Identity Platform の料金
このドキュメントでは、Identity Platform の料金の詳細について説明します。
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
料金の概要
Identity Platform では、ほとんどのログイン方法で、1 か月のアクティブ ユーザー(MAU)に基づいて料金が計算されます。ある月にログインしたアカウントは、その月のアクティブ ユーザーと見なされます。アクティブでないユーザーについては、保存に伴う請求は発生しません。
電話認証と多要素認証ユーザーは、確認が成功するごとに料金が加算されます。
料金計算ツール
Google Cloud Platform 料金計算ツールを使うと、Identity Platform の使用料金を見積もることができます。
料金表
Identity Platform の料金は、使用する認証方法に基づき、いくつかのティアに分類されます。
ティア 1 プロバイダ
- メール
- Phone
- 匿名
- ソーシャル
1 か月のアクティブ ユーザー(MAU) | MAU あたりの料金($) |
---|---|
0~49,999 | 0 |
50,000~99,999 | 0.0055 |
100,000~999,999 | 0.0046 |
1,000,000~9,999,999 | 0.0032 |
10,000,000 以上 | 0.0025 |
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
ティア 2 プロバイダ
- OpenID Connect(OIDC)
- Security Assertion Markup Language(SAML)
1 か月のアクティブ ユーザー(MAU) | MAU あたりの料金($) |
---|---|
0~49 | 0 |
50 以上 | 0.015 |
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
電話認証
国 | 確認 1 件あたりの料金($) |
---|---|
成功した確認 10,000 件まで | 無料 |
米国、カナダ、インド | 0.01 |
その他の国 | 0.06 |
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
多要素認証
国 | 確認 1 件あたりの料金($) |
---|---|
成功した確認 100 件まで | 無料 |
米国、カナダ、インド | 0.01 |
その他の国 | 0.06 |
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
Cloud Functions
作成した関数は、通常の Cloud Functions の料金体系で課金されます。詳細については、Cloud Functions の料金に関する情報をご覧ください。
使用量の確認
現在の Identity Platform の使用量を確認するには、以下を実行します。
Google Cloud コンソールで [お支払い] ページを開きます。
[お支払い] ページに移動[レポート] タブを開きます。
[フィルタ] で、[プロダクト] のプルダウン メニューから [Identity Platform] と [Firebase Authentication] を選択します。
チャートには現在の課金額も表示されます。使用量がティアの無料枠を使い切っていない場合は、フラットなラインのグラフが表示されます。
表は、認証方法による料金ごとに分類されます。ティア 1 と 2 のプロバイダからの料金はそのようにリストされます。電話認証と多要素認証の料金は、Firebase Authentication としてリストされます。
料金の例
次の表は、アプリケーションとサービスを組み合わせた 3 通りの Identity Platform 利用パターンの例と、1 か月の料金の見込み額を示しています。
認証の種類 | アプリケーションまたはサービスの例 | |||
---|---|---|---|---|
ユーザーアプリ | エンタープライズ向け SaaS | ハイブリッド サービス | ||
匿名ユーザー | 5,000 | 0 | 1,000 | |
メールユーザー(パスワードの有無にかかわらず) | 70,000 | 45,000 | 60,000 | |
Google や Facebook などの ソーシャル プロバイダ ユーザー | 150,000 | 0 | 70,000 | |
小計 |
225,000 の MAU 50,000 × 0 = $0 50,000 × 0.0055 = $275 125,000 × 0.0046 = $575 小計: $850 |
45,000 の MAU 45,000 × 0 = $0 小計: $0 |
131,000 の MAU 50,000 × 0 = $0 50,000 × 0.0055 = $275 31,000 × 0.0046 = $143 小計: $418 | |
電話または SMS による確認 | オーストラリアまで 11,000 | 0 | カナダまで 12,000 | |
小計 |
11,000 件の電話による確認 10,000 × 無料 = $0 1,000 × 0.06 = $60 小計: $60 |
$0 |
12,000 件の電話による確認 10,000 × 無料 = $0 2,000 × 0.01 = $20 小計: $20 |
|
フェデレーション SAML ユーザー | 0 | 2,000 | 1,000 | |
フェデレーション OIDC ユーザー | 0 | 75,000 | 9,000 | |
小計 | $0 |
77,000 の MAU 50 × 0 = $0 76,950 × 0.015 = $1154 小計: $1154 |
10,000 の MAU 50 × 0 = $0 9,950 × 0.015 = $149 小計: $149 | |
1 か月の合計費用 | $910 | $1,154 | $587 |
上の例は、以下の一般的な利用傾向に沿った具体的な事例を示したものです。
- ユーザーアプリでは、通例、アプリに登録してログインするユーザーのソーシャル プロバイダの認証情報か、ユーザーが電話またはメールによる認証を利用して Identity Platform で直接作成した認証情報を利用します。場合によっては、アプリケーションをテストしている匿名ユーザーに、利用状況とユーザー ID が維持管理される完全なユーザー アカウントへとアップグレードしてもらうこともできます。上の例では、SMS のワンタイム パスワードもアプリケーションへのログインに利用しています。
- エンタープライズ向け SaaS サービスでは、一元的かつ組織的な ID 管理体制の維持を組織が求めているため、フェデレーションを利用してサービスにログインすることが一般的です。上の例で、Identity Platform サービスにアカウントを登録するユーザーも存在しますが、フェデレーションを目的として OIDC を利用するユーザーが数多く存在しています。 また、SAML フェデレーションを利用するユーザーも存在します。
- ハイブリッド サービスは、お客様、パートナー、従業員、アプリケーションやサービスへのアクセスを必要としているあらゆるユーザーが混在する環境です。上の例では、ローカル アカウントの作成、SAML や OIDC といったエンタープライズ向けフェデレーション技術の利用など、多種多様なログイン方法が利用されています。
次のステップ
- Identity Platform のドキュメントを読む。
- 料金計算ツールを試す。
- Identity Platform のソリューションとユースケースについて学習する。