Cloud Digital Leader
認定試験ガイド
Cloud Digital Leader は、Google Cloud の中核的なプロダクトやサービスの機能と、それらが組織にもたらすメリットを明確にできます。また、Cloud Digital Leader は、一般的なビジネス ユースケースや、クラウド ソリューションが企業をどのように支えているかを説明することができます。Cloud Digital Leader の認定試験は特定の職に就いていることを条件とせず、Google Cloud の実務経験も必要ありません。
セクション 1: Google Cloud によるデジタル トランスフォーメーション(試験内容の約 10%)
1.1 クラウド テクノロジーがビジネスに変革を起こす理由
● クラウドがビジネスに革命を起こす理由とその方法を説明する。
○ 用語を定義する: クラウド、クラウド テクノロジー、データ、デジタル トランスフォーメーション、クラウドネイティブ、オープンソース、オープン標準。
○ クラウド テクノロジーと、従来のテクノロジーまたはオンプレミス テクノロジーの違いを説明する。
○ 企業のデジタル トランスフォーメーションに対するクラウド テクノロジーのメリットを説明する。このテクノロジーはスケーラブルで柔軟でアジャイル、安全で、費用対効果が高く、戦略的な価値を提供する。
○ オンプレミス インフラストラクチャ、パブリック クラウド、プライベート クラウド、ハイブリッド クラウド、マルチクラウドの主なメリットとこれらの違いを説明する。
○ Google Cloud のビジネス トランスフォーメーションの主なメリット(インテリジェンス、自由度、コラボレーション、信頼、サステナブルなテクノロジー)を説明する。
○ 新しいテクノロジーを採用しない組織への影響とリスクを説明する。
○ 組織をデジタル トランスフォーメーションに導く推進要因と課題を説明する。
○ トランスフォーメーション クラウドについて説明し、アプリとインフラストラクチャのモダナイゼーション、データの民主化、人々のつながり、信頼できるトランザクションを通じて組織のデジタル トランスフォーメーションを加速させる方法を説明する。
1.2 クラウドの基本的なコンセプト
● クラウドの基本的なコンセプトを解説する。
○ クラウド インフラストラクチャへの移行が柔軟性、スケーラビリティ、信頼性、弾力性、アジリティ、総所有コスト(TCO)にどのように影響するかを説明する。これらのコンセプトをさまざまなビジネス ユースケースに適用します。
○ 組織のオンプレミス環境からクラウドへの移行により、資本支出(CapEx)から運用支出(OpEx)への移行と、それによる総所有コスト(TCO)への影響について説明する。
○ さまざまなビジネス ユースケースにプライベート、ハイブリッド、マルチクラウドの各インフラストラクチャが最も適している状況を識別する。
○ 次のような基本的なネットワーク インフラストラクチャ用語を定義する。IP アドレス、インターネット サービス プロバイダ(ISP)ドメイン ネームサーバー(DNS)、リージョン、ゾーン、光ファイバー、海底ケーブル、ネットワーク エッジ データセンター、レイテンシ、帯域幅。
○ Google Cloud が、高速で信頼性の高いネットワークによって接続されたグローバル インフラストラクチャとデータセンターを使用して、デジタル トランスフォーメーションをどのように支援するかについて議論する。
1.3 クラウド コンピューティング モデルと責任共有
● Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)のメリットとトレードオフについて検討する。
○ IaaS、PaaS、SaaS とは何かを説明する。
○ 総所有コスト(TCO)、柔軟性、共有責任、管理レベル、必要な人員と技術的な専門知識など、IaaS、PaaS、SaaS のメリットとトレードオフを比較、対比する。
○ さまざまなビジネス シナリオやユースケースに適用されるコンピューティング モデル(IaaS、PaaS、SaaS)を決定する。
○ クラウドの責任共有モデルについて説明する。オンプレミス モデルとクラウド コンピューティング モデル(IaaS、PaaS、SaaS)において、クラウド プロバイダが負う責任とお客様が負う責任を比較する。
セクション 2: データと Google Cloud によるイノベーション(試験内容の約 40%)
2.1 デジタル トランスフォーメーションにおけるデータの役割と、データドリブンの文化の重要性を説明する
● クラウド テクノロジーによってデータ適用の新たな方法をどのように実現できるかを説明する
2.2 データ管理によく使用される Google Cloud ソリューションの特定
● 構造化データと非構造化データの例を挙げる
2.3. スマート アナリティクスによく使用される Google Cloud ソリューションの特定
● クラウドにデータを保存することのビジネス上のメリットを説明する
● データベース、データ ウェアハウス、データレイクの適切なユースケースを適用する
● Google Cloud のデータ プロダクト(Looker、BigQuery、Cloud Spanner、Cloud SQL、Cloud Storage)のメリットについて説明する
2.4. 機械学習および AI 向けの Google Cloud のソリューションを特定する
● 人工知能(AI)と機械学習(ML)を定義する
● ML の予測精度におけるデータ品質の重要性を説明する
● AI と機械学習に関して Google Cloud の差別化要素を説明する
● ビジネス価値を生み出すための Google Cloud の AI および ML ソリューションの活用方法を確認する
セクション 3: インフラストラクチャとアプリケーションのモダナイゼーション(試験の約 26%)
3.1 Google Cloud による IT インフラストラクチャのモダナイズの意義を確認する
● レガシー インフラストラクチャで顧客に最新のサービスを提供することが困難な理由を説明する
● クラウド テクノロジーを使用したインフラストラクチャのモナダイズのメリットを説明する
● ハイブリッドとマルチクラウドのインフラストラクチャを区別する
● ビジネス ユースケース内で、仮想マシン、コンテナ、サーバーレス コンピューティングを区別する
● 企業によるインフラストラクチャのモダナイゼーションを支援する Google Cloud ソリューションを特定する
3.2 Google Cloud によるアプリケーションのモダナイズについて
● アプリケーションをモダナイズするビジネス推進要因について説明する
● クラウド ネイティブ アプリケーションを使用するメリットを説明する
● 適切な変更パターンをさまざまなビジネスのユースケースに適用する
● アプリケーション開発における Google Kubernetes Engine、Anthos、App Engine のメリットを説明する
3.3 API の価値について
● アプリケーション プログラミング インターフェース(API)によってレガシー システムをどのようにモダナイズできるかを説明する
● API によって新たなビジネス価値がどのようにもたらされるかを説明する
● Apigee のメリットを説明する
セクション 4: Google Cloud のセキュリティとオペレーションの理解(試験内容の 24%)
4.1 クラウドにおける財務ガバナンスと、効果的なクラウド費用管理のための Google Cloud 推奨ベスト プラクティスについて説明する
● クラウド テクノロジーの採用が総所有コスト(TCO)にどのように影響するかを説明する
● 特定のビジネス シナリオで必要な費用管理戦略を特定する
4.2 クラウドのセキュリティ アプローチと Google Cloud のセキュリティ上のメリットを説明する
● クラウドのセキュリティに関する基本用語(プライバシー、可用性、セキュリティ、統制など)を定義する
● 共有責任モデルの意義を説明する
● Google Cloud を使用することのセキュリティ上のメリットを説明する
● 今日のサイバーセキュリティの主な課題とデータ プライバシーに対する脅威を特定する
● クラウド リソースへのアクセスを組織がどのように制御し管理するかを説明する
4.3 クラウド運用を成功させるために、IT 運用をどのように適応させる必要があるかを説明する
● クラウド環境とオンプレミス環境におけるサービス可用性の要件の違いを説明する
● DevOps で解決できる運用上の課題について説明する
● サイト信頼性エンジニアリング(SRE)の目標をさまざまなビジネス ユースケースに適用する
4.4 クラウド リソースのモニタリングおよびアプリケーション パフォーマンス管理向けの Google Cloud ソリューションを特定する
● 想定外のダウンタイムや長期間のダウンタイムによる影響を説明する
● クラウド運用におけるモニタリング、ロギング、オブザーバビリティを定義する
● Google Cloud のリソース モニタリングおよびメンテナンス ツールを特定する