つまり、数十億件の検索結果を瞬時に返して、月に 60 億時間の YouTube 動画を再生し、10 億人もの Gmail ユーザーにストレージを提供しているインフラストラクチャが製品開発の基盤となります。Google のインフラストラクチャは、情報、アプリケーション、ネットワークの各分野でセキュリティを担う 700 人以上のエキスパートによって保護されています。

Google Cloud では、コンピューティング、ストレージ、アプリケーションのさまざまなサービスにわたり、高速で安定したパフォーマンスを提供しています。強力な処理能力、メモリに対して必要なアクセス、優れた IOPS によって、ユーザーに安定したパフォーマンスを提供するアプリケーションを実現できます。レイテンシを低減し、他のアプリケーションからの影響も避けることができます。

最後に、Google は、規模と先進性の面で最先端のソフトウェア定義コンピュータ ネットワークを擁しています。Google のバックボーンでは、高度なソフトウェア定義ネットワーキングやエッジ キャッシング サービスを使用して、高速で安定したスケーラブルなパフォーマンスを実現しています。

詳細については、グローバル ロケーショングローバル インフラストラクチャ、および Google Cloud の利点をご覧ください。

システム設計の原則

堅牢、セキュアでスケーラブルなシステムの設計は、アプリケーションの開発とクラウド インフラストラクチャの使用における重要な第一歩です。サイト信頼性エンジニアリング非抽象大規模システム設計の導入に関する章では、適切な設計の重要性を次のように取り上げています。

「Google では、システム開発におけるその経験に基づいて、どのような本番環境システムでも、信頼性が最も重要な機能であると考えています。設計段階で信頼性に関する問題の解決を先送りすると、わずかな機能を実現するために多額の費用を必要とする結果になることがわかっています。Google では、システムの設計と実装を反復スタイルで進めることにより、少ない運用費用でも堅牢でスケーラブルな設計に到達しています。」

各設計手法の長所と短所を評価するうえで、また、デプロイメントの費用を管理しながらサービスを最適化し、セキュリティで保護して調整するための指針を得るうえで、この Google Cloud アーキテクチャ フレームワークが効果的です。このフレームワークでは、次の 4 点の原則を使用して、デプロイメントの構築と改善のための基盤について説明しています。

各原則の章では、戦略、ベスト プラクティス、設計上の疑問点、推奨事項、主要な Google Cloud サービス、各種リソースへのリンクを詳しく紹介しています。

このような原則は、クラウドネイティブのアプリケーションのほか、オンプレミスからパブリック クラウド、ハイブリッド クラウド、およびマルチクラウドのデプロイメントに移行するアプリケーションにも適用できます。ビジネスをサポートするアプリケーションでは、適切に設計したアーキテクチャの構築が不可欠です。