Persistent Disk のパフォーマンス指標を確認する


Persistent Disk ボリュームのパフォーマンス指標は、Google Cloud のモニタリング ソリューションである Cloud Monitoring で表示できます。

ディスク指標は、次のような質問に回答できます。

  • 仮想マシン(VM)インスタンスのディスクの平均読み取り IOPS はどのくらいか。
  • 読み取りまたは書き込みオペレーションのレイテンシは平均でどのくらいか。
  • 特定のディスクの平均キュー深度はどのくらいか。

REST APIクライアント ライブラリ指標クエリ言語(MQL)PromQL を使用して、Persistent Disk の指標をプログラマティックに取得し、計算できます。

このドキュメントでは、Compute Engine が各仮想マシン(VM)インスタンスから自動的に収集する Persistent Disk の指標と、Cloud Monitoring でそれらの指標を表示する方法について説明します。

使用可能な Persistent Disk の指標

次の表に、すべての Persistent Disk ボリュームで使用できるディスク固有の指標を示します。VM に Ops エージェントをインストールすると、追加の指標を収集できます。

Compute Engine の指標の完全なリストについては、Compute Engine の指標をご覧ください。

この表の各指標タイプには、先頭に compute.googleapis.com/ を付ける必要がありますが、読みやすいように表では省略しています。

表示名
(Metric type)
説明
平均 I/O レイテンシ ベータ版
(instance/disk/average_io_latency)
直近の 1 分間のディスクの平均読み取り/書き込みレイテンシ(マイクロ秒単位)。
平均 I/O キュー深度ベータ版
(instance/disk/average_io_queue_depth)
直近の 1 分間の読み取り/書き込みオペレーションのディスクの平均キュー深度。
ディスク読み取りバイト数
(instance/disk/read_bytes_count)
平均読み取りスループット。ユーザーが指定した期間における読み取り / 書き込み平均バイト数*
ディスク書き込みバイト数
(instance/disk/write_bytes_count)
平均書き込みスループット。ユーザーが指定した期間に書き込まれた平均バイト数*
ディスク読み取り操作
(instance/disk/read_ops_count)
ユーザーが指定した期間における読み取りオペレーションの平均数*
ディスク書き込みオペレーション
(instance/disk/write_ops_count)
ユーザーが指定した期間における書き込みオペレーションの平均数*
ピーク時のディスク読み取りバイト数
(instance/disk/max_read_bytes_count)
ピーク時の読み取りスループット。ユーザーが指定した期間における 1 秒あたりの最大読み取りバイト数*
ピーク時のディスク書き込みバイト数
(instance/disk/max_write_bytes_count)
ピーク時の書き込みスループット。ユーザーが指定した期間における 1 秒あたりの最大書き込みバイト数*
ピーク時のディスク読み取りオペレーション数
(instance/disk/max_read_ops_count)
ユーザーが指定した期間における 1 秒あたりの読み取りオペレーションの最大数*
ピーク時のディスク書き込みオペレーション数
(instance/disk/max_write_ops_count)
ユーザーが指定した期間における 1 秒あたりの読み取り / 書き込みオペレーションの最大数*

*この期間は 1 分以上にする必要があります。

ディスク パフォーマンスをグラフで可視化する

前のセクションで説明した指標を Metrics Explorer でプロットすることで、ディスクのパフォーマンスを可視化できます。Metrics Explorer は Cloud Monitoring の一部です。

例: VM にアタッチされているディスクの平均レイテンシを可視化する

VM のディスクの平均レイテンシをグラフで可視化する手順は次のとおりです。他の Persistent Disk の指標についても同じ手順を使用できます。

  1. Google Cloud コンソールのナビゲーション パネルで [モニタリング] を選択し、次に [ Metrics Explorer] を選択します。

    Metrics Explorer に移動

  2. [指標] 要素の [指標を選択] メニューを開いてフィルタバーに「VM Instance」と入力し、サブメニューを使用して特定のリソースタイプと指標を選択します。
    1. [有効なリソース] メニューで、[VM インスタンス] を選択します。
    2. [有効な指標カテゴリ] メニューで、[インスタンス] を選択します。
    3. [有効な指標] メニューで、[ディスクの平均レイテンシ] を選択します。
    4. [適用] をクリックします。
    この指標の完全修飾名は compute.googleapis.com/instance/disk/average_io_latency です。
  3. データの表示方法を構成します。特定のインスタンスに接続されている各ディスクの指標のみを表示するには、次の操作を行います。
    • [フィルタ] 要素で [フィルタを追加] をクリックし、[instance_name] を選択します。値として、特定のインスタンス名を選択します。
    • [集計] エントリで、最初のメニューを [平均] に設定し、2 番目のメニューを [device_name] に設定します。

    グラフの構成の詳細については、Metrics Explorer 使用時の指標の選択をご覧ください。

次のステップ