お客様所有ライセンスの使用

このページでは、Google Cloud が Compute Engine での BYOL(お客様所有ライセンスの使用)をサポートする仕組みについて説明します。Google Cloud では、オンデマンド ライセンスに加え、既存のライセンスの使用についても柔軟性を提供しています。既存のライセンスを使用するには、お客様所有のメディアを移行し、ライセンスに準拠する単一テナントノードなどのハードウェア設定でそのメディアを実行する必要があります。

既存のライセンスを含むイメージを Google Cloud に移行する前に、ライセンスの利用規約をご確認ください。既存のライセンスを持つイメージを Google Cloud に移行する方法については、お客様所有ライセンスの使用をご覧ください。

お客様所有ライセンスの使用をサポートし、ライセンスに関連するコンプライアンス要件を管理するために、Google Cloud には次を目的としたツールが用意されています。

  • イメージのインポート
  • 専用ハードウェア(単一テナントノード)上の VM の管理
  • 物理コアの使用量の最小化
  • レポート用の物理コアの使用状況の追跡

既存のライセンスを含むイメージは、単一テナントノードをサポートするリージョンに移行できます。既存のライセンスを使用する場合は追加料金はかからないものの、契約に基づいてライセンスに対して支払う必要があります。

単一テナントノードは、プロジェクトのみのために VM をホストすることに特化した物理サーバーです。物理サーバーとコアの数の最小限化の要件など、さまざまなワークロードの要件をサポートするために、単一テナントノードを設定できます。使用許諾契約を確認のうえ、お客様のワークロードに最適な設定オプションを選択してください。

Microsoft のアプリケーションに関連するライセンスなど、単一テナントノードを必要としないライセンスもあります。SharePoint Server や SQL Server などの Microsoft アプリケーションからライセンスを移行する場合は、Microsoft ライセンス モビリティを使用します。

仮想ディスクのインポートとイメージの作成

既存のライセンスの VM をプロビジョニングするには、お客様所有のメディアを使用する必要があります。Google Cloud のプレミアム イメージに基づいたイメージは、お客様所有ライセンスの使用の対象ではありません。これは、プレミアム イメージには Google による従量課金制ライセンスが必要なためです。

オンプレミス環境に、必要なカスタマイズ(ソフトウェア構成、ライセンスなど)が行われた仮想ディスク(ゴールデン ディスクまたはゴールデン イメージ)がある場合、仮想ディスクのインポート ツールを使用すると、次のことができます。

  1. カスタマイズした仮想ディスクをインポートし、それらのディスクに基づいてイメージを作成する
  2. 適切なライセンス構成を行う
  3. Google Cloud との互換性に必要なパッケージとドライバをインストールする

イメージのインポートのワークフローはカスタマイズ可能で、GitHub で公開されています。また、サードパーティのソフトウェアは Compute Engine ドライバのインストールと干渉する可能性があるため、イメージをインポートする前にサードパーティ ソフトウェアを削除することをおすすめします。

Google では、次のオペレーティング システムのオフライン イメージのインポートをサポートしています。

  • Linux:

    • Red Hat Enterprise Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 7、Red Hat Enterprise Linux 8
    • SUSE Linux Enterprise Server 12 および SUSE Linux Enterprise Server 15
  • Windows:

    • サーバー: Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016、Windows Server 2019
    • クライアント: Windows 7 SP1 x64、Windows 7 SP1 x86、Windows 8.1 x64、Windows 8.1 x86、Windows 10 x64、Windows 10 x86

オフラインのオペレーティング システムのイメージをインポートするだけでなく、オンラインで実行中の VM からイメージをインポートすることもできます。

ライセンスとライセンスの有効化

互換性のある OSをインポートしていることを確認したら、このドキュメントに記載されている方法でのソフトウェアの使用が許可され、Google が提供するゲスト OS イメージとライセンスのインポート環境の使用が許可されていることを、ライセンス契約で確認する必要があります。また、ライセンス契約に従って、ゲスト OS イメージをインポートする準備を行う必要があります。

ライセンスを有効にするには、アクティベーション キーで起動スクリプトを使用するか、Cloud Key Management Service を設定します。Compute Engine のライセンス サーバーに対して、既存のライセンスを持つイメージを有効にすることはできません。

イメージをインポートしてライセンスを有効にしたら、インポートしたイメージに基づいて単一テナントノードに VM をプロビジョニングします。

物理コアとプロセッサの使用量

イメージのインポート プロセスを使用して既存のライセンスを持つイメージを Google Cloud に移行する場合は、次の手順に従う必要があります。

  1. ライセンス契約に従ってイメージを準備する
  2. ライセンスを有効にする
  3. VM のライセンス使用状況を追跡する
  4. ライセンスの使用状況をベンダーに報告する

ライセンスの使用状況の報告に役立つツールとして、Google はライセンスの使用状況と物理コアおよびプロセッサの使用状況の両方を追跡できるツールを提供しています。

構成オプション

ライセンスのシナリオとワークロードに応じて、VM によって使用される物理コアの数を制限できます。単一テナントノードには、ホストの毎月のメンテナンス イベント中に VM がライブマイグレーションされるかどうか、およびその方法に応じて、次の設定オプションが用意されています。

  • VM が任意のサーバーにライブ マイグレーションされる。ホストのメンテナンス イベント中に物理コアの使用量が最小限に抑えられることはなく、特定のサーバーのセットのアフィニティに関わらず VM は新しいホストに移動されます。これはデフォルトの設定オプションであり、ユーザー単位またはデバイス単位のライセンスに推奨されます。

  • VM がインプレースで再起動する。VM は、約 4~6 週間ごとに発生するホストのメンテナンス イベント中に終了され、同じ物理サーバーで再起動します。このオプションは、フォールト トレラントで同じ物理サーバーに残す必要があるワークロード、または物理コア数やプロセッサ数に基づくライセンスに推奨されます。

  • VM が単一テナント ノード グループ内でライブ マイグレーションされる。VM は、ホストのメンテナンス イベント中に物理サーバーの固定プール(単一テナント ノード グループ)内でライブ マイグレーションされます。VM が任意のサーバーにライブ マイグレーションされるデフォルト設定とは異なり、この設定では単一テナント ノード グループ内のノードは、サーバーに結び付けられたライセンスをサポートするため、一定のセットの物理サーバーに固定されます。ライブ マイグレーション用の容量を確保するために、プロビジョニングした 20 ノードあたり 1 ノード(5%)が Compute Engine によって自動的に予約されます。このオプションは、物理コア数またはプロセッサ数に基づくライセンスを持つ、高可用性ワークロードに推奨されます。

メンテナンス イベント

まれに、サーバーで重大なハードウェア障害が発生することがあります。この場合、Compute Engine は物理サーバーとその一意の識別子を破棄し、物理サーバーへのアクセスを取り消し、新しい一意の識別子で置換ノードを割り当て、VM を置換先のノードに移動します。単一テナントノードの構成によっては、Compute Engine により VM が再起動されることがあります。

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