オブジェクト ブラウザ パネルでプロジェクトを操作する

Looker IDE のオブジェクト ブラウザ パネルを使用すると、プロジェクト内のすべてのオブジェクトを 1 か所に表示し、オブジェクト間の階層関係を確認できます。これは、プロジェクトをファイルまたはフォルダで操作するより便利です。

プロジェクト内のオブジェクトを表示する

オブジェクト ブラウザ パネルには、プロジェクトに定義されているモデル、Explore、ビュー、フィールドのほか、オブジェクトの階層と各オブジェクトのタイプが表示されます。プロジェクトにインポートされたファイルも含まれている場合は、このページの後半のそれらのオブジェクトの表示についての詳細をご覧ください。

オブジェクト ブラウザ パネルを使用するには、IDE ナビゲーション バーの [オブジェクト ブラウザ] アイコン をクリックします。

オブジェクト ブラウザ パネルでは、オブジェクトはタイプ別にグループ化され、タイプ別にアルファベット順で並べられます。オブジェクト ブラウザ パネルでオブジェクトを開閉することにより、オブジェクトの階層の表示と非表示を切り替えることができます。

モデル、Explore、ビューを開閉することで、含まれるオブジェクトの表示と非表示を切り替えることができます。オブジェクト ブラウザ パネルでオブジェクト名の左にある矢印を選択して、オブジェクトを開閉できます。デフォルトでは、プロジェクトのすべてのモデルがオブジェクト ブラウザ パネルで表示されており、モデルで定義されている Explore のリストが確認できます。

オブジェクトのタイプを確認する

オブジェクト ブラウザ パネルには、次のオブジェクト タイプが表示されます。

オブジェクト ブラウザ パネルでオブジェクト名にカーソルを合わせると、プロジェクト内のオブジェクトのタイプを確認できます。

オブジェクト ブラウザ パネルには、オブジェクト タイプを識別するアイコンとテキストラベルの両方が表示されます。

  • - モデル
  • - Explore
  • - ビュー
  • - ディメンション
  • - ディメンション グループ
  • - メジャー
  • - フィルタ
  • - パラメータ

オブジェクト ブラウザ パネルでフィールド名にカーソルを合わせると、フィールドの type サブパラメータを確認できます。次の例では、id オブジェクトの左側にあるアイコンによりそれがディメンションであることがわかりますが、さらに id ディメンションにカーソルを合わせると type: number ディメンションであることがわかります。

オブジェクト ブラウザによって、サンプル ID フィールドの名前の横にディメンションのアイコンが表示され、数値の種類がカーソルを合わせると表示されます。

オブジェクト ブラウザ パネルからオブジェクトの LookML に直接移動するには、次のいずれかの方法を使用します。

オブジェクトの名前をクリック

オブジェクトの LookML に移動する手順は次のとおりです。

  1. オブジェクト ブラウザ パネルで、オブジェクトの名前をクリックします。
  2. IDE でオブジェクトが定義されているファイルが開き、オブジェクトの宣言の最初の行にカーソルが置かれます。

オブジェクトを検索

オブジェクトまたはファイルを検索する手順は次のとおりです。

  1. オブジェクト ブラウザ パネルで、[オブジェクトまたはファイルにジャンプ] アイコン をクリックします。

    または、キーボード ショートカットの Command-J(Mac)または Ctrl+J(Windows)を使用します。

  2. 検索キーワードを入力します。Looker には、検索キーワードに一致するオブジェクトとファイルのリストが表示されます。

特別な状況

インポートしたオブジェクトをオブジェクト ブラウザ パネルで表示する

別のプロジェクトからファイルをインポートし、アクティブなプロジェクトにインポートしたファイルを含めると、インポートされたオブジェクトもオブジェクト ブラウザ パネルで表示できます。

たとえば、プロジェクトのマニフェスト ファイルlocal_dependency パラメータを使用して、product_facts というビューを含む e_redlook というローカル プロジェクトをインポートしたとします。


# Your project
project_name: "e_thelook"

# The project to import
local_dependency: {
 project: "e_redlook"
}

モデルで product_facts のビューを使用できるようにするには、そのビューを含めて product_facts の Explore を作成します。


include: "//e_redlook/views/product_facts.view"
explore: product_facts {}

こうすると、オブジェクト ブラウザ パネルで product_facts の Explore を表示し、Explore を開いて含まれるビューとフィールドを確認できるようになります。

インポートしたプロジェクトのオブジェクトを選択すると、そのオブジェクトが定義されているファイルが Looker で開かれます。インポートされたプロジェクト ファイルであるため、このファイルは読み取り専用になります。

オブジェクト ブラウザ パネルで拡張オブジェクトを確認する

プロジェクトに他のビューまたは Explore を拡張するビューまたは Explore が含まれている場合は、オブジェクト ブラウザ パネルで拡張するオブジェクトの LookML を表示、操作できます。他のビューを拡張するビューを開くと、オブジェクト ブラウザ パネルに、ベースビューのフィールドが拡張ビューに追加したすべてのフィールドとともに表示されます。

たとえば、次のビューファイルは、users_extended という名前の別のビューを拡張する user_with_age_extension という名前のビューを定義しており、新しいフィールドを追加します。

include: "/views/users_extended.view"

view: user_with_age_extension {
  extends: [users_extended]

  dimension: age {
    type: number
    sql: ${TABLE}.age ;;
  }

  dimension: zip {
    type: zipcode
    sql: ${TABLE}.zip ;;
  }
}

オブジェクト ブラウザパネルに、users_extended のベースビューで定義されているフィールドと、user_with_age_extension ビューで定義されている新しいフィールドの両方が表示されます。

オブジェクト ブラウザ パネルでオブジェクトの名前を選択すると、拡張オブジェクトの LookML に移動できます。

オブジェクト ブラウザ パネルで絞り込みされたオブジェクトを確認する

オブジェクト ブラウザパネルを使用すると、絞り込みされたビューまたは Explore のコンテンツを表示したり、LookML に移動してプロジェクト内の絞り込みを確認したりできます。

オブジェクト ブラウザ パネルには、絞り込みとベース オブジェクトが別に表示されるのではなく、絞り込みと単一オブジェクトとしてビルドされたExplore またはビューがリスト表示されます。絞り込みを使用してビューにフィールドを追加したり、ビューを Explore に結合したりする場合、追加したフィールドまたはビューは元のビューのコンテンツと一緒に表示されます。

オブジェクト ブラウザ パネルで絞り込みビューまたは絞り込み Explore の名前をクリックすると、LookML で絞り込みが定義されている行が IDE で開かれます。ビューまたは Explore が複数回絞り込まれている場合、IDE は追加順でオブジェクトの最後の絞り込みに移動します。

たとえば、ビューの元の LookML を変更せずに、新しいディメンション countryuser_with_age_extension という名前のビューに追加するとします。user_with_age_extension ビューを絞り込むには、view パラメータを使用して、ビューの名前の前にプラス記号(+)を追加します。


view: +user_with_age_extension {

  dimension: country {
    type: string
    map_layer_name: countries
    sql: ${TABLE}.country ;;
  }
}

オブジェクト ブラウザ パネルで user_with_age_extension ビューを開くと、country フィールドがビューの元のフィールドとともに表示されるようになりました。

プロジェクトに絞り込みを追加する場合は、絞り込みが適用される順序に注意してください。絞り込みは 1 つのファイル内で下方向に行単位に行われます。オブジェクトが複数のファイルで複数回絞り込まれている場合は、ファイルが含まれる順序で適用されます。絞り込みが適用される順序については、LookML の絞り込みのドキュメント ページをご覧ください。