Apigee ハイブリッド バージョン 1.11 では、Helm チャートまたは apigeectl
のいずれかを使用して、クラスタをインストールし管理できます。両方を使用してクラスタを管理することはできません。
- 新規インストール: 全体像の手順でインストールを開始し、パート 2: ハイブリッド ランタイムを設定するで Helm か
apigeectl
のいずれかの手順を選択します。 - 既存のインストール: Helm を使用して既存のハイブリッド クラスタを管理する必要があり、クラスタがすでに
apigeectl
を使用して管理されている場合は、Apigee ハイブリッド Helm 移行ツールを使用してクラスタを Helm 管理に移行します。
Helm チャートのサポート対象バージョン
Apigee ハイブリッドは、Helm チャート v3.10 以降をサポートしています。
Apigee ハイブリッド コンポーネントの Helm チャート
ハイブリッド コンポーネントは、次の Helm チャートによってインストールされ、管理されます。この表は、新規インストールの際に通常インストールされる順番で並んでいます。
スコープ | コンポーネント | Helm チャート |
---|---|---|
Apigee オペレーター | Apigee オペレーター | apigee-operator |
ストレージ | Cassandra | apigee-datastore |
メモリ内ストレージ | Redis | apigee-redis |
レポート | Logger Metrics |
apigee-telemetry |
Ingress | Apigee Ingress ゲートウェイ | apigee-ingress-manager |
組織 | Apigee Connect Agent MART Watcher |
apigee-org |
環境 | ランタイム Synchronizer UDCA |
apigee-env |
環境グループ | virtualhost | apigee-virtualhost |
apigeectl
/ Helm コマンドの相互参照
次の表に一般的な apigeectl
コマンドと同等の Helm を示します。
apigeectl コマンド |
Helm コマンド |
---|---|
apigeectl init |
次のコマンドは、apigeectl init を模倣したものです。
例: kubectl apply -k apigee-operator/etc/crds/default/ |
apigeectl init (istiod のインストールまたは変更の適用に使用する場合)。 |
例: helm upgrade ingress-manager apigee-ingress-manager/ \ --install \ --namespace apigee \ --atomic \ -f overrides.yaml |
apigeectl apply |
単独ですべてのハイブリッド コンポーネントを管理するコマンドはありません。コンポーネントにはそれぞれ固有のチャートがあるため、各チャートのインストールまたはアップグレードは個別に行う必要があります。 |
apigeectl apply --datastore |
例: helm upgrade datastore apigee-datastore/ \ --install \ --namespace apigee \ --atomic \ -f overrides.yaml |
apigeectl apply --redis |
例: helm upgrade redis apigee-redis/ \ --install \ --namespace apigee \ --atomic \ -f overrides.yaml |
apigeectl apply --org |
例: helm upgrade ORG_NAME apigee-org/ \ --install \ --namespace apigee \ --atomic \ -f overrides.yaml |
apigeectl apply --env ENV_NAME |
例: helm upgrade ENV_NAME apigee-env/ \ --install \ --namespace apigee \ --set env=ENV_NAME \ --atomic \ -f overrides.yaml |
apigeectl apply --all-envs |
単独ですべての環境をまとめて管理するコマンドはありません。各環境のインストールまたはアップグレードは個別に行う必要があります。 |
apigeectl apply --settings virtualhosts |
次に例を示します。 helm upgrade ENV_GROUP_NAME apigee-virtualhosts/ \ --install \ --namespace apigee \ --set envgroup=ENV_GROUP_NAME \ --atomic \ -f overrides.yaml |
apigeectl delete COMPONENT |
次に例を示します。 helm delete datastore -n apigee |
apigeectl delete またはcode>apigeectl delete --all |
単独ですべてのコンポーネントをまとめて削除する Helm コマンドはありません。各コンポーネントは個別に削除する必要があります。 |
apigeectl COMMAND --dry-run=client |
例: helm upgrade datastore apigee-datastore/ \ --install \ --namespace apigee \ --atomic \ -f overrides.yaml \ --dry-run |
apigeectl check-ready |
これに相当する Helm コマンドはありませんが、インストールの際にクラスタの準備状況を確認するプロセスを使用すると、同じタスクの多くを実行できます。 |