ネストされた仮想化のトラブルシューティング


このドキュメントでは、ネストされた仮想化の使用時に発生する可能性のある一般的なエラーと、その解決方法について説明します。ネストされた仮想化の詳細については、ネストされた VM の作成をご覧ください。

ネストされた VM を起動できない

プロジェクトが組織の一部の場合、ネストされた仮想化での VM の作成が組織レベルで無効になっている可能性があります。ネストされた仮想化が有効になった VM を作成する前に、ネストされた仮想化が有効になっていることを確認してください。

プロセッサでネストされた仮想化が表示されない

grep -c vmx /proc/cpuinfo コマンドが 0 を返し、VM でネストが有効になっていないことが報告された場合は、Haswell 以降の CPU プラットフォームで VM を起動していることを確認してください。詳細については、ネストされた仮想化の概要をご覧ください。

ネストされた VM を終了できない

それぞれのネストされた VM セッションの前に screen を実行しなかった場合、ネストされた VM をシャットダウンするか、別のターミナルからプロセスを停止できます。ネストされた VM をシャットダウンするには、ネストされた VM 内から poweroff コマンドを実行します。または、新しいネストされた VM を起動する前に、別のターミナルのホスト VM にログインしてプロセスを終了し、ホスト VM 上で screen を実行します。

iptables がトラフィックを転送しない

  • iptables は、ルールを上から下に解決するので、ご使用のルールの優先順位が他のルールの優先順位よりも高いことを確認します。
  • パケットを妨害するような競合するルールがないことを確認します。
  • iptables のフラッシュを検討してください。

    1. まず、デフォルトのポリシーを設定します。

      sudo iptables -P INPUT ACCEPT
      sudo iptables -P FORWARD ACCEPT
      sudo iptables -P OUTPUT ACCEPT
      
    2. 次に、すべてのテーブルとチェーンをフラッシュし、デフォルト以外のチェーンを削除します。

      sudo iptables -t nat -F
      sudo iptables -t mangle -F
      sudo iptables -F
      sudo iptables -X