MIG の推奨サイズ設定の適用

Compute Engine は、マネージド インスタンス グループ(MIG)のリソースをより効率的に使用できるように、おすすめのマシンタイプを提供します。Stackdriver Monitoring サービスは、収集したシステム指標に基づいて推奨情報を生成します。この推奨事項に従って、インスタンスのマシンタイプのサイズを変更して、vCPU やメモリリソースを追加または削除するかどうか決めることができます。

VM インスタンスで使用可能なサイズ オプションの詳細については、マシンタイプのドキュメントをご覧ください。

推奨サイズ提案は、サイズの適正化ともいいます。

始める前に

制限事項

推奨を利用できるのは、単一ゾーンで、自動スケーリングされず、負荷分散されないマネージド インスタンス グループです。

料金

ベータ版では、推奨サイズ提案機能は無料でご利用いただけます。ただし、この機能は今後のリリースで有料になる可能性があります。

推奨サイズ提案で使用される指標

Compute Engine は、稼働中の仮想マシン(VM)の CPU とメモリ使用量をモニタし、過去 8 日間のデータを使用して推奨を提供します。Compute Engine はマネージド インスタンス グループ内のすべてのインスタンスに最適な単一マシンタイプを推奨するために、個々のインスタンスに対して標準サイズの推奨を生成し、異常値を調整した後、単一 VM インスタンスのサイズを下回らないマシンタイプを選択します。停止された VM インスタンスや再起動中の VM インスタンスなど、実行されていないインスタンスは計算に含まれません。

Compute Engine は、次のような推奨事項を提示する場合があります。

  • ほとんどの時間でインスタンス グループの CPU 使用率が低かった場合、Compute Engine は仮想 CPU の少ないマシンタイプを推奨します。
  • ほとんどの時間でインスタンス グループの CPU 使用率が高かった場合、Compute Engine は仮想 CPU の多いマシンタイプを推奨します。
  • インスタンス グループがメモリの大部分を使用していない場合、Compute Engine はメモリの少ないマシンタイプを推奨します。
  • インスタンス グループがメモリの大部分を頻繁に使用している場合、Compute Engine は、より多くのメモリを搭載したマシンタイプを推奨します。

Compute Engine は、標準マシンタイプとカスタム マシンタイプのいずれかをおすすめします。マシンで使用できるメモリと vCPU の量には制限があることにご注意ください。特に、1 つのリソースを増加させると同時に、有効なマシンタイプの仕様に適合するよう、他のリソースも増加させる必要が生じる場合があります。また、Compute Engine は、インスタンスが実行されているゾーンで使用可能なマシンタイプのみを推奨します。

詳細については、カスタム マシン タイプの仕様をご覧ください。

マネージド インスタンス グループのワークロードが個々のインスタンス間で大きく異なる場合、フルに使用されているインスタンスが推奨に従って十分なリソースを確保できるようにするため、一部のインスタンスのサイズが大きくなりすぎることがあります。たとえば、Compute Engine はインスタンス 4 のワークロードをサポートするため、インスタンス 1、2、3、5 のサイズが大きすぎて十分に活用されない状況が生じる可能性があるとしても、以下のような推奨を生成することがあります。

マネージド インスタンス グループに対して生成された推奨

このため、マネージド インスタンス グループの推奨は、インスタンス間でワークロードの分散が妥当な場合に最も効果的に機能します。

見積もり費用を算出する場合、インスタンス グループのコストは前週の使用量(継続利用割引を含まない)を基準として、30 日分まで推定されます。この数字は、推奨マシンタイプの 1 か月の費用(継続利用割引を含まない)と比較されます。正確な料金と詳細については、料金についてのドキュメントをご覧ください。

推奨サイズ提案のワークロード

次のようなワークロードがある場合、推奨サイズ提案を利用できます。

  • 季節要因によるトラフィックの影響を受けやすいワークロードなど、トラフィックでの周期的な増減があるワークロード。
  • 読み取り / 書き込みのスループットなどの他の制限があるために、CPU と RAM が十分に活用されていないワークロード。
  • 個々のソフトウェア ライセンスを必要とし、さらにインスタンスを追加する余裕のないソフトウェアを実行するワークロード。この場合、VM インスタンスの数を一定に保ちながらリソースの規模を調整する推奨サイズ提案を使用できます。
  • 自動スケーリングに適していないワークロードなど、変化するインスタンス数に動的に適応できないワークロード。

推奨が十分前もって生成されず活用できないような、非常に限定的なスパイクがワークロードで発生する場合や、マネージド インスタンス グループの各インスタンスが大幅に異なるワークロードを処理する(つまり、グループ内のほとんどの VM インスタンスには大きすぎるサイズの推奨を生成する)場合、推奨サイズ提案を使用しないよう選択することもできます。

推奨サイズ提案の表示

Compute Engine から提案された推奨を見るには、Google Cloud Platform Console を使用します。推奨の表示はデフォルトでオンになっていますが、表示のオン、オフを切り替える場合は、次の手順に従ってください。

  1. [インスタンス グループ] ページに移動します。

    [インスタンス グループ] ページに移動

  2. プロジェクトを選択し、[続行] をクリックします。
  3. [推奨] の列で個々のマネージド インスタンス グループに対する推奨を確認します。見積もり節約額で列を並べ替えることもできます。インスタンス グループの横に推奨が表示されない場合は、Compute Engine は推奨を作成していません。

    [推奨] 列

  4. インスタンス グループに 2 つのインスタンス テンプレートがある場合、Compute Engine はそれぞれのインスタンス テンプレートに対して推奨を提示します。推奨をクリックすると、各インスタンス テンプレートの推奨が表示されます。

    複数のテンプレートに関する推奨

新しいマネージド インスタンス グループを作成すると、インスタンスが作成されてから 24 時間後に新しいグループの推奨が表示されます。

その後、推奨は一日中定期的に更新されます。

インスタンス グループへの推奨の適用

Compute Engine から提案された推奨サイズを適用するには、推奨画面から直接インスタンスのサイズを変更します。

マネージド インスタンス グループに推奨を適用すると、Compute Engine は次のことを行います。

  1. マネージド インスタンス グループによって使用されるインスタンス テンプレートのクローンを作成します。
  2. 推奨と変更内容に基づいて、クローンを作成されたインスタンス テンプレートを変更します。
  3. Managed Instance Group Updater を使用して新しいテンプレートを適用します。インスタンス グループに 2 つのインスタンス テンプレートがある場合は、次の操作をします。

    1. 一度に 1 つのインスタンス テンプレートに対して推奨を適用できます。
    2. マネージド インスタンス グループは、一度に最大 2 つのインスタンス テンプレートしか保持できないため、他の 2 つのインスタンス テンプレートを維持しながら、推奨のカナリアテストを行うことはできません。インスタンス グループにインスタンス テンプレートが 1 つしかない場合は、推奨のカナリアテストを行えます。

推奨を適用するには:

  1. [インスタンス グループ] ページで、更新するインスタンス グループの推奨のテキストをクリックします。

    推奨列の選択

  2. 詳細な説明が示され、[キャンセル]、[推奨を閉じる]、[続行] のいずれかを選択できるポップアップが表示されます。推奨を確認して適用するには、[続行] をクリックします。

  3. 次の画面で、推奨の詳しい説明が示されます。推奨を選択すると、Compute Engine はインスタンス テンプレートを作成し、インスタンス グループ内のすべてのインスタンスを更新して新しいテンプレートを使用します。

  4. (詳細設定)新しいテンプレートをインスタンスに展開する方法をカスタマイズする場合は、[デプロイをカスタマイズする] をクリックします。新しい画面が表示されます。

    1. [テンプレート] で、新しいテンプレートをインスタンス グループ内のすべてのインスタンスに適用するか、一部のインスタンスのみに適用するかを選択できます。
    2. [更新モード] で、Compute Engine が新しいインスタンス テンプレートを使用してインスタンスをアクティブに削除、作成するか([プロアクティブ])、またはサイズ変更などの別の手段でインスタンスが作成された場合や、新しいインスタンスがグループに追加された場合のみに更新を適用する([日和見])かを選択できます。
    3. [最大サージ] で、マネージド インスタンス グループのターゲット サイズを超えて作成できる、一時的な追加のインスタンスの数を選択できます。許可するインスタンスが増えるほど、更新が迅速に行われます(追加のインスタンスには費用がかかります)。デフォルトでは、追加のインスタンス数は 1 です。
    4. [オフライン上限] で、この更新中に一度にオフラインにできるインスタンスの数を選択できます。この数値には、他の理由でオフラインになっているインスタンスも含まれます。たとえば、インスタンス グループがサイズ増加の処理中である場合、作成中のインスタンスはオフラインになる場合があります。これらのインスタンスはこの数に加算されます。オフラインにできるインスタンスは、デフォルトで一度に 1 つだけです。
    5. [最小待機時間] で、新しいインスタンスが更新済みとしてマークされるまで待機する秒数を選択できます。この時間はヘルスチェックが成功した後に開始されます。この機能を使用して、インスタンス テンプレートが適用されるレートを制御します。
  5. [保存] ボタンをクリックして変更を適用します。

  6. 準備ができたら、[デプロイ] をクリックして変更をデプロイします。

推奨を閉じる

推奨に関する操作が終了したら、推奨を閉じることができます。推奨を閉じると、合計見積もり節減額からその推奨が除外され、推奨を示すテキストが網掛け表示に変わって推奨表示が最小限になります。

見積もり節減額。
合計見積もり節減額

単一の推奨を閉じるには:

  1. [インスタンス グループ] ページで、閉じる推奨のテキストをクリックします。

    [インスタンス グループ] ページに移動

  2. 詳細な説明を示すポップアップが表示されます。この画面に [推奨を閉じる] ボタンがあります。
  3. [推奨を閉じる] をクリックします。

すべての推奨を閉じるには、[インスタンス グループ] ページの [すべて閉じる] ボタンをクリックします。

推奨を閉じる

推奨を元に戻すには:

  1. [インスタンス グループ] ページで、復元する灰色の推奨のテキストをクリックします。

    閉じた推奨

  2. 詳細な説明を示すポップアップが表示されます。この画面に [推奨を再表示] ボタンがあります。

  3. [推奨を再表示] をクリックします。

モニタリング エージェントを使用した、より正確な推奨の提示

Stackdriver には、追加ディスク、CPU、ネットワーク、VM インスタンスからのプロセス指標を収集するモニタリング エージェントが用意されています。このデータを収集するには、VM インスタンスにモニタリング エージェントをインストールして、システム リソースやアプリ サービスにアクセスできるようにします。

モニタリング エージェントが VM インスタンスにインストールされ、実行されている場合、エージェントによって収集された CPU とメモリ指標が自動的に使用され、サイズ調整に関する推奨値が計算されます。モニタリング エージェントによって提供されるエージェント指標を使用すれば、デフォルトの Compute Engine 指標を使用した場合よりもインスタンスのリソース使用率をより詳細に把握できます。これにより、レコメンデーション エンジンはより適切にリソース要件を見積もり、より正確な推奨を提供できるようになります。

エージェントをインストールするには、Stackdriver Monitoring エージェントのインストールをご覧ください。

フィードバック

ベータ期間中、推奨サイズ提案機能のディスカッション グループにフィードバックを送信できます。

次のステップ

このページは役立ちましたか?評価をお願いいたします。

フィードバックを送信...

Compute Engine ドキュメント