Compute Engine では、イメージに使用中止ステータスを設定することで、所有するカスタム イメージの使用を中止できます。使用中止ステータスごとに異なるレスポンスがサーバーから生成され、移行ユーザーがサポートされないイメージの使用を管理可能な方法で中止するのに役立ちます。イメージの使用を中止するには、Google Cloud コンソール、Google Cloud CLI、または Compute Engine API メソッドを使用します。
使用中止状態
次の使用中止の状態がサポートされています。
ACTIVE
: イメージがアクティブで、通常のイメージとして使用できます。イメージ ファミリーは、任意のファミリー内の最新のアクティブ イメージを指します。DEPRECATED
: イメージは使用中止として指定されていますが、引き続き VM の作成に使用できます。このイメージへの新しいリンクは許可されます。イメージ ファミリーは、このイメージがファミリー内で最新のイメージであっても、このイメージをポイントしなくなります。Google Cloud CLI を使用して、非推奨のイメージを含む VM を作成すると、リクエストは成功しますが、警告が表示されます。
OBSOLETE
: イメージは廃止イメージに指定され、今後使用できません。リクエストでこのイメージを使用しようとすると、エラー メッセージが返されます。このイメージへの既存のリンクは依然として許可されます。DELETED
: このイメージは削除されています。削除されたイメージを使用しようとすると、エラー メッセージが返されます。
非推奨状態を ACTIVE
に変更すると、非推奨状態を元に戻す(イメージを再びアクティブにする)ことができます。
始める前に
- このガイドのコマンドラインの例を使用する場合は、次の操作を行います。
- Google Cloud CLI の最新バージョンをインストールするか、最新バージョンに更新します。
- デフォルトのリージョンとゾーンを設定します。
- このガイドの API の例を使用する場合、API アクセスを設定します。
- Images ドキュメントを確認します。
カスタム イメージの使用を中止する
コンソール
Google Cloud Console で、[イメージ] ページに移動します。
廃止するイメージの
(アクション)をクリックします。[廃止] を選択します。
状態で [サポート終了] または [廃止] を選択します。状態の詳細については、使用中止状態をご覧ください。
省略可: 代替イメージを指定します。
[イメージの使用を中止] をクリックします。
gcloud
gcloud compute images deprecate
コマンドを使用して、イメージの使用中止ステータスを設定します。
gcloud compute images deprecate IMAGE_NAME \ --state STATE \ --replacement REPLACEMENT
次のように置き換えます。
IMAGE_NAME
: 使用中止にするイメージの名前。STATE
: 使用中止状態。REPLACEMENT
: 使用中止のイメージと置き換えるイメージ。
API
images().deprecate
メソッドに POST
リクエストを送信します。使用中止にするイメージの名前を指定します。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/images/RESOURCE_ID/deprecate { "state": "STATE", "replacement": "REPLACEMENT" }
次のように置き換えます。
PROJECT_ID
: イメージが属するプロジェクト。RESOURCE_ID
: 使用中止にするイメージの名前。STATE
: このリソースの使用中止状態。REPLACEMENT
: 使用中止にするイメージと置き換えるイメージ。