価格競争力レポートを移行する

このドキュメントでは、2025 年 9 月 1 日にサポートが終了する価格ベンチマーク レポートから、新しい価格競争力レポートに移行する方法について説明します。

新しい価格競争力レポートには以下の特長があります。

価格ベンチマークと価格競争力のテーブル スキーマを比較する

次の表は、PriceCompetitiveness_ テーブルで同等の置換がある Products_PriceBenchmarks テーブルのフィールドを特定するのに役立ちます。

価格ベンチマーク（旧） 価格競争力（新規）
product_id id
merchant_id merchant_id
aggregator_id aggregator_id
country_of_sale report_country_code
price_benchmark_value benchmark_price.amount_micros
price_benchmark_currency benchmark_price.currency_code
price_benchmark_timestamp _PARTITIONDATE または _PARTITIONTIME

また、PriceCompetitiveness_ テーブルには、販売者の在庫に関する追加データ（タイトル、ブランド、商品タイプ、カテゴリ、商品価格など）が含まれています。このデータを使用すると、ベンチマーク価格と独自の価格を効果的に比較して分析できます。

新しい PriceCompetitiveness_ テーブルでは、次の追加フィールドを使用できます。

フィールド 説明
title 商品のタイトル。
brand 商品のブランド。
offer_id 販売者が指定した商品の ID。
price 商品価格。
price.amount_micros 商品の価格。単位はマイクロ（1 は 1,000,000 を表します）。
price.currency_code 商品価格の通貨。
product_type_l1 商品の商品カテゴリ属性。
product_type_l2 商品の商品カテゴリ属性。
product_type_l3 商品の商品カテゴリ属性。
product_type_l4 商品の商品カテゴリ属性。
product_type_l5 商品の商品カテゴリ属性。
category_l1 商品の Google 商品カテゴリ。
category_l2 商品の Google 商品カテゴリ。
category_l3 商品の Google 商品カテゴリ。
category_l4 商品の Google 商品カテゴリ。
category_l5 商品の Google 商品カテゴリ。

価格競争力と価格ベンチマークはバックフィルをサポートしていません。転送をリクエストしたときに、常に利用可能な最新のデータが返されます。

クエリの例

このセクションでは、価格競争力データを取得するために使用されるクエリの例の変更点について説明します。

例 1: 国別の商品価格ベンチマークを取得する

次のクエリは、国別の商品価格ベンチマークのリストを返します。なお、商品のベンチマークは国によって異なる場合があります。

Products_PriceBenchmarks テーブルを使用する（旧）

SELECT
  DATE(price_benchmark_timestamp) AS date,
  product_id,
  merchant_id,
  aggregator_id,
  country_of_sale,
  price_benchmark_value,
  price_benchmark_currency
FROM
  `DATASET.Products_PriceBenchmarks_MERCHANT_ID`
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'DATE';

PriceCompetitiveness テーブルを使用する（新規）

SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  id,
  merchant_id,
  aggregator_id,
  report_country_code,
  benchmark_price.amount_micros,
  benchmark_price.currency_code
FROM
  `DATASET.PriceCompetitiveness_MERCHANT_ID`
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'DATE';

例 2: 商品と関連するベンチマークを取得する

次のクエリは、商品とそれに関連するベンチマークを取得します。

Products テーブルと PriceBenchmarks テーブルを結合する（旧）

WITH products AS (
  SELECT
    _PARTITIONDATE AS date,
    *
  FROM
    `DATASET.Products_MERCHANT_ID`
  WHERE
    _PARTITIONDATE >= 'DATE'
), benchmarks AS (
  SELECT
    _PARTITIONDATE AS date,
    *
  FROM
    `DATASET.Products_PriceBenchmarks_MERCHANT_ID`
  WHERE
    _PARTITIONDATE >= 'DATE'
)
SELECT
  products.date,
  products.product_id,
  products.merchant_id,
  products.aggregator_id,
  products.price,
  benchmarks.price_benchmark_value,
  benchmarks.price_benchmark_currency,
  benchmarks.country_of_sale
FROM
  products
INNER JOIN
  benchmarks
ON products.product_id = benchmarks.product_id
  AND products.merchant_id = benchmarks.merchant_id
  AND products.date = benchmarks.date;

PriceCompetitiveness テーブルを使用する（新規）

SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  id AS product_id,
  merchant_id,
  aggregator_id,
  price.amount_micros,
  price.currency_code,
  benchmark_price.amount_micros,
  benchmark_price.currency_code,
  report_country_code AS country_of_sale
FROM
  `DATASET.PriceCompetitiveness_MERCHANT_ID`
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'DATE';

これらのクエリでは、次のように置き換えます。

  • DATASET: データセットの名前
  • MERCHANT_ID: 販売アカウント ID
  • DATE: YYYY-MM-DD 形式の日付

次のステップ