VM の Compute Engine への移行

このチュートリアルでは、CloudEndure の VM 移行サービスを使用してサーバーをインポートする方法を説明します。インポートされるサーバーは、サポートされているオペレーティング システムを実行しているものとします。この方法では、オンプレミスのマシンからでも、または他のパブリック クラウド プラットフォームの VM からでも、サーバーを Google Cloud Platform にインポートすることができます。この演習を終了すると、プロジェクトで別の環境のマシンのレプリカを仮想マシンとしてインスタンス化できます。

Google Compute Engine に VM を移行する場合のベスト プラクティスもご覧ください。

目標

  • Google Cloud Platform Console から VM 移行サービスを起動する。
  • レプリケーション エージェントをインストールし、仮想マシンを Compute Engine にコピーする。
  • 新たに作成した仮想マシンを起動する。

費用

VM 移行サービスは無料で使用できます。このサービスの使用料が Google または CloudEndure から請求されることはありません。

ただし、Compute Engine にインポートする VM インスタンスについては、Compute Engine の価格表に従って VM インスタンスの費用が請求されます。

始める前に

  1. Google アカウントにログインします。

    Google アカウントをまだお持ちでない場合は、新しいアカウントを登録します。

  2. GCP プロジェクトを選択または作成します。

    [リソースの管理] ページに移動

  3. プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認します。

    課金を有効にする方法について

制限事項

VM 移行サービスを使用するには、移行元のマシンで次のいずれかのオペレーティング システムが実行されている必要があります。

Windows

  • Microsoft Windows Server 2008 R2 64 ビット
  • Microsoft Windows Server 2012 R2 64 ビット
  • Microsoft Windows Server 2016 64 ビット

Windows デスクトップ オペレーティング システムはサポートされていません

Linux

  • SUSE Linux(SLES)11 以上
  • Debian Linux 8
  • Kali Linux 2.0
  • Ubuntu 12.04 以上
  • Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5.0 以上

  • CentOS 6.0 以上

  • Oracle Linux 6.0 以上

SUSE、RHEL、Oracle Linux の場合には、オペレーティング システムの使用ライセンスが必要です。OS の実行に必要なライセンスがあるかどうかは、お客様の責任でご確認ください。Windows の場合、既存のライセンスが Google Cloud Platform の従量制ライセンスに変換されます。

サービス アカウントとサービス アカウントキーを作成する

CloudEndure VM 移行サービスを使用するには、このサービスを、サービス アカウント キーを使用して Google Cloud Platform Console プロジェクトにリンクする必要があります。このサービス アカウントキーは CloudEndure ポータルで必要になります。

  1. GCP Console の [サービス アカウント] ページに移動します。

    [サービス アカウント] ページに移動

  2. プロンプトが表示されたら、プロジェクトを選択します。
  3. [サービス アカウントを作成] をクリックします。
  4. サービス アカウントの名前を選択して、サービス アカウントにプロジェクト オーナー役割を付与します。

    サービス アカウント追加のスクリーンショット

  5. [新しい秘密鍵の提供] のボックスをオンにして、[キーのタイプ] リストから JSON を選択します。

  6. [作成] をクリックしてサービス アカウントを作成し、画面の指示に沿ってキーをダウンロードします。

VM 移行サービスを起動する

  1. GCP Console の [VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] ページに移動

  2. [VM のインポート] をクリックして、移行サービスを開始します。

    [VM のインポート] ボタンを選択したときのスクリーンショット

  3. [続行] をクリックして、移行サービスの有効化に進みます。

VM 移行サービスを有効にする

VM 移行サービスは、Google Cloud Platform のサードパーティ パートナーである CloudEndure から提供されています。VM インスタンスを移行する前に、CloudEndure に登録する必要があります。CloudEndure のこのサービスは無料で利用できます。

  1. [CloudEndure のログイン] ページで [登録] をクリックして、このサービスに登録します。
  2. アクティベーション ページで必要な情報を入力します。

    CloudEndure のアクティベーション ウィンドウのスクリーンショット

  3. サービスの利用規約に同意できる場合は [I agree to the CloudEndure Terms and Conditions] ボックスをオンにします。

  4. [Activate My Account] ボタンをクリックして、登録を完了します。登録時に設定したメールアドレスに、CloudEndure から確認のメールが届きます。
  5. メールに記載されているリンクをクリックして、アカウントの登録を完了します。

VM 移行コンソールにリダイレクトされます。このコンソールには、いつでも直接アクセスできます。

VM 移行サービスを使用する

VM 移行サービスを利用すると、移行元のインフラ(物理 / 仮想 / クラウド)のサービスを中断することなく、実行中の Windows / Linux サーバーを特定のクラウド リージョンに移行できます。レプリケーションは、ブロック単位で継続して実行されます。

以下のネットワーク図は、移行の設定に必要なネットワークとポートの要件、ガイドライン、ワークロードを移行する場合のベスト プラクティスを表しています。

VM 移行プロセスのネットワーク図

移行先のリージョンで Cloud Platform ネットワーク(レプリケーション サーバー ネットワーク)を準備する

移行先のクラウド リージョンでネットワークを作成します。このネットワークは、CloudEndure レプリケーション サーバーをホストするステージング ネットワークとして使用されます。default ネットワークを使用する場合には、このステップをスキップします。

CloudEndure アカウントを設定する

登録した CloudEndure アカウントにログインして、プロジェクト ID とサービス アカウントのアクセスキー(前にダウンロードした JSON キーファイル)を設定します。

レプリケーション オプションを選択する

VM の移行先となるリージョンを選択します。次に、作成したレプリケーション サーバー ネットワークを選択します。新しいネットワークを作成していない場合には、ネットワークは default のままにします。

移行エージェントをインストールする

移行元の各マシンに VM 移行エージェントをインストールします。移行元から移行先にブロック単位でマシンをコピーするには、VM 移行エージェントが必要です。このエージェントは、対応のオペレーティング システムにインストールできます。

移行エージェントをインストールするには、以下の手順で移行元のマシンにエージェントをダウンロードします。

Linux

Linux の場合、次のコマンドでインストーラをダウンロードします。

wget -O ./installer_linux.py https://gcp.cloudendure.com/installer_linux.py

インストーラを実行して、画面の指示に従います。

sudo python ./installer_linux.py

Linux インストーラを実行するには、マシンに Python 2.4 以上がインストールされている必要があります。他のバージョンの Python では、インストーラを実行できません。

Windows

Windows インストーラをダウンロードして実行し、画面の指示に従います。

エージェントのインストールが正常に完了すると、VM 移行コンソールの [Live Migration] タブで移行の進捗状況を確認できます。

The progress of the data copy into Google Cloud Platform へのデータのコピー状況はコンソールの [Data Replication Progress] 列で確認できます。

[Status] 列に赤い停止アイコンが表示された場合には、次のことを確認してください。

  • 移行元のサーバー(インストールされているエージェントも含む)が VM 移行サービスの管理サーバー(console.cloudendure.com)と TCP ポート 443 で通信を行っている。インストール中に Linux サーバーでレポジトリへのアクセスが必要になる場合があります。

  • 移行先のリージョンのステージング領域(レプリケーション サーバー ネットワーク)にあるレプリケーション サーバーが VM 移行サービスの管理サーバー(console.cloudendure.com)と TCP ポート 443 で通信を行い、インストール パッケージのダウンロード用にインターネット送信接続が TCP ポート 443 で確立している。デフォルトでは、CloudEndure のサービスはこのようなアクセスをプロジェクトに許可するファイアウォール ルールを自動的に追加します。

  • 移行元のサーバー(インストールされているエージェントも含む)が移行先のリージョンのレプリケーション サーバー ネットワークにあるレプリケーション サーバーと TCP ポート 1500 を介して通信を行っている。このファイアウォール ルールも CloudEndure によって追加されます。

移行先のブループリントを設定する

次に、移行する VM インスタンスごとに仮想マシンのプロパティを変更します。VM 移行コンソールで該当するサーバーをクリックして、[Blueprint] タブに移動します。

[Blueprint] タブでは、移行先の VM インスタンスのプロパティを設定できます。たとえば、VM を作成する移行先のネットワークや内部 IP を変更できます。これらのプロパティは、エージェントのインストール後も必要に応じて変更できます。これらの設定は、レプリケーションの完了前でも変更できます。次のようなプロパティがあります。

  • VM インスタンスのマシンタイプ
  • ターゲット VPC ネットワーク / サブネット
  • 内部 IP
  • VM インスタンスが使用する永続ディスクのタイプ

最初の同期の完了を確認する

レプリケーションされるマシンの [Data Replication Progress] 列に Continuous Data Protection と表示されるまで待ちます。このメッセージは、最初の同期が完了したことを示します。[Status] 列に紫色の起動アイコンが表示されると、移行先の場所でマシンを起動することができます。

最初の同期の進行状況が表示されたスクリーンショット

移行した VM インスタンスの作成をテストする

移行先の場所でサーバーの作成テストを行う準備ができたら、関連するマシンを選択して [Test] を選択します。

テスト用のインスタンスが選択された状態のスクリーンショット

[Log] タブで、移行後のマシンの起動プロセスを確認します。このタブには、プロセスの実行中に発生したエラーも表示されます。

移行した VM の可用性をテストする

移行したマシンにログインできるかどうかを確認します。Windows マシンの場合には RDP を使用し、Linux の場合には SSH を使用します。[VM インスタンス] ページに移動し、作成した VM を確認します。移行した VM の先頭には元の名前が付いています。

[VM インスタンス] ページに移動

移行元のマシンの認証情報を使用して、マシンにログインします。Cloud Platform Console のウェブ インターフェースではなく、外部の SSH または RDP クライアントを使用してください。

アプリケーションをテストしてカットオーバーの準備を行う

アプリケーションを実行するテストマシンを作成したら、アプリケーション全体をテストし、正常に動作するかどうか確認します。

調整が必要な場合には、[Blueprint] タブまたは移行元のマシンで調整を行ってください。すべてが予期したとおり機能するまで、このテストプロセスを繰り返します。

カットオーバー

マシンのテストが完了したら、Google Cloud Platform にカットオーバーすることができます。

  1. ダウンタイム期間が最小限になるように計画を立てます(テスト段階での経験に基づいて期間を見積もることができます)。この期間内に最新のターゲット テストマシンを作成し、ターゲット ワークロードが正しく機能するかどうか確認します。
  2. 移行先の VM にレプリケーションされていない変更にユーザーがアクセスしないように、移行元のサーバーを停止または無効にします。
  3. 移行元のサーバーで変更が行われていないことを確認したら、VM 移行コンソールでサーバーを選択して [Cutover] をクリックし、移行した VM の最終コピーを最新の状態で起動します。

マシンが正常に作成されたら、すべてが予期したとおり機能するまでテストを繰り返します。次に、すべてのユーザーが新しいマシンを参照できるように DNS サーバーを設定します。

移行後のステップ

ゲスト環境パッケージをインストールする

VM インスタンスにログインする際に問題が発生した場合は、Compute Engine ゲストパッケージをインスタンスにインストールすることが必要な場合があります。ゲスト パッケージにより、ユーザー アカウント、インスタンス ホスト名、シャットダウン スクリプトとスタートアップ スクリプトのサポートなどが設定されます。

ゲスト エージェントをインストールするには:

ソース サーバーからエージェントを削除する

ライブ移行を行ったマシンが移行先のリージョンで正常に稼働し、追加のマシンを作成する必要がなくなった場合には、移行元のマシンからエージェントを削除します。

  1. VM 移行コンソールで、移行エージェントを削除するマシンのボックスをオンにします。
  2. [More] ボタンをクリックします。
  3. [Disconnect machines from CloudEndure] をクリックします。

継続中のレプリケーションが停止し、移行元のマシンから VM 移行エージェントが削除されます。

既知の問題

サービス アカウントが削除されたため、VM 移行サービスをレプリケーション プロセスで進めることができません。

移行に使用していたサービス アカウントを削除した場合は、手順に沿って新しいアカウントを作成し、Cloud Endure アカウントに新しい JSON キーを追加します

サービス アカウントのアクセス許可を変更するか、またはアカウントに変更加えた場合は、新しいアカウントを作成する手順に従ってアカウントを再構成します。

次のステップ

Google Cloud Platform のその他の機能を試すには、チュートリアルをご覧ください。

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