GCP での SAP HANA 動的階層化のプランニング ガイド

Google Cloud Platform(GCP)での SAP HANA 動的階層化は SAP によって承認されています。

GCP での SAP HANA 動的階層化について

SAP HANA 動的階層化を行うと、SAP HANA ウォームデータにディスクベースの大容量の拡張ストレージを使用できます。

このストレージは、SAP HANA 動的階層化 VM に接続された Compute Engine SSD 永続ディスクによって提供されます。

SAP HANA 動的階層化と GCP での SAP サポートの詳細については、以下の SAP Notes をご覧ください。

リソース要件

VM の種類

Google Cloud Platform では、SAP HANA 動的階層化サーバーを専用の Compute Engine 仮想マシン(VM)で実行する必要があります。SAP HANA と同じ VM で動的階層化を実行することはできません。

SAP は、GCP での SAP HANA 動的階層化に特定の Compute Engine ハイメモリ VM を推奨しています。ほとんどのユースケースを網羅するため、いくつかのサイズの VM が推奨されています。

動的階層化のデータ容量 VM の種類 メモリ
512 GB n1-highmem-8 52 GB
1,300 GB n1-highmem-16 104 GB
5,000 GB n1-highmem-32 208 GB
10,000 GB n1-megamem-96 1,433 GB

推奨の VM タイプに SAP HANA 動的階層化をデプロイした後で、モニタリングにより、さらに多くのリソースが必要であることが明らかになった場合は、よりサイズの大きい推奨タイプの VM に切り替えることができます。

サイズの大きい推奨タイプの VM に切り替えても、モニタリングにより、パフォーマンスのボトルネックなどの問題が確認された場合は、パフォーマンス目標を満たすため、カスタム VM に切り替え、vCPU、メモリ、またはその両方を調整できます。

SAP HANA 動的階層化に必要なリソースのサイジングについては、SAP HANA 2 Dynamic Tiering Best Practices Guide をご覧ください。

さまざまな VM インスタンス タイプとその使用例については、マシンタイプをご覧ください。

ストレージ構成

SAP HANA 動的階層化ストアとトランザクション ログには、単一の SSD 永続ディスクを使用します。ディスクの最小サイズは 1.7 TB です。

LVM を使用してディスクを 3 つのボリュームに分割し、それぞれに usr/sap/hana/data_es/hana/log_es ディレクトリを保存します。ボリュームのサイズを決定する際は、SAP HANA Dynamic Tiering Best Practices Guide のガイダンスに従ってください。 SAP Note 2140959 にも動的階層化ディレクトリのサイジングに関する情報が記載されています。

SAP HANA 動的階層化は、/hana/shared ディレクトリと /hanabackup ディレクトリを SAP HANA と共有します。これらのディレクトリは、SAP HANA 用の VM と動的階層化サーバーの両方にマウントされている永続ディスク上に存在する必要があります。

SAP HANA のメモリ内データとディスク上のデータを格納するために、バックアップ ディスクのサイズ変更が必要になる場合があります。SAP HANA は、同じバックアップ操作で両方をバックアップします。

メモリ構成

ほとんどの場合、SAP HANA 動的階層化に推奨される VM タイプに含まれているメモリ割り当てで十分です。

モニタリングにより、使用している推奨 VM タイプがパフォーマンスのボトルネックの原因となっていることが判明した場合は、カスタム VM に切り替え、vCPU またはメモリを調整して問題を解決します。

必要な vCPU の数と必要なメモリ量を決定する際は、SAP HANA 2 Dynamic Tiering Best Practices Guide をご覧ください。

オペレーティング システムの選択

SAP HANA 動的階層化は、サポートしている SAP HANA システムと同じ種類およびバージョンのオペレーティング システムで実行する必要があります。

SAP が GCP 上の SAP HANA に認定しているオペレーティング システムについては、SAP HANA プランニング ガイドをご覧ください。

SAP HANA 動的階層の料金と割り当てに関する考慮事項

このガイドに従ってデプロイするリソースで発生した費用については、お客様のご負担となります。料金計算ツールを使用すると、実際の料金を概算できます。

SAP HANA 基本システム料金については、SAP HANA プラニング ガイドをご覧ください。

割り当て

SAP HANA システムのリソース割り当てを計算するときに、vCPU や永続ディスクなど、SAP HANA 動的階層化が使用する GCP リソースも計算対象になります。

SAP HANA 基本システムの割り当て要件については、SAP HANA プラニング ガイドをご覧ください。

現在の割り当ては、Google Cloud Platform Console で確認できます。

ライセンス

GCP で SAP HANA 動的階層化を実行するには、独自の SAP HANA 動的階層化ライセンス(BYOL)を用意する必要があります。SAP HANA 動的階層化には、SAP HANA ライセンスとは別のライセンスが必要です。

動的階層化の新規インストールには、SAP が定める期間(通常は 90 日間)有効な一時ライセンスが含まれています。永続ライセンスがインストールされる前に一時ライセンスが期限切れになると、動的階層は機能しなくなります。

SAP ライセンスの詳細については、Dynamic Tiering Licensing をご覧ください。

デプロイ アーキテクチャ

SAP HANA 動的階層化は、サポートする SAP HANA システムと同じ Compute Engine ゾーン内の専用 VM にデプロイする必要があります。

次の図では、1 つの Compute Engine VM インスタンスに SAP HANA システムが実行され、別のインスタンスで動的階層化サーバーが実行されています。この 2 つの VM インスタンスは、同じ Virtual Private Cloud サブネットワークと同じ Compute Engine ゾーンにあります。

/hana/shared ディレクトリと /hanabackup ディレクトリは、SAP HANA 用の VM に直接マウントされ、動的階層化サーバー用の VM に NFS 経由でマウントされている永続ディスクに格納されます。動的階層化サーバーは、usr/sap/hana/data_es/hana/log_es ディレクトリ用に 3 つのボリュームに分割された単一の永続ディスクを使用します。

デプロイ レイアウト

このページは役立ちましたか?評価をお願いいたします。

フィードバックを送信...