Google Compute Engine の仮想マシン インスタンスは、通常の Windows サーバーと同じように制御できます。シンプルな IIS ウェブサーバーをデプロイすると、仮想マシン インスタンスでサーバーを実行するための基礎を学ぶことができます。
事前準備
HTTP トラフィックが許可されている新しい Windows インスタンスが必要です。
- クイックスタートの手順に沿って、新しい Windows インスタンスを作成して RDP で接続します。
IIS のインストール
-
Windows PowerShell のアイコンを右クリックし、[管理者として実行] を選択して、PowerShell ターミナルを開きます。
-
次のコマンドを使用して、IIS サービスをインストールします。
import-module servermanager
add-windowsfeature web-server -includeallsubfeature
-
次のコマンドを使用して、IIS ウェブサーバーのデフォルトのウェブページを上書きします。
echo '<!doctype html><html><body><h1>Hello World!</h1></body></html>' > C:\inetpub\wwwroot\index.html
サーバーのテスト
インスタンスの外部 IP でトラフィックが処理されているかどうかを確認します。
- Google Cloud Platform Console の [VM インスタンス] ページに移動します。
- [外部 IP] 列でインスタンスの外部 IP をクリックします。
「Hello World!」ページが表示されます。
クリーンアップ
テストが完了したら、このインスタンスに課金されないように、クイックスタートの手順に沿ってクリーンアップを行います。
トラブルシューティング
Connection Refused
エラーが発生する
Connection Refused
エラーが表示される場合は、次のような可能性があります。
ファイアウォール ルールまたはタグが次のいずれかのように誤って構成されているため、VM インスタンスが一般公開されていない。
- Compute Engine が VM インスタスに該当するファイアウォール ルールを適用するために必要なタグが、インスタンスに構成されていない。
- インスタンスの外部 IP アドレスへのトラフィックを許可するファイアウォール ルールが、プロジェクトに設定されていない。
https
アドレスを使用して VM にアクセスしようとしている。URL がhttps://[EXTERNAL_IP]
ではなくhttp://[EXTERNAL_IP]
であることを確認してください。
VM インスタンスに正しいタグが設定されていることを確認するには:
- Google Cloud Platform Console の [VM インスタンス] ページに移動します。
- 接続するインスタンスの名前をクリックします。
- ページ上部の [編集] をクリックします。
- [ファイアウォール] まで下にスクロールして、[HTTP トラフィックを許可する] ボックスがオンになっていることを確認します。オンになっていない場合には、オンにします。
- 変更を保存します。これにより、正しいタグが VM インスタンスに確実に追加されます。
適正なファイアウォール ルールを確実に用意するには:
- Google Cloud Platform Console で [ファイアウォール ルール] ページに移動します。
- tcp:80 を通過するすべての IP 範囲を許可するファイアウォール ルールを探します。通常、このルールの名前は
default-allow-http
ルールです。 - ルールが存在しない場合は、作成します。
- [ファイアウォール ルールの作成] をクリックします。
- ルールの名前(
default-allow-http
など)を入力します。 - [ソース IP の範囲] に「
0.0.0.0/0
」と入力して、すべてのソースからのトラフィックを許可します。 - [プロトコルとポート] で、[指定したプロトコルとポート] をオンにして「
tcp:80
」と入力します。 - ファイアウォール ルールを作成します。
インスタンスの外部 IP アドレスにアクセスして、サーバーを再テストします。
http://[EXTERNAL_IP]