このクイックスタートでは、ABAP SDK for Google Cloud の SAP BTP エディションで Document AI API のバッチ処理機能を使用し、ソース Cloud Storage バケットのドキュメント(請求書)を処理して、処理されたドキュメント(JSON ファイル)をターゲット バケットに保存する方法について説明します。
始める前に
このクイックスタートを実行する前に、自身または管理者によって次の事前準備が完了していることを確認してください。
Google Cloud のアカウントとプロジェクトがある。
プロジェクトで課金が有効になっている。プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認する方法をご覧ください。
SAP BTP エディションの ABAP SDK for Google Cloud がインストールされ、構成されている。ABAP SDK for Google Cloud の SAP BTP エディションをインストールして構成する方法をご覧ください。
Google Cloud APIs にアクセスするための認証が設定されている。認証の設定方法をご覧ください。
SAP BTP、ABAP 環境にアクセスできる。
最新の Eclipse プラットフォームに最新の ABAP Development Tools(ADT)をダウンロードしてインストールしている。
ABAP Cloud プロジェクトを作成している。
Google Cloud プロジェクトで Document AI API が有効になっていることを確認する。
Document AI Workbench で、
INVOICE_PROCESSOR
タイプのプロセッサを作成します。詳細については、プロセッサの作成と管理をご覧ください。Cloud Storage で、処理する請求書を保存するソースバケットを作成し、作成したバケットに請求書を配置します。詳細については、バケットを作成するをご覧ください。
Cloud Storage で、処理されたファイルを保存するターゲット バケットを作成します。
ドキュメントを処理する ABAP クラスを作成する
パッケージを作成します。
- ADT で、Project Explorer に移動します。
- パッケージ
ZLOCAL
を右クリックし、[新規] > [ABAP パッケージ] を選択します。 パッケージの次の詳細情報を入力します。
- 名前: 「
ZABAPSDK_TEST
」と入力します。 - 説明: 「
ABAP SDK Test Package
」と入力します。
- 名前: 「
[次へ] をクリックします。
[トランスポート リクエストを選択] ダイアログで、[新しいリクエストを作成] チェックボックスをオンにします。
トランスポート リクエストの説明を入力します。
[完了] をクリックします。
Document AI API を呼び出す ABAP クラスを作成します。
- ABAP パッケージを右クリックし、[新規] > [ABAP クラス] を選択します。
ABAP クラスの次の詳細情報を入力します。
- 名前: 「
ZGOOG_CL_QS_DOCUMENT_AI
」と入力します。 - 説明: 「
Quick start for Document AI API
」と入力します。
- 名前: 「
[次へ] をクリックします。
トランスポート リクエストを選択し、[完了] をクリックします。
コードエディタで、デフォルトのコードを次のコード スニペットに置き換えます。
次のように置き換えます。
DEMO_DOC_PROCESSING
: クライアント キー名。PROJECT_ID
: Document AI API が有効になっている Google Cloud プロジェクトの ID。LOCATION_ID
: プロセッサのロケーション。PROCESSOR_ID
: プロセッサの ID。SOURCE_BUCKET_URI
: 処理するソース ドキュメントのある Cloud Storage バケット フォルダの URI。TARGET_BUCKET_URI
: 処理されたドキュメント(JSON ファイル)が保存される Cloud Storage バケットの URI。
変更を保存して有効にします。
アプリケーションを実行します。
- ABAP クラス
ZGOOG_CL_QS_DOCUMENT_AI
を選択します。 - [実行] > [実行形式] > [ABAP アプリケーション(コンソール)] をクリックします。または、
F9
キーを押します。
- ABAP クラス
結果を検証するには、次の操作を行います。
Google Cloud コンソールで、Cloud Storage の [バケット] ページに移動します。
ターゲット バケットを開きます。処理されたドキュメントが JSON ファイル形式で保存されています。
次のステップ
- ABAP SDK for Google Cloud の SAP BTP エディションによるアプリケーション開発ガイドを確認する。
- コードサンプルを確認する。
- Cloud フォーラムのコミュニティで ABAP SDK for Google Cloud について質問したり、ディスカッションに参加したりする。