Associate Cloud Engineer
認定試験ガイド
Associate Cloud Engineer は、目標となるパフォーマンス指標を確実に達成するため、アプリケーション、サービス、インフラストラクチャのデプロイと保護のほか、複数プロジェクトの運用のモニタリング、エンタープライズ ソリューションの管理を行います。また、パブリック クラウドとオンプレミス ソリューションの実務経験があり、デプロイ済みソリューションの管理とスケーリングのための一般的なプラットフォームベースのタスクを、Google Cloud 上で Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを活用して実行することができます。
セクション 1: クラウド ソリューション環境の設定(試験内容の 20% 以下)
1.1 クラウド プロジェクトとアカウントを設定する 以下のような点を考察します。
● リソース階層を作成する
● リソース階層に組織のポリシーを適用する
● プロジェクトで IAM ロールをメンバーに付与する
● Cloud Identity でユーザーとグループを管理する(手動および自動)
● プロジェクトで API を有効にする
● Google Cloud のオペレーション スイートでプロダクトをプロビジョニングして設定する
● 割り当てを評価し、増加をリクエストする
1.2 課金構成を管理する。以下のような点を考慮します。
● 1 つ以上の請求先アカウントを作成する
● プロジェクトを請求先アカウントにリンクする
● 課金の予算とアラートを設定する
● 課金データのエクスポートを設定する
セクション 2: クラウド ソリューションの計画と構成(試験内容の 17.5% 以下)
2.1 コンピューティング リソースを計画し、構成する 以下のような点を考察します。
● ワークロードに適したコンピューティング プロダクトを選択する(Compute Engine、Google Kubernetes Engine、Cloud Run、Cloud Functions など)
● 必要に応じて Spot VM インスタンスとカスタム マシンタイプを使用する
2.2 データ ストレージ オプションを計画し、構成する 以下のような点を考察します。
● プロダクトの選択(例: Cloud SQL、BigQuery、Firestore、Spanner、Bigtable など)
● ストレージ オプションの選択(例: ゾーン Persistent Disk、リージョン Persistent Disk、Standard、Nearline、Coldline、Archive など)
2.3 ネットワーク リソースを計画し、構成する 以下のような点を考察します。
● ロード バランシング
● ネットワーク内のリソースのロケーションの可用性
● Network Service Tiers
セクション 3: クラウド ソリューションのデプロイと実装(試験内容の 25% 以下)
3.1 Compute Engine リソースをデプロイし、実装する。以下のような点を考察します。
● コンピューティング インスタンスを起動する(ディスクの割り当て、可用性ポリシー、SSH 認証鍵など)
● インスタンス テンプレートを使用して、オートスケールするマネージド インスタンス グループを作成する
● OS Login を構成する
● VM Manager を構成する
3.2 Google Kubernetes Engine リソースをデプロイし、実装する以下のような点を考察します。
● Kubernetes 用のコマンドライン インターフェース(CLI)である kubectl をインストールして構成する
● さまざまな構成の Google Kubernetes Engine クラスタをデプロイする(Autopilot、リージョン クラスタ、限定公開クラスタ、GKE Enterprise など)
● Google Kubernetes Engine にコンテナ化したアプリケーションをデプロイする
3.3 Cloud Run リソース、Cloud Functions リソースをデプロイし、実装する。以下のような点を考察します。
● アプリケーションをデプロイする
● Google Cloud イベント(例: Pub/Sub イベント、Cloud Storage オブジェクト変更通知イベント、Eventarc など)を受け取るためのアプリケーションをデプロイする
● Cloud Run(フルマネージド)、Cloud Run for Anthos、Cloud Functions のいずれかを使用してアプリケーションをデプロイする場所を決定する
3.4 データ ソリューションをデプロイし、実装する。 以下のような点を考察します。
● データ プロダクトをデプロイする( Cloud SQL、Firestore、BigQuery、Spanner、Pub/Sub、Dataflow、Cloud Storage、AlloyDB など)
● データを読み込む(コマンドラインによるアップロード、Cloud Storage からのデータの読み込み、Storage Transfer Service)
3.5 ネットワーキング リソースをデプロイし、実装する。 以下のような点を考察します。
● サブネットを持つ VPC を作成する(カスタムモード VPC、共有 VPC など)
● 上り(内向き)および下り(外向き)ファイアウォール ルールおよびポリシーを作成する(IP サブネット、ネットワーク タグ、サービス アカウントなど)
● 外部ネットワークのピアリング( Cloud VPN、VPC ネットワーク ピアリングなど)
3.6 Infrastructure as Code を介してリソースを実装する。以下のような点を考察します。
● Infrastructure as Code ツール(例: Cloud Foundation Toolkit、Config Connector、Terraform、Helm)
セクション 4: クラウド ソリューションの正常なオペレーションの確保(試験内容の 20% 以下)
4.1 Compute Engine リソースの管理 以下のような点を考察します。
● インスタンスへリモート接続する
● 現在実行されている VM のインベントリ(インスタンス ID、詳細など)を見る
● スナップショットを操作する(VM からのスナップショットの作成、スナップショットの表示、スナップショットの削除、スナップショットのスケジュール設定など)
● イメージを操作する(VM またはスナップショットからのイメージの作成、イメージの表示、イメージの削除など)
4.2 Google Kubernetes Engine リソースを管理する。 以下のような点を考察します。
● 現在実行されているクラスタのインベントリ(ノード、Pod、Service など)を見る
● Google Kubernetes Engine を Artifact Registry にアクセスできるように構成する
● ノードプールを操作する(ノードプールの追加、編集、削除など)
● Kubernetes リソース(Pod、Service、Statefulsets など)を操作する
● 水平自動スケーリングと垂直自動スケーリングの構成を管理する
4.3 Cloud Run リソースを管理する。以下のような点を考慮します。
● アプリケーションの新しいバージョンをデプロイする
● アプリケーションのトラフィック分割パラメータを調整する
● 自動スケーリング インスタンスのスケーリング パラメータを設定する
4.4 ストレージとデータベースのソリューションを管理する。 以下のような点を考察します。
● Cloud Storage バケット内のオブジェクトを管理、保護する
● Cloud Storage バケットのオブジェクト ライフサイクル管理ポリシーを設定する
● データ インスタンスからデータを取得するクエリの実行(例: Cloud SQL、BigQuery、Spanner、Firestore、AlloyDB など)
● データ ストレージ リソースの費用を見積もる
● データベース インスタンス(例: Cloud SQL、Firestore など)のバックアップと復元を行う
● ジョブ ステータス(例: Dataflow、BigQuery)を確認する
4.5 ネットワーキング リソースを管理する。以下のような点を考慮します。
● 既存の VPC にサブネットを追加する
● サブネットを拡張して IP アドレスを増やす
● 静的外部または内部 IP アドレスを予約する
● Cloud DNS と Cloud NAT を操作する
4.6 モニタリングとロギングを行う。以下のような点を考察します。
● リソース指標に基づく Cloud Monitoring アラートの作成
● Cloud Monitoring のカスタム指標(例: アプリケーションやログなどの指標)の作成と取り込み
● 外部システム(オンプレミス、BigQuery など)にログをエクスポートする
● ログバケット、ログ分析、ログルーターを構成する
● Cloud Logging のログを表示、フィルタリングする
● Cloud Logging で特定のログメッセージの詳細を見る
● Cloud Diagnostics を使用してアプリケーションの問題を調査する
● Google Cloud のステータスを確認する
● Ops エージェントを構成してデプロイする
● Prometheus 向けのマネージド サービスをデプロイする
● 監査ログを構成する
セクション 5: アクセスとセキュリティの構成(試験内容の 17.5% 以下)
5.1 Identity and Access Management(IAM)を管理する。 以下のような点を考察します。
● IAM ポリシーの表示と作成
● さまざまなタイプのロールの管理とカスタム IAM ロールの定義(基本ロール、事前定義ロール、カスタムロールなど)
5.2 サービス アカウントを管理する。以下のような点を考慮します。
● サービス アカウントを作成する
● 最小限の権限を持つ IAM ポリシー内のサービス アカウントの使用
● サービス アカウントのリソースへの割り当て
● サービス アカウントの IAM の管理
● サービス アカウントの権限借用を管理する
● 有効期間が短いサービス アカウント認証情報を作成、管理する