Cloud Monitoring エージェントの概要

Cloud Monitoring エージェントは、collectd ベースのデーモンで、仮想マシン インスタンスからシステム指標とアプリケーション指標を収集して Monitoring に送信します。デフォルトでは、Monitoring エージェントはディスク、CPU、ネットワーク、プロセスの指標を収集します。サードパーティ アプリケーションをモニタリングしてすべてのエージェント指標を取得するように Monitoring エージェントを構成できます。

Monitoring エージェントをインストールするには、Monitoring エージェントのインストールをご覧ください。

目的

モニタリング エージェントの使用はオプションですが、使用することをおすすめします。Monitoring は、Monitoring エージェントがなくても、CPU 使用率、一部のディスク トラフィック指標、ネットワーク トラフィック、稼働時間情報などのいくつかのインスタンス指標にアクセスできます。Monitoring エージェントを使用すると、Monitoring から仮想マシン(VM)インスタンス上のその他のシステム リソースやアプリケーション サービスにアクセス可能になります。 これらの追加機能が必要な場合は、Monitoring エージェントをインストールする必要があります。

Monitoring エージェントをインストールした後、アプリケーション固有の collectd 構成を追加することで、サポートされているサードパーティ アプリケーションをモニタリングできます。詳細については、サードパーティ アプリケーションのモニタリングをご覧ください。

Monitoring エージェントで取得できる組み込み指標の完全な一覧については、エージェントの指標をご覧ください。

エージェントを使用してカスタム指標を Monitoring に送信するには、カスタム アプリケーションのモニタリングをご覧ください。アプリケーションのソースコードにアクセスできる場合は、OpenCensus を使用して準備するほうが簡単な場合もあります。

サポートされている構成

Monitoring エージェントは次の環境に対応しています。

仮想マシン インスタンス

次の種類の VM インスタンスに Monitoring エージェントをインストールできます。

  • Compute Engine インスタンス。Monitoring エージェントは、各インスタンスの関連プロジェクトにモニタリング情報を送信します。

    外部 IP アドレスのないインスタンスの場合は、限定公開の Google アクセスを有効にして、モニタリング エージェントが指標を送信できるようにする必要があります。

    Compute Engine のインスタンスを作成するには、Compute Engine スタートガイドをご覧ください。

  • Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンス。Monitoring エージェントは、ワークスペースの AWS コネクタ プロジェクトにモニタリング情報を送信します。このプロジェクトは、AWS アカウントをワークスペースに接続すると、Monitoring によって自動的に作成されます。

    Monitoring エージェントを正しく機能させるには、実行に使用する Amazon EC2 インスタンスが Google Cloud APIs、特に Monitoring API と通信できる必要があります。これを行うには、外部 IP アドレスまたは NAT ゲートウェイのいずれかが必要です。

    Amazon EC2 インスタンスを作成するには、Amazon EC2 スタートガイドをご覧ください。

次のタイプの VM インスタンスは、サービス固有の Monitoring サポートを実装するマネージド サービスに属します。Monitoring エージェントをそれらのインスタンスに手動でインストールまたは構成しないでください。

  • App Engine スタンダード環境には、Monitoring の組み込みサポートが含まれています。エージェントは必要ありません。

  • App Engine フレキシブル環境のインスタンスには、サービス固有の構成を持つエージェントがあらかじめインストールされています。

  • Dataflow インスタンスには、サービス固有の構成をもつエージェントがあらかじめインストールされています。

  • Dataproc インスタンスには、サービス固有の構成をもつエージェントがあらかじめインストールされています。

  • Google Kubernetes Engine ノード インスタンス。

オペレーティング システム

Monitoring エージェントは、互換性のある VM インスタンス上で、次のオペレーティング システムをサポートしています。

Linux オペレーティング システム

Monitoring エージェントは、次の Linux オペレーティング システムをサポートしています。

OS エージェント バージョン 5.5.2 以下 エージェント バージョン 6.0.0 以降
Amazon Linux AMI
CentOS 6
CentOS 7
CentOS 8
RHEL 6
RHEL 7:
rhel-7、rhel-7-6-sap-ha、rhel-7-4-sap
RHEL 8: rhel-8
Debian 9(Stretch)
Debian 10(Buster)
SLES 12:
sles-12、sles-12-sp2-sap、sles-12-sp3-sap、sles-12-sp4-sap、sles-12-sp5-sap
SLES 15:
sles-15、sles-15-sp1-sap、sles-15-sap
Ubuntu LTS 16.04(Xenial Xerus):
ubuntu-1604-lts、ubuntu-minimal-1604-lts
Ubuntu LTS 18.04(Bionic Beaver):
ubuntu-1804-lts、ubuntu-minimal-1804-lts
Ubuntu 19.10(Eoan Ermine):
ubuntu-1910、ubuntu-minimal-1910
Ubuntu LTS 20.04(Focal Fossa):
ubuntu-2004-lts、ubuntu-minimal-2004-lts

Monitoring エージェントは現在、Google Kubernetes Engine クラスタのデフォルトの Container-Optimized OS をサポートしていません。

Windows オペレーティング システム:

Monitoring エージェントは、すべてのバージョンで次の Windows オペレーティング システムをサポートしています。

  • Windows Server 2019
  • Windows Server Core 2019
  • Windows Server Core バージョン 1909
  • Windows Server Core バージョン 1903
  • Windows Server Core バージョン 1809
  • Windows Server 2016
  • Windows Server Core 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server Core 2012 R2

現在 Monitoring エージェントはコンテナ用の Windows Server Core 2019 をサポートしていません。

サポートされているアプリケーション

よく使用されるさまざまなオープンソース ソフトウェア アプリケーションをモニタリングするために、Monitoring を構成できます。構成は Linux 上で実行されているエージェントに対してのみ可能です。Windows 上で実行されているエージェントは、IIS および MS SQL アプリケーションをモニタリングしますが、他のアプリケーションについては構成できません。

詳細については、サードパーティ アプリケーションのモニタリングをご覧ください。

エージェントのアクセス要件

エージェントを実行するには、次の DNS 名にアクセスする必要があります。

  • OAuth2 トークン サーバー: www.googleapis.com(完全な URL: https://www.googleapis.com/oauth2/v3/token

  • Monitoring API: monitoring.googleapis.com

エージェントをインストールするには、次の DNS 名にアクセスする必要があります。

  • (Linux)Google Cloud Package Repository: packages.cloud.google.com

  • (Windows)従来の Stackdriver ダウンロード サーバー: repo.stackdriver.com

モニタリング エージェントのソースコードの取得

Monitoring エージェントのソースコードは、Linux がホストする Monitoring エージェントでのみ入手できます。Windows がホストする Monitoring エージェントはオープンソースではありません。

Monitoring エージェントは、インストールの手順で説明されているスクリプトによってインストールされます。エージェントをインストールして使用するだけの場合は、このセクションをスキップできます。ソースコードについて理解したい場合は、このセクションをお読みください。

Monitoring エージェント、stackdriver-agent はオリジナルの collectd(システム統計情報を収集するデーモン)に基づいています。stackdriver-agent ソースコードは Stackdriver/collectd にあります。Monitoring エージェントのビルドおよびパッケージング スクリプトは、Stackdriver/agent-packaging にあります。サードパーティ アプリケーションの構成ファイルは、エージェントの GitHub 構成リポジトリにあります。

stackdriver-agent のソフトウェア パッケージには、次が含まれています。

  • collectd デーモン。
  • プラグイン共有ライブラリ(Cloud Monitoring API 出力プラグインなど)。
  • モニタリング エージェントの最上位構成ファイル。

非推奨ポリシー

Monitoring エージェントには、エージェントの非推奨ポリシーが適用されます。

従来の機能とバージョンの非推奨情報については、Google Cloud のオペレーション スイートの非推奨についてをご覧ください。

次のステップ

  • クイックスタートで、Apache ウェブサーバーを実行している VM インスタンスをモニタリングする。このクイックスタートにはエージェントのインストール手順が含まれています。
  • Compute Engine または Amazon EC2 VM インスタンスにエージェントをインストールする。Monitoring エージェントのインストールをご覧ください。