Sensitive Data Protection の料金

このページでは、Sensitive Data Protection の料金について説明します。料金はすべて米ドル(USD)表記となっています。

Sensitive Data Protection のサービスを利用するには、事前にすべてのアカウントのお支払い情報を登録していただく必要があります。お支払い情報を登録するには、Google Cloud コンソールのプロジェクトのお支払いページにアクセスしてください。

Sensitive Data Protection の使用料金は、次の料金表に基づいて請求されます。各請求期間の最終日に、その期間中の使用量と料金を記載した請求書が作成されます。

オペレーション中にキャンセルした場合でも、オペレーションが完了している部分に対しては費用が発生します。

Sensitive Data Protection の料金の概要

Sensitive Data Protection の料金には、次の 3 つの主要なコンポーネントがあります。

  • 検査と変換の料金では、ジョブと content メソッドによるデータの検査および変換にかかる費用について説明しています。
  • 検出料金では、データについての大まかな指標と分析情報の生成にかかる費用について説明しています。
  • リスク分析料金では、センシティブ データを分析し、対象が特定されるリスクを高めかねないプロパティを発見するのに要する費用について説明しています。

検査と変換の料金

Sensitive Data Protection は、データを検査、変換するための一連の機能を備えています。どのような場合でも、料金はご利用いただいた分にしか発生しません。前払い料金も不要です。

検査と変換: サポートされている機能

Sensitive Data Protection は、次の表にまとめられている検査と変換の機能をサポートしています。

機能 説明
組み込み infoType 検出器による検査 それぞれの組み込み分類子が、名前、電話番号、メールアドレス、社会保障番号などの各種データ要素を検出します。
カスタム infoType 検出器による検査 カスタム定義された辞書を使用して新しい要素を分類するか、事前定義された infoType を拡張できます。
画像の秘匿化 画像からテキストを抽出して分類し、結果を長方形のボックスでマスキングした新しい画像を生成します。
匿名化 表形式またはフリーテキスト形式のデータを変換し、列、レコード、infoType の結果ごとにマスキング、秘匿化、難読化を行います。

Google Cloud ストレージ システムにおけるデータの検査と変換

projects.dlpJobs.create メソッドを使用すると、特定の Google Cloud ストレージ システムにおいてセンシティブ データを検査する検査ジョブを作成できます。ストレージ検査ジョブの料金に沿って課金されます。検査ジョブの結果を匿名化するように構成されている場合も、ストレージ変換ジョブの料金に沿って課金されます。

ストレージ検査ジョブの料金

Sensitive Data Protection のストレージ ジョブは、検査されたバイト数をもとに次の料金表に沿って課金されます。

1 か月間に検査されたストレージ データ ギガバイト(GB)あたりの料金
1 GB まで 無料
1 GB~50 テラバイト(TB) 1.00 米ドル
50 TB 以上 0.75 米ドル
500 TB 以上 0.60 米ドル

検査ジョブの結果を BigQuery テーブルに保存するように構成すると、tabledata.insertAll オペレーションの課金と割り当て使用量は、宛先テーブルを含むプロジェクトに適用されます。

Google Cloud に保存されているコンテンツの検査の詳細については、ストレージとデータベースのセンシティブ データの検査をご覧ください。

ストレージ変換ジョブの料金

Sensitive Data Protection のストレージ ジョブは、変換されたバイト数をもとに次の料金表に沿って課金されます。

1 か月間に変換されたストレージ データ ギガバイト(GB)あたりの料金
1 GB まで 無料
1 GB~50 テラバイト(TB) 1.00 米ドル
50 TB 以上 0.75 米ドル
500 TB 以上 0.60 米ドル

変換の詳細を BigQuery テーブルに保存すると、tabledata.insertAll オペレーションの課金と割り当て使用量は、宛先テーブルを含むプロジェクトに適用されます。

Google Cloud に保存されているコンテンツの匿名化については、ストレージのセンシティブ データの匿名化で詳細をご覧いただけます。

あらゆるソースからのデータを検査

projects.dlpJobs.create メソッドを使用すると、あらゆるソース(Google Cloud 以外のソースを含む)からのセンシティブ データを検査するハイブリッド ジョブを作成できます。検査されたバイト数をもとに次の料金表に沿って課金されます。

1 か月間に検査されたハイブリッド データ GB あたりの料金
1 GB まで 無料
1 GB 以上 3.00 米ドル
1 TB 以上 2.00 米ドル

米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。

ハイブリッド検査の各リクエストには、最低 1 KB に対して課金されます。

ハイブリッド検査ジョブの結果を BigQuery テーブルに保存するように構成すると、tabledata.insertAll オペレーションの課金と割り当て使用量は、宛先テーブルを含むプロジェクトに適用されます。

あらゆるソースからのデータの検査についての詳細は、ハイブリッド ジョブとジョブトリガーをご覧ください。

コンテンツ メソッドによる検査と変換

次の表に、コンテンツ メソッドと、各メソッドで課金される可能性のある料金タイプを示します。

API メソッド コンテンツ検査 コンテンツ変換
projects.image.redact ある いいえ
projects.content.inspect いいえ
projects.content.deidentify はい
projects.content.reidentify はい ある

コンテンツ検査メソッドの料金

Sensitive Data Protection のコンテンツ メソッドの料金は、検査されたバイト数をもとに次の料金表に沿って課金されます。

1 か月間に検査されたコンテンツ データ GB あたりの料金
1 GB まで 無料
1 GB 以上 3.00 米ドル
1 TB 以上 2.00 米ドル

コンテンツ変換メソッドの料金

Sensitive Data Protection のコンテンツ メソッドの料金は、変換されたバイト数をもとに次の料金表に沿って課金されます。

1 か月間に変換されたコンテンツ データ GB あたりの料金
1 GB まで 無料
1 GB 以上 2.00 米ドル
1 TB 以上 1.00 米ドル

米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。

コンテンツ検査、コンテンツ変換のいずれも、リクエストごとに最低 1 KB に対して課金されます。

検査と変換: その他の有料機能と無料機能

Sensitive Data Protection によって直接課金される以外に、他の Google Cloud プロダクトを呼び出すように構成されたリクエストによっても、別途料金が発生する場合があります。たとえば、Cloud Storage オブジェクトを検査するよう指示された projects.content.inspect メソッドによって、Cloud Storage の料金が発生するような場合です。

メソッドの中には、その構成内容によって検査、変換、またはその両方に対して課金されるものもあります。たとえば、projects.content.deidentifyprojects.content.reidentify の 2 つのメソッドは、変換だけを構成して検査を構成しない場合があります。その逆も同様で、検査だけを構成して変換を構成しないこともあります。

RedactConfig 変換や ReplaceWithInfoTypeConfig 変換などの単純な秘匿化については、infoType 検査も構成されていれば、変換されたバイト数に対してはカウントされません。

検査と変換の料金の例

このセクションでは、検査と変換の使用事例と、各事例に対する料金の計算方法をご紹介します。

事例 1: コンテンツ メソッドを使用したデータの検査と変換

10 GB を超える構造化(表形式)データがあるとします。これを DLP API にストリーミングして、50 種類の組み込み infoType 検出器を検査し、見つかった一致を暗号トークン化による変換で匿名化するよう、Sensitive Data Protection にリクエストします。匿名化を行ったところ、Sensiitive Data Protection でデータの約 20%(約 2 GB)が一致し、変換されました。

料金

  • 検査: 10 GB のデータ × 1 GB あたり 3.00 米ドル = 30.00 米ドル
  • 変換: 2 GB × 1 GB あたり 2.00 米ドル = 4.00 米ドル
  • 合計: 34.00 米ドル

事例 2: コンテンツ メソッドを使用した構造化データの変換のみ

暗号トークン化による変換を使用して、10 GB のテーブルを 3 つの列(user_idemailphone_number)に変換するとします。この 3 列は、テーブルの約 30% を占めます。変換する列全体を指定するため、検査は不要です。

料金

  • 検査: 0 GB のデータ = 0.00 米ドル
  • 変換: 3 GB のデータ × 1 GB あたり 2.00 米ドル = 6.00 米ドル
  • 合計: 6.00 米ドル

事例 3: コンテンツ メソッドを使用した非構造化データの検査と変換

10 GB の非構造化チャットログがあるとします。infoType の検出結果を検査して匿名化します。これを行うには、ペイロード全体を検査してから結果を変換する必要があります。全テキストの 20% は結果です。

料金

  • 検査: 10 GB のデータ × 1 GB あたり 3.00 米ドル = 30.00 米ドル
  • 変換: 2 GB のデータ × 1 GB あたり 2.00 米ドル = 4.00 米ドル
  • 合計: = 34.00 米ドル

事例 4: ストレージ ジョブを使用したストレージ リポジトリの検査

1,000 個の BigQuery テーブルを検査するとします。各テーブルは約 1 GB で、合計サイズは 1 TB です。すべてのテーブルをスキャンする必要はないため、サンプリングをオンにして、各テーブルにつき 1,000 行のみスキャンされるようにしました。各行は約 10 KB です。

料金

  • 検査データ: 1,000 テーブル × 1 テーブルあたり 1,000 行 × 1 行あたり 10 KB = 合計 10 GB のスキャンを実行
  • 合計: 10 GB × 1 GB あたり 1.00 米ドル = 10.00 米ドル

事例 5: ストレージ ジョブを使用したストレージ リポジトリの検査と変換

Cloud Storage バケットに、5 GB の構造化(表形式)テキストデータと非構造化(自由形式)テキストデータがあるとします。検査ジョブを作成して、25 種類の組み込み infoType 検出器を検査し、見つかった一致を暗号トークン化による変換で匿名化するよう、Sensitive Data Protection に指示します。匿名化を行ったところ、Sensiitive Data Protection でデータの 25%(1.25 GB)が一致し、変換されました。

料金

  • 検査: 5 GB のデータ × 1 GB あたり 1.00 米ドル = 5.00 米ドル
  • 変換: 1.25 GB × 1 GB あたり 1.00 米ドル = 1.25 米ドル
  • 合計: 6.25 米ドル

検出料金

このセクションでは、データ プロファイルの生成にかかる費用について説明します。データ プロファイルとは、データについての大まかな指標と分析情報です。ディスカバリ サービスでプロファイリングできるデータの種類については、サポートされているリソースをご覧ください。

Sensitive Data Protection では、検出サービスに関して 2 つの課金モードから選択できます。

  • 消費料金: 消費モードでは、プロファイリングされたデータのサイズをもとに、プロジェクトや組織に対して GB 単位の料金が適用されます。
  • 定額サブスクリプション料金: サブスクリプション モードでは、プロファイリング用に予約するコンピューティング時間(容量)を明示的に選択します。プロファイルはその容量内で生成され、デプロイされる秒ごとに容量に対して継続的に課金されます。この容量は、サブスクリプションを解約するまで保持されます。この課金モードを利用すると、プロファイリングされたバイト数に対する料金は発生しません。

    サブスクリプション課金モードは、データ量が増加しても費用の予測が可能で安定しています。

デフォルトでは、消費課金モードに沿って課金されます。

検出の料金比較表

検出サービスの料金は次のとおりです。

課金モード 料金の詳細
消費モード
  • BigQuery の Discovery
    • プロファイリングされた BigQuery データには、1 GB あたり 0.03 米ドルが課金されます。テーブルあたりの課金対象バイト数は、テーブルのサイズまたは 3 TB のいずれか小さい方になります。
    • プロファイリングされた各 BigLake テーブルは、300 GB のテーブルとして課金されます。
  • Discovery for Cloud SQL: プロファイリングされた Cloud SQL データには、1 GB あたり 0.03 米ドル、各テーブルごとに最低 0.01 米ドルが課金されます。テーブルあたりの課金対象バイト数は、テーブルのサイズまたは 3 TB のいずれか小さい方になります。
  • Cloud Storage と Amazon S3 の Discovery: スキャンされたファイルの GB あたり 0.03 米ドルが課金されます。バケットあたりの料金は、3 TB 相当のデータまでと上限が定められています。たとえば、2 つのバケットのプロファイリングを行う場合、料金は 6 TB 相当のデータに制限されます。

    破損したファイルやパスワードで保護されたファイルなど、機密データ保護でスキャンに失敗したファイルに対しては料金は発生しません。空の、またはサポートされているファイル形式が存在しないバケットごとに 0.03 米ドルが課金されます。

サブスクリプション モード
  • サブスクリプション ユニットごとに 2,500 米ドルが課金されます。
  • 各サブスクリプション ユニットは、約 10,000 の標準テーブル1、2,000 の BigLake テーブル、500 のファイル ストア2、またはこれらのデータアセットの組み合わせ3をプロファイリングします。

    サブスクリプションの対象となるのは、組織またはプロジェクトのいずれかです。組織レベルのサブスクリプションは、プロジェクト レベルのスキャン構成には適用されません。

表の注記:

  1. BigQuery または Cloud SQL のテーブル。

  2. Sensitive Data Protection では、ファイル ストレージ バケットをファイル ストアと呼びます。空の、またはサポートされていないファイルタイプが存在するバケットでも、容量を消費します。このようなバケットでは 0.05 バケット相当の容量を消費します

  3. 実際のスループットは、データの複雑さとリソースの種類によって異なります。詳しくは、検出: サブスクリプション モードの料金をご覧ください。

Cloud Storage データをプロファイリングする場合、料金モードに関係なく Cloud Storage の料金が適用されます。詳細については、このページのCloud Storage の検出をご覧ください。

Amazon S3 データをプロファイリングする場合、料金モードに関係なく AWS の料金が適用されます。詳細については、Amazon S3 の機密データ検出をご覧ください。

検出: プロファイリング費用の見積もり

検出サービスの課金モードを選択する前に、見積もりを実行することをおすすめします。見積もりを実行することで、サブスクリプション モードと消費モードでプロファイリングするデータの量と、それにかかる費用のおおよその値がわかります。詳しくは以下をご覧ください。

検出: 消費モードの料金

データ プロファイリングを構成すると、検出スキャン構成の範囲内のすべてのデータアセットがプロファイリングされます。その費用は、記載されているレートで発生します。たとえば、10 GB のテーブルのプロファイリングには、0.30 米ドルかかります。

消費モードの料金の例

このセクションでは、データ プロファイリングに関連する使用事例と料金の計算方法をご紹介します。

ここに挙げる例は、デフォルトのプロファイリング頻度に基づくものです。

事例 1: 組織全体のデータのプロファイリング

組織全体で 10 TB のデータがあるとします。毎月、以下のデータを追加します。

  • 新しいテーブルに 1 TB のデータ。
  • 既存のテーブルの新しい列に 1 TB のデータ。これは、スキーマが変更されたテーブルを表す 5 TB のデータに相当します。
1 か月目: 全データのプロファイルが作成される
データ 料金
開始データ: 10 TB のデータがプロファイリングされます。
10,000 GB x 0.03 米ドル
300.00 米ドル
1 か月の間に、新しいテーブルとして 1 TB のデータが追加されます(毎日取得)。新しいテーブルが追加されると、すぐにプロファイリングがトリガーされます。
1,000 GB x 0.03 米ドル
30.00 米ドル
スキーマが変更されたテーブルを表す 5 TB のデータ。再プロファイリングは次の月に行われる予定です。 0 米ドル
合計 330.00 米ドル
2 か月目: スキーマが変更されたテーブルが再プロファイリングされる
データ 料金
開始データ: 合計 12 TB。前月にスキーマが変更されたテーブル用に、再プロファイリングする 5 TB のデータがセットされています。
再プロファイリングするテーブルをセットすると、テーブル全体が再プロファイリングされます。テーブルの合計サイズに基づいて課金されます。
5,000 GB x 0.03 米ドル
150.00 米ドル
1 か月の間に、新しいテーブルとして 1 TB のデータが追加されます(毎日取得)。新しいテーブルが追加されると、すぐにプロファイリングがトリガーされます。
1,000 GB x 0.03 米ドル
30.00 米ドル
スキーマが変更されたテーブルを表す 5 TB のデータ。再プロファイリングは次の月に行われる予定です。 0 米ドル
合計 180.00 米ドル

事例 2: 静的データスキーマを使用した組織全体のデータのプロファイリング

組織全体で 5 TB のデータがあるとします。毎月、新しいテーブルに 1 TB の新しいデータが追加されます。既存のテーブルにスキーマの変更はありません(新しい列がない)が、行が追加されます。

1 か月目: 全データのプロファイルが作成される
データ 料金
開始データ: 5 TB のデータがプロファイリングされます。
5,000 GB x 0.03 米ドル
150.00 米ドル
1 か月の間に、新しいテーブルとして 1 TB のデータが追加されます(毎日取得)。新しいテーブルが追加されると、すぐにプロファイリングがトリガーされます。
1,000 GB x 0.03 米ドル
30.00 米ドル
合計 180.00 米ドル
2 か月目: 新しいテーブルのみがプロファイリングされる
データ 料金
静的データ: 6 TB。既存のテーブルは変更されないため、新しいスキャンはトリガーされません。 0 米ドル
1 か月の間に、新しいテーブルとして 1 TB のデータが追加されます(毎日取得)。
1,000 GB x 0.03 米ドル
30.00 米ドル
合計 30.00 米ドル

検出: サブスクリプション モードの料金

サブスクリプション ユニットは、Sensitive Data Protection がプロファイルの生成に使用するコンピューティング時間(容量)の予約です。

サブスクリプション ユニットごとにプロファイリングされるデータアセット

プロファイル生成のスループットは、プロファイリングされるデータの複雑さとタイプによって異なります。決定する要因として、次のようなものがあります。

  • 大規模なカスタム辞書の存在(プロファイリングには推奨されません)。
  • テーブルタイプ。BigLake テーブルは、BigLake 以外のテーブル容量の 5 倍を使用します。

次の表に、サブスクリプション ユニットあたりのスループットを例示しています。

サブスクリプション ユニット数 月額 1 か月あたりのプロフィールの推定数
1 ユニット 2,500 ドル 10,000 の標準テーブル1もしくは 2,000 の BigLake テーブル、もしくは 500 のファイル ストア2、またはこれらのデータアセットの組み合わせ
2 ユニット 5,000 ドル 20,000 の標準テーブルもしくは 4,000 の BigLake テーブル、またはその両方、もしくは 1,000 のファイル ストア、またはこれらのデータアセットの組み合わせ
4 ユニット 10,000 ドル 40,000 の標準テーブルもしくは 8,000 の BigLake テーブル、またはその両方、もしくは 2,000 のファイル ストア、またはこれらのデータアセットの組み合わせ
20 ユニット 50,000 ドル 200,000 の標準テーブルもしくは 40,000 の BigLake テーブル、または 10,000 のファイル ストア、またはその両方

1 BigQuery または Cloud SQL のテーブル。

2 Sensitive Data Protection では、ファイル ストレージ バケットをファイルストアと呼びます。空の、またはサポートされていないファイル形式が含まれるバケットも容量を消費します。このようなバケットでは、0.05 バケット相当の容量を消費します。

サブスクリプションの対象範囲

サブスクリプションの対象となるのは、組織またはプロジェクトのいずれかです。組織レベルのサブスクリプションは、プロジェクト レベルのスキャン構成には適用されません。

サブスクリプションの期間

サブスクリプションの初月は、1 か月契約となります。2 か月目から月額料金が発生しますが、サブスクリプションの解約と編集はいつでも可能です。

  • 1 か月目は、サブスクリプション ユニットを削除したり減らしたりすることはできません。
  • 2 か月目からは、いつでもサブスクリプション ユニットの削除や変更ができ、サブスクリプションがアクティブだった時間に対してのみ料金が発生します。
  • サブスクリプションを解約しなければ、引き続き料金がかかります。

10 月 5 日の 6:00:00 にサブスクリプション ユニットを購入したとします。次のことが適用されます。

  • 購入した時点で課金が始まります。
  • 11 月 4 日の 6:00:00 まで、サブスクリプションを解約したり減らしたりすることはできません。
  • 11 月 5 日の 7:10:10 に解約する場合、1 か月間の料金に加えて超過分(1 日および 1 時間 10 分 10 秒)の料金が課金されることになります(10 月 5 日の 6:00:00 から 11 月 5 日の 7:10:10 までが課金対象)。

サブスクリプションの有効期限

最初のサブスクリプション契約期間が終了しても課金は月ごとに継続され、サブスクリプションは引き続き有効となります。

サブスクリプションの購入

  1. Google Cloud コンソールで、[サブスクリプション] ページに移動します。

    [サブスクリプション] に移動

  2. サブスクリプションを購入するプロジェクトまたは組織を選択します。

    組織レベルのサブスクリプションを購入すると、プロジェクト レベルのスキャン構成を作成する際には適用されません。同様に、プロジェクト レベルのサブスクリプションを購入すると、そのサブスクリプションが適用されるのはプロジェクトに対してだけです。

  3. [課金モード] の横にある [サブスクリプション モードに切り替える] をクリックします。

  4. 画面の指示に従って購入を完了してください。

プロビジョニングされた容量の不足

プロジェクト、フォルダ、組織のプロファイリングに、現在利用可能な容量よりも多くの容量が必要な場合、Sensitive Data Protection は作業をキューに入れて、容量が利用可能になるのを待ちます。プロファイリングに関する処理が進行して容量が解放されると、キューに入った作業が取得、実行されます。

プロファイリングの需要がサブスクリプションの容量を超えても、超過料金は発生しません。すなわち、超えた容量分は課金されないということです。超えた容量分が消費料金として課金されることもありません。プロファイリングされるリソースは内部キューに追加され、容量が利用可能になるとプロファイリングされます。

したがって、購入するサブスクリプション ユニット数を決定する際、プロファイルの作成を待てるのであれば、少ない容量でプロビジョニングするよう選択できます。たとえば、現在の合計テーブル数が 10,000 を超えていても、サブスクリプション ユニットを 1 つ購入することは可能です。

使用率のモニタリング

Sensitive Data Protection の API / サービスの詳細ページでは、サブスクリプションに使用した容量を確認できます。

1 日あたりのプロファイリングに使用される容量

この例では、お客様はサイズ 1 のサブスクリプションを購入しました。1 日に約 333 の標準テーブルまたは 66 の BigLake テーブル、または 16 のファイル ストアをプロファイリングできる容量です。1 日あたりの上限数は厳密なものではありません。その月のサブスクリプション全体でリソースが使用可能になると、使用容量が変動する場合があります。

エラー処理

エラーを含んだプロファイルが生成されたにもかかわらず、容量を消費することがあります。この問題が起こり得る事例を以下に示しますが、このリストがすべてを網羅しているわけではありません。

  • プロファイリングされるデータアセットが VPC Service Controls の境界内にある。
  • サービス エージェントに Identity and Access Management の権限がない。
  • 検出スキャン構成または検査テンプレートで構成変更が行われている。

これらのエラーがあっても、システムがプロファイルの生成を試行するため、容量が消費される可能性はあります。その結果、Sensitive Data Protection が完全なプロファイルを生成できなかった理由についての情報と、部分的なプロファイルを取得することになります。

Cloud Storage の検出

このセクションは、課金モードが従量制とサブスクリプションの両方の Cloud Storage データ プロファイリングに適用されます。2 つの料金モードの比較については、このページのDiscovery の比較表をご覧ください。

クラス A とクラス B のオペレーション

Sensitive Data Protection がバケットのプロファイリングの過程で実行するクラス A とクラス B のオペレーションに対して料金が発生します。機密データの保護では、次のオペレーションが使用されます。

  • クラス A: storage.objects.list
  • クラス B: storage.buckets.getstorage.buckets.getIamPolicy

クラス A およびクラス B オペレーションの Cloud Storage の料金については、Cloud Storage ドキュメントのオペレーション料金をご覧ください。

検索料金

標準以外のストレージ クラスのオブジェクトには、取得料金が課金されます。Cloud Storage のデータ取得料金については、Cloud Storage のドキュメントの取得料金をご覧ください。

検出: プロファイリング スケジュール

デフォルトのプロファイリング スケジュールについては、データ プロファイル生成のデフォルトの頻度で説明しています。スケジュールはスキャン構成で調整できます。これは、消費モードとサブスクリプション モードのいずれにも当てはまります。

サブスクリプション モードでは、少ない容量でプロビジョニングされている場合、プロファイリングの実行頻度がリクエストよりも少ないことがあります。容量は、プロジェクトや組織内でプロファイリングされるリソース間で均等に分配されます。容量が使用可能になると、Sensitive Data Protection は、スループットが最大になるように、プロファイリングされるリソースをキューから取得します。

検出: BigQuery の料金と割り当ての消費量

BigQuery のデータをプロファイリングする過程では、BigQuery の料金は発生せず、BigQuery の割り当てが消費されることもありません。ただし、データ プロファイルを BigQuery テーブルにエクスポートした場合、BigQuery の標準料金と割り当てが適用されます。

検出: データ プロファイルのエクスポート料金

次の表は、他の Google Cloud サービスにデータ プロファイルをエクスポートする場合に、その使用量に対する料金と割り当ての消費量を示しています。検出スキャンの構成で特定のアクションをオンにすると、エクスポートを構成できます。

アクション 割り当ての消費量 料金
Google Security Operations に公開する 該当なし 契約によっては、Google SecOps にデータの取り込みや保存の料金が発生する場合があります。詳細については、担当の Google Cloud アカウント マネージャーにお問い合わせください。
Security Command Center に公開する 該当なし ご利用のサービスティア1によっては、Security Command Center の料金が適用される場合があります。
データ プロファイルのコピーを BigQuery に保存する サービス エージェント コンテナ2またはプロファイリングされるプロジェクト3で、BigQuery の割り当てを消費します。 BigQuery の標準料金が発生します。料金は、サービス エージェント コンテナ2またはプロファイリングされるプロジェクト3に適用されます。
Pub/Sub に公開する サービス エージェント コンテナ2またはプロファイリングされるプロジェクト3で、Pub/Sub の割り当てを消費します。 標準的な Pub/Sub の料金が発生します。料金は、サービス エージェント コンテナ2またはプロファイリングされるプロジェクト3に適用されます。
タグとして Dataplex に送信する 該当なし Dataplex のメタデータ ストレージ料金API 料金が適用されます。

1Sensitive Data Protection は、すべてのサービスティアで Security Command Center と連携します。

2組織レベルまたはフォルダレベルでデータをプロファイリングする場合、料金と割り当ての消費量はサービス エージェント コンテナに適用されます。

3プロジェクト レベルでデータをプロファイリングする 場合、料金と割り当ての消費量はプロファイリングされるプロジェクトに適用されます。

リスク分析

リスク分析では BigQuery のリソースが使用されるため、BigQuery の料金が発生します。Sensitive Data Protection によるリスク分析の追加料金は発生しません。

リスク分析ジョブを作成するには、projects.dlpJobs.create メソッドと以下の構成オブジェクトを使用します。

費用管理

Sensitive Data Protection でスキャンする情報量によっては、コストが非常に高くなる可能性があります。費用を抑えながら、目的のデータのみを Sensitive Data Protection で的確にスキャンする方法については、Sensitive Data Protection の費用の管理をご覧ください。

次のステップ

カスタム見積もりをリクエストする

Google Cloud の従量課金制では、使用したサービスに対してのみ料金が発生します。カスタム見積もりをご希望の場合は、Google のセールスチームにお問い合わせください。
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