マシンタイプ

マシンタイプとは、システム メモリ サイズ、仮想 CPU(vCPU)数、永続ディスクの制限など、仮想マシン(VM)インスタンスで使用できる仮想ハードウェア リソースのセットのことです。Compute Engine では、さまざまなワークロードに適したマシンタイプがさまざまなファミリーに分類されます。現時点では、汎用マシンタイプ、メモリ最適化マシンタイプ、コンピューティング最適化マシンタイプから選択できます。

インスタンスの作成時にマシンタイプを選択する必要があります。各マシンタイプ ファミリーの事前定義された多数のマシンタイプから選択できます。事前定義されたマシンタイプではニーズに合わない場合は、独自のカスタム マシンタイプを作成できます。

課金

VM インスタンスで使用するリソースは課金対象となります。VM インスタンスを作成するときに、インスタンスのマシンタイプを選択すると、VM インスタンスの料金ページに説明されているように課金対象となります。具体的には、リソースベースの課金モデルで説明されているように、vCPU とメモリ量ごとに課金されます。継続利用割引確約利用割引などが適用されます。

各マシンタイプで計算される時間および月単位の料金については、VM インスタンスの料金をご覧ください。

マシンタイプ ファミリー

マシンタイプは、特定のワークロード タイプ用に用意されたマシンタイプ ファミリーに分類されます。現在、Compute Engine で提供されている主なマシンタイプ ファミリーは次のとおりです。

  • 汎用マシンタイプ: 汎用マシンタイプでは、幅広いワークロードに対して最高のコスト パフォーマンスを実現します。こうしたマシンタイプでは、96 個までの vCPU、vCPU 1 個あたり最大 6.5 GB のメモリ容量が、Intel Sandy Bridge、Broadwell、Haswell、Ivy Bridge、Skylake CPU のプラットフォームで使用できます。

  • コンピューティング最適化マシンタイプ: コンピューティング最適化マシンタイプは、Google Compute Engine 上で 1 コアあたりのパフォーマンスが最も高く、コンピューティング負荷の高いワークロードに最適です。これらのマシンタイプでは Intel スケーラブル プロセッサ(Cascade Lake)と最大 3.8 Ghz の持続型オールコア ターボが提供されます。

  • メモリ最適化マシンタイプ: メモリ最適化マシンタイプは、メモリ使用量の多いワークロードに最適です。こうしたマシンタイプでは、他のマシンタイプ ファミリーよりも 1 コアあたりのメモリ容量が多く、最大 4TB です。

ワークロードに対するマシンタイプの決定

以下の表を使用して、マシンタイプの各カテゴリを比較し、どのタイプがワークロードに適しているかを判断してください。このセクションを確認した後でも、ワークロードに最適なマシンタイプがわからない場合は、汎用マシンタイプを使用することをおすすめします。

マシンタイプ vCPU あたりのメモリ vCPU カスタム マシンタイプかどうか 継続利用割引 プロセッサ
汎用 0.95~6.5 GB 1~96
  • Skylake
  • Broadwell E5
  • Haswell
  • Ivy Bridge
  • Sandy Bridge
コンピューティング最適化 4 GB 4~60 ×
  • Cascade Lake
メモリ最適化 14 GB 40~96 ×
  • Broadwell E7
共有コア 0.60 GB 0.2~0.5 × ×
  • なし

汎用マシンタイプ ファミリー

汎用マシンタイプでは、幅広いワークロードに対して最高のコスト パフォーマンスを実現します。ワークロードに最適なマシンタイプがわからない場合は、汎用マシンタイプを使用することをおすすめします。

現在、汎用マシンタイプにはすべての N1 マシンタイプが含まれています。

N1 マシンタイプ

N1 マシンタイプの特長は次のとおりです。

N1 の定義済みマシンタイプは次のとおりです。

N1 標準マシンタイプ

マシン名 説明 vCPU1 メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数2 PD の最大合計サイズ(TB)
n1-standard-1 1 基の vCPU と 3.75 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 1 3.75 128 64
n1-standard-2 2 基の vCPU と 7.5 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 2 7.50 128 64
n1-standard-4 4 基の vCPU と 15 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 4 15 128 64
n1-standard-8 8 基の vCPU と 30 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 8 30 128 64
n1-standard-16 16 基の vCPU と 60 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 16 60 128 64
n1-standard-32 32 基の vCPU と 120 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 32 120 128 64
n1-standard-64 64 基の vCPU と 240 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 64 240 128 64
n1-standard-96 96 基の vCPU と 360 GB のメモリを備えた標準マシンタイプ 96 360 128 64

1 vCPU は、利用可能な CPU プラットフォームのいずれかで単一のハードウェア ハイパースレッドとして実装されます。

2 永続ディスクの使用量に対して、マシンタイプ別の料金体系とは別に課金されます。

N1 ハイメモリ マシンタイプ

N1 ハイメモリ マシンタイプでは、vCPU ごとに 6.50 GB のシステムメモリが割り当てられます。

マシン名 説明 vCPU1 メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数2 PD の最大合計サイズ(TB)
n1-highmem-2 2 基の vCPU と 13 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 2 13 128 64
n1-highmem-4 4 基の vCPU と 26 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 4 26 128 64
n1-highmem-8 8 基の vCPU と 52 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 8 52 128 64
n1-highmem-16 16 基の vCPU と 104 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 16 104 128 64
n1-highmem-32 32 基の vCPU と 208 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 32 208 128 64
n1-highmem-64 64 基の vCPU と 416 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 64 416 128 64
n1-highmem-96 96 基の vCPU と 624 GB のメモリを備えたハイメモリ マシンタイプ 96 624 128 64

1 vCPU は、利用可能な CPU プラットフォームのいずれかで単一のハードウェア ハイパースレッドとして実装されます。

2 永続ディスクの使用量に対して、マシンタイプ別の料金体系とは別に課金されます。

N1 ハイ CPU マシンタイプ

ハイ CPU マシンタイプは、メモリに対して比較的多くの vCPU 数を必要とするタスクに適しています。ハイ CPU マシンタイプでは、vCPU ごとに 0.90 GB のメモリが割り当てられます。

マシン名 説明 vCPU1 メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数2 PD の最大合計サイズ(TB)
n1-highcpu-2 2 基の vCPU と 1.80 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 2 1.80 128 64
n1-highcpu-4 4 基の vCPU と 3.60 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 4 3.60 128 64
n1-highcpu-8 8 基の vCPU と 7.20 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 8 7.20 128 64
n1-highcpu-16 16 基の vCPU と 14.4 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 16 14.4 128 64
n1-highcpu-32 32 基の vCPU と 28.8 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 32 28.8 128 64
n1-highcpu-64 64 基の vCPU と 57.6 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 64 57.6 128 64
n1-highcpu-96 96 基の vCPU と 86.4 GB のメモリを備えたハイ CPU マシンタイプ 96 86.4 128 64

1 vCPU は、利用可能な CPU プラットフォームのいずれかで単一のハードウェア ハイパースレッドとして実装されます。

2 永続ディスクの使用量に対して、マシンタイプ別の料金体系とは別に課金されます。

カスタム マシンタイプ

ニーズに適合した定義済みマシンタイプがない場合は、インスタンスに必要な vCPU の数とメモリ量のカスタム マシンタイプを作成できます。

カスタム マシンタイプは、次のようなシナリオに適しています。

  • ワークロードが事前定義されたマシンタイプに適していない場合
  • ある特定のマシンタイプでは処理能力やメモリが不足しているが、次に上位のマシンタイプほどのリソース増強は必要でない場合

同等の事前定義されたマシンタイプと比較すると、カスタム マシンタイプを使用するほうがコストは若干高くなります。また、選択できるメモリ量や仮想 CPU 数について制限がなくなるわけではありません。詳細については、カスタム マシンタイプを使用したインスタンスの作成をご覧ください。

メモリ最適化マシンタイプ ファミリー

メモリ最適化マシンタイプは、N1 ハイメモリ マシンタイプよりもメモリ対 vCPU 比が高い、メモリを集中的に使用する必要があるタスクに適しています。このようなマシンタイプは、SAP Hana やビジネス ウェアハウジング(BW)のワークロード、ゲノミクス解析、SQL アナリティクス サービスなど、インメモリ データベースやインメモリ アナリティクスに最適です。

メモリ最適化マシンタイプは、事前定義されたマシンタイプとしてのみ利用でき、n1-ultramemn1-megamem のマシンタイプが含まれます。こうしたマシンタイプでは、vCPU ごとに 14 GB 以上のメモリが割り当てられます。以下の制限があります。

  • メモリ最適化マシンタイプでは、リージョン永続ディスクを使用できません。
  • メモリ最適化マシンタイプは特定のゾーンでのみ利用できます。メモリ最適化マシンタイプを使用できる場所については、リージョンとゾーンをご覧ください。
マシン名 説明 vCPU1 メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数2 PD の最大合計サイズ(TB) ローカル SSD
n1-ultramem-40 40 基の vCPU と 961 GB のメモリを備えたメモリ最適化マシンタイプ 40 961 128 64 ×
n1-ultramem-80 80 基の vCPU と 1.87 TB のメモリを備えたメモリ最適化マシンタイプ 80 1922 128 64 ×
n1-ultramem-160 160 基の vCPU と 3.75 TB のメモリを備えたメモリ最適化マシンタイプ 160 3844 128 64 ×
マシン名 説明 vCPU1 メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数2 PD の最大合計サイズ(TB) ローカル SSD
n1-megamem-96 96 基の vCPU と 1.4 TB のメモリを備えたメモリ最適化マシンタイプ 96 1433.6 128 64

1 vCPU は、利用可能な CPU プラットフォームのいずれかで単一のハードウェア ハイパースレッドとして実装されます。

2 永続ディスクの使用量に対して、マシンタイプ別の料金体系とは別に課金されます。

コンピューティング最適化マシンタイプ ファミリー

コンピューティング最適化マシンタイプは、演算中心のワークロードに最適です。こうしたマシンタイプでは、Google Compute Engine 上で 1 コアあたりのパフォーマンスが最も高くなります。

コンピューティング最適化マシンタイプは、事前定義されたマシンタイプとしてのみ使用でき、C2 マシンタイプが含まれます。

C2 マシンタイプ

最新の Intel スケーラブル プロセッサ(Cascade Lake)を搭載した C2 マシンタイプでは、最大 3.8 Ghz のオールコア ターボが提供され、基盤となるサーバー プラットフォームのアーキテクチャが完全に透明化され、高度なパフォーマンス チューニングが実現します。C2 マシンタイプは N1 ハイ CPU マシンタイプよりも大幅に高度な処理能を実現し、新しいプラットフォームで動作します。通常、演算中心のワークロードに対してより堅牢になります。

C2 マシンタイプには、次の制限があります。

  • コンピューティング最適化マシンタイプでは、リージョン永続ディスクを使用できません。
  • C2 マシンタイプは、汎用マシンタイプやメモリ最適化マシンタイプとは異なるディスク制限の対象となります。
  • C2 マシンタイプは、ベータ期間中は次のリージョンおよびゾーンでのみ利用できます。
    • us-central1-b
    • us-central1-c
    • europe-west4-b
    • europe-west4-c
マシン名 説明 vCPU1 メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数2 PD の最大合計サイズ(TB)
c2-standard-4 4 基の vCPU と 16 GB のメモリを備えた C2 マシンタイプ。 4 16 128 64
c2-standard-8 8 基の vCPU と 32 GB のメモリを備えた C2 マシンタイプ。 8 32 128 64
c2-standard-16 16 基の vCPU と 64 GB のメモリを備えた C2 マシンタイプ。 16 64 128 64
c2-standard-30 30 基の vCPU と 120 GB のメモリを備えた C2 マシンタイプ。 30 120 128 64
c2-standard-60 60 基の vCPU と 240 GB のメモリを備えた C2 マシンタイプ。 60 240 128 64

共有コア マシンタイプ

共有コア マシンタイプでは、1 基の vCPU が提供されます。この vCPU は、インスタンスを実行するホスト CPU 上で、単一のハードウェア ハイパースレッドの CPU 時間の一部について実行が許可されています。小規模でリソース消費量がそれほど多くない用途の場合は、標準、ハイメモリ、ハイ CPU の各マシンタイプよりも共有コア インスタンスのほうがコスト効果が高くなる場合があります。

CPU バースト

f1-micro マシンタイプと g1-small マシンタイプでは、バースト機能が提供されます。この機能を使用すると、インスタンスが追加の物理 CPU を短時間使用できるようになります。バーストは、インスタンスが元の割り当て数よりも多くの物理 CPU を必要とした場合に、自動的に発生します。このような急激な需要の期間中、インスタンスは物理 CPU が利用可能になる瞬間を捉えて、突発的に活用します。バーストは永続的ではなく、周期的にのみ可能である点にご注意ください。

マシン名 説明 vCPU メモリ(GB) 永続ディスク(PD)の最大数1 PD の最大合計サイズ(TB)
f1-micro 0.2 基の vCPU と 0.60 GB のメモリを備え、共有物理コアを基盤としたマイクロ マシンタイプ 0.2 0.60 16 3
g1-small 0.5 基の vCPU と 1.70 GB のメモリを備え、共有物理コアを基盤とした共有コア マシンタイプ 0.5 1.70 16 3

1 永続ディスクの使用量に対して、マシンタイプ別の料金体系とは別に課金されます。

GPU とマシンタイプ

GPU は、あるゾーンに作成できる事前定義されたマシンタイプまたはカスタム マシンタイプのインスタンスにのみ接続できます。GPU は、共有コア マシンタイプメモリ最適化マシンタイプではサポートされません。

GPU 数が少ないインスタンスの場合は、vCPU の最大数に制限されます。一般的に、GPU の数が多いほど、vCPU 数が多くメモリサイズが大きいインスタンスを作成できます。詳細については、Compute Engine の GPU をご覧ください。

次のステップ

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