Cloud Key Management Service の料金
このページでは、Cloud KMS の料金体系について説明します。料金は 2025 年 3 月 17 日付のものです。
Cloud Key Management Service の料金は、使用量に応じて次の料金表をもとに課金されます。各請求期間の最終日に、期間中の使用量と料金が記載された請求書が送信されます。このページの料金は米ドル(USD)表記となっています。
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
料金の概要
Cloud KMS の料金は、アクティブな鍵バージョンの数、鍵バージョンの保護レベル、鍵オペレーションの使用料金に基づいています。保護レベルが SOFTWARE である鍵の場合、非対称鍵と対称鍵の料金は同じです。
| 課金対象のアイテム | 保護レベルが SOFTWARE の鍵の場合 | 保護レベルが HSM の鍵の場合 | 保護レベルが EXTERNAL または EXTERNAL_VPC の鍵の場合 1 |
|---|---|---|---|
アクティブな対称 AES-256 および HMAC キーのバージョン 2 |
月額 $0.06 3 |
月額 $1.00 3 |
月額 $3.00 3 |
アクティブな非対称 RSA 2048 鍵のバージョン 2 |
月額 $0.06 3 |
月額 $1.00 3 |
月額 $3.00 3 |
アクティブな非対称 RSA 3072、RSA 4096、または楕円曲線鍵のバージョン 2 |
月額 $0.06 3 |
2,000 個まで月額 $2.50 3 それ以降、月額 $1.003 |
月額 $3.00 3 |
破棄された鍵バージョン |
無料 |
無料 |
無料 |
10,000 オペレーションあたり $0.03 6 |
AES-256、HMAC、RSA 2048 の鍵の場合、10,000 オペレーションあたり $0.03 6 RSA 3072、RSA 4096、楕円曲線鍵の場合、10,000 オペレーションあたり $0.15 6 |
10,000 オペレーションあたり $0.03 6 |
|
鍵オペレーション: 管理 |
無料 |
無料 |
無料 |
Google Cloud の無料枠の一部として、Cloud KMS では、Cloud KMS Autokey を使用して作成された鍵を特定の上限まで無料で使用できます。この使用量上限は、無料トライアル期間中および期間終了後にも利用できます。無料トライアル期間が終了すると、Always Free の上限を超えた使用量に対して、上記の料金表に沿って課金されます。
| リソース | 1 か月あたりの無料使用量上限7 |
|---|---|
| Cloud KMS Autokey を使用して作成されたアクティブな鍵バージョン | 100 個の鍵バージョン |
| 鍵オペレーション: 暗号4、5 | 10,000 オペレーション8 |
| ローテーション9 | Always Free |
注
1. 料金には、外部の鍵管理パートナーのシステムによって課される可能性のある料金は含まれません。
2. 鍵バージョンは、次のいずれかの状態の場合にアクティブです。
3. Cloud KMS では、持っている鍵のうち、その月にアクティブな鍵バージョンの数に対して毎月課金されます。料金は丸められず、実際の使用量に基づいて計算されます。たとえば、2 日間だけアクティブにしていた鍵バージョンがある場合、その使用分に応じた料金が請求されます(丸 1 か月分の料金ではありません)。
4. 暗号オペレーションとは、暗号化、復号、署名、ランダム バイトの生成など、あらゆる形式の暗号化を指します。
5. 課金対象のすべてのアイテムは、別のプロジェクトで所有されているリソースで動作する CMEK 鍵であっても、鍵を所有するプロジェクトに対して課金されます。
6. Cloud KMS では、暗号オペレーションについては 10,000 件ごとに課金されます。料金は丸められず、実際の使用量に基づいて計算されます。たとえば、プロジェクトの暗号オペレーション数が 25,000 件だった場合、2.5 x 10,000 オペレーションの料金が請求されます。
7. 毎月の無料使用量上限は、請求先アカウントごとにプロジェクト間で集計され、毎月リセットされます。1 か月あたりの無料使用量上限を超えた使用量に対してのみ、課金されます。
8. 月間の無料暗号鍵オペレーションは、Cloud KMS Autokey を使用して作成された鍵バージョンを使用して実行されたオペレーションにのみ適用されます。
9. 鍵のローテーション(新しい鍵バージョンの作成)は、常に無料の管理オペレーションです。新しい鍵バージョンを使用するためにデータを再暗号化すると、暗号鍵オペレーションとしてカウントされます。
料金の例
この例では、Cloud KMS を使い始めて間もないお客様を想定したシンプルなシナリオを示しています。計算しやすいように、請求が発生するのは月 1 回です。
ある月の鍵の使用パターンが次のとおりだとします。
- 保護レベルが SOFTWARE である 100 個の鍵(
CryptoKeys)それぞれにアクティブなバージョンが 5 つあるので、鍵バージョン(CryptoKeyVersions)の総数は 500 個。 - 対称暗号化と復号、または署名と検証のための鍵使用オペレーションの件数は 100,000 件(鍵管理オペレーションは無料です)。
- 非対称鍵の公開鍵を取得するための鍵使用オペレーションの件数は 10,000 件。
- 非対称署名のための鍵使用オペレーションの件数は 50,000 件。
この月の請求額は次のように計算されます。
- 鍵バージョン 500 個 x $0.06 = $30.00
- 対称暗号化と復号(または署名と検証)のための鍵使用オペレーション 100,000 件は、10,000 件あたり $0.03 であるため、$0.30
- 公開鍵を取得するための鍵使用オペレーション 10,000 件は、10,000 件あたり $0.03 であるため、$0.03
- 非対称署名のための鍵使用オペレーション 50,000 件は、10,000 件あたり $0.03 であるため、$0.15
この例の料金合計: $30.48
Google Workspace 向け Cloud HSM の料金
このセクションでは、Google Workspace 向け Cloud HSM の料金の詳細について説明します。
料金の概要
Google Workspace 向け Cloud HSM の各インスタンスには、月額固定料金が課金されます。各インスタンスの容量は 1 秒あたり 1,000 トランザクションです。
料金を確認するには、次の表の上部にあるプルダウン リストからリージョンを選択します。
次のように課金されます。
- インスタンスを作成すると、Google Workspace 向け Cloud HSM の料金がプロジェクトに課金されるようになります。インスタンスを使用するかどうかに関係なく、プロビジョニングされた容量に基づいて課金されます。
- 料金は日割りで計算されます。
料金の例
例 1:
Google Workspace 向け Cloud HSM の使用量が次のようになっているとします。
- 請求サイクルの 16 日目にプロビジョニングされた Google Workspace 向け Cloud HSM インスタンス
- 1 つの Cloud HSM 鍵バージョンがプロビジョニングされる
- 100 万回の暗号化/復号オペレーション
その月の請求額は次のようになります。
- Google Workspace 向け Cloud HSM インスタンスを半月使用した場合: 1,875 ドル
- Cloud HSM 鍵バージョン 1 つ: $1
- 10,000 オペレーションあたり $0.03 の 100 万オペレーション: $3
今月の料金合計: $1,879
例 2:
Google Workspace 向け Cloud HSM の使用量が次のようになっているとします。
- Google Workspace 向け Cloud HSM のインスタンス 1 つ
- 2 つの Cloud HSM 鍵バージョンがプロビジョニングされる
- 2,000 万件の暗号化/復号オペレーション
その月の請求額は次のようになります。
- Google Workspace 向け Cloud HSM インスタンス 1 つを 1 か月間使用した場合: 3,750 ドル
- 2 つの Cloud HSM 鍵バージョン: $1: $2
- 2,000 万オペレーション(10,000 オペレーションあたり $0.03): $60
今月の料金合計: $3,812
使用量の確認
Google API コンソールに、プロジェクトごとのトランザクション履歴が表示されます。 この履歴には、特定のプロジェクトに関する現在の残高と、予測されるリソースの使用量が記載されています。
プロジェクトのトランザクション履歴を確認するには、見込み課金額の請求書ページをご覧ください。
次のステップ
- Cloud Key Management Service のドキュメントを読む。
- Cloud Key Management Service を使ってみる。
- 料金計算ツールを試す。
- Cloud Key Management Service のソリューションとユースケースについて学習する。