予約に関する推奨事項


このページでは、Compute Engine が予約に関する推奨事項を生成する仕組みと、推奨事項の構成に使用するパラメータについて説明します。

Compute Engine から予約に関する推奨事項を受け取り、過去 7 日間にわたってアイドル状態または使用率が低い状態にあるオンデマンド予約を特定して、そのような予約を変更または削除できます。

Compute Engine は、Cloud Monitoring サービスによって収集されたシステム指標に基づいて推奨事項を自動的に生成します。受け取る推奨事項が増加または減少するように、予約に関する推奨事項を構成できます。

料金

アイドル状態の予約に関する推奨事項の使用に伴って費用が発生することはありません。推奨事項を使用してリソース使用量を削減すると、費用を節減できます。表示される費用節減の見積もりは、実際の使用量に合わせて VM 予約を調整した場合に毎月節減可能な費用です。たとえば、8 台の VM を予約していても、常時使用する VM が 1 台のみであれば、予約する VM を 1 台にすることで費用を節減できます。

制限事項

アイドル状態の予約と使用率が低い予約に関する推奨事項は、次の予約では使用できません。

  • 確約利用割引(CUD)に関連付けられているオンデマンド予約
  • TPU を使用する仮想マシン(VM)インスタンスのオンデマンド予約

アイドル状態の予約と使用率が低い予約を検出する仕組み

予約に関する Compute Engine からの推奨事項は、過去の使用状況の指標に基づいています。デフォルトでは、過去 7 日間の観察期間が使用されます。デフォルトの観察期間を変更することで、受け取る推奨事項をカスタマイズできます。

アルゴリズムによる推奨事項の生成では、費用が発生している予約であっても、過去 7 日間にわたってアクティブな Compute Engine リソースに関わっていない予約が考慮されます。

推奨の頻度

予約を作成してから 7 日間以上リソースを使用していないと、Compute Engine によって予約に関する推奨事項の生成が始まります。新しい推奨事項は 1 日に 1 回生成されます。

推奨事項をカスタマイズする

Compute Engine では、レコメンデーション アルゴリズムで使用される構成を変更することで、プロジェクトに対して受け取る推奨事項をカスタマイズできます。特に、デフォルトの観察期間を変更すると、ワークロード、アプリケーション、インフラストラクチャのニーズに適した推奨事項を受け取ることができます。

プロジェクトの構成を変更する方法については、以下をご覧ください。

適切な構成を選択する

このセクションでは、構成に設定できる値について説明します。これらの値を変更すると、受け取る推奨事項に影響します。

観察期間

推奨事項の計算対象とする観察期間の長さを設定するには、idle_reservation_lookback_period または under_utilized_reservation_lookback_period の値を変更し、プロジェクトの新しい構成をアップロードします。観察期間として、7 日から 30 日までの値を設定できます。次に例を示します。

  • 観察期間を過去 7 日間とするには "P7D" を使用します。
  • 観察期間を過去 30 日間とするには "P30D" を使用します。

デフォルトでは、観察期間は 7 日間です。

  • ワークロードの短期的な変化に基づく推奨事項を受け取るには観察期間を短くします。
  • ワークロードの短期的な変動の影響を受けない推奨事項を受け取るには観察期間を長くします。

同様に、under_utilized_reservation_utilization_threshold の値を変更して、予約の使用率が低い場合にトリガーされる使用量のしきい値を設定し、プロジェクトの新しい構成をアップロードします。次に例を示します。

  • しきい値が 80% の場合は "0.8" です。

次のステップ