このページでは、Anthos clusters on VMware(GKE On-Prem)ユーザー クラスタを削除する方法について説明します。 ユーザー クラスタの削除によって、クラスタの登録が解除され、ワークロード、ノードプール、コントロール プレーンノード、および対応するリソース(VM や F5 パーティションなど)が削除されます。
概要
ユーザー クラスタを削除する方法は、クラスタの作成方法によって異なります。クラスタが Google Cloud コンソールで作成された場合は、Google Cloud コンソールまたは gkectl
を使用して削除できます。クラスタが gkectl
で作成された場合は、gkectl
を使用して削除します。クラスタの作成方法がわからない場合は、以下の手順に従って、Google Cloud コンソールを使用してクラスタを削除します。
ユーザー クラスタを削除する
Google Cloud コンソール
ユーザー クラスタが Google Cloud コンソールで作成された場合、または Anthos On-Prem API で管理されるように構成されている場合は、次の手順でクラスタを削除します。
Google Cloud コンソールで、Anthos の [クラスタ] ページに移動します。
ユーザー クラスタが存在するクラウド プロジェクトを選択します。
クラスタのリストで、削除するクラスタをクリックします。
[詳細] パネルで、[タイプ] が [vm Anthos (VMware)] の場合、次の手順に沿って Google Cloud コンソールでクラスタを削除します。
[詳細] パネルで、[詳細] をクリックします。
ウィンドウの上部にある
[削除] をクリックします。確認のメッセージが表示されたら、もう一度 [削除] をクリックします。
[種類] が [外部] の場合は、クラスタが
gkectl
を使用して作成されたことを示します。この場合は、gkectl
を使用してクラスタを削除します。
gkectl
クラスタが gkectl
を使用して作成されており、Anthos On-Prem API で管理するように構成されていない場合は、次のコマンドを実行してクラスタを削除します。
gkectl delete cluster \
--kubeconfig ADMIN_CLUSTER_KUBECONFIG \
--cluster CLUSTER_NAME
ここで
ADMIN_CLUSTER_KUBECONFIG
は、管理クラスタの kubeconfig ファイルのパスです。CLUSTER_NAME
は、削除するユーザー クラスタの名前です。
Seesaw がバンドルされたロードバランサを使用している場合は、ロードバランサを削除します。
ユーザー クラスタを強制的に削除する
Google Cloud コンソールを使用してユーザー クラスタを削除する場合や、gkectl delete cluster
がクラスタの削除の途中で失敗した場合は、--force
フラグで gkectl
を実行すると、中間エラーを無視して削除を続行できます。
クラスタを強制的に削除するには:
gkectl delete cluster \
--kubeconfig ADMIN_CLUSTER_KUBECONFIG \
--cluster CLUSTER_NAME \
--force
ADMIN_CLUSTER_KUBECONFIG
は、管理クラスタの kubeconfig ファイルのパスです。CLUSTER_NAME
は、削除するユーザー クラスタの名前です。
リソースのクリーンアップ
強制削除後は、中間エラーを無視することで、一部の F5 または vSphere リソースが残る場合があります。以下のセクションでは、こうした残されたリソースをクリーンアップする方法について説明します。
vSphere でユーザー クラスタの VM をクリーンアップする
ユーザー クラスタの VM が削除されたことを確認するには、次の手順を行います。
vSphere Web Client の左側の [ナビゲータ] メニューで、[ホストとクラスタ] メニューをクリックします。
管理クラスタのリソースプールを見つけます。これは、管理クラスタ構成ファイルの
vCenter.resourcePool
の値です。リソースプールの下で、ユーザー クラスタ名の接頭辞が付いた VM を見つけます。それらはユーザー クラスタのコントロール プレーン ノードです。ユーザー クラスタに高可用性コントロール プレーンがあるかどうかに応じて、これらは 1 つまたは 3 つです。
ユーザー クラスタのリソースプールを見つけます。これは、ユーザー クラスタ構成ファイルの
vCenter.resourcePool
の値です。ユーザー クラスタの構成ファイルでリソースプールが指定されていない場合は、管理クラスタから継承されます。リソースプールで、名前の先頭にユーザー クラスタ内のノードプールの名前が付加された VM を見つけます。それらはユーザー クラスタ内のワーカーノードです。
各コントロール プレーンノードと各ワーカーノードに対して以下の操作を行います。
vSphere Web Client で、VM を右クリックし、[Power]、[Power Off] の順に選択します。
VM の電源が切れたら、VM を右クリックして、[Delete from Disk] を選択します。
ユーザー クラスタの F5 パーティションをクリーンアップする
ユーザー クラスタのパーティションにエントリが残っている場合は、次の手順を行います。
- F5 BIG-IP コンソールの右上で、クリーンアップするユーザー クラスタ パーティションに切り替えます。
- [Local Traffic] > [Virtual Servers] > [Virtual Server List] の順に選択します。
- [Virtual Servers] メニューで、すべての仮想 IP を削除します。
- [Pools] を選択し、すべてのプールを削除します。
- [Nodes] を選択し、すべてのノードを削除します。
完了後
gkectl
でユーザー クラスタの削除を完了すると、ユーザー クラスタの kubeconfig を削除できます。