Cloud Billing データを BigQuery にエクスポートする機能と Google データポータルを組み合わせることにより、終日にわたって請求金額の最新の Cloud Billing グラフを表示し、ラベルを使用して Google Cloud 請求を任意の方法で分析できます。
Cloud Billing データを BigQuery にエクスポートする
課金データを BigQuery データセットにエクスポートするには、BigQuery への Cloud Billing データのエクスポートの手順に沿って操作してください。この手順を実行してから、データセットに Cloud Billing データが取り込まれるまで、約 1 日かかります。ネットワーク下り(外向き)料金が最初に表示されてから順に、VM の料金、Pub/Sub の使用量などが表示されるはずです。データセットでデータを取得したら、それに対してクエリを実行できます。
次に、クエリの例を示します。
SELECT
invoice.month,
service.description,
ROUND(SUM(cost) + SUM(IFNULL((
SELECT
SUM(c.amount)
FROM
UNNEST(credits) c),
0))) AS cost_after_credits
FROM
`data-analytics-pocs:public.gcp_billing_export_EXAMPL_E0XD3A_DB33F1`
WHERE
invoice.month = "201906"
GROUP BY
1,
2
ORDER BY
3 DESC;
次のスクリーンショットには、BigQuery でのクエリの例が表示されています。
Cloud Billing レポートのサンプルでの作業
サンプルの Cloud Billing レポートを表示してコピーするには:
- 請求レポートのデモを開きます。
- 左側のナビゲーション ペインで [READ ME] をクリックし、データをコピーしてレポートを使用する手順を確認します。
ラベルを使用した Cloud Billing レポートの詳細な分析
ラベルを使用すると、「サービス X にかかっている費用を確認するにはどうすればよいか」や「開発環境と本番環境の利用額の違いは何か」などの複雑な質問に回答できます。ラベル(Key-Value ペア)を Google Cloud のリソースに適用します。ラベルの一般的な使用方法は次のとおりです。
- チームまたはコストセンターに基づくラベル。これらのラベルにより、各チームが所有するプロジェクトを区別することができ、原価計算や予算編成に役立ちます。たとえば、
team:marketing
やteam:research
です。 - コンポーネントに基づくラベル。たとえば、
component:redis
やcomponent:frontend
です。 - 環境またはステージに基づくラベル。たとえば、
environment:prod
やenvironment:test
です。
ラベルの詳細については、Google Cloud リソースのラベル付けとグループ化をご覧ください。
サンプルのレポートとデータセットでは、3 つのプロジェクト ラベル(project.labels.key)を使用し、プロジェクト ラベルでデータを可視化しています。
- team ラベルは、チーム別コストのグラフとフィルタの更新に使用されます。
- service ラベルは、Google Cloud サービスタイプ別のコスト(コンピューティング、ストレージなど)のグラフとフィルタの更新に使用されます。
- env ラベルは、環境別のコスト分布(本番環境、開発環境など)のグラフとフィルタの更新に使用されます。