Apigee ハイブリッドのバージョン 1.12 へのアップグレード

この手順では、Apigee ハイブリッド バージョン 1.10.x から Apigee ハイブリッド バージョン 1.12.0 へのアップグレードと、ハイブリッド 1.12.x の以前のリリースからバージョン 1.12.0 へのアップグレードについて説明します。

マイナー バージョンのアップグレード(バージョン 1.10 から 1.12 など)とパッチリリース アップグレード(1.12.0 から 1.12.0 など)にも同じ手順を使用します。

Apigee ハイブリッドのバージョン 1.9 以前からアップグレードする場合は、ハイブリッドのバージョン 1.12.0 にアップグレードする前に、まずバージョン 1.10 にアップグレードする必要があります。Apigee ハイブリッド バージョン 1.10 へのアップグレードの手順をご覧ください。

バージョン 1.12.0 へのアップグレードの概要

以降のセクションでは、Apigee ハイブリッドのアップグレード手順を次の順番で説明します。

  1. アップグレードを準備する
  2. ハイブリッド ランタイム バージョン 1.12.0 をインストールする

前提条件

以下のアップグレード手順は、Apigee ハイブリッド バージョン 1.10 x がインストールされており、バージョン 1.12.0 にアップグレードすることを前提としています。以前のバージョンから更新する場合は、Apigee ハイブリッド バージョン 1.10 へのアップグレードをご覧ください。

Helm チャートと apigeectl

バージョン 1.11 では、Helm チャートまたは apigeectl のいずれかを使用して、Apigee ハイブリッドをインストールして管理できます。Apigee では、Helm を使用してインストールを管理することをおすすめします。

apigeectl を使用した v1.10 から Helm を使用した v1.12 への移行

apigeectl で管理されるハイブリッド v1.10 インストールから、Helm で管理される Apigee ハイブリッド v1.12 にアップグレードするには:

  1. まず、apigeectl から Helm チャートへの Apigee ハイブリッドの移行の手順に沿って、v1.10 インストールの Helm を移行します。
  2. 以下の Helm チャート用の手順に沿って、インストールをアップグレードします。

バージョン 1.12 へのアップグレードを準備する

Helm

  1. この手順では、ファイル システム内で Helm チャートをインストールしたディレクトリに対し、環境変数 APIGEE_HELM_CHARTS_HOME を使用します。必要に応じてこのディレクトリに移動し、次のコマンドで変数を定義します。

    Linux

    export APIGEE_HELM_CHARTS_HOME=$PWD
    echo $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME

    macOS

    export APIGEE_HELM_CHARTS_HOME=$PWD
    echo $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME

    Windows

    set APIGEE_HELM_CHARTS_HOME=%CD%
    echo %APIGEE_HELM_CHARTS_HOME%
  2. バージョン 1.10 の $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/ ディレクトリのバックアップを作成します。任意のバックアップ プロセスを使用できます。たとえば、次のコマンドを使用して、ディレクトリ全体の tar ファイルを作成します。
    tar -czvf $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/../apigee-helm-charts-v1.10-backup.tar.gz $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME
  3. Cassandra のバックアップと復元の手順で Cassandra データベースをバックアップします。
  4. オーバーライドでサービス証明書ファイル(.json)を使用してサービス アカウントを認証している場合は、サービス アカウント証明書ファイルが正しい Helm チャート ディレクトリにあることを確認してください。Helm チャートは、各チャート ディレクトリ外のファイルを読み取ることができません。

    Kubernetes Secret または Workload Identity を使用してサービス アカウントを認証している場合は、この手順は必要ありません。

    次の表に、インストールの種類に応じた各サービス アカウント ファイルの移動先を示します。

    本番環境

    サービス アカウント デフォルトのファイル名 Helm チャートのディレクトリ
    apigee-cassandra PROJECT_ID-apigee-cassandra.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-datastore/
    apigee-logger PROJECT_ID-apigee-logger.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-telemetry/
    apigee-mart PROJECT_ID-apigee-mart.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-org/
    apigee-metrics PROJECT_ID-apigee-metrics.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-telemetry/
    apigee-runtime PROJECT_ID-apigee-runtime.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-env
    apigee-synchronizer PROJECT_ID-apigee-synchronizer.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-env/
    apigee-udca PROJECT_ID-apigee-udca.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-org/
    apigee-watcher PROJECT_ID-apigee-watcher.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-org/

    非本番環境

    次の各ディレクトリに、apigee-non-prod サービス アカウント ファイルのコピーを作成します。

    サービス アカウント デフォルトのファイル名 Helm チャートのディレクトリ
    apigee-non-prod PROJECT_ID-apigee-non-prod.json $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-datastore/
    $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-telemetry/
    $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-org/
    $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-env/
  5. TLS 証明書ファイルと鍵ファイル(.crt.key.pem)が $APIGEE_HELM_CHARTS_HOME/apigee-virtualhost/ ディレクトリにあることを確認します。

apigeectl

手順の例では、次のディレクトリ構造を使用します。実際のインストール環境は異なる場合があります。使用するインストールの構造に合わせて手順を変更してください。

hybrid-v1.12-root-directory/
└── apigeectl/
    └── config/
    └── plugins/
    └── templates/
    └── tools/
└── hybrid-files/
    └── overrides/
    └── service-accounts/
    └── certs/
hybrid-v1.10-root-directory/
  1. この手順では、apigeectl をインストールしたファイル システム内のディレクトリを環境変数 APIGEECTL_HOME で表しています。必要に応じて、ディレクトリを apigeectl ディレクトリに変更し、次のコマンドで変数を定義します。

    Linux

    export APIGEECTL_HOME=$PWD
    echo $APIGEECTL_HOME

    macOS

    export APIGEECTL_HOME=$PWD
    echo $APIGEECTL_HOME

    Windows

    set APIGEECTL_HOME=%CD%
    echo %APIGEECTL_HOME%
  2. バージョン 1.10 の $APIGEECTL_HOME/ ディレクトリのバックアップを作成します。次に例を示します。
    tar -czvf $APIGEECTL_HOME/../apigeectl-v1.10-backup.tar.gz $APIGEECTL_HOME
  3. Cassandra のバックアップと復元の手順に沿って Cassandra データベースをバックアップします。

Kubernetes のバージョンをアップグレードする

Kubernetes プラットフォームのバージョンを確認し、必要に応じて Kubernetes プラットフォームを、ハイブリッド 1.10 とハイブリッド 1.12 の両方でサポートされているバージョンにアップグレードします。ヘルプが必要な場合は、プラットフォームのドキュメントをご覧ください。

ハイブリッド 1.12.0 ランタイムをインストールする

Helm

Helm チャートのアップグレードを準備する

  1. Apigee Helm チャートを pull します。

    Apigee ハイブリッド チャートは Google Artifact Registry でホストされます。

    oci://us-docker.pkg.dev/apigee-release/apigee-hybrid-helm-charts

    次のコマンドで pull コマンドを使用して、すべての Apigee ハイブリッド Helm チャートをローカル ストレージにコピーします。

    export CHART_REPO=oci://us-docker.pkg.dev/apigee-release/apigee-hybrid-helm-charts
    export CHART_VERSION=1.12.0
    helm pull $CHART_REPO/apigee-operator --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-datastore --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-env --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-ingress-manager --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-org --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-redis --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-telemetry --version $CHART_VERSION --untar
    helm pull $CHART_REPO/apigee-virtualhost --version $CHART_VERSION --untar
    
  2. 必要に応じて、cert-manager をインストールします。

    cert-manager のバージョンをアップグレードする必要がある場合は、次のコマンドを使用して、新しいバージョンをインストールします。

    kubectl apply -f https://github.com/cert-manager/cert-manager/releases/download/v1.11.1/cert-manager.yaml
    
  3. 更新された Apigee CRD をインストールします。
    1. 次のコマンドを実行して、kubectl ドライラン機能を使用します。

      kubectl apply -k  apigee-operator/etc/crds/default/ --server-side --force-conflicts --validate=false --dry-run=server
      
    2. dry-run コマンドで検証した後、次のコマンドを実行します。

      kubectl apply -k  apigee-operator/etc/crds/default/ --server-side --force-conflicts --validate=false
      
    3. kubectl get crds コマンドを使用してインストールを検証します。
      kubectl get crds | grep apigee

      出力は次のようになります。

      apigeedatastores.apigee.cloud.google.com                    2023-10-09T14:48:30Z
      apigeedeployments.apigee.cloud.google.com                   2023-10-09T14:48:30Z
      apigeeenvironments.apigee.cloud.google.com                  2023-10-09T14:48:31Z
      apigeeissues.apigee.cloud.google.com                        2023-10-09T14:48:31Z
      apigeeorganizations.apigee.cloud.google.com                 2023-10-09T14:48:32Z
      apigeeredis.apigee.cloud.google.com                         2023-10-09T14:48:33Z
      apigeerouteconfigs.apigee.cloud.google.com                  2023-10-09T14:48:33Z
      apigeeroutes.apigee.cloud.google.com                        2023-10-09T14:48:33Z
      apigeetelemetries.apigee.cloud.google.com                   2023-10-09T14:48:34Z
      cassandradatareplications.apigee.cloud.google.com           2023-10-09T14:48:35Z
      
  4. クラスタノードの既存のラベルを確認します。デフォルトでは、Apigee はラベルが cloud.google.com/gke-nodepool=apigee-data のノードでデータ Pod をスケジューリングし、ランタイム Pod はラベルが cloud.google.com/gke-nodepool=apigee-runtime のノードでスケジューリングされます。ノードプールのラベルは、overrides.yaml ファイルでカスタマイズできます。

    詳細については、専用ノードプールの構成をご覧ください。

Apigee ハイブリッド Helm チャートをインストールする

  1. まだ行っていない場合は、APIGEE_HELM_CHARTS_HOME ディレクトリに移動します。このディレクトリから次のコマンドを実行します。
  2. Apigee Operator/Controller をアップグレードします。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade operator apigee-operator/ \
      --install \
      --create-namespace \
      --namespace apigee-system \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade operator apigee-operator/ \
      --install \
      --create-namespace \
      --namespace apigee-system \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    Apigee Operator のインストールを確認します。

    helm ls -n apigee-system
    
    NAME           NAMESPACE       REVISION        UPDATED                                 STATUS          CHART                   APP VERSION
    operator    apigee-system   3               2023-06-26 00:42:44.492009 -0800 PST    deployed        apigee-operator-1.12.0   1.12.0
    

    可用性をチェックして、稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee-system get deploy apigee-controller-manager
    
    NAME                        READY   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
    apigee-controller-manager   1/1     1            1           7d20h
    
  3. Apigee データストアをアップグレードします。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade datastore apigee-datastore/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade datastore apigee-datastore/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    状態をチェックして、apigeedatastore が稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee get apigeedatastore default
    
    NAME      STATE       AGE
    default   running    2d
    
  4. Apigee テレメトリーをアップグレードします。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade telemetry apigee-telemetry/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade telemetry apigee-telemetry/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    状態をチェックして、稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee get apigeetelemetry apigee-telemetry
    
    NAME               STATE     AGE
    apigee-telemetry   running   2d
    
  5. Apigee Redis をアップグレードします。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade redis apigee-redis/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade redis apigee-redis/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    状態をチェックして、稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee get apigeeredis default
    
    NAME      STATE     AGE
    default   running   2d
    
  6. Apigee Ingress Manager をアップグレードします。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade ingress-manager apigee-ingress-manager/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade ingress-manager apigee-ingress-manager/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    可用性をチェックして、稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee get deployment apigee-ingressgateway-manager
    
    NAME                            READY   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
    apigee-ingressgateway-manager   2/2     2            2           2d
    
  7. Apigee 組織をアップグレードします。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade ORG_NAME apigee-org/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade ORG_NAME apigee-org/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    それぞれの組織の状態をチェックして、稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee get apigeeorg
    
    NAME                      STATE     AGE
    apigee-org1-xxxxx          running   2d
    
  8. 環境をアップグレードします。

    同時にインストールできる環境は 1 つだけです。--set env=ENV_NAME で環境を指定します。

    ドライランを実行します。

    helm upgrade ENV_RELEASE_NAME apigee-env/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --set env=ENV_NAME \
      -f OVERRIDES_FILE \
      --dry-run
    
    • ENV_RELEASE_NAME は、以前に apigee-env チャートをインストールしたときに使用した名前です。ハイブリッド v1.10 では通常、apigee-env-ENV_NAME です。ハイブリッド v1.11 以降では、通常は ENV_NAME です。
    • ENV_NAME はアップグレードする環境の名前です。
    • OVERRIDES_FILE は、v.1.12.0 の新しいオーバーライド ファイルです。

    チャートをアップグレードします。

    helm upgrade ENV_RELEASE_NAME apigee-env/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --set env=ENV_NAME \
      -f OVERRIDES_FILE
    

    それぞれの環境の状態をチェックして、稼働していることを確認します。

    kubectl -n apigee get apigeeenv
    
    NAME                          STATE       AGE   GATEWAYTYPE
    apigee-org1-dev-xxx            running     2d
    
  9. 環境グループ(virtualhosts)をアップグレードします。
    1. 一度にアップグレードできる環境グループ(virtualhost)は 1 つだけです。--set envgroup=ENV_GROUP_NAME を使用して環境グループを指定します。overrides.yaml ファイルに記載されている env グループごとに、次のコマンドを繰り返します。

      ドライランを実行します。

      helm upgrade ENV_GROUP_RELEASE_NAME apigee-virtualhost/ \
        --install \
        --namespace apigee \
        --set envgroup=ENV_GROUP_NAME \
        -f OVERRIDES_FILE \
        --dry-run
      

      ENV_GROUP_RELEASE_NAME は、以前に apigee-virtualhost チャートをインストールしたときに使用した名前です。ハイブリッド v1.10 では通常、apigee-virtualhost-ENV_GROUP_NAME です。ハイブリッド v1.11 以降では、通常は ENV_GROUP_NAME です。

      チャートをアップグレードします。

      helm upgrade ENV_GROUP_RELEASE_NAME apigee-virtualhost/ \
        --install \
        --namespace apigee \
        --set envgroup=ENV_GROUP_NAME \
        -f OVERRIDES_FILE
      
    2. ApigeeRoute(AR)の状態を確認します。

      virtualhosts をインストールすると、ApigeeRouteConfig(ARC)が作成されます。これにより、Apigee ウォッチャーがコントロール プレーンから env グループ関連の詳細を pull した時点で、ApigeeRoute(AR)が内部で作成されます。このため、対応する AR の状態が実行中であることを確認します。

      kubectl -n apigee get arc
      
      NAME                                STATE   AGE
      apigee-org1-dev-egroup                       2d
      
      kubectl -n apigee get ar
      
      NAME                                        STATE     AGE
      apigee-org1-dev-egroup-xxxxxx                running   2d
      

apigeectl

  1. 次のコマンドを使用して、最新のバージョン番号を変数に格納します。

    Linux

    export VERSION=$(curl -s \
      https://storage.googleapis.com/apigee-release/hybrid/apigee-hybrid-setup/current-version.txt?ignoreCache=1)

    macOS

    export VERSION=$(curl -s \
      https://storage.googleapis.com/apigee-release/hybrid/apigee-hybrid-setup/current-version.txt)

    Windows

    for /f "tokens=*" %a in ('curl -s ^
      https://storage.googleapis.com/apigee-release/hybrid/apigee-hybrid-setup/current-version.txt') ^
    do set VERSION=%a
  2. 次のコマンドを使用して、変数にバージョン番号が挿入されていることを確認します。別のバージョンを使用する場合は、そのバージョンを環境変数に格納してください。
    echo $VERSION

    最新の Apigee ハイブリッド バージョンが表示されます。

      1.12.0
  3. 現在のディレクトリがハイブリッド ベース ディレクトリ(apigeectl 実行可能ファイルが配置されているディレクトリの親)であることを確認します。
    cd $APIGEECTL_HOME/..
  4. 次のコマンドを使用して、ご使用のオペレーティング システムに対応したリリース パッケージをダウンロードします。ご利用のプラットフォームを次の表から選択します。

    Linux

    Linux 64 ビット:

    curl -LO \
      https://storage.googleapis.com/apigee-release/hybrid/apigee-hybrid-setup/$VERSION/apigeectl_linux_64.tar.gz

    macOS

    Mac 64 ビット:

    curl -LO \
      https://storage.googleapis.com/apigee-release/hybrid/apigee-hybrid-setup/$VERSION/apigeectl_mac_64.tar.gz

    Windows

    Windows 64 ビット:

    curl -LO ^
      https://storage.googleapis.com/apigee-release/hybrid/apigee-hybrid-setup/%VERSION%/apigeectl_windows_64.zip
  5. 現在の apigeectl/ ディレクトリをバックアップ ディレクトリ名に変更します。次に例を示します。

    Linux

    mv $APIGEECTL_HOME/ $APIGEECTL_HOME-v1.10/

    macOS

    mv $APIGEECTL_HOME/ $APIGEECTL_HOME-v1.10/ 

    Windows

    rename %APIGEECTL_HOME% %APIGEECTL_HOME%-v1.10 
  6. ダウンロードした gzip ファイルの内容をハイブリッドのベース ディレクトリに展開します。ハイブリッドのベース ディレクトリは、名前を変更した apigeectl-v1.10 ディレクトリのあるディレクトリです。

    Linux

    tar xvzf filename.tar.gz -C ./

    macOS

    tar xvzf filename.tar.gz -C ./

    Windows

    tar xvzf filename.zip -C ./
  7. デフォルトでは、tar の内容が展開されるディレクトリの名前には、バージョンとプラットフォームが含まれています。たとえば、./apigeectl_1.12.0-xxxxxxx_linux_64 となります。次のコマンドを使用して、このディレクトリの名前を apigeectl に変更します。

    Linux

    mv apigeectl_1.12.0-xxxxxxx_linux_64 apigeectl

    macOS

    mv apigeectl_1.12.0-xxxxxxx_mac_64 apigeectl

    Windows

    rename apigeectl_1.12.0-xxxxxxx_windows_64 apigeectl
  8. apigeectl ディレクトリに移動します。
    cd ./apigeectl

    このディレクトリは apigeectl ホーム ディレクトリになります。apigeectl 実行可能コマンドはこのディレクトリに配置されます。

  9. この手順では、apigeectl ユーティリティがインストールされているファイル システムのディレクトリを環境変数 $APIGEECTL_HOME で表しています。必要に応じて、ディレクトリを apigeectl ディレクトリに変更し、次のコマンドで変数を定義します。

    Linux

    export APIGEECTL_HOME=$PWD
    echo $APIGEECTL_HOME

    macOS

    export APIGEECTL_HOME=$PWD
    echo $APIGEECTL_HOME

    Windows

    set APIGEECTL_HOME=%CD%
    echo %APIGEECTL_HOME%
  10. version コマンドで apigeectl のバージョンを確認します。
    ./apigeectl version
    Version: 1.12.0
  11. hybrid-base-directory/hybrid-files ディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。hybrid-files ディレクトリには、オーバーライド ファイル、証明書、サービス アカウントなどの構成ファイルがあります。次に例を示します。

    Linux

    mkdir $APIGEECTL_HOME/../hybrid-files
    cd $APIGEECTL_HOME/../hybrid-files

    macOS

    mkdir $APIGEECTL_HOME/../hybrid-files
    cd $APIGEECTL_HOME/../hybrid-files

    Windows

    mkdir %APIGEECTL_HOME%/../hybrid-files
    cd %APIGEECTL_HOME%/../hybrid-files
  12. 次のコマンドを使用して、kubectl が正しいコンテキストに設定されていることを確認します。現在のコンテキストは、Apigee ハイブリッドをアップグレードするクラスタに設定する必要があります。
    kubectl config get-contexts | grep \*
  13. hybrid-files ディレクトリ:
    1. 以下の $APIGEECTL_HOME へのシンボリック リンクを更新します。このリンクを使用すると、hybrid-files ディレクトリ内から新しくインストールされた apigeectl コマンドを実行できます。
      ln -nfs $APIGEECTL_HOME/tools tools
      ln -nfs $APIGEECTL_HOME/config config
      ln -nfs $APIGEECTL_HOME/templates templates
      ln -nfs $APIGEECTL_HOME/plugins plugins
    2. シンボリック リンクが正しく作成されたことを確認するには、次のコマンドを実行してリンクパスが正しい場所を指していることを確認します。
      ls -l | grep ^l
  14. ドライランの初期化を行ってエラーを確認します。
    ${APIGEECTL_HOME}/apigeectl init -f OVERRIDES_FILE --dry-run=client

    ここで、OVERRIDES_FILE はオーバーライド ファイルの名前です(例: ./overrides/overrides.yaml)。

  15. エラーがなければ、ハイブリッド 1.12.0 を初期化します。
    $APIGEECTL_HOME/apigeectl init -f OVERRIDES_FILE
  16. 初期化のステータスを確認します。
    $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE

    成功すると、「All containers ready.」と出力されます。

    kubectl describe apigeeds -n apigee

    出力で「State: running」を探します。

  17. --dry-run フラグを使用して、apply コマンドのドライランでエラーを確認します。
    $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --dry-run=client
  18. エラーがない場合、オーバーライドを適用します。インストールに応じて、本番環境または非本番環境用の手順を実施します。

    本番環境

    本番環境では、ハイブリッド コンポーネントを個別にアップグレードし、アップグレードされたコンポーネントのステータスを確認してから次のコンポーネントに進んでください。

    1. 現在のディレクトリが hybrid-files ディレクトリであることを確認します。
    2. オーバーライドを適用して Cassandra をアップグレードします。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --datastore
    3. 完了を確認します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE

      Pod の準備ができた場合にのみ、次の手順に進みます。

    4. オーバーライドを適用してテレメトリー コンポーネントをアップグレードし、完了を確認します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --telemetry
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE
    5. Redis コンポーネントを起動します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --redis
    6. オーバーライドを適用して、組織レベルのコンポーネント(MART、Watcher、Apigee Connect)をアップグレードし、完了を確認します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --org
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE
    7. オーバーライドを適用して環境をアップグレードします。次の 2 つの選択肢があります。
      • 環境ごと: 一度に 1 つの環境にオーバーライドを適用して、完了を確認します。この手順を環境ごとに繰り返します。
        $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --env ENV_NAME
        $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE

        ここで、ENV_NAME はアップグレードする環境の名前です。

      • 一度にすべての環境: すべての環境にオーバーライドを一度に適用して、完了を確認します。
        $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --all-envs
        $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE
    8. オーバーライドを適用して virtualhosts コンポーネントをアップグレードし、完了を確認します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE --settings virtualhosts
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE

    非本番環境

    非本番環境、デモ環境、試験運用版環境の大半では、すべてのコンポーネントに同時にオーバーライドを適用できます。非本番環境が大規模で複雑な場合や、本番環境とよく似ている場合は、本番環境をアップグレードするための手順の実施をおすすめします。

    1. 現在のディレクトリが hybrid-files ディレクトリであることを確認します。
    2. $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f OVERRIDES_FILE
    3. ステータスを確認します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE

1.12.0-hotfix.1 をインストールする

次のコマンドを使用して、修正プログラム リリース 1.12.0-hotfix.1 をインストールします。詳細については、Apigee リリースノートの hybrid 1.11.1-hotfix.1 をご覧ください。

  1. オーバーライド ファイルを開きます。
  2. まず、オーバーライド ファイルを更新します。Apigee ハイブリッドの管理に使用しているツール(Helm または apigeectl)の手順に沿って操作します。

    Helm

    1. istiod スタンザで、イメージタグのバージョン(存在する場合)をバージョン 1.17.8 に変更します。次に例を示します。
      istiod:
        image:
          url: "gcr.io/apigee-release/hybrid/apigee-asm-istiod"
          tag: "1.17.8-asm.20-distroless"
    2. apigeeIngressGateway スタンザで、イメージタグのバージョン(存在する場合)をバージョン 1.17.8 に変更します。次に例を示します。
      apigeeIngressGateway:
        image:
          url: "gcr.io/apigee-release/hybrid/apigee-asm-ingress"
          tag: "1.17.8-asm.20-distroless"
    3. ファイルを保存します。

    apigeectl

    1. istiod スタンザで、イメージタグのバージョン(存在する場合)をバージョン 1.17.8 に変更します。次に例を示します。
      istiod:
        image:
          url: "gcr.io/apigee-release/hybrid/apigee-asm-istiod"
          tag: "1.17.8-asm.20-distroless"
    2. Apigee ハイブリッドのインストール方法によって、ingressGateway スタンザまたは ingressGateways スタンザを使用できます。オーバーライド ファイルにあるスタンザを見つけて、イメージタグのバージョン(存在する場合)をバージョン 1.17.8 に変更します。たとえば、ingressGateway スタンザがあるとします。
      ingressGateway:
        image:
          url: "gcr.io/apigee-release/hybrid/apigee-asm-ingress"
          tag: "1.17.8-asm.20-distroless"

      ingressGateways スタンザの場合は、次のようにします。

      ingressGateways:
        - name: gateway1
          image:
            url: "gcr.io/apigee-release/hybrid/apigee-asm-ingress"
            tag: "1.17.8-asm.20-distroless"
          ...
        - name: gateway2
          image:
            url: "gcr.io/apigee-release/hybrid/apigee-asm-ingress"
            tag: "1.17.8-asm.20-distroless"
          ... 
    3. ファイルを保存します。
  3. 次に、変更を適用します。Apigee ハイブリッドの管理に使用しているツール(Helm または apigeectl)の手順に沿って操作します。

    Helm

    1. 次のコマンドを使用して apigee-ingress-manager チャートをインストールします。
      helm upgrade ingress-manager apigee-ingress-manager/ \
        --install \
        --namespace "YOUR_APIGEE_NAMESPACE" \
        --atomic \
        -f OVERRIDES_FILE
      
    2. 次のコマンドを使用して apigee-org チャートをインストールします。
      helm upgrade ORG_NAME apigee-org/ \
          --install \
          --namespace "YOUR_APIGEE_NAMESPACE" \
          --atomic \
          -f OVERRIDES_FILE
    3. Pod のステータスを確認します。
      kubectl get pods -n YOUR_APIGEE_NAMESPACE

    apigeectl

    1. 次のコマンドを実行して、istiod コンポーネントを初期化します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl init -f OVERRIDES_FILE
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE
    2. 次のコマンドを実行して、Apigee Ingress コンポーネントに変更を適用します。複数の組織がある場合は、組織ごとにこのコマンドを繰り返します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply --org -f OVERRIDES_FILE
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl check-ready -f OVERRIDES_FILE
    3. Pod のステータスを確認します。
      kubectl get pods -n YOUR_APIGEE_NAMESPACE

アップグレードのロールバック

以前のアップグレードをロールバックする手順は次のとおりです。

Helm

以前のバージョンにロールバックするには、以前のインストールのチャートとオーバーライド ファイルを使用します。

  1. 次の環境変数を作成します。
    • PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME: 以前の Apigee ハイブリッド Helm チャートがインストールされているディレクトリ。これはロールバックするバージョンです。
  2. 仮想ホストをロールバックします。オーバーライド ファイルに記載されている環境グループごとに、次のコマンドを繰り返します。
    helm upgrade ENV_GROUP_RELEASE_NAME $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-virtualhost/ \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      --set envgroup=ENV_GROUP_NAME \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    

    ENV_GROUP_RELEASE_NAME は、以前に apigee-virtualhost チャートをインストールしたときに使用した名前です。ハイブリッド v1.10 では通常、apigee-virtualhost-ENV_GROUP_NAME です。ハイブリッド v1.11 以降では、通常は ENV_GROUP_NAME です。

  3. 環境をロールバックします。オーバーライド ファイルに記載されている環境ごとに、次のコマンドを繰り返します。
    helm upgrade apigee-env-ENV_NAME $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-env/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      --set env=ENV_NAME \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    

    ENV_RELEASE_NAME は、以前に apigee-env チャートをインストールしたときに使用した名前です。ハイブリッド v1.10 では通常、apigee-env-ENV_NAME です。ハイブリッド v1.11 以降では、通常は ENV_NAME です。

  4. 組織をロールバックします。
    helm upgrade ORG_NAME $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-org/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    
  5. Ingress Manager をロールバックします。
    helm upgrade ingress-manager $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-ingress-manager/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    
  6. Redis をロールバックします。
    helm upgrade redis $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-redis/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    
  7. Apigee テレメトリーをロールバックします。
    helm upgrade telemetry $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-telemetry/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    
  8. Apigee Datastore(Cassandra データベース コンポーネント)をロールバックします。
    helm upgrade datastore $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-datastore/ \
      --install \
      --namespace apigee \
      --atomic \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    
  9. Apigee コントローラをロールバックします。
    helm upgrade operator $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-operator/ \
      --install \
      --namespace apigee-system \
      --atomic \
      -f PREVIOUS_OVERRIDES_FILE
    
  10. Apigee ハイブリッド CRD をロールバックします。
      kubectl apply -k  $PREVIOUS_HELM_CHARTS_HOME/apigee-operator/etc/crds/default/ --server-side --force-conflicts --validate=false
    

apigeectl

  1. ハイブリッド ランタイムの名前空間に対して、完了したジョブのクリーンアップを行います。ここで、名前空間を指定した場合、NAMESPACE はオーバーライド ファイルで指定した名前空間になります。指定しない場合、デフォルトの名前空間は apigee です。
    kubectl delete job -n NAMESPACE \
      $(kubectl get job -n NAMESPACE \
      -o=jsonpath='{.items[?(@.status.succeeded==1)].metadata.name}')
  2. apigee-system 名前空間で完了したジョブをクリーンアップします。
    kubectl delete job -n apigee-system \
      $(kubectl get job -n apigee-system \
      -o=jsonpath='{.items[?(@.status.succeeded==1)].metadata.name}')
  3. 以前のバージョンの apigeectl を含むディレクトリを指すように APIGEECTL_HOME 変数を変更します。次に例を示します。
    export APIGEECTL_HOME=PATH_TO_PREVIOUS_APIGEECTL_DIRECTORY
  4. ロールバックするインストールのルート ディレクトリで、次のコマンドを実行します。ロールバックするバージョンの元のオーバーライド ファイルを必ず使用してください。
    1. ハイブリッド ファイル ディレクトリで apigeectl apply を実行します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl apply -f ORIGINAL_OVERRIDES_FILE

      ここで、ORIGINAL_OVERRIDES_FILE は、以前のバージョンのハイブリッド インストールのオーバーライド ファイルの相対パスとファイル名です(例: ./overrides/overrides1.10.yaml)。

    2. Pod のステータスを確認します。
      kubectl -n NAMESPACE get pods

      ここで、NAMESPACE は Apigee ハイブリッドの名前空間です。

    3. apigeeds のステータスを確認します。
      kubectl describe apigeeds -n apigee

      出力は次のようになります。

      Status:
        Cassandra Data Replication:
        Cassandra Pod Ips:
          10.8.2.204
        Cassandra Ready Replicas:  1
        Components:
          Cassandra:
            Last Successfully Released Version:
              Revision:  v1-f8aa9a82b9f69613
              Version:   v1
            Replicas:
              Available:  1
              Ready:      1
              Total:      1
              Updated:    1
            State:        running
        Scaling:
          In Progress:         false
          Operation:
          Requested Replicas:  0
        State:                 running
      

      apigeeds Pod が実行されている場合にのみ、次の手順に進みます。

    4. 次のコマンドを実行して、アップグレード後に Message Processor の新しいレプリカ数の値をメモします。これらの値が、以前に構成した値と一致しない場合は、オーバーライド ファイルの値を以前の構成と一致するように変更します。
      apigeectl apply -f ORIGINAL_OVERRIDES_FILE --dry-run=client --print-yaml --env ENV_NAME 2>/dev/null |grep "runtime:" -A 25 -B 1| grep "autoScaler" -A 2

      出力は次のようになります。

            autoScaler:
              minReplicas: 2
              maxReplicas: 10
    5. apigeectl init を実行します。
      $APIGEECTL_HOME/apigeectl init -f ORIGINAL_OVERRIDES_FILE