プレースメント ポリシーについて


このドキュメントでは、プレースメント ポリシーの動作、課金、制限について説明します。

各仮想マシン(VM)インスタンスは、データセンターにあるクラスタであるサーバーラックに配置され、ホストと呼ばれます。デフォルトでは、Compute Engine は、異なるホストに VM を配置し、停電の影響を最小限に抑えます。プレースメント ポリシーを作成して VM に適用する場合、アプリケーションのニーズに応じて、相互に関係して VM の物理的な位置を再定義できます。可用性を高めるために、VM をさらに離れた場所に配置できます。ネットワーク レイテンシを短縮するために、VM を相互に近い場所に配置できます。

次の種類のプレースメント ポリシーを作成できます。

  • コンパクト プレースメント ポリシー: このポリシーは、VM を相互に近い場所に配置して指定し、ネットワークのレイテンシを短縮します。ハイ パフォーマンス コンピューティング(HPC)、機械学習(ML)、データベース サーバー ワークロードを実行する際などに VM が相互に頻繁に通信する必要がある場合は、VM を相互に近く配置すると便利です。

  • スプレッド プレースメント ポリシー: このポリシーでは、VM を別々の独自のハードウェア(アベイラビリティ ドメインと呼ばれます)に配置するように指定し、可用性と信頼性を高めます。VM を別々のアベイラビリティ ドメインに配置すると、VM のライブ マイグレーション中に最も重要な VM を実行し続けるか、同じハードウェアを共有する VM 間でのハードウェア障害の影響を軽減できます。

プレースメント ポリシーを作成したら、プレースメント ポリシーを指定する VM を作成するか、既存の VM にポリシーを適用して、VM の物理的な場所を指定できます。

課金

VM へのプレースメント ポリシーの作成、削除、適用に関連する追加費用は発生しません。

制限事項

すべてのプレースメント ポリシーには次の制限があります。

  • プレースメント ポリシーはリージョン リソースであり、それらの使用は配置されているリージョンに限定されます。たとえば、リージョン us-central1 でプレースメント ポリシーを作成する場合、それは、同じリージョンまたは us-central1 内のゾーンにある Compute Engine リソースにのみ適用できます。

  • Compute Engine リソースごとに適用できるプレースメント ポリシーは 1 つのみです。

  • プレースメント ポリシーは VM からのみ削除または置換できます。他の Compute Engine リソースからプレースメント ポリシーを削除または置換することはできません。

  • プレースメント ポリシーは、どの Compute Engine リソースにも適用されていない場合にのみ削除できます。

次のステップ