Compute Engine では、予測可能なワークロードに対してリソースベースの確約利用割引(CUD)が提供されており、必要なリソースをコストダウンできます。リソースベースの確約利用契約またはコミットメントを購入または更新することで、VM の使用量に大幅な割引価格が適用されます。
このドキュメントでは、Compute Engine のリソースベースのコミットメント、購入方法、結果として適用される CUD について説明します。Compute Engine のフレキシブル CUD の詳細については、フレキシブル CUD をご覧ください。
リソースベースのコミットメントは、使用量が予測可能で安定した場合に最適です。Compute Engine では、次に挙げるカテゴリのリソースベースのコミットメントを購入できます。
- ハードウェアのコミットメント。ハードウェアのコミットメントは、vCPU、メモリ、GPU、ローカル SSD、単一テナントノードなどのリソースに購入できます。詳細については、予約が関連付けられていないコミットメントを購入すると予約が関連付けられたコミットメントを購入するをご覧ください。
- ソフトウェア ライセンス コミットメント。該当するプレミアム オペレーティング システム(OS)ライセンスのライセンス コミットメントを購入できます。詳細については、ライセンスのコミットメントを購入するをご覧ください。
ハードウェア リソースのコミットメントは、ライセンスのコミットメントとは別です。VM インスタンスについて両方のカテゴリのコミットメントを購入できますが、ハードウェア リソースとライセンスの両方を対象とする 単一のコミットメントは購入できません。
確約利用割引の推奨を使用すると、確約利用割引契約がある場合とない場合の VM の費用傾向を分析し、コンピューティング費用を最適化できます。これらの数値を比較することにより、確約利用契約で毎月節約できる金額を確認できます。コミットメントの推奨事項の仕組みについては、コミットメントの推奨事項についてもご覧ください。
1 つのプロジェクトの確約利用契約を購入することも、複数の契約を購入し、共有割引を有効にして複数のプロジェクトで共有することもできます。
確約利用割引は、事前定義のマシンタイプやカスタム マシンタイプを含め、ほとんどの Compute Engine マシンタイプに適用されます。確約利用割引はシンプルかつ柔軟であり、初期費用は不要です。割引は、リージョン内の vCPU、メモリ、GPU、ローカル SSD の総数に適用されます。インスタンスのマシン設定を変更しても影響はありません。
VM ごとの Tier_1 ネットワーキング パフォーマンスをサポートするマシンタイプでは、50、75、100 Gbps の高帯域幅の SKU は割引から除外されます。
F1-micro および g1-small 共有コアマシンは、確約利用割引の対象ではありません。
始める前に
- このガイドのコマンドラインの例を使用する場合は、次の操作を行います。
- Google Cloud CLI の最新バージョンをインストールするか、最新バージョンに更新します。
- デフォルトのリージョンとゾーンを設定します。
- このガイドの API の例を使用する場合、API アクセスを設定します。
確約利用割引の仕組み
確約利用契約を購入すると、1 年間または 3 年間の支払いを確約する代わりに vCPU、メモリ、GPU、ローカル SSD、単一テナントノードなどの Compute Engine リソースを割引価格で購入できます。マシンタイプや GPU など、ほとんどのリソースタイプに最大 57% の割引が適用されます。メモリ最適化マシンタイプの場合は、最大で 70% の割引が適用されます。マシンタイプ別の確約利用料金については、VM インスタンスの料金ページをご覧ください。
コミットメントを購入すると、米国およびカナダの太平洋時間(UTC-8 または夏時間の UTC-7)で翌日の午前 0 時にコミットメントが有効になります。これがコミットメントの有効化日時になります。
コミットメントの購入後にキャンセルすることはできません。コミットメントは、指定された期間(1 年または 3 年)の終了時に期限切れになります。ただし、コミットメントの自動更新を有効にすると、新しい期間に自動更新されます。
コミットメント ステータス
コミットメント ステータスは次のいずれかになります。
CREATING
: コミットメントの作成中です。NOT_YET_ACTIVE
またはPENDING
: コミットメントは作成されていますが、まだ有効になっていません。Compute Engine は、このステータスでコミットメントを作成します。- Google Cloud CLI または REST API を使用してコミットメントを購入している場合、このステータス値は
NOT_YET_ACTIVE
と表示されます。 - Google Cloud コンソールを使用してコミットメントを購入している場合、このステータス値は
PENDING
と表示されます。
- Google Cloud CLI または REST API を使用してコミットメントを購入している場合、このステータス値は
ACTIVE
: コミットメントは有効です。EXPIRED
: コミットメントは期限切れです。Compute Engine は、有効期限から 210 日以上経過したコミットメントを削除します。CANCELED
: Compute Engine がコミットメントをキャンセルしました。コミットメントを組み合わせて新しい統合コミットメントを作成すると、Compute Engine でステータスがCANCELED
に変更されます。
コミットメントの購入日時から有効化日時までの間、コミットメントのステータスは NOT_YET_ACTIVE
(または Google Cloud コンソールでは PENDING
)として表示されます。有効になると、コミットメントのステータスは ACTIVE
に変わります。たとえば、米国とカナダの太平洋時間(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 20 日午後 10 時にコミットメントを購入したとします。Compute Engine は、ステータスが NOT_YET_ACTIVE
のコミットメントをすぐに作成します。ただし、コミットメントが有効になるのは、米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 21 日午前 0 時です。その後、コミットメントのステータスが ACTIVE
に変わります。
コミットメントの効率的な使用
プロジェクト数が少ない場合は、使用する予定の特定のリソースについてのみコミットメントを購入できます。たとえば、8 コア用のコミットメントを購入し、その月に 24 コアを実行した場合、8 コア分の確約利用割引が適用されます。その他の 16 コアは、標準の確約利用でない率で課金されます。コミットメントを購入すると、たとえ使用しなくても、購入したコミットメントに対して毎月料金を請求されることに注意してください。たとえば、8 コア用のコミットメントを購入すると、これらのコアを月の一部でしか実行しなかった場合でも、その月全体に対する 8 コア用の確約された利用料金が請求されます。使用することがわかっている増分のみのコミットメントを購入することをおすすめします。
コミットメントはバースト シナリオ用にスタックすることはできません。たとえば、ある月に 10 コア分を購入した後、その月の半分の期間で 20 コアを稼働させた場合、使用量が半分になったという理由だけでは、20 コア全体に対するコミットメントは適用されません。
使用量の超過
コミットメントでカバーされていない時間単位のリソース使用量は、オンデマンド料金に基づいて請求され、該当する継続利用割引(SUD)の対象になります。たとえば、1 か月のある期間に n2-standard-2
を実行し、同じ月の残りの期間に n2-standard-8
を実行したとします。両方のマシンタイプが n2-standard
ファミリーに属しているため、Compute Engine はこの 2 つを組み合わせて、確約利用割引の対象外の部分に SUD を適用します。
プロジェクト間で確約利用割引を共有する
デフォルトでは、確約利用割引はプロジェクト レベルで適用され、コミットメントを購入したプロジェクトにのみ該当する確約利用割引が適用されます。コミットメントを購入したプロジェクトを別の Cloud 請求先アカウントに移動すると、新しい Cloud 請求先アカウントのプロジェクトに対して、該当する確約利用割引が引き続き適用されます。
ただし、Compute Engine では、同じ Cloud 請求先アカウントを共有する複数のプロジェクトで割引を共有できます。すべてのプロジェクトで確約利用割引を共有すると、プロジェクト単位で割引を管理する手間が減り、プロジェクトのリソース使用量全体で割引がプールされます。
同じ Cloud 請求先アカウントを共有するプロジェクトが複数ある場合、確約利用割引の共有を有効にして、その Cloud 請求先アカウント内のすべてのプロジェクトですべての確約利用割引契約を共有できます。継続利用割引も同時にプールされます。つまり、1 つのプロジェクト内のリソースだけでなく、これらのプロジェクト全体のリソースを使用して継続利用割引が計算されます。
たとえば、80 コア用のコミットメントを 2 つ購入し(合計 160 コア)、Cloud 請求先アカウントの異なるプロジェクトで 1 か月に 200 コアを実行するとします。Cloud 請求先アカウントに対して確約利用割引の共有を有効にしている場合、その Cloud 請求先アカウントのプロジェクトで使用される 200 コアのうち 160 コアに対して該当する確約利用割引が適用されます。残りの 40 コアは、オンデマンドの非確約利用料金で請求されます。コミットメントを購入すると、リソースを使用しなくてもコミットメント期間中は確約されたリソースに対して月額料金が発生します。コストを削減するおすすめの利用方法については、割引の共有についてをご覧ください。
確約利用割引には、Google Cloud のコミットメントに基づいた料金と請求が適用されます。確約利用割引を購入するには、これらの規約に同意する必要があります。
アトリビューションを使用して割引を割り当てる
アトリビューションは、確約利用割引がプロジェクトにどのように割り当てられるかを示します。これらの割り当ては、使用料金のエクスポートや Google Cloud コンソールなどの Cloud Billing のコスト管理インターフェースに反映されます。
アトリビューションは、割引の共有が有効になっている場合にのみ適用されます。割引の共有を有効にする前に、使用するアトリビューションのタイプを選択し、割引の共有を有効にする際にアトリビューションの構成を有効にします。
Compute Engine のコミットメントでは、デフォルトで比例アトリビューションを使用します。比例アトリビューションのコミットメントは、各プロジェクトで消費された合計使用量に応じてプロジェクトに適用されます。たとえば、プロジェクト A が $75 分を使用し、プロジェクト B が $25 分を使用した場合、プロジェクト A では使用可能なクレジット量の最大 75% までが対象となり、プロジェクト B では最大 25% までが対象となります。
また、指定した使用状況に基づいて、Compute Engine のコミットメントに優先アトリビューションを選択することもできます。優先順位のないコミットメントは、残りのプロジェクトの有効な使用量に比例して適用されます。割り当ての合計額は、購入したコミットメントの金額を超えることはできません。
Compute Engine コミットメントに比例アトリビューションまたは優先アトリビューションを選択するには、リソースベースのコミットメントのアトリビューションを選択するをご覧ください。
仕様
特定リージョンのリソースに対してリソースベースのコミットメントを購入できるのは、そのリージョンで次の両方に対する割り当てを利用できる場合のみです。
- コミットメント
- 確約されたリソース(メモリを除く)
詳細については、コミットメントと確約されたリソースの割り当てをご覧ください。
コミットメントはリージョン単位で購入する必要があります。
gcloud CLI を使用してコミットメントを管理するには、
gcloud
バージョン 147.0.0 以降を実行している必要があります。gcloud CLI を最新バージョンに更新するには、次のコマンドを実行します。gcloud components update
実行している gcloud CLIの バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
gcloud version
制限事項
- 無料枠期間中で無料枠クレジットが残っているプロジェクトや、お支払い履歴がないプロジェクトは、確約利用割引の対象になりません。
- コミットメントは、リージョン単位での購入になります。
コミットメントを購入するプロジェクトは変更できません。割引を複数のプロジェクトと共有する場合は、割引の共有を有効にします。
1 つの Cloud 請求先アカウントのプロジェクト間で共有されたコミットメントの場合: コミットメントの一部が未使用の場合、コミットメントのその部分を購入したプロジェクトにコミットメント料金の残高が残ります。
確約利用割引は、プリエンプティブル VM インスタンス、N1 共有コアマシン タイプ、拡張メモリには適用されません。
GPU とローカル SSD の確約利用割引料金の場合、コミットメントの購入時に予約を作成して関連付ける必要があります。
確約利用割引価格はオンデマンド料金とは関係ありません。オンデマンド料金の変動が、必ずしも確約利用割引に反映されるとは限りません。
確約利用割引に予約が作成されている場合、コミットメントの期間が終了するまで予約を削除できません。
K80 GPU の場合、1 年間のコミットメントのみ購入できます。
料金
コミットメントに対して毎月請求されます。確約されたリソースをすべて使用していなくても、コミットメントの月額料金を支払う必要があります。コミットメント料金は、確約されたリソースすべての割引価格の合計です。Compute Engine では、コミットメントが有効になった日のオンデマンド料金を使用して各リソースの割引価格が計算されます。オンデマンド料金が変更されても、コミットメント期間が終了するまでリソースの毎月のコミットメント料金と割引料金は変わりません。
GPU やローカル SSD の有無にかかわらず、VM インスタンスの割引料金(CUD 料金とも呼ばれます)はリージョンによって異なります。現在の料金については、VM インスタンスの料金をご覧ください。
コミットメント タイプ
以下のリソースでコミットメントを購入できます。
コミットメント タイプ | 割引が購入可能なリソース | 適用可能なリソースタイプ |
---|---|---|
汎用 E2 コミットメント |
|
すべての E2 マシンタイプ |
汎用 N2 コミットメント |
|
|
汎用 N2D コミットメント |
|
|
汎用 C3 コミットメント |
|
|
汎用 C3D コミットメント |
|
|
汎用 Tau T2D コミットメント |
|
標準 Tau T2D マシンタイプ |
汎用 N1 コミットメント |
|
|
コンピューティング最適化 H3 コミットメント |
|
|
コンピューティング最適化 C2 コミットメント |
|
|
コンピューティング最適化 C2D コミットメント |
|
すべての C2D マシンタイプ |
メモリ最適化 M1/M2 コミットメント |
|
|
メモリ最適化 M3 コミットメント |
|
すべての M3 マシンタイプ |
アクセラレータ最適化 A2 コミットメント |
|
|
アクセラレータ最適化 G2 コミットメント |
|
|
f1-micro
または g1-small
マシンタイプ、あるいは単一テナント プレミアム料金のコミットメントは購入できません。
マシンタイプのコミットメント
使用しているマシンタイプに適したコミットメント タイプを購入します。
汎用コミットメント
汎用コミットメントの割引は、次の順序でリソースに適用されます。
- 購入したコミットメントに応じて、E2、N2、N2D、N1 のカスタム マシンタイプ
- 単一テナントノード
- 購入したコミットメントに応じて、E2、N2、N2D、C3、C3D、Tau T2D、N1 の事前定義されたマシンタイプ
汎用コミットメントを購入する場合は、コミットメントを適用するマシンシリーズを選択します。たとえば、汎用 E2 コミットメントを購入する場合、これらは E2 マシンタイプにのみ適用されます。同様に、汎用 N2、N2D、C3、C3D、Tau T2D、N1 コミットメントを購入する場合、コミットメントが重複することはありません。
たとえば、1 つのリージョンで次のアイテムを組み合わせて使用する場合について考えてみましょう。
- 10 個の N2 カスタム マシンタイプの vCPU
- カスタム マシンタイプの 30 GB のメモリ
- 2 つの事前定義された
n2-standard-4
マシンタイプ
15 個の vCPU と 13.5 GB のメモリの確約利用を N2 コミットメントで購入します。まず N2 カスタム マシンタイプに確約利用割引が適用され、事前定義された N2 マシンタイプに残りの割引が適用されます。このケースでは、N2 カスタム マシンタイプの 10 個の vCPU すべてが確約利用料金で課金され、カスタム マシンタイプのメモリの 13.5 GB が確約利用料金で課金されます。
最終的に、確約利用の残りの 5 個の vCPU は、2 つの n2-standard-4 machine
タイプからランダムに選ばれた 5 個の vCPU に適用されます。確約利用割引が適用されないリソースは、継続利用割引の対象になります。
汎用マシンタイプのコミットメントを購入するには、予約が関連付けられていないコミットメントを購入するをご覧ください。
メモリ最適化コミットメント
メモリ最適化の確約利用割引は 2 つのレベルで使用できます。1 つのレベルは、M1 と M2 の両方のマシンタイプに適用されます。もう 1 つのレベルは M3 マシンタイプにのみ適用されます。すべてのメモリ最適化マシンタイプに同じ確約利用割引を使用することはできません。
これらの確約使用割引の割り当ては別個のものです。M1 マシンタイプに確約利用割引を使用するには、M1 マシンの割り当てが必要です。M2 と M3 についても同じことが言えます。確約利用割引の割り当てが必要です。
メモリ最適化マシンタイプを使用する場合は、メモリ最適化コミットメントを購入します。メモリ最適化マシンタイプのコミットメントを購入するには、予約が関連付けられていないコミットメントを購入するをご覧ください。
コンピューティング最適化コミットメント
コンピューティング最適化マシンタイプを使用する場合は、コンピューティング最適化コミットメントを購入します。コミットメントを購入するには、以下をご覧ください。
- C2 および C2D コンピューティング最適化マシンタイプについては、予約が関連付けられていないコミットメントを購入するをご覧ください。
- H3 コンピューティング最適化マシンタイプについては、予約が関連付けられているコミットメントを購入するをご覧ください。
アクセラレータ最適化コミットメント
アクセラレータ最適化マシンタイプを使用する場合は、A2 または G2 マシンタイプのコミットメントを購入します。A2 または G2 マシンタイプのコミットメントを購入するには、予約が関連付けられているコミットメントを購入するをご覧ください。
GPU とローカル SSD のコミットメント
GPU またはローカル SSD のコミットメントを購入するには、コミットメントの購入時にリソースを予約する必要があります。実際に使用するかどうかにかかわらず、リソースを予約することでリソースが常に利用可能な状態になります。リソースの予約に追加料金はかかりません。
コミットメントは特定の GPU タイプ別に購入する必要があります。たとえば、NVIDIA P100 または NVIDIA V100 の GPU を購入することはできますが、NVIDIA P100 GPU のコミットメントを購入して、それを他の GPU タイプに適用することはできません。
GPU とローカル SSD のコミットメントを購入するには、このドキュメントの予約が関連付けられているコミットメントを購入するをご覧ください。
予約が関連付けられたコミットメントについての詳細は、予約にコミットメントを関連付けるをご覧ください。
コミットメントと確約されたリソースの割り当て
特定リージョンのリソースに対してリソースベースのコミットメントを購入できるのは、そのリージョンで次の両方に対する割り当てを利用できる場合のみです。
- コミットメント
- 確約されたリソース(メモリを除く)
具体的には、vCPU、GPU、ローカル SSD のコミットメントを購入する場合は、コミットメントと、コミットメントを購入するリージョンに固有の確約された SKU の両方で割り当てを利用できるようにする必要があります。メモリには割り当てがないため、メモリのコミットメントを購入するために、確約されたメモリに別の割り当てを用意する必要はありません。
たとえば、us-central1
リージョンで汎用 N1 マシンタイプ の vCPU 32 個、メモリ 16 GB、NVIDIA P4 GPU 4 個、ローカル SSD 2 台をカバーする 5 つのコミットメントを購入する場合、次のそれぞれの割り当てが必要です。
us-central1
に 5 つのコミットメントus-central1
に 32 個の確約された N1 vCPUus-central1
に 4 個の確約された NVIDIA P4 GPUus-central1
に 750 GB の確約されたローカル SSD ディスク容量(または 2 台のローカル SSD)
割り当て上限
Compute Engine は、デフォルトで確約されたリソースの種類ごとに特定の量のコミットメントを割り当てます。これらの割り当て上限により、購入可能なコミットメントの数とコミットできるリソースの量が決まります。コミットメントと確約されたリソースの現在の割り当て上限と割り当て使用量の値を表示する方法については、Google Cloud コンソールで割り当てを表示するをご覧ください。
さまざまなリージョンにまたがるプロジェクトで、非常に多くの確約された vCPU に対する支払いが常に発生している場合、すべてのリージョンで、すべてのマシンタイプ(メモリ最適化マシンタイプを除く)の確約された vCPU に無制限の割り当てを適用できる場合があります。
コミットメントの割り当てをすべて使い切った場合、新しいコミットメントを購入することはできません。同様に、確約されたリソースの割り当てを使い切った場合、コミットメントの割り当てが利用可能でも、そのリソースの新しいコミットメントを購入することはできません。たとえば、コミットメントの割り当てをすべて使い切ると、コミットメントの購入リクエストを送信したときにサーバーから次のエラーが返されます。
"Quota 'COMMITMENTS' exceeded. Limit: 0.0"
割り当て上限を引き上げる
コミットメントまたは確約されたリソースに十分な割り当てがない場合は、[割り当て] ページからいつでも割り当ての引き上げをリクエストできます。割り当ての引き上げはいつでもリクエストできます。リソースの割り当て上限の引き上げをリクエストする方法については、割り当て上限の引き上げをリクエストするをご覧ください。
たとえば、現在割り当て上限を満たしていて、us-central1
リージョンで合計 4 つの NVIDIA V100
GPU に 2 つのコミットメントがあるとします。同じリージョンで、2 つの NVIDIA V100 GPUs
ごとに新しいコミットメントを 2 つ購入する場合、次のことを行う必要があります。
- 新しい割り当てリクエストを送信して、
us-central1
のCommitted NVIDIA V100 GPUs
割り当てを必要な新しい上限数(8)まで引き上げます。 新しい割り当てリクエストを送信して、
us-central1
のCommitments
割り当てを必要な新しい最大数(4)まで引き上げます。リクエストが承認されてクローズされるまで待ちます。リクエストが承認されると、
us-central1
のコミットメントと確約された GPU の割り当てが新しいニーズに合わせて引き上げられます。その後、新しいコミットメントを購入できます。
デフォルトで割り当てが無制限になっているリソースの割り当て上限の引き上げをリクエストすると、そのリソースの割り当て値は無制限のまま変わらず、リクエストした上限が承認済みの上限以下であることが通知されます。
割り当て上限を設定する
コンシューマー割り当てオーバーライドを作成すると、確約されたリソースの割り当て値に上限を設定できます。デフォルトの割り当てが無制限のリソースの場合、コンシューマー割り当てオーバーライドを作成すると割り当て値が減少します。デフォルトの割り当てを無制限の値に戻すには、確約された SKU に設定されたコンシューマー オーバーライドを削除する必要があります。詳細については、コンシューマー割り当てオーバーライドの作成とコンシューマー割り当てオーバーライドの削除をご覧ください。
リソースの割り当てを管理する方法については、割り当ての表示と管理をご覧ください。
予約が関連付けられていないコミットメントを購入する
vCPU やメモリのコミットメントは、リソースの予約を関連付けることなく購入できます。コミットメントは、Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または API を使用して購入できます。
予約が関連付けられたコミットメントについての詳細は、予約をコミットメントに関連付けるをご覧ください。
GPU やローカル SSD のコミットメントを購入するには、予約が関連付けられているコミットメントを購入するをご覧ください。
デフォルトで、プロジェクト オーナーに確約利用割引契約の購入権限が付与されています。ただし、特定のユーザーを追加または除外するカスタムロールを作成することもできます。確約利用割引契約の購入権限があるかどうか確認する方法については、アクセス制御をご覧ください。
コミットメントを購入すると、米国およびカナダの太平洋時間(UTC-8 または夏時間の UTC-7)で翌日の午前 0 時にコミットメントが有効になります。これがコミットメントの有効化日時になります。コミットメントの購入日時から有効化日時までの間、コミットメントのステータスは NOT_YET_ACTIVE
(または Google Cloud コンソールでは PENDING
)として表示されます。有効になると、コミットメントのステータスは ACTIVE
に変わります。たとえば、米国とカナダの太平洋時間(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 20 日午後 10 時にコミットメントを購入したとします。Compute Engine は、ステータスが NOT_YET_ACTIVE
のコミットメントをすぐに作成します。ただし、コミットメントが有効になるのは、米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 21 日午前 0 時です。その後、コミットメントのステータスが ACTIVE
に変わります。
割引は、指定したリージョンの該当するインスタンスと、それらの割引が購入されたプロジェクトに自動的に適用されます。
コンソール
Google Cloud コンソールを使用してコミットメントを購入する前に、コミットメントの購入に使用するプロジェクトを選択します。Cloud 請求先アカウントに対して割引の共有が有効になっている場合、その Cloud 請求先アカウントの任意のプロジェクトを使用してコミットメントを購入できます。プロジェクトを選択したら、次の手順を実施します。
Google Cloud コンソールで [確約利用割引] ページに移動します。
[コミットメントを購入] をクリックして、新しいコミットメントを購入します。
コミットメントに名前を付けます。
適用するリージョンを選択します。
[コミットメント タイプ]を選択します。
- 汎用 E2: E2 マシンタイプのリソース
- 汎用 N2: N2 マシンタイプのリソース
- 汎用 N2D: N2D マシンタイプのリソース
- 汎用 C3: C3 マシンタイプのリソース
- 汎用 C3D: C3D マシンタイプのリソース
- 汎用 T2D: Tau T2D マシンタイプのリソース
- 汎用 N1: N1 マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 C2: C2 マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 C2D: C2D マシンタイプのリソース
- メモリ最適化 M1/M2: M1 および M2 マシンタイプのリソース
- メモリ最適化 M3: M3 マシンタイプのリソース
- アクセラレータ最適化 A2: A2 マシンタイプのリソース
- グラフィック最適化 G2: G2 マシンタイプのリソース
[期間] で、コミットメントの期間(1 年または 3 年)を選択します。
[コア数] と [メモリ] に、購入するコア数とメモリ量をそれぞれ入力します。下限はありません。ゼロにすることもできます。コアの数量は 0 以上の整数で入力する必要があります。メモリは 0.25 GB 単位で購入できます。
購入条件を確認します。
[購入] ボタンをクリックして、コミットメントを購入します。
gcloud
gcloud CLI を使用して gcloud compute commitments create
コマンドを実行します。
gcloud compute commitments create COMMITMENT_NAME \
--region REGION \
--project PROJECT_ID \
--resources vcpu=NUMBER_VCPUS,memory=MEMORY \
--plan DURATION \
--type COMMITMENT_TYPE
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: このコミットメントの名前。REGION
: このコミットメントが適用されるリージョン。リージョンごとにコミットメントの料金が異なります。現在の料金については、料金表をご覧ください。PROJECT_ID
: コミットメントを作成するプロジェクトのプロジェクト ID。NUMBER_VCPUS
: コミットメントを購入する vCPU の数。vCPU の数は 0 以上の整数でなければなりません。奇数でも偶数でもかまいません。MEMORY
: コミットメントを購入するメモリの量(MB または GB)。例:1000MB
。単位を指定しないと、デフォルトで GB が使用されます。メモリは 0.25 GB 単位で購入できます。DURATION
: コミットメントの期間(12-month
または36-month
)。COMMITMENT_TYPE
: 次のいずれか。general-purpose-e2
: 汎用 E2 マシンタイプのコミットメントgeneral-purpose-n2
: 汎用 N2 マシンタイプのコミットメントgeneral-purpose-n2d
: 汎用 N2D マシンタイプのコミットメントgeneral-purpose-c3
: 汎用 C3 マシンタイプのコミットメントgeneral-purpose-c3d
: 汎用 C3D マシンタイプのコミットメントgeneral-purpose-t2d
: 汎用 Tau T2D マシンタイプのコミットメントgeneral-purpose
: 汎用 N1 マシンタイプのコミットメントcompute-optimized
: コンピューティング最適化 C2 マシンタイプのコミットメントcompute-optimized-c2d
: コンピューティング最適化 C2D マシンタイプのコミットメントmemory-optimized
: メモリ最適化 M1 または M2 マシンタイプのコミットメントmemory-optimized-m3
: メモリ最適化 M3 マシンタイプのコミットメントaccelerator-optimized
: アクセラレータ最適化マシンタイプのコミットメントgraphics-optimized
: G2 マシンタイプ リソース--type
フラグを指定しないと、デフォルトでgeneral-purpose
が使用されます。
例
N1 マシンタイプ用の汎用コミットメントを作成するには、次の例を使用できます。
gcloud compute commitments create example-commitment --region us-central1 \ --resources vcpu=5,memory=33280MB --plan 12-month \ --project=myproject
コンピューティング最適化コミットメントを作成するには、
gcloud compute commitments create
コマンドを使用します。ここでは、コンピューティング最適化マシンタイプの 1 年間のコミットメントを購入します。gcloud compute commitments create example-compute-optimized-commitment \ --region us-central1 --resources vcpu=2,memory=3814GB --plan 12-month \ --type compute-optimized --project=myproject
メモリ最適化コミットメントを作成するには:
gcloud compute commitments create example-memory-optimized-commitment \ --region us-central1 --resources vcpu=96,memory=1434MB \ --plan 12-month --type memory-optimized \ --project=myproject
アクセラレータ最適化コミットメントを作成するには、
gcloud compute commitments create
コマンドを使用して、サポートされている予約が関連付けられたコミットメントを購入する必要があります。必要なリソース(GPU を含む)の合計数も指定する必要があります。GPU コミットメントを作成する場合は、
--accelerator
フラグと--resources-accelerator
フラグを指定する必要があります。--accelerator
フラグは、各 VM に接続される GPU の数を指定します。--resources-accelerator
フラグは、コミットメントの GPU の合計数を指定します。たとえば、次のコミットメントには 96 個の vCPU、680 GB のメモリ、8 個の GPU と、
us-central1-a
の 2 つの VM で使用される GPU の予約が含まれています。gcloud compute commitments create example-accelerator-optimized-commitment \ --region=us-central1 \ --project=myproject \ --resources=vcpu=96,memory=680GB \ --resources-accelerator=count=8,type=nvidia-tesla-a100 \ --plan 12-month \ --type accelerator-optimized \ --reservation=reservation-01 \ --reservation-zone=us-central1-a \ --machine-type=a2-highgpu-4g \ --accelerator=count=4,type=nvidia-tesla-a100 \ --vm-count=2
GPU またはローカル SSD のコミットメントを作成するには、
gcloud compute commitments create
コマンドを使用して、サポートされている予約が関連付けられたコミットメントを購入する必要があります。GPU コミットメントを作成する場合は、
--accelerator
フラグと--resources-accelerator
フラグを指定する必要があります。--accelerator
フラグは、各 VM に接続される GPU の数を指定します。--resources-accelerator
フラグは、コミットメントの GPU の合計数を指定します。たとえば、次のコミットメントには 4 つの GPU と、
us-central1-a
の 2 つのインスタンスで使用される GPU の予約が含まれています。gcloud compute commitments create example-reservation-commitment \ --region=us-central1 \ --project=myproject \ --resources=vcpu=96,memory=624GB \ --resources-accelerator=type=nvidia-tesla-v100,count=4 \ --plan 12-month \ --reservation=reservation-01 \ --reservation-zone=us-central1-a \ --machine-type=n1-standard-32 --accelerator=type=nvidia-tesla-v100,count=2 \ --vm-count=2
REST
API で、regionCommitments.insert
メソッドに POST
リクエストを送信します。リクエストの本文には、コミットメントに関する情報を記述します。
https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/commitments?requestId=OPTIONAL_UNIQUE_ID
リソースの本文には次の内容を含めてください。
name
: コミットメントの名前。plan
: コミットメントの期間(TWELVE_MONTH
またはTHIRTY_SIX_MONTH
)。resources
にメモリと vCPU の量を指定します。メモリは MB 単位で指定します。VCPU
とMEMORY
の両方をresources
セクションに指定する必要があります。コミットメントの
type
(次のいずれか)GENERAL_PURPOSE_N2
: N2 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_E2
: E2 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_N2D
: N2D マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_C3
: C3 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_C3D
: C3D マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_T2D
: Tau T2D マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE
: N1 マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED
: C2 マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED_C2D
: C2D マシンタイプのリソースMEMORY_OPTIMIZED
: M1 または M2 マシンタイプのリソースMEMORY_OPTIMIZED_M3
: M3 マシンタイプのリソースACCELERATOR_OPTIMIZED
: A2 マシンタイプのリソース
たとえば、次の例では 5 個の vCPU と 18.75 GB のメモリを含む 1 年間のコミットメントを作成しています。
{
"name": "example-commitment",
"plan": "TWELVE_MONTH",
"type": "GENERAL_PURPOSE",
"resources": [
{
"amount": "5",
"type": "VCPU"
},
{
"amount": "19200",
"type": "MEMORY"
}
]
}
メモリ最適化コミットメントを作成するには、type
プロパティを指定します。次の例は、m1-megamem-96
マシンタイプの 1 年間のコミットメントの購入を示しています。
{
"name": "example-memory-optimized-commitment",
"plan": "TWELVE_MONTH",
"type": "MEMORY_OPTIMIZED",
"resources": [
{
"amount": "96",
"type": "VCPU"
},
{
"amount": "1434",
"type": "MEMORY"
}
]
}
コンピューティング最適化コミットメントを作成するには、type
プロパティを指定します。次の例では、c2-standard-16
マシンタイプの 1 年間のコミットメントを購入します。
{
"name": "example-compute-optimized-commitment",
"plan": "TWELVE_MONTH",
"type": "COMPUTE_OPTIMIZED",
"resources": [
{
"amount": "16",
"type": "VCPU"
},
{
"amount": "1434",
"type": "MEMORY"
}
]
}
予約が関連付けられているコミットメントを購入する
予約が関連付けられているコミットメントを購入する場合、コミットメントと予約が次の条件を満たしていることを確認してください。
- コミットメントとそれに関連付けられた予約は同じリージョン内に存在する必要があります。
- 予約は、コミットメントと同じマシンシリーズである必要があります。
- コミットメントに GPU がある場合、予約とコミットメントの GPU タイプが一致している必要があります。
- GPU とローカル SSD の場合、各リソースタイプの予約リソース数は、そのリソースタイプの確約されたリソースの数と正確に一致している必要があります。たとえば、4 つの V100 GPU のコミットメントを購入する場合、コミットメントに関連付けられている予約には合計 4 つの V100 GPU が必要です。ただし、予約する vCPU とメモリの量は、コミットメントよりも少なくまたは多くすることができます。
- GPU の場合、使用する特定の GPU タイプのコミットメントを購入します。たとえば、NVIDIA P100 または NVIDIA V100 のいずれかのコミットメントを購入できますが、NVIDIA P100 GPU 用に購入したコミットメントを NVIDIA V100 GPU に使用することはできません。
- コミットメントに関連付けられている予約が、コミットメントに含まれていないプロジェクトで使用される場合、割引料金は適用されません。関連付けられた予約が共有予約である場合は、コミットメントに含まれるプロジェクトとのみ予約を共有して、確約利用割引が確実に適用されるようにしてください。
Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または API を使用して、予約が関連付けられたコミットメントを購入できます。
コミットメントを購入すると、米国およびカナダの太平洋時間(UTC-8 または夏時間の UTC-7)で翌日の午前 0 時にコミットメントが有効になります。これがコミットメントの有効化日時になります。コミットメントの購入日時から有効化日時までの間、コミットメントのステータスは NOT_YET_ACTIVE
(または Google Cloud コンソールでは PENDING
)として表示されます。有効になると、コミットメントのステータスは ACTIVE
に変わります。たとえば、米国とカナダの太平洋時間(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 20 日午後 10 時にコミットメントを購入したとします。Compute Engine は、ステータスが NOT_YET_ACTIVE
のコミットメントをすぐに作成します。ただし、コミットメントが有効になるのは、米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 21 日午前 0 時です。その後、コミットメントのステータスが ACTIVE
に変わります。
コンソール
Google Cloud コンソールを使用してコミットメントを購入する前に、コミットメントの購入に使用するプロジェクトを選択します。請求先アカウントに対して割引の共有が有効になっている場合、その請求先アカウントの任意のプロジェクトを使用してコミットメントを購入できます。プロジェクトを選択したら、次の手順を実施します。
Google Cloud コンソールで [確約利用割引] ページに移動します。
[コミットメントを購入] をクリックして、新しいコミットメントを購入します。
コミットメントに名前を付け、適用するリージョンを選択します。
[コミットメント タイプ] を選択します。次のコミットメント タイプでは、GPU またはローカル SSD のオプションを使用できます。
- 汎用 C3: C3 マシンタイプのリソース
- 汎用 N2: N2 マシンタイプのリソース
- 汎用 N2D: N2D マシンタイプのリソース
- 汎用 N1: N1 マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 H3: H3 マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 C2: C2 マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 C2D: C2D マシンタイプのリソース
- メモリ最適化 M1/M2: M1 および M2 マシンタイプのリソース
- メモリ最適化 M3: M3 マシンタイプのリソース
- アクセラレータ最適化 A2: A2 マシンタイプのリソース
- グラフィック最適化 G2: G2 マシンタイプのリソース
[期間] で、コミットメントの期間(1 年または 3 年)を選択します。
[コア数] と [メモリ] に、購入するコア数とメモリ量をそれぞれ入力します。vCPU とメモリをコミットせずに GPU またはローカル SSD のみをコミットして予約する場合は、vCPU とメモリのコミットメント量に 0 を指定します。
[GPU を追加] をクリックして、確約する [GPU のタイプ] と [GPU の数] を選択します。
[ローカル SSD を追加] をクリックし、確約するディスクの数を指定します。
予約を作成してコミットメントに関連付けるには、[予約を追加] をクリックします。
- [名前] フィールドに、予約の名前を入力します。
- リソースを予約する [リージョン] と [ゾーン] を選択します。
- 希望する [共有タイプ] を選択します。
- 単一プロジェクトの予約を作成するには、[ローカル] を選択します。
- 複数のプロジェクト間で共有予約を作成するには、[共有] を選択します。この予約を他のプロジェクトと共有するには、 [プロジェクトを追加] をクリックして、現在のプロジェクトの組織から目的のプロジェクトを選択します。
[VM インスタンスでの使用] フィールドで、次のオプションのいずれかを選択します。
- この予約名を対象にして条件を満たしている VM を作成する場合にのみこの予約のリソースを使用するには、[特定の予約を選択する] を選択します。
- 条件を満たす VM インスタンスがこの予約を自動的に使用できるようにするには、[予約を自動的に使用する] を選択します。
[VM インスタンスの数] フィールドに、予約する VM インスタンスの数を入力します。
VM インスタンスごとに予約するリソースを指定します。
- 既存のインスタンス テンプレートと一致する VM を予約する場合は、[インスタンス テンプレートを使用する] を選択し、リストからインスタンス テンプレートを選択します。
- それ以外の場合は、[マシンタイプを指定する] を選択し、次のように指定します。
- [マシン ファミリー] フィールドで、マシン ファミリー([汎用]、[コンピューティング最適化]、[メモリ最適化]、または [GPU])を選択します。
- [シリーズ] フィールドと [マシンタイプ] フィールドで、マシンシリーズとマシンタイプを選択します。
- 省略可: 最小 CPU プラットフォームや GPU を指定します。
- [CPU プラットフォームと GPU] をクリックしてセクションを展開します。
- 省略可: 最小 CPU プラットフォームを指定するには、[CPU プラットフォーム] リストでオプションを選択します。
- 省略可: GPU を追加するには、 [GPU を追加する] をクリックします。それから、[GPU タイプ] フィールドと [GPU の数] フィールドで、各 VM の GPU のタイプと数を選択します。
- 省略可: ローカル SSD を追加します。
- [ディスクの数] フィールドで、各 VM のローカル SSD の数を選択します。
- [インターフェース タイプ] フィールドで、ローカル SSD のインターフェースを選択します。
この予約のプロパティの指定を完了するには、[完了] をクリックします。
[購入] ボタンをクリックして、コミットメントを購入します。
購入条件を確認します。コミットメントを購入する準備ができたら [購入] をクリックします。
gcloud
コミットメントを購入するには、gcloud compute commitments create
コマンドを使用し、予約を作成するフラグを指定します。
--type
フラグを指定しない場合は、デフォルトのコミットメント タイプ general-purpose
が使用され、コマンドによって N1 マシンタイプのコミットメントが作成されます。
たとえば、次のコミットメントでは 4 つの GPU を購入し、それらの GPU が us-central1-a
の 2 つの n1-standard-32
インスタンスに使用されるよう予約しています。
gcloud compute commitments create commitment-01 \
--region=us-central1 \
--project=myproject \
--resources=vcpu=96,memory=624GB \
--resources-accelerator=type=nvidia-tesla-v100,count=4 \
--plan 12-month \
--reservation=reservation-01 \
--reservation-zone=us-central1-a \
--machine-type=n1-standard-32 \
--accelerator=type=nvidia-tesla-v100,count=2 \
--vm-count=2
vCPU とメモリを確約せずに、GPU またはローカル SSD のみを確約して予約する場合は、vCPU とメモリのコミットメント量に 0 を指定します。
gcloud compute commitments create commitment-01 \
--region=us-west2 \
--project=myproject \
--resources=vcpu=0,memory=0 \
--resources-accelerator=type=nvidia-tesla-p4,count=1 \
--plan 12-month \
--reservation=reservation-01 \
--reservation-zone=us-west2-b \
--machine-type=n1-standard-2 \
--accelerator=type=nvidia-tesla-p4,count=1 \
--vm-count=1
コミットメントの購入時に複数の予約を作成するには、予約のプロパティを含む YAML ファイルを使用します。次に例を示します。
gcloud compute commitments create commitment-01 \
--region=us-central1 \
--project=myproject \
--resources=vcpu=96,memory=624,local-ssd=750 \
--resources-accelerator=type=nvidia-tesla-v100,count=1 \
--plan 12-month \
--reservations-from-file=YAML_FILE
たとえば、次の YAML ファイルには 2 つの予約が含まれています。最初の予約 res-01
には 1 GPU を使用する 1 つの n1-standard-2
インスタンスが含まれています。また、これはターゲット予約であり、対象となる予約済みインスタンスを使用するには、明示的にその予約名を指定しなければならないことを意味します。2 番目の予約 res-02
には、2 種類のローカル SSD が接続された 1 つの n1-standard-2
VM インスタンスが設定されています。
- reservation: res-01
reservation_zone: us-central1-a
require_specific_reservation: true
vm_count: 1
machine_type: n1-standard-2
accelerator:
- count: 1
type: nvidia-tesla-v100
- reservation: res-02
reservation_zone: us-central1-a
vm_count: 1
machine_type: n1-standard-2
local_ssd:
- interface: scsi
size: 375
- interface: nvme
size: 375
API
regionCommitments.insert
メソッドを使用して、reservations
フィールドを指定し、予約のプロパティを定義します。たとえば、次のコミットメントでは 4 つの GPU を購入し、それらの GPU が us-central1-a
の 2 つのインスタンスに使用されるよう予約しています。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/commitments
{
"name": "commitment-01",
"plan": "TWELVE_MONTH",
"resources":
[
{
"amount": "96",
"type": "VCPU"
},
{
"amount": "638976",
"type": "MEMORY"
},
{
"acceleratorType": "nvidia-tesla-v100",
"amount": "4",
"type": "ACCELERATOR"
}
],
"reservations":
[
{
"name": "reservation-01",
"specificReservation":
{
"count": "2",
"instanceProperties":
{
"guestAccelerators":
[
{
"acceleratorCount": 2,
"acceleratorType": "nvidia-tesla-v100"
}
],
"machineType": "n1-standard-8"
}
},
"specificReservationRequired": false,
"zone": "us-central1-a"
}
]
}
vCPU とメモリを確約せずに、GPU またはローカル SSD のみを確約して予約する場合は、vCPU とメモリのコミットメント量に 0 を指定します。次に例を示します。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/commitments
{
"name": "commitment-01",
"plan": "TWELVE_MONTH",
"resources":
[
{
"amount": "0",
"type": "VCPU"
},
{
"amount": "0",
"type": "MEMORY"
},
{
"acceleratorType": "nvidia-tesla-v100",
"amount": "4",
"type": "ACCELERATOR"
}
],
"reservations":
[
{
"name": "reservation-01",
"specificReservation":
{
"count": "2",
"instanceProperties":
{
"guestAccelerators":
[
{
"acceleratorCount": 2,
"acceleratorType": "nvidia-tesla-v100"
}
],
"machineType": "n1-standard-8"
}
},
"specificReservationRequired": false,
"zone": "us-central1-a"
}
]
}
ターゲット ゾーンで指定されたマシンタイプに十分なリソースがあり、リクエスト時に十分な割り当てがある場合にのみ、予約が関連付けられたコミットメントは正常に作成されます。
予約が関連付けられたコミットメントを作成する場合、そのコミットメントの期間中は予約を削除できません。コミットメントが期限切れになると、Compute Engine は関連付けられた予約を自動的に削除します。予約を削除しても、その予約に関連付けられている実行中のインスタンスには影響しません。実行中のインスタンスは引き続き実行され、これらのインスタンスに対しての課金も継続されます。
確約した予約のプロパティを変更する必要がある場合は、コミットメントに関連付けられている予約を置き換えるをご覧ください。
ライセンスのコミットメントを購入する
次のオペレーティング システム(OS)イメージを使用する VM でワークロードを実行する場合、ライセンスのコミットメントを購入できます。
- SUSE Linux Enterprise Server(SLES)イメージ
- SLES for SAP イメージ
- Red Hat Enterprise Linux(RHEL)イメージ
- RHEL for SAP イメージ
各 OS イメージのライセンス コミットメントに適用される CUD の割合は、VM で使用する vCPU の数によって異なります。次の表に、ソフトウェア ライセンス コミットメントのタイプ別の CUD の割合を示します。
ライセンス コミットメントのタイプ | vCPU 数 | 1 年間の CUD の割合 | 3 年間の CUD の割合 |
---|---|---|---|
SLES イメージ | 1 〜 2 個 | 77% | 79% |
SLES イメージ | 3 〜 4 個 | 54% | 59% |
SLES イメージ | 5 個以上 | 45% | 50% |
SLES for SAP イメージ | 1 〜 2 個 | 59% | 63% |
SLES for SAP イメージ | 3 〜 4 個 | 59% | 63% |
SLES for SAP イメージ | 5 個以上 | 59% | 63% |
RHEL イメージ | 1 ~ 4 個 | 20% | 24% |
RHEL イメージ | 5 個以上 | 20% | 24% |
RHEL for SAP イメージ | 1 ~ 4 個 | 20% | 24% |
RHEL for SAP イメージ | 5 個以上 | 20% | 24% |
ライセンスのコミットメントを購入すると、ライセンスの「プール」が形成され、指定したリージョン内の選択したプロジェクトで実行中の VM インスタンスに自動的に適用されます。コミットメントのライセンスは、特定の 1 つの VM に紐づけされることはありません。VM が起動すると、割り当て済みライセンスがプールから取得されます。VM が停止すると、ライセンスはプールに返され、別の VM で使用できます。プールに割り当て済みライセンスがある限り、プレミアム OS の使用に対する割引が引き続き適用されます。
たとえば、同じプロジェクト ID のもと、2 つのリージョンで 10 台の VM(us-central1
で 5 台の VM、us-west1
で 5 台の VM)を実行する必要がある場合、各リージョンで 5 つのライセンスを購入して、実行する VM をカバーする必要があります。各コミットメントで、割り当て済みライセンスは、同時に実行している 5 台の VM にそれぞれのリージョンで年間を通じていつでも適用できます。毎月の請求は、使用量に関係なくコミットメントに対して行われます。
ライセンス コミットメントは購入後にキャンセルできません。ライセンス コミットメントが期限切れになった場合、実行中の VM は引き続き実行され、オンデマンド イメージ価格でライセンスに課金されます。
ライセンス コミットメントは、Google Cloud コンソール、Google Cloud CLI、Compute Engine API を使用して購入します。
コミットメントを購入すると、米国およびカナダの太平洋時間(UTC-8 または夏時間の UTC-7)で翌日の午前 0 時にコミットメントが有効になります。これがコミットメントの有効化日時になります。コミットメントの購入日時から有効化日時までの間、コミットメントのステータスは NOT_YET_ACTIVE
(または Google Cloud コンソールでは PENDING
)として表示されます。有効になると、コミットメントのステータスは ACTIVE
に変わります。たとえば、米国とカナダの太平洋時間(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 20 日午後 10 時にコミットメントを購入したとします。Compute Engine は、ステータスが NOT_YET_ACTIVE
のコミットメントをすぐに作成します。ただし、コミットメントが有効になるのは、米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)の 1 月 21 日午前 0 時です。その後、コミットメントのステータスが ACTIVE
に変わります。
コンソール
Google Cloud コンソールを使用してコミットメントを購入する前に、コミットメントの購入に使用するプロジェクトを選択します。請求先アカウントに対して割引の共有が有効になっている場合、その請求先アカウントの任意のプロジェクトを使用してコミットメントを購入できます。プロジェクトを選択したら、次の手順を実施します。
- Google Cloud コンソールで [確約利用割引] ページに移動します。
- [コミットメントを購入] をクリックして、新しいコミットメントを購入します。
- [新しいライセンス確約利用割引] をクリックして、新しいライセンス コミットメントを購入します。
- コミットメントに名前を付け、適用するリージョンを選択します。
- コミットメントの期間(1 年または 3 年)を選択します。
- ライセンス ファミリーを選択します。
- ライセンスの種類と数量を選択します。
- ライセンス数を選択します。
- [購入] をクリックします。
gcloud
gcloud CLI を使用する場合は、gcloud compute commitments create-license
コマンドを実行してライセンス コミットメントを購入します。
gcloud compute commitments create-license COMMITMENT_NAME \ --license `LICENSE_URI` --amount NUMBER_OF_LICENSES \ --cores-per-license CORES_PER_LICENSE \ --plan PLAN \ --region REGION \
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: コミットメントの名前。LICENSE_URI
: ライセンス URI。例:https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/myproject/global/licenses/sles-sap-12
NUMBER_OF_LICENSES
: 購入するライセンスの数。CORES_PER_LICENSE
: ライセンスあたりのコア数。1-2
3-4
、または5+
を入力します。PLAN
: プランの長さ。12-month
または36-month
を入力します。REGION
: このコミットメントが適用されるリージョン。
たとえば、次の例は、us-central1
リージョンで 3 ~ 4 コアの 4 つの SAP ライセンスを 36 か月使用するコミットメントです。
gcloud compute commitments create-license commitment-1 --license https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/myproject/global/licenses/sles-12 --amount=4 --cores-per-license=3-4 --plan=36-month --region=us-central1
たとえば、次の例は、us-central1
リージョンで 1 ~ 2 コアの 2 つの SLES for SAP ライセンスを 12 か月使用するコミットメントです。
gcloud compute commitments create-license commitment-2 --license https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/myproject/global/licenses/sles-sap-12 --amount=2 --cores-per-license=1-2 --plan=12-month --region=us-central1
API
regionCommitments.insert
メソッドを使用して、licenseResource
フィールドを指定し、ライセンス コミットメントのプロパティを定義します。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/commitments?requestId=OPTIONAL_UNIQUE_ID { "name": COMMITMENT_NAME, "plan": PLAN, "category": "LICENSE", "licenseResource": { "coresPerLicense": CORES_PER_LICENSE, "amount": NUMBER_OF_LICENSES, "license": `LICENSE_URI` } }
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: コミットメントの名前。LICENSE_URI
: ライセンス URI。例:https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/myproject/global/licenses/sles-sap-12
NUMBER_OF_LICENSES
: 購入するライセンスの数。CORES_PER_LICENSE
: ライセンスあたりのコア数。1-2
3-4
、または5+
を入力します。PLAN
: プランの長さ。12-month
または36-month
を入力します。REGION
: このコミットメントが適用されるリージョン。
たとえば、次の例は、us-central1
リージョンで 3 ~ 4 コアの 4 つの SLES for SAP ライセンスを 36 か月使用するコミットメントです。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/myproject/regions/us-central1/commitments { "name": "commitment-3", "plan": "THIRTY_SIX_MONTH", "category": "LICENSE", "licenseResource": { "coresPerLicense": "3-4", "amount": "4", "license": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/suse-sap-cloud/global/licenses/sles-sap-12" } }
確約利用割引の推奨事項を適用する
Google Cloud コンソールで確約利用割引の推奨事項を確認できます。Recommender は、過去 30 日間の VM 使用量に関する情報を含むカードを生成します。VM が 30 日間にわたって確約されていない使用量が継続している場合、Recommender は、VM の費用を削減可能な確約利用割引の購入機会として分類します。
次の条件を満たしていると、確約されていない使用量とみなされます。
- VM が 30 日間アクティブ状態になっている。
- VM の SKU が、確約利用割引の対象となるバケットの一部である。
- VM の使用がまだ既存のコミットメントに含まれていない。
推奨は 1 日に 1 回更新され、過去 30 日間のデータ使用量の履歴に基づいて生成されます。
確約利用割引の推奨案が、概要カードで購入(または承認)するときに選択できる、2 つのアルゴリズムによって生成されます。
- 安定使用量の推奨案は経時的な最低利用料金を対象にします。
- 最適な推奨事項は、全体的な使用量に基づき、常に動作しているとは限らないリソースを扱うことがあります。
コミットメントの推奨事項については、確約利用割引 Recommender のドキュメントをご覧ください。
制限事項
確約利用割引の推奨は、マシンタイプのコミットメントの CPU とメモリ コンポーネントでのみ使用できます。SSD、GPU、ライセンス コミットメントでは、確約利用割引の推奨事項を使用できません。
推奨事項を確認して承諾する
推奨のコミットメントを購入する方法については、推奨事項の購入をご覧ください。
推奨事項を閉じる
コミットメントの推奨事項を閉じる方法や以前に閉じた推奨事項を復元する方法については、推奨事項を閉じるをご覧ください。
推奨事項の履歴
コミットメントに適用された推奨事項と閉じた推奨事項の履歴を表示するには、推奨事項の履歴の表示をご覧ください。
確約利用割引の共有を有効にする
デフォルトでは、リソースベースの CUD は、リソースベースのコミットメントを購入したプロジェクトに適用され、プロジェクト スコープの割引になります。コミットメントを購入したプロジェクトを別の Cloud 請求先アカウントに移動すると、新しい Cloud 請求先アカウントのプロジェクトに対して、該当する確約利用割引が引き続き適用されます。
Cloud 請求先アカウントにリンクされているすべてのプロジェクトで、対象となる使用量全体に割引を共有するには、Google Cloud コンソールで確約利用割引の共有を有効にします。
確約利用割引の共有を有効にすると、確約の対象範囲がプロジェクトから請求先アカウントに変更されます。割引の共有を有効にして確約の対象範囲を請求先アカウントに変更すると、割引の共有を無効にしてプロジェクト スコープに戻すことはできません。この操作を行うには、Cloud Billing サポートにお問い合わせください。
割引の共有は、アトリビューションの構成と組み合わせて使用します。比例アトリビューションか優先アトリビューションを使用できます。
Compute Engine のリソースベースのコミットメントでは、最初にアトリビューションの設定を構成しない限り、割引の共有を有効にすると、デフォルトで比例アトリビューションが使用されます。
割引の共有を有効にする前にアトリビューションの構成を行う場合は、リソースベースのコミットメントにアトリビューションを選択するを参照して、各タイプのアトリビューションの詳細と有効にする方法を確認してください。
確約利用割引の共有を有効にするには次の手順を完了します。
Google Cloud コンソールで Cloud 請求先アカウントにログインします。
プロンプトで、割引の共有を使用するように確約利用割引を構成する Cloud 請求先アカウントを選択します。選択した Cloud 請求先アカウントの請求の概要ページが表示されます。
[お支払い] ナビゲーション メニューから [CUD 分析] を選択して確約利用割引の分析ページを表示します。
[確約利用割引の分析] ページで、[コミットメント タイプ] プルダウンにて [リソースベースのコミットメント] を選択します。
リソースベースのコミットメント レポートのタイトルの下で、[確約の対象範囲] を探します。
- [プロジェクト] スコープは、割引の共有がリソースベースの確約利用割引に対して有効になっていないことを示しています。プロジェクト スコープの割引は、コミットメントを購入したプロジェクト内で対象となる使用量にのみ適用されます。
- [請求先アカウント] スコープは、リソースベースのコミットメントに対して割引の共有がすでに有効になっていることを示しています。請求先アカウント スコープのコミットメントでは、Cloud 請求先アカウントに関連付けられているすべてのプロジェクトで対象となる使用量全体に確約利用割引が適用されます。
確約の対象範囲の設定を変更するには、[編集] を選択します。
現在のスコープが [プロジェクト] の場合、テキスト入力ボックスに「有効にする」と入力して請求先アカウントの割引の共有を有効にしてから、[請求先アカウントのスコープを有効にする] をクリックして変更内容を保存します。
現在のスコープが請求先アカウントである場合、割引の共有はすでに有効になっています。割引の共有を無効にして、プロジェクトを対象とするコミットメントに戻すには、[サポートへのお問い合わせ] をクリックします。
1 つのプロジェクト スコープのリソースベース コミットメントで割引の共有を有効にすると、同じ Cloud 請求先アカウント内のすべてのリソースベース コミットメントのスコープに影響します。確約利用割引の共有を有効にすると、確約の対象範囲は次のように変更されます。
- 同じ Cloud 請求先アカウントのすべてのプロジェクトで現在有効なリソースベースの確約利用割引は、以前購入したものや今後購入するものを含め、すべて Cloud 請求先アカウント全体で共有されます。
- 継続利用割引も、Cloud 請求先アカウント内のすべてのプロジェクトでプールされ、共有されます。
- 確約の対象範囲の構成を変更すると、米国とカナダの太平洋時間(UTC-8 または UTC-7)で翌日の午前 0 時に変更が有効になります。
- プロジェクトを新しい Cloud 請求先アカウントに移動すると、割引共有設定は変更されます。プロジェクトの Cloud 請求先アカウントの変更の影響については、プロジェクトにリンクされている Cloud 請求先アカウントを変更するをご覧ください。
確約利用割引が請求にどのように影響するかについては、確約利用割引の請求についてをご覧ください。
予約とコミットメントを組み合わせる
確約利用割引は、1 年分または 3 年分の割引価格契約を提供しますが、特定のゾーンの容量を予約するものではありません。予約を作成することで、予約された VM が実行されていなくても、特定のゾーンで容量が確実に保持されます。予約とコミットメントを組み合わせると、割引料金が適用される予約済みのリソースを確保できます。
コミットメントを購入して GPU とローカル SSD の割引を受けるには、コミットメントの購入時に予約を作成して関連付けます。これらのリソースの場合、コミットメント期間中は予約のロケーションとサイズを変更できません。
予約が関連付けられているコミットメントの詳細については、予約をコミットメントに関連付けるをご覧ください。
コミットメントを表示する
すべてのコミットメントのリストは、Google Cloud コンソール、Google Cloud CLI、Compute Engine API のいずれかで表示できます。
コンソール
Google Cloud Console の [確約利用割引] ページでコミットメントのリストを表示します。
gcloud
commitments list
コマンドを使用して、リクエストを送信します。
gcloud compute commitments list
コミットメントのリストが返されます。
NAME REGION END_TIMESTAMP STATUS my-commitment us-east1 2018-03-17T00:00:00.000-07:00 NOT_YET_ACTIVE
REST
次の URL に aggregatedList
リクエストを送信すると、すべてのリージョンのコミットメントのリストを取得できます。
https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/aggregated/commitments
コミットメントのリストが返されます。
"commitments": [ { "kind": "compute#commitment", "id": "3294122326373778983", "creationTimestamp": "2017-02-09T15:18:32.411-08:00", "name": "example-commitment", "region": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/example-project/regions/us-central1", "selfLink": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/example-project/regions/us-central1/commitments/example-commitment", "status": "NOT_YET_ACTIVE", "statusMessage": "The commitment is not yet active (its startTimestamp is in the future). It will not apply to current resource usage.", "plan": "TWELVE_MONTH", "startTimestamp": "2017-02-10T00:00:00.000-08:00", "endTimestamp": "2018-02-10T00:00:00.000-08:00", "resources": [ { "type": "VCPU", "amount": "5" }, { "type": "MEMORY", "amount": "32500" }] } ]
コミットメントを変更する
次の方法で、有効なコミットメントを変更できます。
- コミットメントの自動更新ステータスは変更できます。詳細については、コミットメントの自動更新をご覧ください。
- コミットメント内のリソースの数量を変更するには、既存のコミットメントの統合または分割のいずれかを行います。詳細については、コミットメントの統合と分割をご覧ください。
- 1 年間のコミットメント期間をアップグレードして、3 年間のコミットメントに変換できます。詳細については、コミットメント期間をアップグレードするをご覧ください。
- リソースベースのコミットメントを購入したプロジェクトにリンクされている支払先の Cloud 請求先アカウントを変更できます。詳細につていは、プロジェクトの Cloud 請求先アカウントの変更をご覧ください。
コミットメントを作成した後に、コミットメントのプロジェクト、タイプ、リージョンを変更することはできません。
コミットメントをキャンセルする
作成したコミットメントをキャンセルすることはできません。コミットメントの期間中は合意した月額を支払う必要があります。今後 Compute Engine リソースの標準価格が変更されても、コミットメントはその影響を受けません。
コミットメントを誤って購入した場合やコミットメントの構成を間違えた場合は、Google Cloud Billing サポートにご連絡ください。
確約利用割引の請求について
請求の詳細については、次のドキュメントをご覧ください。
サポート
請求書の確約利用割引についてご不明な点がある場合は、Google Cloud サポートにお問い合わせください。
次のステップ
- リソースベースのコミットメントを統合および分割する方法を学習する。
- リソースベースのコミットメント期間をアップグレードする方法を学習する。
- リソースベースの CUD の効果を分析する方法を学習する。
- リソースベースのコミットメントを自動更新する方法を学習する。
- CUD を適用した場合と適用しない場合の VM の料金を確認する。