請求レポートと費用傾向の表示

概要

Cloud Billing レポートページでは、Google Cloud の使用料金を一目で把握し、傾向を見つけて分析できます。このレポートページには、Cloud 請求先アカウントにリンクされている全プロジェクトの使用料金をプロットするグラフが表示されます。ご自分にとって重要な費用傾向を確認するために、目的のデータ範囲を選択し、プロジェクト、プロダクト、SKU またはロケーション別にグラフフィルタとグループを構成できます。

Cloud Billing レポートは以下の疑問の解決に役立ちます。

  • 今月の Google Cloud 支出の傾向はどうなっているか。
  • 先月どの Google Cloud プロジェクトで最も費用がかかったか。
  • どの Google Cloud プロダクト(たとえば Compute Engine や Cloud Storage)で最も費用がかかったか。
  • 過去の傾向に基づいて予測される将来の費用はいくらか。
  • リージョンごとの費用はどのくらいか。
  • ラベル X が付いているリソースのコストはいくらか。

レポートへのアクセスに必要な権限

  • アカウントにリンクされているすべての Cloud プロジェクトのコスト情報など、Cloud 請求先アカウントの Cloud Billing レポートを表示するには、Cloud 請求先アカウントに対して請求先アカウント管理者または請求先アカウント閲覧者の役割が必要です。具体的には、Cloud 請求先アカウントの billing.accounts.getSpendingInformation 権限が必要です。
  • プロジェクト オーナー、プロジェクト編集者、およびプロジェクト閲覧者は、特定の Cloud プロジェクトの Cloud Billing レポートを閲覧できます。

Cloud Billing 権限の詳細については、次をご覧ください。

はじめに

Cloud 請求先アカウントの Cloud Billing レポートを表示するには:

  1. Google Cloud Console にログインします。

    Cloud Console にログインする

  2. Console のナビゲーション メニュー)を開き、[お支払い] を選択します。

    複数の Cloud 請求先アカウントがある場合は、次のいずれかを行います。

    • 現在の Cloud プロジェクトの Cloud Billing を管理するには、[リンクされた請求先アカウントに移動] を選択します。
    • 別の Cloud 請求先アカウントを確認するには、[請求先アカウントを管理] を選択し、レポートを表示する対象のアカウントを選択します。
  3. [お支払い] ナビゲーション メニューで [レポート] を選択します。

Cloud Billing レポートグラフの読み方

レポートグラフには、コストを時系列でプロットする積み上げ折れ線グラフが表示されます。[グループ条件] の設定では、各線が何を表しているかを指定します(グループごとに、グラフ内で専用の線が使用され、またテーブル内で専用の行が使用されます)。

フィルタやその他の設定など、レポートビューをカスタマイズするためのさまざまなオプションがあります。レポートビューは、選択したフィルタに応じて変わります。

デフォルトのビューでは、[今月、すべてのプロジェクト] がプリセットされた状態で表示されます。 デフォルトのビューの特長は次のとおりです。

  • このレポートには、(すべての Google Cloud プロダクトの)プロジェクト毎の当月における毎日の用途別費用が表示され、適用された用途別のクレジットが含まれます。

  • グラフの上部にある概要バーには、当月の実際の費用と当月の予測される費用総額が分割ビューで表示されます。

  • グラフの費用のトレンドラインは、予測される費用が推移している方向を示します。

  • グラフの各線(およびサマリー テーブルの行)はプロジェクトに対応し、費用の大きい順に並べられます。

  • 表の下のサマリー フッターには、フィルタの選択内容に応じた費用の内訳が表示されます。

請求レポートのグラフの例。

グラフの設定の変更

期間集計

グラフの右上にある [日別] / [月別] リストを使用して、異なる期間集計を指定できます。

期間集計を変更する。

グラフの種類

グラフの右上にある折れ線グラフ / 棒グラフのセレクタを使用して、グラフの表示スタイルを変更できます。

グラフの表示スタイルを変更する。

データ順序

積み上げ折れ線グラフまたは棒グラフで表示されるデータの順序は、並べ替えをしているデータカテゴリによって調整でき、サマリー表の列ヘッダーに矢印で示されます。別の列ヘッダーをクリックすると、データの並べ替え順を変更できます。矢印の方向は、大きいものから小さいものへ(下矢印 )または小さいものから大きいものへ(上矢印 )並べ替えをしていることを示します。選択した列の並べ替え順を逆にするには、もう一度列ヘッダーをクリックします。

列ヘッダーをクリックすると、データの並べ替え順が変わります。

プリセット ビュー

次のプリセット ビューを使用できます。

  1. 今月、すべてのプロジェクト(デフォルト): 今月(暦月)の、すべてのプロダクトおよび SKU を対象とした 1 日ごとの費用。プロジェクト別にグループ化され、適用された用途別クレジットが含まれます。
  2. 今月、すべてのプロダクト: (1)と同じですが、プロダクト別(たとえば Compute Engine、Cloud Storage など)にグループ化されます。
  3. 先月、すべてのプロジェクト: 前の暦月(最近 30 日ではない)のすべてのプロダクトおよび SKU を対象とした 1 日ごとの費用。プロジェクト別にグループ化され、適用された用途別クレジットが含まれます。
  4. 先月、すべてのサービス: (3)と同じですが、プロダクト別にグループ化されます。

プリセット ビュー。

フィルタリングとグループ化

プリセット ビュー以外にも、フィルタを使用してビューをカスタマイズできます。

サポートされているフィルタ。

サポートされているフィルタ:

  • 期間: [使用日] または [請求月] のいずれかを選択できます。

    • [使用日] は、選択した期間内に発生した実際の使用量と費用データを返します。[使用日] を選択した場合、費用データのグラフにプリセットまたはカスタム期間を選択できます(2017 年 1 月まで遡って選択できます)。

    • [請求月] は、選択した月に発行された請求書に記載されている使用量と請求額を返します。[請求月] を選択した場合、1 か月単位で範囲を設定できます(2019 年 5 月まで遡って選択できます)。

  • グループ条件: [グループ条件] リストを使用すると、サブアカウント、プロジェクト(デフォルト)、プロダクト、SKU、ロケーション(リージョンまたはマルチリージョン)、またはラベルキー別に費用データをまとめることができます。各グループは、別の線または棒(グラフの場合)や別の行(テーブルの場合)で表示されます。

    注:

    • プロジェクトでグループ化すると、プロジェクトに属していな費用は「プロジェクトに対して固有でない課金」として表示されます
    • ラベルキーでグループ化すると、選択したラベルキーとペアになっているラベル値ごとに費用がまとめられます(たとえば、key1:value-A、key1:value-B、key1:value-C)。選択したラベルキーでタグ付けされていない費用は、「ラベルなしの使用に対する課金」として表示されます
  • プロジェクト: Cloud 請求先アカウントのすべての Cloud プロジェクトを選択するか(デフォルト)、またはリスト内でクリックしてプロジェクトのサブセットを選択できます。

  • プロダクト: すべてのプロダクトを選択するか(デフォルト)、またはリスト内のプロダクトをクリックしてプロダクトのサブセットを選択できます。

  • SKU: すべての SKU を選択するか(デフォルト)、またはリスト内の SKU をクリックして SKU のサブセットを選択できます。SKU の詳細については、Google Cloud SKU ページをご覧ください。

  • ロケーション: デフォルトでは、すべてのロケーションが対象になっています。ロケーションのタイルをクリックすると、ロケーションのサブセットでフィルタリングできます。たとえば、地域(ヨーロッパなど)、マルチリージョン(グローバルなど)、リージョン(us-east1)でフィルタリングできます。レポートは、選択したリージョンマルチリージョンでフィルタリングされます。地域のタイルを使用すると、その地域に含まれるすべてのリージョンとマルチリージョンを簡単に選択または選択解除できます。マルチリージョンのタイルにはアスタリスクが付いています(例: us*)。詳しくは、地域とリージョンをご覧ください。

  • ラベル: ラベルは、リソース(たとえば Compute Engine、Cloud Storage など)の使用量に付加する Key-Value ペアです。ラベルを使用してフィルタリングするには:

    1. [ラベル] セクションを展開します。
    2. ラベルキーを選択します。
    3. フィルタリングするキーの [] を選択します。デフォルトは、選択したキーのすべての値です。

    別のキーで別のラベルを追加するには、[+ ラベルを追加] をクリックし、ラベルフィルタのキーを選択します。

    ラベルフィルタを削除するには、ラベル フィールドの右にある削除アイコン()をクリックします。

    詳しくは、リソースラベルの作成と管理をご覧ください。

  • サブアカウント: Cloud 請求先アカウントにサブアカウントがある場合は、すべてのサブアカウントを選択する(デフォルト)ことも、リスト内でクリックしてサブアカウントのサブセットを選択することもできます。

  • クレジット: コスト計算に含める用途別クレジットをすべて選択することも(デフォルト)、クレジット オプションの一部またはすべてオフにすることもできます。詳しくは、クレジットの表示をご覧ください。

  • 請求書レベル料金: [期間] を [請求月] に設定すると、コストの概算計算で請求書レベルのすべての料金(デフォルト)を含めることも、請求書レベル オプションの一部またはすべてをオフにすることもできます。請求書レベルの料金は、グラフの上のサマリー ヘッダーと表の下のサマリー フッターに表示されます。詳しくは、請求書による請求の表示をご覧ください。

予測費用の表示

予測機能を使用して、費用の動向を把握し、どれくらいの費用がかかると予想されるかを確認できます。

将来の日付で終了する期間を使用して Cloud Billing レポートを表示している場合、請求レポートのグラフには実際の費用と予測費用の両方が表示されます。

  • グラフの上部にある概要バーには、開始日から現在までの実際の費用と、期間全体の予測される費用総額が分割ビューで表示されます。
  • グラフの費用のトレンドラインは、予測される費用が推移している方向を示します。

予測費用。

予測では以下の設定を利用できます。

  • フィルタの任意の組み合わせ(請求月の期間を除く)
  • 将来の日付で終わる使用日の期間 (予測は請求月の期間では利用できません)。
    • 現在の月のレポートを表示している場合、デフォルトの終了日は [月末] です。
    • [期間] を指定する場合は、[使用日] を選択して [終了] の日付を将来の日付に設定し、期間を選択します。

費用の傾向は以下によって決定されます。

  1. 現在選択しているフィルタの過去のすべての Google Cloud 費用を分析する。
  2. 予測モデルで使用する最も関連性の高い最近のデータのサブセットを選択する。たとえば、最近のアプリケーションの起動によって使用量が急激に増加した場合、履歴選択アルゴリズムでアプリケーションの起動後のデータのみが参照される可能性があります。
  3. 長期的な傾向と継続利用割引などの一定の月次サイクルとの両方を考慮した予測を生成する。

総予測費用は以下の組み合わせです。

  • 選択した期間内の実際の合計費用。
  • 同じ期間における将来の各日の予測費用。

レポートに対して選択された時間範囲は、費用の傾向と予測を生成するために使用されるデータには影響しません。たとえば、今月のレポートを表示している場合は、傾向に合わせて前月の費用データが引き続き使用されます。

クレジットの表示

右側のパネルの [クレジット] セクションで、対応する割引またはプロモーションのチェックボックスをオフにすることで、利用状況に応じたクレジットを除外するようにグラフビューを変更できます。

用途別クレジットを除外する。

用途別のクレジットは使用量の項目に直接適用されます。クレジットには、割引クレジット(割引)とプロモーション クレジット(プロモーション)の 2 種類があります。

割引クレジット

割引クレジットは繰り返し発生し、最終的な費用に組み込まれます。

  • 割引クレジットには、無料枠(無料枠の実施にクレジットを適用する特定のプロダクト向け)、継続利用割引確約利用割引、費用に基づく割引(契約上の基準費用額に達した場合に獲得)が含まれます。

    たとえば、現在使用中の Compute Engine の費用を把握するには、VM コアと RAM の使用料金だけでなく、コアと RAM の使用で発生する継続利用割引と確約利用割引も考慮する必要があります。

プロモーション クレジット

プロモーション クレジットは 1 回限りの使用で、通常は支払い方法とみなされます。

  • プロモーション クレジットには、Google Cloud 無料トライアルとマーケティング キャンペーンのクレジットが含まれます。

    ヒント: 現在使用中の Google Cloud の費用を把握するには、Google Cloud 無料トライアルの有効期限が終了した後に、[プロモーション] チェックボックスをオフにします

使用量ベースのクレジットで請求額がどのくらい割引されたかを確認するには、費用内訳レポートをご覧ください。

請求別の料金の表示

レポートビューを変更すると、請求書レベルの料金(税金、契約上のクレジット、追加料金など)を請求書別に表示できます。ダウンロード可能な CSV 形式の請求書については、価格表レポートをご覧ください。

請求書の料金を表示するには、右パネルの [期間] セクションで [請求月] を選択して、[開始] と [終了] を設定します。

  • [請求書レベル料金] セクションが利用可能になります(右パネルの [クレジット] の下に表示されます)。デフォルトで [税金] と [調整] が有効になります。

  • [請求月] を選択した場合、グラフの上にあるレポート サマリーに税金が表示されます。

請求月別の費用(請求書レベルの料金を含む)

  • 表の下にはサマリー フッターが表示されます。ここには、選択したフィルタに基づいて費用の内訳が表示されます。使用日でフィルタリングする場合、または他のレポート フィルタ(プロジェクト、プロダクト、SKU など)を設定する場合、請求書レベルの料金(税金および調整)は空白(-)になります。

フィルタの選択内容に応じて要約されたレポートの費用を示すフッター。

1 つの請求書にすべての請求金額を表示するには:

  1. 右パネルの [期間] セクションで [請求月] を選択し、[開始] と [終了] に同じ月を設定します(たとえば、2019 年 5 月)。
  2. プロジェクト、プロダクト、SKU などを設定して、優先グループを選択します。
  3. 他のフィルタが設定されていないことを確認します。つまり、すべてのプロジェクト、プロダクト、SKU、クレジットをレポートに表示します。

    サマリー フッターには費用の内訳が表示されます。

    • 小計: グループ別の費用の合計です。プロモーションと割引を適用した後の額です。
    • 調整: 請求書のデータが表示されます。調整が行われるのはまれです。請求書に調整額がない場合、この項目は表示されません。
    • 税金: 請求書のデータが表示されます。
    • 合計: すべてのクレジット、調整、税金、丸め誤差が含まれます。

      ヒント: 丸め誤差は合計に含まれますが、個別の項目としては表示されません。合計の隣にあるツールチップ()にカーソルを合わせると、正確な丸め誤差の合計が表示されます。

  • 価格表レポート: 指定した請求書または明細書の月額費用が表形式で表示されます(請求月ごとに表示されます)。これはフィルタとダウンロードが可能です。
  • 費用内訳レポート: Google Cloud の使用についてオンデマンド料金の費用と使用量に基づく割引額をウォーターフォール ビューで簡単に確認できます。

データの可用性

Cloud 請求レポートでは、SKU レベルで 2017 年 1 月まで遡って使用料金データを利用できます。請求月別に表示される費用データは、SKU レベルで 2019 年 5 月まで遡って利用できます。サブ SKU レベルのデータ(たとえば、リソース ID 別のデータ)は現在利用できません。

2017 年 1 月以降、Cloud Billing レポートには次のデータが記載されています。

  • SKU 使用状況: Google Cloud SKU ページで示される料金単位で報告されます(たとえば、GiB-月)。

  • SKU 費用: SKU 費用は、その使用に対する正味価格または契約上の価格に基づきます。Cloud 請求先アカウントに請求されている通貨で報告されます。

  • 用途別クレジット: SKU の使用量に直接適用されたクレジットまたは割引が含まれます(継続利用割引、確約利用割引、無料トライアル、その他のプロモーション クレジットなど)。

  • ロケーション データ: リージョンまたはマルチリージョンで発生した費用が含まれます。

2019 年 5 月以降、以下のデータは Cloud Billing レポートでも確認できます。

  • 税金: 請求書に適用された税金は、選択した請求月に基づいて報告されます。

  • アカウント レベルの請求変更: Cloud Billing の修正や契約上の要件などにより、アカウント レベルで適用されるクレジットまたは追加料金の合計。請求月でレポートを表示するときに、調整として報告されます。これらの変更の詳細については、請求書をご覧ください。

  • 請求書の詳細: 使用状況のデータを請求月別にグループ化し、グラフに表示できます。ただし、請求書番号は表示されません。

よくある質問

Cloud Billing レポートの元のデータはどのように確認できますか?

BigQuery にデータをエクスポートするように Cloud 請求先アカウントを構成できます。また、データを CSV または JSON ファイルにエクスポートして、Cloud Storage に保存することもできます。エクスポートしたデータを使用して、BigQuery または独自のツールで費用項目を分析できます。BigQuery にエクスポートされた Cloud Billing データは、Cloud Billing レポートで使用されるデータと同じです。

Cloud Billing レポートのビューを保存またはブックマークに追加できますか?

Cloud Billing レポートのビューをブックマークすると、フィルタ設定がブックマークに保存されます。また、Cloud Billing レポートの URL のコピーと共有、Cloud Billing レポートの印刷、エクスポートした Cloud Billing データの再作成もできます。

ゾーン、リージョン、またはマルチリージョンで費用をフィルタリングまたはグループ化するにはどうすればよいですか?

リージョンまたはマルチリージョンで費用をグループ化し、ロケーション(リージョンまたはマルチリージョン)でフィルタリングします。現在、Cloud Billing レポートはゾーンでのフィルタリングまたはグループ化に対応していません。

使用日の費用が請求月の費用と異なるのはなぜですか?

使用状況レポートでわずかな遅延が生じることがあります。月末に、遅れて報告された使用量がその月の請求書に含まれず、翌月の請求書に繰り越される場合があります。ただし、オンライン レポートでは、実際の使用日ごとに使用量が表示されます。こうした理由で、使用日の費用が請求月に対応していない場合があります。