Google Cloud Certified Fellow: ハイブリッド マルチクラウド認定資格評価ガイド
Google Cloud Certified Fellow プログラムは、エンタープライズ ソリューションの設計を得意とするエリート クラウド アーキテクトと技術リーダーを対象としています。この認定プログラムは、深い技術的専門知識を持ち、ビジネス要件を理解し、Anthos と Google Cloud を使用して技術ソリューションに変換できるユーザーを認定します。
コンピテンシー ガイド
コンピテンシー ガイドには、面接で評価される資質が掲載されています。
リーダー
1.1 組織の内外を問わず、影響力のある意思決定者やリーダーと連携する
● インフルエンサー、他のアーキテクト、プロジェクト関係者との関係を構築する
● 政治色が濃い組織の状況をうまく操作する
● 対象者に応じて技術的な決定事項を伝える
● Anthos を活用した業界固有のソリューションを提供する
● 特定の課題の解決に Anthos がどのように活用されたかを示す会議のプレゼンテーションを作成する
● ソーシャル メディアを使用して Anthos をポジショニングする
1.2 ソート リーダーシップを発揮してマルチクラウド ソリューションを普及させ、採用を促進する
● マルチクラウド ソリューションに基づく個人的な体験や学んだ教訓を共有する
1.3 同僚にガイダンスとサポートを提供する
● チームメンバーに技術的なガイダンスを提供する
● 組織内の新しい技術リーダーを指導する
● チームメンバーの仕事を確認し、フィードバックを提供する
1.4 ハイブリッド / マルチクラウド プロジェクトを最後まで主導し、定義したアーキテクチャを遵守していることを確認する
● クラウド ネイティブの設計原則を使用して変革イニシアチブを推進し、主導する
● 変革 / モダナイゼーション プロジェクトを主導する方法の例を提供する
● 開発やアプリケーションの操作に関連する運用モデルとコンセプトを説明する
● サポートチーム(例: SRE、DevOps、アジャイルなど)
● マルチクラウド / ハイブリッド クラウド アーキテクチャとその実装のベスト プラクティスを確立する
1.5 設計と実装を改善する機会を特定する
● さまざまなユースケースで設計 / 実装の変更によってソリューションを改善する方法と改善される理由を説明する
● Anthos が最適なソリューションであるかどうかを判断する
ビジネスへの影響
2.1 お客様の要件と制約に基づいて Anthos をポジショニングする
● Anthos のメリットと、Google Cloud を使用しない組織でこのメリットを活用する方法を特定する
● ビジネス要件を収集して分析する
● 組織のすべての関係者に Anthos の価値提案を明確に説明する
2.2 将来の傾向を会社のソリューションの現状および将来の状態に関連付けて、その影響に対処する
● 既存システムの制約事項と課題、およびそれが将来の成長にどのように影響するかを明確に示す
● 将来を見据えたマルチクラウド ソリューションで「最良」のアプローチを提供する方法を明確に示す
● 組織やエンドユーザーの成長計画
● ビジネスニーズの進化を確認する
● 場所や業種に関連する法規制の遵守を確認する
2.3 ビジネス上のメリットやベンダーの価格への影響など、ビジネスの戦略的ニーズに合わせて、ハイブリッド / マルチクラウド ソリューションを調整する
● マルチクラウド戦略が製品化までの時間やサービスの可用性などのビジネス要件にどのように影響するかを特定する
● 組織の変革や文化的思考など、マルチクラウド戦略の採用のトレードオフとなるものを明らかにする
● マルチクラウド ソリューションの導入に伴う価格への影響を話し合う
2.4 法的事項やコンプライアンスのガイドラインを満たしていることを確認する
● 全社的なセキュリティ ポリシーを特定する
● ソリューションがコンプライアンス要件を満たしているか検証する
● ソフトウェア サプライ チェーンを保護する方法を定義する
2.5 技術プロジェクト管理に貢献する
● ハイブリッド クラウドの実装における相互依存性を理解し、プロジェクト計画を作成する際のさまざまな要素を比較検討する
● 組織の要因について、上記(運用モデル、DevOps プロセス、スキルセット)と Anthos ソリューションの範囲を超えるものを明確にして、それをプロジェクト管理計画に組み込む
技術的な見識
3.1 費用対効果や実現可能性などの技術要件に合ったハイブリッドおよびマルチクラウド ソリューションを設計する
● ハイブリッド / マルチクラウドのユースケースを定義する
● ソリューションのアーキテクチャを構築する
● 大まかなコスト マトリクスを描く
● 実現可能な課題や回避策を特定する
3.2 主要な Anthos コンポーネントを含む、運用要件を満たすハイブリッドおよびマルチクラウド ソリューションを設計する
● ソリューションの観点から見たすべての主要な要件を一覧表示する
● Anthos コンポーネントへの直接マッピングを作成する
● Anthos コンポーネントの要件と現在の運用方法を一致させる
● プラットフォームの可用性に関するガイドライン / SLA を大まかに定義する
3.3 時間と費用の制約に基づいて適切な移行戦略を提案する
● 要件に基づいて具体的な移行戦略(ビッグバン / 並行移行 / 差分移行など)を決定する
● バックオフまたはロールバック戦略を決定する
● 移行の成功を測定するモニタリング戦略を決定する
3.4 クライアントの懸念、反論、対抗案に対処する
● 元の要件および代替案の長所と短所を参照して反論に対処する
● 新しい情報や制約(関連する場合)を既存のソリューションに組み込んで、必要に応じて方向転換する
● 事前に懸念事項を予測して対処する
3.5 ソリューションを明確に説明してプレゼンテーションする
● ソリューションのアーキテクチャ図、フローチャート、グラフィック表現を使用する
● 検討した代替案や妥協点を示す
● 対処する問題、前提条件、対象範囲、ソリューションで問題に直接対処する方法を明確に示す
● 論理的で整理されたプレゼンテーションを作成する
3.6 競合他社のソリューションに対する Anthos のポジショニングを示す
● 主要な競合他社(Rancher、Tanzu など)、その機能、その能力に関する知識を実証する
● 特定のソリューションの機能セット / 機能によって問題の解決がどのように異なるかについて話し合い、最適なソリューションを判断する