Google Cloud の SAP 用エージェントを使用した Workload Manager の評価

このプランニング ガイドでは、Google Cloud の SAP 用エージェントの Workload Manager 評価指標の収集機能のみに焦点を当てています。エージェントとそのすべての機能の詳細については、Google Cloud の SAP 用エージェントのプランニング ガイドをご覧ください。

Linux では、Google Cloud の SAP 用エージェントが、Google Cloud で実行される SAP ワークロードの評価に役立ちます。これは、Workload Manager 評価指標の収集を通じて実現されます。この収集機能は、Compute Engine VM インスタンスまたは Bare Metal Solution サーバーにバージョン 3.2 のエージェントをインストールすると、デフォルトで有効になります。

Workload Manager 評価指標の収集を有効にすると、SAP ワークロードの Workload Manager サービスを有効にできます。Workload Manager 評価指標で収集された情報は、SAP アプリケーション、データベース、高可用性の構成を確認する際に活用できます。SAP ワークロードを評価するために Workload Manager がサポートするベスト プラクティスについては、SAP 向けの Workload Manager のベスト プラクティスをご覧ください。

Workload Manager 評価指標を収集するように Google Cloud の SAP 用エージェントを構成する方法については、Workload Manager 評価指標の収集を構成するをご覧ください。

料金

バージョン 3.2 以降、Google Cloud の SAP 用エージェントを使用して Workload Manager 評価指標を収集したり、これらの指標を Workload Manager に保存しても、追加料金は発生しません。

Workload Manager 評価指標

次の表に、Google Cloud の SAP 用エージェントによって収集される Workload Manager 評価指標を示します。各指標の下に記載されている例は、網羅的なリストではありません。詳細については、SAP 向けの Workload Manager のベスト プラクティスをご覧ください。

指標 説明
System インスタンスに関する OS とゲストレベルの情報。
  • インスタンス名
  • OS の名前とバージョン
  • エージェントのバージョン
Corosync HA クラスタの Corosync 構成に関する情報。
  • /etc/corosync/corosync.conf に設定された構成。
  • corosync-cmapctl を使用して取得したランタイム構成。
Pacemaker HA クラスタの Pacemaker 構成に関する情報。
  • Pacemaker XML 構成ファイルで設定された構成。
  • Pacemaker クラスタの maintenance_mode 設定。
HANA SAP HANA システムの構成に関する情報。
  • global.ini ファイルに設定された SAP HANA システムの構成。
  • SAP HANA データとログボリュームをホストするディスクに関する情報。
HANA Insights and Security SAP HANA データベースの設定と構成。
  • データベースのパスワード設定に関するベスト プラクティスの推奨事項。
  • データとログのバックアップに関するベスト プラクティス。
  • スケールアウトと高可用性クラスタ設定に関するベスト プラクティスの推奨事項。

この指標の収集を有効にするには、SAP HANA データベースへのアクセスを許可する必要があり、workload_validation_db_metrics_config セクションで追加のパラメータを構成する必要があります。詳細については、Workload Manager 評価指標の収集を構成するをご覧ください。

NetWeaver SAP NetWeaver システムの構成に関する情報。