ベアメタル版 Anthos クラスタを使用するには、ノードマシンの基本オペレーティング システムを構成する必要があります。このページでは、必要な構成を完了するために必要な手順を説明します。ベアメタル版 Anthos クラスタの要件のトラブルシューティングの詳細については、既知の問題をご覧ください。
始める前に
サポートされているバージョンのオペレーティング システムを使用していることをご確認ください。 ベアメタル版 Anthos クラスタは、Ubuntu の次のバージョンに対応しています。
- 18.04
- 20.04
パッケージ マネージャーを検証します。
sudo apt-get check
エラーがない場合、出力は次の例のようになります。
# Reading package lists... Done
# Building dependency tree
# Reading state information... Done
Uncomplicated Firewall(UFW)を無効にする
ufw
を無効にします:sudo ufw disable
ufw
が無効になっていることを確認します。sudo ufw status # Status: inactive
ワークステーションに Docker 19.03 以降を構成する
ベアメタル版 Anthos クラスタは、次のシナリオでベアメタル マシンに Docker をインストールするのに役立ちます。
- ベアメタル マシンに Docker がインストールされていない場合は、
bmctl
によって 19.03.13 以降がインストールされます。 - ベアメタル マシンに Docker 19.03.5 以前がインストールされている場合は、
bmctl
によって Docker がバージョン 19.03.13 以降にアップグレードされます。
Docker を手動でインストールする手順は次のとおりです。
以前の Docker バージョンをすべて削除します。
sudo apt-get remove docker docker-engine docker.io containerd runc
パッケージ マネージャーを更新します。
sudo apt-get update
Docker 19.03 以降をインストールします。
sudo apt-get install \ apt-transport-https \ ca-certificates \ curl \ gnupg-agent \ software-properties-common \ docker.io
バージョン 19.03 以降が実行されていることを確認します。
sudo docker version
出力と次の例を比較して、クライアントとサーバーのバージョンが 19.03 以降であることを確認します。
Client: Docker Engine - Community Version: 19.03.13 ... Server: Docker Engine - Community Engine: Version: 19.03.13
時刻同期の設定
時刻同期は、指定した外部時間基準を使用して、ノードマシンの時計を設定することで構成されます。時刻同期は、イベント ロギングや指標収集など、時間的制約のあるクラスタ アクティビティにとって重要です。ノードマシンのカーネルは、ノード上で実行されるコンテナのクロックを制御します。適切な時刻同期を保証するには、利用可能なサービス(chrony
、systemd-timesyncd
、ntp
、または ntpdate
)のいずれかを使用して、ネットワーク タイム プロトコル(NTP)サービスをマシンにインストールします。timedatectl
を実行して、システム クロックが同期していることを確認します。timedatectl
の出力には次のステータスが含まれます。
System clock synchronized: yes