規模に対応した Looker デプロイメントの設計

Looker は大量のデータとユーザー数に対応してスケーリングできるように構築されており、高負荷時にパフォーマンスを発揮する傾向があります。一般に、パフォーマンスの問題が起こるのはまれであり、適した設計によって回避できます。

ただし、ある状況では適切な設計パターンが、他の状況には適さないという場合もあります。シンプルさ、拡張性、スケーラビリティの適切なバランスを見つけることが重要になります。

インスタンスレベルの考慮事項

Looker のさまざまなオブジェクトによって、インスタンス レベルのスケーラビリティを高めることもできます。次の表に、目標を達成するための特定の設計アプローチにおいて適用するべきオブジェクトのしきい値を示します。表示されるしきい値はハードリミットではありません。適切な設計であれば、しきい値を超える Looker インスタンスを作成できます。いずれかのしきい値を超える必要があるインスタンスを計画している場合は、Looker アカウント チームに連絡をして、設計ガイドラインを実際の状況に適用する方法についてのアドバイスを受けてください。

Looker オブジェクト スケールに対応する設計の見直しに必要なしきい値
データベース接続 インスタンスあたり 50 件
プロジェクト インスタンスあたり 50 個
モデル インスタンスあたり 100 個
Explore インスタンスあたり 500 件
ビュー インスタンスあたり 2,000 件
フィールド インスタンスあたり 2,000 個

インスタンスが複数の異なるオブジェクトのしきい値を超過しそうな場合は、さらに設計の詳細について検討してください。このような設計を計画している場合は、Looker アカウント チームとの連携が一層重要です。

インスタンスのスケーリング ディメンション

Looker インスタンスは、Looker で管理・運営を行うための最上位の構成要素です。大規模なデプロイに対応するために、(より大きなハードウェア リソースに)インスタンスをスケールアップまたは(より多くのノードに)スケールアウトできます。

スケール ディメンション 推奨される同時実行ユーザー数の上限(1 週間のアクティブ ユーザー数)
XS(デフォルト) 20 未満
40 未満
80 未満
大およびそれ以上 より大きな構成も可能です。Looker アカウント チームにご相談ください。

デフォルトの構成を超える構成が必要で、インスタンスが Looker でホストされている場合は、Looker アカウント チームと協力してデプロイが適切に構成されていることを確認してください。