継続利用割引

Google は、請求月の特定の Compute Engine リソースの実行時間が一定の割合を超えた場合に自動的に割引が適用される、継続利用割引を提供しています。継続利用割引は、以下のリソースに適用されます。

たとえば、これらのリソースのいずれかの実行時間が 1 か月の 25% を超えると、Compute Engine により、そのインスタンスについて分単位で自動的に割引が適用されます。使用時間が増えるにつれて割引率は高くなり、丸 1 か月間インスタンスを実行し続けた場合、正味割引率は最大 30% になります。

継続利用割引はプロジェクトでの使用量に自動的に適用されるため、この割引を有効にするためにお客様側で行っていただくことはありません。

使用量レベルごとの継続利用割引

次の表は、VM インスタンスの使用量レベルごとの割引を示します。この割引はすべてのマシンタイプに適用されますが、プリエンプティブ インスタンスは対象外です。

使用量レベル(1 か月の %) 使用分に適用される基本料金の % n1-standard-1 インスタンスの適用料金の例(米ドル/時間)
0%~25% 基本料金の 100% $0.0475
25%~50% 基本料金の 80% $0.0380
50%~75% 基本料金の 60% $0.0285
75%~100% 基本料金の 40% $0.0190

継続利用割引は、特定の使用量しきい値を超えた後の使用分に適用されます。つまり、実際にかかる料金はインスタンスの使用時間分だけであり、最良の料金が自動的に計算されます。必要な時間より長くインスタンスを実行する理由はありません。

次のグラフは、使用状況に従って割引がどのように増えていくかを示します。

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たとえば、仮想マシンを 1 か月の 50% 使用すると、10% の割引が適用されます。1 か月の 75% 使用すると、割引率は 20% に増加します。100% 使用すると、割引率は 30% になります。Google Cloud 料金計算ツールを使用して、ワークロードの継続利用割引を見積もることもできます。

事前定義されたマシンタイプの継続利用割引

事前定義されたマシンタイプの使用量を計算するときは、同時に実行されていない同等のプロビジョニング マシンが推定インスタンスとして扱われます。これにより、ユーザーは自由にインスタンスを開始・停止でき、すべてのインスタンスにまたがった最大限の継続利用割引を受けられます。

たとえば、n1-standard-1 インスタンスを 1 か月の 75% 実行した場合、料金は以下のように計算されます。

  • 最初の 25% には 100% のオンデマンド料金がかかります。
  • 次の 25% はオンデマンド料金から 20% 割引されます。
  • 残り 25% はオンデマンド料金から 40% 割引されます。

この例では、正味の継続利用割引は 20% になります。この例を次の表で説明します(単位は米ドル)。

n1-standard-1 インスタンスの使用量レベル(1 か月の %) 使用分に適用される基本料金の % 料金例(米ドル/時間) 1 か月 30 日として計算された料金
最初の 0~25% 100% $0.0475(基本料金)
  • 30 日 × 0.25 = 7.5 日
  • 7.5 日 × 24 時間 = 180 時間
  • 180 時間 × 0.0475 米ドル/時間 = $8.55
1 か月の 25%~50% 80% $0.0380
  • 180 時間 × 0.0380 米ドル/時間 = $6.84
1 か月の 50%~75% 60% $0.0285
  • 180 時間 × 0.0285 米ドル/時間 = $5.13

このインスタンスの合計料金は、$8.55 + $6.84 + $5.13 = $20.52 です。

この料金は、請求対象期間の最終日の日付で請求されます。継続利用割引が適用されないと、同じ n1-standard-1 インスタンスを同じ時間実行した場合、次のように料金が 20% 以上高くなります。

  • 1 か月 30 日 × 0.75 = 22.5 日
  • 22.5 日 × 1 日 24 時間 = 540 時間
  • 540 時間 × 0.0475 米ドル/時間 = $25.65

推定インスタンスについて

事前定義されたマシンタイプの継続利用割引を計算するときは、推定インスタンスを使用して最大限可能な割引が計算されます。推定インスタンスは、同じゾーン内の重複していない複数のインスタンスを請求のために単一のインスタンスにまとめたものです。この推定使用量によって、継続利用割引が適用される可能性が高くなります。同じゾーン内の同じ事前定義マシンタイプを実行している重複していないインスタンスを組み合わせて、1 つ以上の推定インスタンスが作成されます。

以下の例は、5 つの別個のインスタンスを使用しているお客様の使用量を示します。これらのインスタンスを組み合わせて、同時に実行されている最小数のインスタンス(「推定インスタンス」)を求めます。この例では、Compute Engine はインスタンスを組み合わせて、実行時間をできるだけ長くした 3 つの推定インスタンスにしています。次に、Compute Engine はこの推定インスタンスごとの実行時間の割合に基づき、継続利用割引を計算します。

カスタム マシンタイプの継続利用割引の図

継続利用割引と Always Free の使用量割り当て

Google Cloud Platform では、Always Free の使用制限が提供されています。これは 1 つの f1-micro インスタンスについて当月の合計時間数と同等の無料使用量(1 つのインスタンスを丸 1 か月間中断せずに実行するのに十分な使用量)を提供するものです。Always Free の使用量には、継続利用割引は適用されません。適用される継続利用割引の額は、最大で 1 か月あたり 1 つの推定インスタンスにまで減る場合があります。

カスタム マシンタイプおよび単一テナントノードの継続利用割引

カスタム マシンタイプおよび単一テナントノードの場合、Compute Engine は vCPU とメモリ使用量に基づいた継続利用割引を計算し、継続利用割引表に記載された割引を適用します。単一テナントノードの場合、継続利用割引は、ノードが占有する vCPU およびシステムメモリ リソースの基本料金だけでなく、10% の単一テナント プレミアム料金にも適用されます。Compute Engine はカスタム マシンタイプを使用して、使用量を組み合わせて、実行時間をできるだけ長くしたリソースにしています。

たとえば、タイプが異なり、1 か月の別々の時間に実行される 2 つのインスタンスまたはノードがあるシナリオを考えてみます。Compute Engine はすべてのカスタム インスタンスにまたがって使用される vCPU の数とメモリ容量を分析し、リソースを組み合わせて、適用される割引率をできるだけ大きくします。

カスタム マシンタイプの継続利用割引の図

この例では、Compute Engine は次の継続利用割引を適用します。

  • 1 か月分のリソースを消費したため、2 つの vCPU を使用するコストを 30% 割り引き、4GB のメモリを使用するコストを 30% 割り引きます。
  • 半月分のリソースを消費したため、2 つの vCPU を使用するコストを 10% 割り引き、2 GB のメモリを使用するコストを 10% 割り引きます。

請求には、プロジェクトごとに計算された標準またはカスタム マシンタイプの合計継続利用割引の項目が含まれます。1 か月の 75% における 2 つの vCPU の実行コストは次のように計算します。

  • 2 つの vCPU($0.034 × 2) = 1 時間あたり $0.068(正規料金)
  • 使用量の最初の 25% には、正規料金: $0.068 × 180 = $12.24 がかかります。
  • 使用量の 2 番目の 25% には、正規料金の 80%: ($0.068 × 0.8) × 180 = $9.79 がかかります。
  • 使用量の最後の 25% には、正規料金の 60%: ($0.068 × 0.6) × 180 = $7.34 がかかります。
  • 合計: $12.24 + $9.79 + $7.34 = $29.74

継続利用割引を適用しない場合、上記の例と同じ 2 つの vCPU のコストは $36.72 で、継続利用割引を適用した場合の料金よりも 20% 高くなります。

GPU の継続使用割引

GPU デバイスの場合、Compute Engine は、その月に実行中の VM インスタンスに接続した GPU モデルの数に基づいて、継続使用割引を計算します。同じモデルの GPU でのみ、継続使用割引を受けることができます。GPU の継続使用割引は、インスタンス マシンタイプの割引、vCPU の割引、システムメモリの割引とは別に計算されます。

たとえば、GPU の数が異なる 2 つのインスタンスがあり、それらのインスタンスがその月の異なる重複しない時間に実行されるというシナリオを考えてみましょう。Compute Engine は、すべてのインスタンスで使用されている GPU の数を分け、適用される継続使用割引が最大となるようそれらを組み合わせます。

月の前半に 1 つの GPU で 1 つのインスタンスを実行し、月の後半に 4 つの GPU で別のインスタンスを実行する場合、Compute Engine は、月全体で 1 つの GPU を使用し、月の半分で残りの 3 つの GPU を使用したかのようにこれらの GPU の割引を計算します。Compute Engine は、次の継続使用割引を適用します。

  • 1 か月間 1 つの GPU を使用した費用に対して 30% 割引が適用されます。
  • 半月分のリソースを消費したため、残りの 3 つの GPU を使用した費用に対して 10% 割引が適用されます。

継続利用割引の確認

継続利用割引は、請求期間の最終日に請求に自動的に表示されます。継続利用割引は、プロジェクトごとにすべてのマシンタイプのすべての割引を組み合わせた個別の項目です。

請求には、各プロジェクトの合計継続割引の項目と、VM インスタンスに関連する料金の項目が表示されます。この割引は、Google Cloud Platform Console の請求履歴で確認できます。

次のステップ

  • 価格ページを確認して、さまざまなマシンタイプの料金について理解する。
  • ワークロードを予測できる場合、確約利用割引を検討する。
  • プリエンプティブ VM を利用してさらにコストを節約する。
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