ランタイム サービスのスケーリングと自動スケーリング

Kubernetes で実行されるほとんどのサービスは、コマンドラインまたは構成のオーバーライドでスケーリングできます。Apigee ハイブリッド ランタイム サービスのスケーリング パラメータは、overrides.yaml ファイルで設定できます。

スケーリングと自動スケーリングの方法は、サービスの種類によって異なります。

スケーリングの詳細については、Kubernetes のドキュメントをご覧ください。

次の表に、ハイブリッド ランタイム サービスの概要と、構成またはコマンドラインでスケーリングと自動スケーリングを行う方法を示します。

サービス 実装方法 スケーリング
Cassandra StatefulSet

(スケールアップのみ)

コマンドラインでスケールアップするには、kubectlscale または patch オプションを使用します。

構成からスケールアップするには、overrides.yaml ファイルに cassandra オブジェクトの replicaCount 構成プロパティの値を設定します。

構成プロパティの設定の詳細については、ランタイム プレーン コンポーネントを管理するをご覧ください。

StatefulSets は自動スケーリングをサポートしていません。Cassandra は 3 つのレプリカのセットでデプロイされます。Apigee では、Cassandra ノードプールにスタンバイ ワーカーノードとして 3 つのノードを追加することが推奨されています。

Cassandra ノードの数をスケールダウンするには、Cassandra をスケールダウンするをご覧ください。

Ingress / LoadBalancer サードパーティのプロキシ Ingress の種類によって異なります。
Logger DaemonSet DaemonSet によってすべてのノードの Pod のレプリカが管理されるため、Pod 自体をスケーリングするときにスケーリングされます。
MART
Synchronizer
Metrics
MPs
ApigeeDeployment(カスタム CRD) コマンドラインでスケーリングするには、kubectl scale オプションを使用します。

構成からスケーリングするには、martsynchronizermetricsmp オブジェクトで Deployment の replicaCountMin 構成プロパティの値を増やします。

Deployment では自動スケーリングに HorizontalPodAutoscaler が使用されます。Deployment オブジェクトの targetCPUUtilizationPercentage プロパティにスケールアップのしきい値を設定します。この値を超えると、Kubernetes により、replicaCountMax の値に達するまで Pod が追加されます。

構成プロパティの設定の詳細については、ランタイム プレーン コンポーネントを管理するをご覧ください。

UDCA ApigeeDeployment(カスタム CRD) 構成からスケーリングするには、overrides.yaml ファイルで udca オブジェクトの replicaCountMin プロパティの値を増やします。

UDCA サービスでは、自動スケーリングに HorizontalPodAutoscaler が使用されます。udca オブジェクトの targetCPUUtilizationPercentage プロパティをスケールアップのしきい値に設定します。この値を超えると、Kubernetes により、replicaCountMax の値に達するまで Pod が追加されます。

構成プロパティの設定の詳細については、ランタイム プレーン コンポーネントを管理するをご覧ください。