Associate Cloud Engineer
認定試験ガイド
Associate Cloud Engineer は、アプリケーションとインフラストラクチャのデプロイと保護、複数のプロジェクトで実行されるオペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの保守を行い、ターゲットのパフォーマンス指標が達成されるようにします。また、パブリック クラウドとオンプレミス ソリューションの実務経験があり、Google Cloud 上での Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを活用するデプロイ済みソリューションの管理とスケールにおいて、一般的なプラットフォームベースのタスクを実行する Google Cloud コンソールとコマンドライン インターフェースを使いこなすことができます。
セクション 1: クラウド ソリューション環境の設定(試験内容の約 20%)
1.1 クラウド プロジェクトとアカウントを設定する。次のような流れになります。
● リソース階層を作成する
● リソース階層に組織のポリシーを適用する
● プロジェクトで IAM ロールをメンバーに付与する
● Cloud Identity でユーザーとグループを管理する(手動および自動)
● プロジェクトで API を有効にする
● Google Cloud のオペレーション スイートでプロダクトをプロビジョニングして設定する
1.2 課金構成を管理する。次のような流れになります。
● 1 つ以上の請求先アカウントを作成する
● プロジェクトを請求先アカウントにリンクする
● 課金の予算とアラートを設定する
● 課金データのエクスポートを設定する
1.3 コマンドライン インターフェース(CLI)、具体的には Cloud SDK をインストールして構成する(デフォルト プロジェクトの設定など)。
セクション 2: クラウド ソリューションの計画と構成(試験内容の約 15%)
2.1 料金計算ツールを使用して Google Cloud プロダクトの使用量の計画と見積もりを作成する
2.2 コンピューティング リソースを計画し、構成する。 以下のような点を考慮します。
● ワークロードに適したコンピューティング プロダクトを選択する(Compute Engine、Google Kubernetes Engine、Cloud Run、Cloud Functions など)
● 必要に応じてプリエンプティブル VM とカスタム マシンタイプを使用する
2.3 データ ストレージ オプションを計画し、構成する。 以下のような点を考慮します。
● プロダクトの選択(Cloud SQL、BigQuery、Firestore、Cloud Spanner、Cloud Bigtable など)
● ストレージ オプションの選択(例: ゾーン永続ディスク、リージョン バランス永続ディスク、Standard、Nearline、Coldline、Archive など)
2.4 ネットワーク リソースを計画し、構成する。以下のようなタスクを行います。
● 各種ロード バランシング オプションの違いを見分ける
● 可用性を考慮してネットワーク内のリソースのロケーションを決定する
● Cloud DNS の構成
セクション 3: クラウド ソリューションのデプロイメントと実装(試験内容の約 27.5%)
3.1 Compute Engine リソースをデプロイし、実装する。以下のようなタスクを行います。
● Cloud Console と Cloud SDK(gcloud)を使用したコンピューティング インスタンスの起動(ディスクの割り当て、可用性ポリシー、SSH 認証鍵など)
● インスタンス テンプレートを使用して、自動スケーリングされるマネージド インスタンス グループを作成する
● インスタンス用のカスタム SSH 認証鍵を生成、アップロードする
● Cloud Monitoring と Cloud Logging のエージェントをインストールし、構成する
● コンピューティングの割り当てを評価し、増加をリクエストする
3.2 Google Kubernetes Engine リソースをデプロイし、実装する。以下のようなタスクを行います。
● Kubernetes 用のコマンドライン インターフェース(CLI)である kubectl をインストールして構成する
● AutoPilot、リージョン クラスタ、限定公開クラスタなど、さまざまな構成で Google Kubernetes Engine クラスタをデプロイする
● Google Kubernetes Engine にコンテナ化したアプリケーションをデプロイする
● Google Kubernetes Engine のモニタリングとロギングを構成する
3.3 Cloud Run リソース、Cloud Functions リソースをデプロイし、実装する。以下のようなタスクがあります(該当する場合)。
● アプリケーションをデプロイし、スケーリング構成、バージョン、トラフィック分割を更新する
● Google Cloud イベント(Pub/Sub イベント、Cloud Storage オブジェクト変更通知イベントなど)を受け取るアプリケーションをデプロイする
3.4 データ ソリューションをデプロイし、実装する。以下のようなタスクを行います。
● 製品を使用してデータシステムを初期化する(例:Cloud SQL、Firestore、BigQuery、Cloud Spanner、Pub/Sub、Cloud Bigtable、Dataproc、Dataflow、Cloud Storage など)
● データを読み込む(コマンドラインによるアップロード、API による転送、インポート / エクスポート、Cloud Storage からのデータの読み込み、Cloud Pub/Sub へのデータのストリーミングなど)
3.5 ネットワーキング リソースをデプロイし、実装する。 以下のようなタスクを行います。
● サブネットを持つ VPC を作成する(カスタムモード VPC、共有 VPC など)
● カスタム ネットワーク構成を持つ Compute Engine インスタンスを起動する(内部専用 IP アドレス、限定公開の Google アクセス、静的外部 IP アドレスとプライベート IP アドレス、ネットワーク タグなど)
● VPC 用の上り(内向き)および下り(外向き)ファイアウォール ルール(例: IP サブネット、ネットワーク タグ、サービス アカウント)を作成する
● Cloud VPN を使用して Google VPC と外部ネットワークとの間の VPN を作成する
● アプリケーションへのネットワーク トラフィックを分散するロードバランサの作成(グローバル HTTP(S) ロードバランサ、グローバル SSL プロキシ ロードバランサ、グローバル TCP プロキシ ロードバランサ、リージョン ネットワーク ロードバランサ、リージョン内部ロードバランサなど)
3.6 Cloud Marketplace を使用してソリューションをデプロイする。以下のようなタスクを行います。
● Cloud Marketplace カタログを閲覧し、ソリューションの詳細を見る
● Cloud Marketplace ソリューションをデプロイする
3.7 Infrastructure as Code を介してリソースを実装する。 以下のようなタスクを行います。
● Cloud Foundation Toolkit テンプレートを使用してインフラストラクチャを構築し、ベスト プラクティスを実装する
● Google Kubernetes Engine に Config Connector をインストールして構成し、リソースの作成、更新、削除、保護に利用する
セクション 4: クラウド ソリューションの正常なオペレーションの確保(試験内容の約 17.5%)
4.1 Compute Engine リソースを管理する。次のようなタスクがあります。
● 単一の VM インスタンスを管理する(起動、停止、構成の編集、インスタンスの削除など)
● インスタンスへリモート接続する
● GPU を新しいインスタンスに接続し、必要な依存関係をインストールする
● 現在実行されている VM のインベントリ(インスタンス ID、詳細)を見る
● スナップショットを操作する(VM からのスナップショットの作成、スナップショットの表示、スナップショットの削除など)
● イメージを操作する(VM またはスナップショットからのイメージの作成、イメージの表示、イメージの削除など)
● インスタンス グループを操作する(自動スケーリング パラメータの設定、インスタンス テンプレートの割り当てや作成、インスタンス グループの削除など)
● 管理インターフェースを操作する(例: Google Cloud コンソール、Cloud Shell、Cloud SDK など)
4.2 Google Kubernetes Engine リソースを管理する。以下のようなタスクを行います。
● 現在実行されているクラスタのインベントリ(ノード、Pod、サービス)を見る
● Docker イメージを参照し、その詳細を Artifact Registry で確認する
● ノードプールを操作する(ノードプールの追加、編集、削除など)
● Pod を操作する(Pod の追加、編集、削除など)
● Service を操作する(Service の追加、編集、削除など)
● ステートフル アプリケーションを操作する(永続ボリューム、ステートフル セットなど)
● 水平自動スケーリングと垂直自動スケーリングの構成を管理する
● 管理インターフェースを操作する(Cloud Console、Cloud Shell、Cloud SDK など)
4.3 Cloud Run リソースを管理する。以下のようなタスクを行います。
● アプリケーションのトラフィック分割パラメータを調整する
● 自動スケーリング インスタンスのスケーリング パラメータを設定する
● Cloud Run(フルマネージド)と Cloud Run for Anthos のどちらを実行するかを決定する
4.4 ストレージとデータベースのソリューションを管理する。以下のようなタスクを行います。
● Cloud Storage のバケット内またはバケット間でオブジェクトを管理、保護する
● Cloud Storage バケットのオブジェクト ライフサイクル管理ポリシーを設定する
● データ インスタンス(例: Cloud SQL、BigQuery、Cloud Spanner、Cloud Datastore、Cloud Bigtable など)からデータを取得するクエリを実行する
● データ ストレージ リソースの費用を見積もる
● データ インスタンス(例: Cloud SQL、Datastore など)のバックアップと復元を行う
● Dataproc、Dataflow、BigQuery のジョブ ステータスを確認する
4.5 ネットワーキング リソースを管理する。以下のようなタスクを行います。
● 既存の VPC にサブネットを追加する
● サブネットを拡張して IP アドレスを増やす
● 静的外部または内部 IP アドレスを予約する
● CloudDNS、CloudNAT、ロードバランサ、ファイアウォール ルールを操作する
4.6 モニタリングとロギングを行う。以下のようなタスクを行います。
● リソース指標に基づく Cloud Monitoring アラートの作成
● Cloud Monitoring のカスタム指標(例: アプリケーションやログなどの指標)の作成と取り込み
● ログが外部システムにエクスポートされるようにログシンクを構成する(オンプレミスまたは BigQuery など)
● ログルーターを構成する
● Cloud Logging のログを表示、フィルタリングする
● Cloud Logging で特定のログメッセージの詳細を見る
● Cloud Diagnostics を使用してアプリケーションの問題を調査する(Cloud Trace データの表示、Cloud Debug を使用したアプリケーションのポイントインタイムの表示など)
● Google Cloud のステータスを確認する
セクション 5: アクセスとセキュリティの構成(試験内容の約 20%)
5.1 Identity and Access Management(IAM)を管理する。 以下のようなタスクを行います。
● IAM ポリシーを表示する
● IAM ポリシーを作成する
● さまざまなロールタイプの管理とカスタム IAM ロールの定義(基本ロール、事前定義ロール、カスタムロールなど)
5.2 サービス アカウントを管理する。以下のようなタスクを行います。
● サービス アカウントを作成する
● 最小限の権限を持つ IAM ポリシー内のサービス アカウントの使用
● サービス アカウントのリソースへの割り当て
● サービス アカウントの IAM の管理
● サービス アカウントの権限借用を管理する
● 有効期間が短いサービス アカウント認証情報を作成、管理する
5.3 監査ログの表示