ストレージ クラス

このページでは、ストレージ クラスの概念とストレージ クラス間の違いについて説明します。バケットのデフォルトのストレージ クラスを変更する方法については、バケットの管理をご覧ください。

ストレージ クラスの概要

Google Cloud Storage では、データを格納するためのバケットを作成します。バケットの作成時には、グローバルに一意の名前、バケットとそのコンテンツを保存するロケーション、バケットに追加するオブジェクトのデフォルトのストレージ クラスの 3 つのプロパティを指定します。

Cloud Storage には、Multi-Regional Storage、Regional Storage、Nearline Storage、Coldline Storage の 4 つのストレージ クラスがあります。どのストレージ クラスもスループットは同じで、レイテンシが低く(最初のバイトの転送時間は一般的に数十ミリ秒)、高い耐久性を維持します。クラスによって可用性、最小保存期間、ストレージの料金とアクセス権が異なります。

ストレージ クラス API の名前
Multi-Regional Storage multi_regional
Regional Storage regional
Nearline Storage nearline
Coldline Storage coldline

ストレージ クラスの比較

次の表を利用して、データ ストレージのニーズとストレージ クラスを照合できます。表の下のセクションで、各ストレージ クラスについて詳しく説明します。

ストレージ クラス 特性 使用例 料金(GB あたり/月)*
Multi-Regional Storage
  • SLA で 99.95% の可用性を保証*
  • 地域的な冗長性
世界中から頻繁にアクセスされるデータ(ホット オブジェクト)を保存します。ウェブサイトのコンテンツ、ストリーミング動画、ゲーム、モバイル アプリケーションなどを提供します。 $0.026
Regional Storage
  • SLA で 99.9% の可用性を保証*
  • 1 GB あたりの保存コストが安い
  • 地理的に近い場所にデータを保存
ご利用の Google Cloud DataProc または Google Compute Engine インスタンスに近いリージョンで頻繁にアクセスされるデータを保存します。データ分析などに使用します。 $0.02
Nearline Storage
  • SLA で 99.0% の可用性を保証*
  • 1 GB あたりの保存コストが非常に安い
  • データ検索コスト
  • 1 オペレーションあたりのコストが高め
  • 最小保存期間は 30 日
頻繁にアクセスすることが予想されないデータ(月に 1 回程度)。バックアップやロングテールのマルチメディア コンテンツに最適です。 $0.01
Coldline Storage
  • SLA で 99.0% の可用性を保証*
  • 1 GB あたりの保存コストが最も安い
  • データ検索コスト
  • 1 オペレーションあたりのコストが高め
  • 最小保存時間は 90 日
頻繁にアクセスすることが予想されないデータ(年に 1 回程度)。一般的に、障害復旧用として使用するか、すぐに必要にならないデータのアーカイブとして使用します。 $0.007

*SLA で保証される可用性とは、Cloud Storage SLA により保証される各月の稼働率のことです。この稼働率が達成されなかった場合は、Cloud Storage SLA に記載された内容に従って返金を受けることができます。各ストレージ クラスに関する各月の稼働率は通常、SLA で保証される可用性よりも高くなります。

**上記の価格は一般的なストレージの料金で、大半のロケーションでのデータの保存に適用されます。ロケーションによっては、別の料金体系が適用される場合があります。ストレージの料金に加えて、オペレーション、下りデータ、早期削除を実行するためのコストもかかります。詳細については、料金体系のページをご覧ください。

すべてのストレージ クラスが以下の機能をサポートしています。

ストレージ料金については、Google Cloud Storage の料金体系をご覧ください。

バケットとオブジェクト ストレージ クラス

ストレージ クラスは、バケットとオブジェクトの設定で管理できます。

バケットのデフォルト ストレージ クラス

バケットごとにデフォルトのストレージ クラスが設定されています。このクラスは、バケットの作成時に指定できます。特に指定のない限り、バケットに追加されたオブジェクトはデフォルトのストレージ クラスを使用します。

バケットのデフォルト ストレージ クラスは後で変更できます。この変更は、今後バケットに追加されたオブジェクトのデフォルト ストレージ クラスにのみ適用されます。すでにバケット内にあるオブジェクトのストレージ クラスは変更できません。

オブジェクト ストレージ クラス

オブジェクトをバケットに追加するときに、API を使用して個々のオブジェクトのストレージ クラスを指定できます。クラスは後で変更できます。オブジェクトのストレージ クラスを変更するには、ストレージ クラスの変更をご覧ください。

クラス

Multi-Regional Storage

Multi-Regional Storage は、ウェブサイトのコンテンツ、対話型のワークロード、モバイルアプリやゲームのデータなど、頻繁にアクセスされるデータ(ホット オブジェクト)の保存に最適です。他のストレージ クラスと比べると、Multi-Regional Storage での可用性は高くなります。

Multi-Regional Storage は地理的な冗長性を維持しています。Cloud Storage はバケットのマルチリージョン内で少なくとも 100 マイル離れている 2 つ以上の地理的なロケーションにデータを保存し、冗長性を維持しています。地理的な冗長性は非同期的に発生しますが、Multi-Regional Storage のデータは、アップロードした直後に少なくとも 1 つの地理的なロケーション内で冗長性を維持しており、世界中ですぐにアクセスできます。

地理的な冗長性により、天災などの大規模な災害が発生した場合でも、データの可用性が最大限確保されます。Cloud Storage では、地理的な冗長性を提供するため、所定のマルチリージョンのロケーション内にあり、リージョンのロケーションとして明示的に提供されていない Google データセンターを利用できます。たとえば、EU マルチリージョンで作成された Multi-Regional Storage バケットは、europe-west1 などの EU 内のリージョンのロケーションに加えて、オランダやフィンランドの Google データセンターを利用できます。

Multi-Regional Storage として保存されたデータは、米国、EU、アジアなどマルチリージョンのロケーションにのみ配置できます。us-central1asia-east1 など特定のリージョンのロケーションに配置することはできません。

Regional Storage

Regional Storage では、データを安価で保存できます。広範囲に分散させて冗長性を維持するのではなく、特定のリージョンのロケーションにデータを保存します。

Regional Storage は、データを使用する Google Compute Engine インスタンスGoogle Container Engine クラスタと同じリージョンのロケーションにデータを格納するのに適しています。大量のデータを使用して処理を行う場合、マルチリージョンにデータを保存する場合よりもパフォーマンスが向上します。また、このシナリオのようにデータを Regional Storage として保存すると、ネットワークの費用を減らすことができます。

Regional Storage として保存したデータは、us-central1asia-east1 などのリージョンのロケーションにのみ配置できます。

Nearline Storage

Google Cloud Storage Nearline は、低コストで持続時間の長いストレージ サービスで、頻繁にアクセスされないデータの保存に適しています。可用性が若干低く、最小保存期間が 30 日で、データアクセスで費用が発生しても、ストレージ コストを抑えたい場合には、Multi-Regional Storage や Regional Storage よりも Nearline Storage のほうが最適な選択肢となります。

Nearline Storage は、読み取りまたは変更を月に 1 回程度しか行わないデータに適しています。たとえば、Cloud Storage にファイルを継続的に追加し、これらのファイルを月に 1 回分析で使用する場合には、Nearline Storage が最適な選択肢です。

また、Nearline Storage はデータのバックアップ、障害復旧、データのアーカイブにも使用できます。ただし、保存されたデータに年に 1 回程度しかアクセスしない場合、Coldline Storage が最もコスト効率のよい選択肢となります。このクラスは、ストレージ費用が最も安くなります。

Amazon Glacier から Nearline Storage にデータを移行する方法については、Amazon Glacier から Google Cloud Storage への移行に関するホワイト ペーパーをご覧ください。

Coldline Storage

Google Cloud Storage Coldline は、保存期間が長く、保存コストが非常に安いストレージ サービスで、データのアーカイブ、オンライン バックアップ、障害復旧などに使用します。他のコールド ストレージ サービスと異なり、データに迅速にアクセスできます。必要なデータの取得に数時間あるいは数日かかることはありません。

Coldline Storage は、年に 1 回程度しかアクセスしないデータに最適な選択肢です。可用性は若干低くなりますが、最小保存期間は 90 日です。データアクセスに費用が発生し、オペレーションあたりのコストも高くなります。次に例を示します。

  • コールド データ ストレージ - 法律上または規制上の理由で保存されるデータなど、頻繁にアクセスされないデータを Coldline Storage と同様の低コストで保存できます。これらのデータは必要なときに使用できます。

  • 障害復旧 - 障害復旧イベントでは、復旧にかかる時間が重要です。Google Cloud Storage では、Coldline Storage として保存されているデータに低レイテンシでアクセスできます。

標準ストレージ

ユーザーがデフォルトのストレージ クラスを指定せずにバケットを作成した場合、API ではバケットのデフォルトのストレージ クラスが Standard Storage としてリストされます。このようなバケットでストレージ クラスを指定せずに作成されたオブジェクトも、API では Standard Storage としてリストされます。関連するバケットがマルチリージョンのロケーションにある場合、Standard Storage は Multi-Regional Storage と同等です。関連するバケットがリージョンのロケーションにある場合、Standard Storage は Regional Storage と同等です。

たとえば、Standard Storage オブジェクトが us マルチリージョンのロケーションにある場合は、Multi-Regional Storage オブジェクトとして扱われ、それに応じて課金されます。このオブジェクトのクラスは、Console では Multi-Regional Storage として表示されますが、API では Standard Storage として表示されます。

ストレージ転送を実行するか、ライフサイクル管理を使用すると、Standard Storage のデータを他のストレージ クラスに移動できます。

長期低アクセス頻度

Durable Reduced Availability(DRA)より Regional Storage の利用をおすすめします。Regional Storage の料金はオペレーションについて DRA より安く、それ以外の料金体系は同じです。Regional Storage はパフォーマンス、特に可用性の点で DRA を上回ります(DRA の SLA は 99% の可用性です)。

ストレージ転送を実行すると、DRA のデータを別のストレージ クラスに移動できます。

DRA として保存されている既存のデータは、引き続き Cloud Storage でアクセスできます。新しい DRA バケットは API で作成します。Console では作成できません。

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