Microsoft IIS ウェブサーバーのクロスリージョン ロード バランシングを設定する


このチュートリアルでは、アプリケーション ロードバランサを使用して、異なるリージョンにプロビジョニングされている Compute Engine VM で動作する Microsoft インターネット インフォメーション サービス(IIS)ウェブサーバーにトラフィックを分散する方法について説明します。

目的

このチュートリアルでは、サイト www.example.com に対するトラフィックをロード バランシングして次のようにする方法について説明します。

  • 受信リクエストは、最も近いリージョンに転送します。
  • インスタンスに障害が発生した場合や、処理能力の上限に達した場合は、ロードバランサがリクエストを、同じまたは異なるリージョンにあり応答がある他のインスタンスに転送します。

このシナリオの構成では、単一のグローバル IP アドレスを介してリクエストを行う外部アプリケーション ロードバランサを使用します。この IP アドレスで、接続タイプが HTTP と HTTPS のどちらであるかに応じて受信リクエストをルーティングできます。HTTPS リクエストの場合は、リクエストを送信したクライアントとロードバランサの間で SSL / TLS 暗号化が実装されます。

次の図は、ロードバランサのアーキテクチャを示しています。

クロスリージョン ロード バランシング

このロードバランサは、構成の柔軟性を高めるために複数のコンポーネントで構成されます。各コンポーネントの詳細については、外部アプリケーション ロードバランサの概要をご覧ください。

このチュートリアルでは、目標を達成するために次のタスクを行う方法について説明します。

  • バックエンド インスタンスを設定する。
  • ロード バランシング サービスを作成して構成する。
  • バックエンドにトラフィックを送信する。
  • バックエンドへのアクセスを制限する。
  • 停止のシミュレーションを行う。

費用

このドキュメントでは、Google Cloud の次の課金対象のコンポーネントを使用します。

  • Compute Engine virtual machine (VM) instances
  • Compute Engine persistent disks
  • Optional: Google-managed SSL certificate
  • Windows Server 2016 machine images

料金計算ツールを使うと、予想使用量に基づいて費用の見積もりを生成できます。 新しい Google Cloud ユーザーは無料トライアルをご利用いただける場合があります。

このドキュメントに記載されているタスクの完了後、作成したリソースを削除すると、それ以上の請求は発生しません。詳細については、クリーンアップをご覧ください。

始める前に

  1. Sign in to your Google Cloud account. If you're new to Google Cloud, create an account to evaluate how our products perform in real-world scenarios. New customers also get $300 in free credits to run, test, and deploy workloads.
  2. In the Google Cloud console, on the project selector page, select or create a Google Cloud project.

    Go to project selector

  3. Make sure that billing is enabled for your Google Cloud project.

  4. Enable the Compute Engine, BigQuery, and Cloud Firestore APIs.

    Enable the APIs

  5. Install the Google Cloud CLI.
  6. To initialize the gcloud CLI, run the following command:

    gcloud init
  7. In the Google Cloud console, on the project selector page, select or create a Google Cloud project.

    Go to project selector

  8. Make sure that billing is enabled for your Google Cloud project.

  9. Enable the Compute Engine, BigQuery, and Cloud Firestore APIs.

    Enable the APIs

  10. Install the Google Cloud CLI.
  11. To initialize the gcloud CLI, run the following command:

    gcloud init
  12. 別の方法としては、Google Cloud とのやり取りに Google Cloud コンソールの Cloud Shell も使用できます。この場合、Google Cloud CLI をインストールする必要はありません。
  13. リモート デスクトップ プロトコル(RDP)クライアントをインストールします。詳細については、Microsoft リモート デスクトップ クライアントをご覧ください。RDP クライアントがすでにインストールされている場合は、このタスクをスキップできます。
  14. リソースをプロビジョニングするゾーンとリージョンを決定します。アーキテクチャ図は、US と EU のリージョンの異なるゾーンにデプロイされたリソースを示しています。これは参考用です。任意のリージョン / ゾーンにリソースをデプロイできます。
  15. 省略可: 外部アプリケーション ロードバランサの概要を読んで理解します。

バックエンド インスタンスを設定する

このセクションでは、異なるリージョンに 2 つのバックエンド サービスを作成します。各バックエンド サービスに 2 つのバックエンド インスタンスを含め、それぞれ Windows Server 2016 で Microsoft IIS ウェブサーバーを実行します。サーバーを 1 つずつ手動で構成する手間を省くため、1 つのサーバー インスタンスからディスク イメージを作成し、そのイメージを使用して残りのサーバー インスタンスを作成します。

Compute Engine インスタンスの作成と構成

ソースイメージとして使用するインスタンスを作成するには:

Google Cloud Marketplace から、任意のゾーンの Compute Engine で Microsoft IIS を実行する Windows Server 2016 のインスタンスを起動して、ソースイメージ インスタンスへの外部の HTTP、HTTPS、RDP トラフィックを許可するファイアウォール ルールを設定します。

  1. Google Cloud コンソールで Cloud Marketplace の [ASP.NET Framework] ページに移動します。

    Cloud Marketplace に移動

  2. [運用開始] をクリックします。

  3. [デプロイ名] フィールドに「src-img」と入力します。

  4. [ゾーン] フィールドで、イメージをデプロイするゾーンを選択します。

  5. [Windows Server OS Version] フィールドで [2016] を選択します。

  6. [Networking - Firewall] セクションでは、次のオプションのみを選択します。

    • HTTP トラフィックを許可する
    • HTTPS トラフィックを許可する
    • Allow RDP traffic

  7. 利用規約に同意し、[デプロイ] をクリックします。

  8. Compute Engine インスタンスの作成が完了するまで待ちます。

ソースイメージ インスタンスを構成する

新しいソースイメージ インスタンスを構成するには、ソースイメージ インスタンスの新しい Windows ユーザーを作成し、RDP 接続を確立します。

  1. Google Cloud コンソールで [VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] に移動

  2. ソースイメージ インスタンス(src-img)の名前をクリックします。

  3. [Windows パスワードを設定] をクリックします。

  4. [新しい Windows パスワードの設定] ダイアログで、ユーザー名を追加して [設定] をクリックし、インスタンスのユーザー アカウントを作成します。

  5. 表示されたパスワードをコピーし、ダイアログを閉じます。

  6. [RDP] プルダウンをクリックし、[RDP ファイルをダウンロード] オプションを選択して、インスタンスの RDP ファイルをダウンロードします。このファイルを RDP クライアントで使用することで、インスタンスに接続できます。詳細については、Microsoft リモート デスクトップ クライアントをご覧ください。

ソースイメージ インスタンスとの RDP 接続を確立したら、IIS のデフォルト ウェブ ディレクトリにデフォルトのホームページを追加します。

  1. ソースイメージ インスタンスで、管理者として PowerShell を開きます。

  2. 新しいホームページをデフォルトの IIS ウェブ ディレクトリ C:\inetpub\wwwroot に作成します。

    Echo '<!doctype html><html><body><h1>Hello World!</h1></body></html>' > C:\inetpub\wwwroot\index.html
    

ソースイメージ インスタンスからコンテンツを配信できることを確認する

Google Cloud コンソールで [VM インスタンス] ページに移動します。

[VM インスタンス] に移動

インスタンスの外部 IP アドレスをクリックし、前のステップで作成したホームページが表示されることを確認します。

ソースイメージ インスタンスから再利用可能な Windows Server 2016 イメージを作成する

ソースイメージ インスタンスが適切に構成され、コンテンツを配信できることを確認したら、インスタンスのルート永続ディスクから再利用可能なディスク イメージを作成します。

  1. ソースイメージ インスタンスで、管理者として PowerShell を開きます。
  2. システムのクローンを作成する準備として、次のコマンドを実行します。

    GCESysprep
    

    GCESysprep オペレーションが完了すると、RDP セッションが自動的に切断されます。

  3. ローカルマシンで次のコマンドを実行して、ソース インスタンスを削除します。ただし、インスタンスのルート永続ディスクは残します。

    gcloud compute instances delete src-img \
       --keep-disks=boot \
       --zone=INSTANCE_ZONE
    

    INSTANCE_ZONE は、ソース インスタンスのゾーンに置き換えます。

  4. インスタンスを削除したら、削除せずに残したルート永続ディスクから新しいイメージを作成します。

    gcloud compute images create win-be-img \
       --source-disk=src-img \
       --source-disk-zone=IMAGE_ZONE
    

    IMAGE_ZONE は、ソースイメージを作成するゾーンに置き換えます。

ソースイメージを使用してインスタンス テンプレートを作成する

構成した Windows サーバーのディスク イメージをインスタンス テンプレートのソースイメージとして使用します。このテンプレートは、新しいインスタンスで 2 つのマネージド インスタンス グループを構成するときに使用します。

ローカルマシンで次のコマンドを実行して、ソースイメージとして win-be-img を使用し、インスタンス タグとして rdp-tagwww-tag を使用するインスタンス テンプレートを作成します。

gcloud compute instance-templates create win-be-tmpl \
    --tags=rdp-tag,www-tag \
    --image=win-be-img

各リージョンのマネージド インスタンス グループを作成する

各リージョンで、マネージド インスタンス グループを作成します。各インスタンス グループを作成後、前の手順で定義したインスタンス テンプレートに基づいて、2 つの同一インスタンスが自動的に挿入されます。これらのインスタンス グループは、後でロードバランサを構成するときにバックエンド ターゲットとして使用します。

マネージド インスタンス グループを作成する手順は次のとおりです。

  1. ローカルマシンで次のコマンドを実行して、イメージを作成したゾーンに新しいマネージド インスタンス グループを作成し、そこに 2 つの同一インスタンスを自動で作成します。

    gcloud compute instance-groups managed create MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_1 \
       --base-instance-name=BASE_INSTANCE_NAME_1 \
       --size=2 \
       --zone=ZONE_1 \
       --template=win-be-tmpl
    

    次のように置き換えます。

    • MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_1: マネージド インスタンスの名前
    • BASE_INSTANCE_NAME_1: ベース インスタンスの名前
    • ZONE_1: マネージド インスタンスをデプロイするゾーン。
  2. 2 つ目のゾーンにマネージド インスタンス グループを作成します。

    gcloud compute instance-groups managed create MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_2 \
       --base-instance-name=BASE_INSTANCE_NAME_2 \
       --size=2 \
       --zone=ZONE_2 \
       --template=win-be-tmpl
    

    次のように置き換えます。

    • MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_2: マネージド インスタンスの名前
    • BASE_INSTANCE_NAME_2: ベース インスタンスの名前
    • ZONE_2: マネージド インスタンスをデプロイするゾーン。

バックエンド インスタンスが実行されていることを確認する

  1. Google Cloud コンソールで [VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] に移動

  2. 各バックエンドの外部 IP アドレスをクリックして、前の手順で作成したホームページが表示されることを確認します。

ロード バランシング サービスを作成して構成する

Compute Engine ロード バランシング サービスには複数のコンポーネントがあります。このセクションでは、それらのコンポーネントを作成して連携させます。

  1. ローカルマシンで次のコマンドを実行して、新しいヘルスチェックを作成します。ロードバランサは、このチェックを使用してバックエンド インスタンスの応答を確認します。

    gcloud compute http-health-checks create basic-check
    
  2. バックエンド サービスを作成します。

    gcloud compute backend-services create BACKEND_SERVICE_NAME \
      --protocol=HTTP \
      --http-health-checks=basic-check \
      --global
    

    BACKEND_SERVICE_NAME は、バックエンド サービスの名前に置き換えます。

  3. インスタンス グループをバックエンド サービスのバックエンド ターゲットとして追加します。

    gcloud compute backend-services add-backend BACKEND_SERVICE_NAME \
       --instance-group=MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_1 \
       --instance-group-zone=ZONE_1
    
    gcloud compute backend-services add-backend BACKEND_SERVICE_NAME \
       --instance-group=MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_2 \
       --instance-group-zone=ZONE_2
    
  4. あらゆるインスタンスへの受信リクエストをすべて振り向けるデフォルトの URL マップを作成します。

    gcloud compute url-maps create lb-map \
       --default-service=BACKEND_SERVICE_NAME
    
  5. SSL 証明書リソースを作成します。このリソースは、ロードバランサでトラフィックの暗号化と復号に使用します。

    秘密鍵と認証局が発行した SSL 証明書を入手済みの場合は、それらを使用し、次のコマンドを実行して新しい SSLCertificate リソースを作成できます。秘密鍵と証明書がない場合は、テスト用の Google マネージド SSL 証明書または自己署名証明書を作成して使用できます。詳しくは、SSL 証明書をご覧ください。

    次のコマンドを実行して SSL 証明書リソースを作成します。

    gcloud compute ssl-certificates create www-cert \
       --certificate CRT_FILE_PATH \
       --private-key KEY_FILE_PATH
    

    次のように置き換えます。

    • CRT_FILE_PATH: 証明書のローカル ファイルのパス
    • KEY_FILE_PATH: 秘密鍵のファイルパス
  6. URL マップにリクエストをルーティングするターゲットの HTTP プロキシと HTTPS プロキシを作成します。プロキシはロードバランサの一部であり、HTTPS ロード バランシング用の SSL 証明書を保持するため、この手順で証明書も読み込みます。

    gcloud compute target-http-proxies create http-lb-proxy \
       --url-map=lb-map
    
    gcloud compute target-https-proxies create https-lb-proxy \
       --url-map lb-map \
       --ssl-certificate SSL_CERT
    

    以下の内容に応じて SSL_CERT を置き換えます。

    • SSL 証明書と秘密鍵を使用して SSLCertificate リソースを作成した場合は、SSL_CERTwww-cert に置き換えます。
    • Google マネージド SSL 証明書または自己署名 SSL 証明書を使用している場合は、SSL_CERT を証明書の名前に置き換えます。
  7. ロードバランサで確実にトラフィックを受信するように、ロードバランサのグローバル転送ルールにグローバル静的 IP アドレスを割り当てる必要があります。

    グローバル静的 IP アドレス リソースを作成するには、次のコマンドを実行します。

    gcloud compute addresses create lb-ip \
       --global \
       --network-tier=PREMIUM
    

    IP アドレスはメモしておいてください。

  8. HTTP と HTTPS の受信リクエスト用にグローバル転送ルールを 2 つ作成します。それぞれの転送ルールにより、IP アドレス、IP プロトコル、ポートの指定に応じて、作成したいずれかのターゲット プロキシにトラフィックが送信されます。

    • グローバル外部アプリケーション ロードバランサの場合は、load-balancing-scheme=EXTERNAL_MANAGED を指定して gcloud CLI コマンドを使用します。この設定では、高度なトラフィック管理機能が提供されます。
    • 従来のアプリケーション ロードバランサの場合は、load-balancing-scheme=EXTERNAL を使用します。
    gcloud compute forwarding-rules create http-fwd-rule \
       --load-balancing-scheme=LOAD_BALANCING_SCHEME \
       --network-tier=PREMIUM \
       --address=lb-ip \
       --global \
       --target-http-proxy=http-lb-proxy \
       --ports=80
    
    gcloud compute forwarding-rules create https-fwd-rule \
       --load-balancing-scheme=LOAD_BALANCING_SCHEME \
       --network-tier=PREMIUM \
       --address=lb-ip \
       --global \
       --target-https-proxy=https-lb-proxy \
       --ports=443
    

グローバル転送ルールを作成した後、構成が反映されるまでに数分かかることがあります。進行状況を確認するには、Google Cloud コンソールで構成をモニタリングするか、ローカルマシンで次のコマンドを実行します。

gcloud compute backend-services get-health BACKEND_SERVICE_NAME

バックエンドにトラフィックを送信する

ロード バランシング サービスの構成が完了したので、転送ルールへのトラフィックの送信を開始できます。また、別のインスタンスに分散されるトラフィックを監視できます。

次のようにバックエンドにトラフィックを送信します。

  1. Google Cloud コンソールで、[ロード バランシング] ページに移動します。

    [ロード バランシング] に移動

  2. [フロントエンド] タブを選択します。

  3. デフォルトのホームページを表示するには、[アドレス] 列の IP アドレスをクリックします。

バックエンドへのアクセスを制限する

ここまでの作業に問題がないことを確認したら、インスタンスでロード バランシング サービスからの HTTP または HTTPS トラフィックのみを受け入れるようにファイアウォール ルールを変更します。

  1. Google Cloud コンソールで [ファイアウォール] ページに移動します。

    [ファイアウォール] に移動

  2. ポート tcp:80 への外部アクセスを許可するファイアウォール ルールの名前をクリックします。

  3. [編集] をクリックして、ファイアウォール ルールを編集します。

  4. [送信元 IPv4 範囲] フィールドで、値 0.0.0.0/0 を削除し、「130.211.0.0/22」と入力します。これにより、ファイアウォール ルールで許可されるソース IP が 130.211.0.0/22 の範囲に制限されます。これは HTTPS ロード バランシング ヘルスチェックの IP 範囲です。

  5. [保存] をクリックします。

  6. Google Cloud コンソールで [VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] に移動

  7. 各インスタンスの外部 IP アドレスをクリックして、インスタンスにアクセスできなくなったことを確認します。

停止のシミュレーションを行う

レスポンスできるインスタンス間でのロード バランシングの様子を確認するには、リージョン内の 1 つ以上のインスタンスで停止のシミュレーションを行います。

インスタンスでのリクエストの受信を停止するには:

  1. インスタンスへの RDP 接続を確立します。
  2. インスタンスで、管理者として PowerShell を開きます。
  3. 次のコマンドを実行して、インスタンスに適用する新しいファイアウォール ルールを作成します。このコマンドを実行すると、ヘルス チェッカーからのヘルスチェック トラフィックがブロックされ、ロードバランサからインスタンスへの新しい HTTP 接続もすべて阻止されます。

    netsh advfirewall firewall add rule name="Outage Test" protocol=tcp dir=in localport=80 action=block remoteip=130.211.0.0/22
    
  4. ローカルマシンで次のコマンドを実行して、インスタンスのステータスが UNHEALTHY になったことを確認します。

    gcloud compute backend-services get-health BACKEND_SERVICE_NAME
    
  5. インスタンスのステータスが UNHEALTHY になったら、ロードバランサにリクエストを送信します。レスポンスできるインスタンスからのみレスポンスが返されます。

  6. 停止のシミュレーションが終了したら、ファイアウォール ルールを削除してインスタンスの接続を復元します。レスポンスを返さないインスタンスで管理者として PowerShell を開き、次のコマンドを実行してルールを削除します。

    netsh advfirewall firewall delete rule name="Outage Test"
    

クリーンアップ

チュートリアルが終了したら、作成したリソースをクリーンアップして、割り当ての使用を停止し、課金されないようにできます。次のセクションで、リソースを削除または無効にする方法を説明します。

プロジェクトを削除する

課金を停止する最も簡単な方法は、チュートリアル用に作成したプロジェクトを削除することです。

    Delete a Google Cloud project:

    gcloud projects delete PROJECT_ID

リソースを個別に削除する

プロジェクト用に作成したすべてのリソース(イメージ、インスタンス テンプレート、インスタンス グループ、ヘルスチェック、バックエンド サービス、URL マップ、HTTP プロキシ、アドレス、転送ルール)は、個別に削除する必要があります。VM インスタンスは、次のコマンドを実行するまで削除できません。

ローカルマシンで次のコマンドを実行して、チュートリアル用に作成したリソースを削除します。

  1. HTTP/S 転送ルールを削除します。
    gcloud compute forwarding-rules delete https-fwd-rule --global
    
    gcloud compute forwarding-rules delete http-fwd-rule --global
    
  2. グローバル静的 IP アドレスを削除します。
    gcloud compute addresses delete lb-ip --global
    
  3. HTTP/S プロキシを削除します。
    gcloud compute target-https-proxies delete https-lb-proxy
    
    gcloud compute target-http-proxies delete http-lb-proxy
    
  4. SSL 証明書を削除します。
    gcloud compute ssl-certificates delete SSL_CERT
    
  5. URL マップを削除します。
    gcloud compute url-maps delete lb-map
    
  6. バックエンド サービスを削除します。
    gcloud compute backend-services delete BACKEND_SERVICE_NAME --global
    
  7. HTTP ヘルスチェックを削除します。
    gcloud compute http-health-checks delete basic-check
    
  8. マネージド インスタンス グループを削除します。
    gcloud compute instance-groups managed delete MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_1 --zone=ZONE_1
    
    gcloud compute instance-groups managed delete MANAGED_INSTANCE_GROUP_NAME_2 --zone=ZONE_2
    
  9. インスタンス テンプレートを削除します。
    gcloud compute instance-templates delete win-be-tmpl
    
  10. イメージを削除します。
    gcloud compute images delete IMAGE_NAME
  11. ディスクを削除します。
    gcloud compute disks delete DISK_NAME

次のステップ