Compute Engine での Windows

Google Compute Engine で Windows アプリケーションを実行すると、信頼性の高いストレージ オプション、高速な Google ネットワーク自動スケーリングなど、仮想マシン インスタンスで利用できるさまざまな利点を活用できます。

Compute Engine には、Windows アプリケーションやサービスをクラウドに移行するために次のようなツールが用意されています。

まずは、Windows クイックスタートWindows Server インスタンスの作成SQL Server がプリインストールされたインスタンスの作成をご覧ください。

Windows クイックスタート

Google Compute Engine を初めてお使いの場合は、Windows のクイックスタートに従って GCP Console を使用して Windows 仮想マシン インスタンスを作成する方法を学習してください。Windows Server オペレーティング システムを含むインスタンスを作成し、Windows PowerShell を使用してインターネット インフォメーション サービス(IIS)をインストールして、単純なウェブページをホスティングします。

Windows クイックスタート

Windows Server

Windows Server は Microsoft が提供しているサーバー用オペレーティング システムです。Windows Server イメージを使用してインスタンスを作成すれば、Windows 専用のアプリケーションを実行できます。

Compute Engine には複数のバージョンの Windows Server が用意されています。そのほとんどは、通常のイメージとしても、Shielded VM イメージとしても提供されています。Shielded VM イメージは、UEFI 準拠のファームウェア、セキュアブート、vTPM で保護されたメジャード ブートなどのセキュリティ機能を備えています。

Windows Server の使用可能なバージョンは次のとおりです。

SQL Server がプリインストールされた Windows Server を含むインスタンスが必要な場合は、SQL Server イメージを選択することもできます。

使用可能な Windows Server イメージの全一覧については、公開イメージのリストをご覧ください。

Windows Server イメージの料金

Windows Server インスタンスを作成する場合、Windows Server ライセンスを使用するための支払いは秒単位で行います。ライセンスの費用はインスタンスのマシンタイプで使用されている vCPU の数によって異なります。

Windows Server イメージは追加料金が発生するプレミアム リソースです。Windows Server イメージの料金について詳しくは、Windows Server の料金体系をご覧ください。

Windows Server と SQL Server のイメージのライセンス

Compute Engine で Windows Server イメージを実行するインスタンスは、kms.windows.googlecloud.com へのネットワーク接続がある場合にのみ、ライセンスをアクティブ化および更新できます。Windows Server インスタンスが kms.windows.googlecloud.com にアクセスできない場合、30 日以内に機能が停止します。

kms.windows.googlecloud.com で使用されている IP アドレス 35.190.247.13 に、VPC ネットワークでアクセスできるようにする必要があります。35.190.247.13/32 のネクストホップは、デフォルト インターネット ゲートウェイでなければなりません。kms.windows.googlecloud.com にアクセスするようにインスタンスを構成するには、次のいずれかの方法を使用します。

それぞれの方法について詳しくは、Windows Server のライセンス有効化の構成をご覧ください。

単一テナントノードで BYOL ライセンスを使用して、既存の Windows Server ライセンスを Compute Engine に移行できます。また、Windows Server インスタンスに既存の Microsoft アプリケーション ライセンスを移行して、特定のアプリケーションを実行することもできます。ただし、その場合は引き続きこれらのライセンスをお客様自身で管理する必要があります。

Windows クライアント

単一テナントノードで BYOL ライセンスを使用して、イメージを仮想ディスクとしてインポートし、既存の Windows クライアント ライセンスを Compute Engine に移行します。Windows Server のライセンスを移行する場合と同様に、ライセンスとコンプライアンスの管理を引き続き行う必要があります。

次の Windows クライアント バージョンをインポートします。

  • Windows 7 SP1 Enterprise x64
  • Windows 10 Enterprise x64

SQL Server

Microsoft SQL Server は Windows Server で動作するデータベース システムです。Compute Engine では、SQL Server をアプリケーションのバックエンドの一部として、あるいは柔軟な開発・テスト環境として使用できるほか、バックアップや障害復旧のためにオンプレミス環境に追加することもできます。

Compute Engine には、Microsoft SQL Server が Windows Server にプリインストールされたイメージが用意されています。これらの SQL Server イメージを使用する場合、Windows Server と SQL Server の両方のライセンスが Compute Engine によって管理され、毎月の請求書にそれらの費用が含まれます。SQL Server を含むインスタンスを作成すると、必要に応じて大規模なマルチノード構成に拡張できます。

Compute Engine は、自動的な冗長性と保存時の自動暗号化機能を備えた耐久性の高い永続ディスクにデータを保存します。これらの永続ディスクを使用して SQL Server のデータを保存すれば、データの耐久性やセキュリティについて心配する必要がなくなります。高いパフォーマンスが必要な場合は、インスタンスにローカル SSD を接続し、SQL Server クエリの IOPS とパフォーマンスを向上させるためのキャッシュとして使用できます。

SQL Server を実行する Compute Engine インスタンスは、次のいずれかの方法で作成できます。

Compute Engine には、以下の SQL Server エディションを含むイメージが用意されています。

  • SQL Server 2017 Enterprise
  • SQL Server 2016 Enterprise
  • SQL Server 2014 Enterprise
  • SQL Server 2012 Enterprise
  • SQL Server 2017 Standard
  • SQL Server 2016 Standard
  • SQL Server 2014 Standard
  • SQL Server 2012 Standard
  • SQL Server 2017 Web
  • SQL Server 2016 Web
  • SQL Server 2014 Web
  • SQL Server 2012 Web
  • SQL Server 2017 Express

SQL Server がプリインストールされた使用可能なイメージ ファミリーの全一覧については、イメージのページをご覧ください。

SQL Server イメージの料金

SQL Server を含むインスタンスを作成する場合、Compute Engine インスタンス リソースと Windows Server ライセンスに加え、SQL Server ライセンスに対して秒単位で支払います。SQL Server インスタンスの費用には次の項目が含まれます。

SQL Server がプリインストールされた Windows Server イメージの料金について詳しくは、SQL Server の料金体系のページをご覧ください。

SQL Server イメージのマシンタイプ要件

SQL Server Standard

SQL Server Standard はすべてのマシンタイプのインスタンスで実行できます。ただし、共有コア マシンタイプの場合は最適に実行されません。Google では、SQL Server Standard を実行するときは少なくとも 1 つの vCPU を持つインスタンスを使用することをおすすめしています。

SQL Server Enterprise

SQL Server Enterprise を実行するインスタンスには、少なくとも 4 つの vCPU が必要となります。最適なパフォーマンスを実現するため、メモリ容量が大きいインスタンスでは SQL Server Enterprise を実行することをおすすめします。ワークロードに応じて、少なくとも 8 つの vCPU を持つハイメモリ マシンタイプを使用してください。こうしたマシンタイプを使用することにより、Compute Engine で使用可能な vCPU あたりのメモリ比率を最大限に増やし、SQL Server Enterprise インスタンスに対し最適化することができます。

また、Compute Engine で SQL Server Enterprise を使用して SQL Server の可用性グループを作成することもできます。

SQL Server を含むイメージのライセンス

Compute Engine で SQL Server を実行する場合は、SQL Server がプリインストールされた Windows Server イメージを使用してインスタンスを作成します。Windows Server と SQL Server の両方のライセンスが SQL Server イメージによって処理され、従量課金制で Windows Server と SQL Server のライセンスを使用できます。使用料金は SQL Server が必要なときにのみ秒単位で発生します。

この他に、SQL Server の既存の Microsoft アプリケーション ライセンスを Compute Engine 上の Windows Server インスタンスに移行することもできますが、その場合は引き続きこれらのライセンスをお客様自身で管理する必要があります。

デフォルトのコンポーネント

SQL Server イメージにはいくつかのコンポーネントがデフォルトで組み込まれています。デフォルトのコンポーネントは選択した SQL Server のエディションによって異なります。

SQL Server の各エディション(Enterprise、Standard、Web):

  • SQL Server
    • データベース エンジン
    • レプリケーション
    • 全文検索
  • 分析サービス
  • レポート サービス
  • データ品質サービス
  • 統合サービス
  • マスターデータ サービス
  • ツール
    • SQL Server Management Studio(2012、2014 のみ)
    • SQL Server 構成マネージャー
    • Business Intelligence Development Studio
    • SQL Server セットアップ
    • クライアント ツール接続
    • クライアント ツール SDK
    • SQL クライアント接続 SDK
    • データ層アプリケーション
    • バックアップと復元
    • アタッチとデタッチ
  • SQL Server オンライン ブック

SQL Server Express エディション:

  • SQL Server
    • データベース エンジン
    • レプリケーション
    • 全文検索
  • レポート サービス

コンポーネントを追加または削除する場合は、SQL Server インストールへの機能の追加のページをご覧ください。SQL Server イメージには常にセットアップ実行可能ファイル(C:\sql_server_install\setup.exe)が含まれます。

Shielded VM イメージでの BitLocker の使用

Shielded VM イメージに基づく Windows ブートディスクに対して BitLocker を有効にできます。Shielded VM イメージは、UEFI 準拠のファームウェア、セキュアブート、vTPM で保護されたメジャード ブートなどのセキュリティ機能を備えています。

このようなブートディスクで BitLocker を有効にする前に、次の点を考慮する必要があります。

  • Compute Engine の永続ディスクのデータは、デフォルトですでに暗号化されています。永続ディスクの暗号化に加えて BitLocker を有効にしてもスループットには影響しませんが、vCPU の使用率はわずかに増加する可能性があります。
  • ブートディスクでは、BitLocker は vTPM を使用してそのディスクの暗号鍵を保存します。Shielded VM ブートディスクでは、vTPM が作成元の VM に永続的に関連付けられます。つまり、Shielded VM ブートディスクのスナップショットを別の永続ディスクに復元できますが、BitLocker キーを含む vTPM は使用できないため、そのスナップショットは復号できません。復旧キーがある場合、BitLocker 復旧ガイドの手順に従ってデータを復元できます。復旧キーがない場合、ディスク上のデータを復元することはできません。

Shielded VM イメージに基づく Windows ブートディスクに対して BitLocker を有効にする場合、復旧キーを安全な場所に保存することを強くおすすめします。

VM に接続されているデータディスクで BitLocker を有効にすると、前に述べたのと同様に vCPU の使用率が増加する可能性があります。ただし、これらのディスクの BitLocker 暗号鍵は vTPM に保存されないため、同じ復旧の問題は発生しません。正常にディスクをロック解除できなくった場合に、復旧キーがあれば、別の暗号化されていない VM にディスクを接続し、そこからそのディスクを復元できます。復旧キーがない場合、ディスク上のデータを復元することはできません。

Compute Engine の Windows 用ドライバ

次の Compute Engine のドライバが Windows イメージ用に維持されています。

ドライバのタイプ パッケージ名
イーサネット アダプタ google-compute-engine-driver-netkvm
SCSI ディスク google-compute-engine-driver-vioscsi
ディスプレイ アダプタ google-compute-engine-driver-gga
クラッシュ ハンドラ google-compute-engine-driver-pvpanic

各ドライバは GooGet を使用してパッケージ化され、GCP リポジトリに公開されます。すべての GCP Windows イメージは、GooGet ツールと GCP リポジトリを使用してあらかじめ構成されています。GooGet をインストールしてリポジトリを自分で設定する必要がある場合は、パッケージングとパッケージの配布をご覧ください。

特定のドライバをインストールまたはアップグレードするには、次のコマンドを実行します。

googet install DRIVER_PACKAGE_NAME
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