このステップでは、cert-manager と Anthos Service Mesh(ASM)をダウンロードしてインストールする方法について説明します。これらのサービスは Apigee ハイブリッドが動作するために必要です。
cert-manager をインストールする
次の 2 つのコマンドのいずれかを使用して、GitHub から cert-manager v0.14.2 をインストールします。kubectl
バージョンを確認するには、kubectl version
コマンドを使用します。
- Kubernetes 1.15 以降を使用している場合:
kubectl apply --validate=false -f https://github.com/jetstack/cert-manager/releases/download/v0.14.2/cert-manager.yaml
- Kubernetes のバージョンが 1.15 よりも古い場合:
kubectl apply --validate=false -f https://github.com/jetstack/cert-manager/releases/download/v0.14.2/cert-manager-legacy.yaml
cert-manager
名前空間が作成され、その名前空間内に複数の cert-manager リソースが作成されたというレスポンスが表示されます。
前提条件
- 次のコマンドを使用して、Cloud SDK 構成の設定を確認します。
gcloud config list [compute] region = us-central1 [core] account = user@acme.com disable_usage_reporting = False project = my-hybrid-project Your active configuration is: [default]
- compute/region または compute/zone が、クラスタの作成時に使用したリージョンまたはゾーンに設定されていることを確認します。リージョン クラスタを作成した場合は、その compute/zone プロパティが設定されていれば、
unset
を使用してそれを削除します。ゾーンクラスタを作成した場合は、その compute/region プロパティが設定されていれば、unset
を使用してそれを削除します。構成には compute/region または compute/zone のどちらかを設定する必要がありますが、両方は設定できません。たとえば、unset
を使用してcompute/zone property
を削除するには、次のコマンドを使用します。gcloud config unset compute/zone
- 次のコマンドを使用して、
KDUBECONFIG
ファイルパスで変数を設定します。このファイルは、クラスタの作成時に管理マシンで作成されたものです。export KUBECONFIG=KUBECONFIG_PATH
次に例を示します。
export KUBECONFIG=~/.kube/my-config
ASM を設定してダウンロードする
次に、ASM ドキュメントを使用して環境を設定し、ASM をダウンロードします。
開始する前に、以下の手順をよくお読みください。ASM ドキュメントにある手順をいくつか行ってから、この説明に戻ってインストールを完了してください。
- ASM のインストール手順に移動し、ハイブリッドの設定に適した ASM バージョンをインストールします。
- ハイブリッドの新規インストールの場合は、ASM バージョン 1.6.x をインストールします。
AWS への Anthos Service Mesh のインストールに進み、
istio-system
名前空間を作成するまでの ASM の手順をすべて行います。その後、マニフェストを適用するに進みます。
- ハイブリッドの新規インストールの場合は、ASM バージョン 1.6.x をインストールします。
マニフェストを適用する
ASM インストール ファイルをダウンロードして解凍したら、次の手順に進みます。
- ダウンロードして解凍した Istio ディレクトリ内にいることを確認します。たとえば、
1.6.11-asm.1
です。 - インストールした Istio のバージョンに対して次のコマンドを実行します。
- ASM バージョン 1.6 以降(1.7 を推奨)をインストールした場合は、次のコマンドを実行します。
./bin/istioctl install --set profile=asm-multicloud \ --set meshConfig.enableAutoMtls=false \ --set meshConfig.accessLogFile=/dev/stdout \ --set meshConfig.accessLogEncoding=1 \ --set meshConfig.accessLogFormat='{"start_time":"%START_TIME%","remote_address":"%DOWNSTREAM_DIRECT_REMOTE_ADDRESS%","user_agent":"%REQ(USER-AGENT)%","host":"%REQ(:AUTHORITY)%","request":"%REQ(:METHOD)% %REQ(X-ENVOY-ORIGINAL-PATH?:PATH)% %PROTOCOL%","request_time":"%DURATION%","status":"%RESPONSE_CODE%","status_details":"%RESPONSE_CODE_DETAILS%","bytes_received":"%BYTES_RECEIVED%","bytes_sent":"%BYTES_SENT%","upstream_address":"%UPSTREAM_HOST%","upstream_response_flags":"%RESPONSE_FLAGS%","upstream_response_time":"%RESPONSE_DURATION%","upstream_service_time":"%RESP(X-ENVOY-UPSTREAM-SERVICE-TIME)%","upstream_cluster":"%UPSTREAM_CLUSTER%","x_forwarded_for":"%REQ(X-FORWARDED-FOR)%","request_method":"%REQ(:METHOD)%","request_path":"%REQ(X-ENVOY-ORIGINAL-PATH?:PATH)%","request_protocol":"%PROTOCOL%","tls_protocol":"%DOWNSTREAM_TLS_VERSION%","request_id":"%REQ(X-REQUEST-ID)%","sni_host":"%REQUESTED_SERVER_NAME%","apigee_dynamic_data":"%DYNAMIC_METADATA(envoy.lua)%"}'
- ASM バージョン 1.6 以降(1.7 を推奨)をインストールした場合は、次のコマンドを実行します。
- 最後に、ASM ドキュメントに戻り、コントロール プレーン コンポーネントを確認するの手順を踏み、インストールの検証を行います。
ASM インストールのカスタマイズ
先ほど行った ASM のインストールは最小限のインストールですが、基本的なユースケースについて Apigee ハイブリッドをテストして使用するには十分です。ロードバランサのポート番号の追加、削除、変更などの高度なユースケースについては、オプション機能の有効化をご覧ください。
まとめ
これで、cert-manager と ASM がインストールされ、お使いのローカルマシンに Apigee ハイブリッド コマンドライン ツールをインストールする準備ができました。
1 2 (次)ステップ 3: apigeectl をインストールする 4 5