このクイックスタートでは、ソースバケットからのドキュメント(請求書)を処理し、処理されたドキュメント(JSON ファイル)をバッチ処理機能によって Document AI API のターゲット バケットに格納する方法について説明します。
始める前に
このクイックスタートを実行する前に、自身または管理者によって次の事前準備が完了していることを確認してください。
Google Cloud のアカウントとプロジェクトがある。
プロジェクトで課金が有効になっている。プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認する方法をご覧ください。
ABAP SDK for Google Cloud のオンプレミス版またはクラウド版がインストールされ、構成されている。オンプレミス版またはクラウド版の ABAP SDK for Google Cloud をインストールして構成する方法をご覧ください。
Google Cloud APIs にアクセスするための認証が設定されている。認証の設定方法をご覧ください。
Google Cloud プロジェクトで Document AI API が有効になっていることを確認する。
Document AI Workbench で、
INVOICE_PROCESSOR
タイプのプロセッサを作成します。詳細については、プロセッサの作成と管理をご覧ください。Cloud Storage で、処理する請求書を保存するソースバケットを作成し、そのバケットに請求書を配置します。詳細については、バケットを作成するをご覧ください。
Cloud Storage で、処理されたファイルを保存するターゲット バケットを作成します。
ドキュメントを処理するプログラムを作成する
SAP システムで、トランザクション
SE38
を使用して、カスタム名前空間(Z や Y など)に実行可能プログラムを作成します。SAP GUI で、トランザクション コード
SE38
を入力します。[プログラム] フィールドに、プログラムの名前を入力します(例:
ZDEMO_DOCUMENT_AI
)。[登録] をクリックします。
プログラムの属性を指定します。
[表題] フィールドに、プログラムのタイトル(例:
Process invoices
)を入力します。[タイプ] フィールドで
Executable Program
を選択します。[保存] をクリックします。
プログラムをローカル オブジェクトとして保存します。
ABAP エディタで、次のコードを追加します。
次のように置き換えます。
DEMO_DOC_PROCESSING
: クライアント キー名。PROJECT_ID
: Google Cloud プロジェクトの ID。LOCATION_ID
: プロセッサのロケーション。PROCESSOR_ID
: プロセッサの ID。SOURCE_BUCKET_URI
: 処理するソース ドキュメントのある Cloud Storage バケット フォルダの URI。TARGET_BUCKET_URI
: 処理されたドキュメント(JSON ファイル)が保存される Cloud Storage バケットの URI。
SE38
でアプリを実行します。結果を検証するには、次の操作を行います。
Google Cloud コンソールで、Cloud Storage の [バケット] ページに移動します。
ターゲット バケットを開きます。処理されたドキュメントが JSON ファイル形式で保存されています。
次のステップ
- GitHub リポジトリ(GoogleCloudPlatform/google-cloud-abap/abap-sdk/ZGOOG_SDK_QUICKSTART/)で利用可能なその他のクイックスタートを確認する。
- オンプレミス版またはクラウド版の ABAP SDK for Google Cloud を使用したアプリケーション開発ガイドを確認する。
- コードサンプルを確認する。
- Cloud フォーラムのコミュニティで ABAP SDK for Google Cloud について質問したり、ディスカッションに参加したりする。