Windows インスタンスの静的内部 IP アドレスの構成

このガイドでは、ループバック アダプタを使用して Windows インスタンスの静的 IP アドレスを設定する方法について説明します。ループバック アダプタは、インスタンスの寿命よりも長く存続する内部 IP アドレスを必要とする場合にのみ必要となります。

インスタンス作成時に、特定の内部 IP アドレスの割り当てのみが必要な場合は、インスタンス作成時の内部 IP アドレスの指定についてのドキュメントをお読みください。

デフォルトでは、Compute Engine は最初にインスタンスが作成される際にエフェメラル内部 IP アドレスを提供します。インスタンスの内部 IP アドレスは、インスタンスが削除または再作成される際に変わります。インスタンスの寿命よりも長く永続する内部 IP アドレスが必要な場合は、ルートと --can-ip-forward 機能の組み合わせを使用して、同じネットワーク内の他のインスタンスによってアドレス可能な静的内部 IP アドレスを設定できます。

静的内部 IP アドレスを設定する前に、インスタンス名を使用したインスタンスとの通信も可能であることに留意してください。インスタンスの内部 IP が変わっても、インスタンス名は同じままとなるので、アプリケーションを設定してインスタンス名にパケットを送信することができます。特に IP アドレスを使用する必要がない場合、インスタンス名を使用する方が静的内部 IP アドレスを設定するよりも信頼性が高くなります。

静的 IP アドレスを Windows の仮想マシンに割り当てるには、Windows ループバック アダプタを使用して、ネットワークを離れることなくインスタンス同士を接続できるようにします。

この例では、次のリソース名を使用します。

  • example-windows-instance は、静的 IP アドレスでパケットを受け取るインスタンスです。
  • 10.1.1.1 は、インスタンスに割り当てられた静的内部 IP アドレスです。
  • windows-static-route は、10.1.1.1 に指定されたパケットを example-windows-instance に送るネットワーク ルート名です。

上記のパラメータを変更したい場合は、次の手順でそれぞれのリソース名を変更します。

Windows インスタンスの内部 IP アドレスの設定

  1. プロジェクトのネットワーク範囲内にない内部 IP アドレスを選択します。

    10.x.x.x192.168.x.x のようなプライベート範囲のアドレスで、かつプロジェクトで使用されている範囲にないものを使用してください。この例では、10.1.1.1 を使用します。

  2. --can-ip-forward プロパティが有効な状態で、Windows インスタンスを作成します。

    gcloud compute instances create example-windows-instance \
        --image windows-2008-r2 \
        --can-ip-forward
    
  3. ファイアウォール ルールを作成して、RDP 接続を許可します。

    ファイアウォール ルールはすでにプロジェクトにあるはずですが、ない場合は作成して RDP 接続を許可します。これで、リモート デスクトップを使用して仮想マシンに接続できるようになります。

    gcloud compute firewall-rules create rdp --allow tcp:3389
    

    既存のファイアウォール ルールをチェックするには、以下を実行します。

    gcloud compute firewall-rules list
    
  4. 次に、静的 IP に指定されたパケットを Windows インスタンスに送るためのルートを作成します。

    静的ルートのターゲットは、プロジェクトのネットワーク内にない IP アドレスにする必要があります。

    この場合の静的 IP は 10.1.1.1/32 です。

    gcloud compute routes create windows-static-route \
        --destination-range 10.1.1.1/32 \
        --next-hop-instance example-windows-instance\
        --priority 1
    
  5. RDP クライアントから Windows インスタンスにログインします。

    Windows インスタンスの外部 IP アドレス、ユーザー名、パスワードが必要になります。これらの情報がない場合は、パスワードの作成とリセットをご覧ください。

    RDP クライアントを起動し、外部 IP アドレスを使用してログインします。プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力します。

  6. Windows ループバック アダプタを有効化します。

    ループバック アダプタを使用して、静的 IP をインスタンスに割り当てることができます。Windows インスタンスにログインした状態で、次の手順に従い、ループバック アダプタをインストールします。

    1. [開始] メニューをクリックし、検索ボックスに「Device Manager」と入力して、検索結果から [Device Manager] を選択します。
    2. [Device Manager] ウィンドウで、仮想マシンの名前を右クリックします。この例では、[example-windows-instance] を右クリックします。
    3. 右クリックで表示されるメニューから、[レガシー ハードウェアの追加] をクリックします。[ハードウェアの追加] ウィザードが表示されます。
    4. 開始画面で、[次へ] をクリックします。
    5. [リストから手動で選択したハードウェアをインストール] を選択して、[次へ] をクリックします。
    6. リストから [ネットワーク アダプタ] を選択し、[次へ] をクリックします。
    7. [製造元] リストから [Microsoft] を選択し、[ネットワーク アダプタ] リストから [Microsoft ループバック アダプタ] を選択します。[次へ] をクリックします。
    8. 次の画面で [次へ] をクリックし、インストールが完了したら、[終了] をクリックします。
  7. 静的 IP をループバック アダプタに割り当てます。

    1. [開始] メニューから、「Network and Sharing Center」と入力し、リストから選択します。
    2. [Network and Sharing Center] 画面の左側のメニューで、[アダプタ設定の変更] をクリックします。
    3. [Microsoft Loopback Adapter] というラベルの付いたアダプタを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
    4. リストから [インターネット プロトコル バージョン 4] を選択し、[プロパティ] をクリックします。
    5. [別の IP アドレスを使用] を選択し、以下の情報を入力します。

      • IP アドレス: 使用したい静的アドレス。この例では、10.1.1.1 となっています。
      • サブネットマスク: 255.255.255.255

      他の ボックスは空欄のままで、[OK] をクリックして設定を保存します。

    6. [閉じる] をクリックしてプロパティ ウィンドウを閉じます。

  8. IP 転送を有効化します。

    1. [開始] メニューから、レジストリ エディタを開きます。「regedit.exe」と入力し、検索結果から選択します。
    2. 次のように展開します。[HKEY_LOCAL_MACHINE] > [SYSTEM] > [CurrentControlSet] > [services] > [Tcpip] > [Parameters]
    3. [IPEnableRouter] プロパティをダブルクリックし、[値データ] ボックスを [1] に変更します。これで、インスタンスの IP 転送が有効化されます。
    4. [OK] をクリックします。
  9. 仮想マシンを再起動します。

    [開始] メニューから、[ログオフ] の横の矢印をクリックし、[再起動] を選択します。理由を求めるプロンプトが表示された場合は、いずれかの理由を選択します。

設定が正常に完了したことをテストするには、Windows インスタンスと同じネットワーク上の別のインスタンスに接続し、次のアドレスに ping を実行します。

  • example-windows-instance などのインスタンス名。
  • インスタンスの外部 IP。
  • インスタンスの静的 IP 10.1.1.1

すべての転送先から、正常な応答が返ってくることを確認します。

次のステップ

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