このドキュメントでは、Compute Engine ハードウェアのリソースベースのコミットメントの期間を既定オプションの 1 年または 3 年を超えて延長する方法について説明します。
コミットメントの期間を既定の 1 年または 3 年を超えて柔軟に延長し、任意のカスタム期間(2 年、3.5 年、5.5 年など)を指定できます。コミットメントの期間を延長することで、リソース使用のニーズに合わせてコミットメントの長さを調整し、その長いカスタム期間全体を通して確約使用割引(CUD)を受けることができます。1 年と 3 年のコミットメントの期間は、次のように延長できます。
- 1 年間のコミットメント: 1 年超、3 年未満のカスタム期間を指定できます。
- 3 年間のコミットメント: 3 年超、6 年未満のカスタム期間を指定できます。
これ以外の方法でコミットメントを長期間有効に保つには、次の代替方法をご覧ください。
- 1 年間のコミットメントを利用していて、期間の延長だけでなく割引率の変更も希望する場合は、コミットメントの期間をアップグレードします。
- コミットメントの期間を 1 期以上延長する場合は、コミットメントの自動更新を有効にします。
期間延長の仕組み
コミットメントの期間を延長し、カスタム期間を設定するには、延長するコミットメントの期間に対して任意の終了日を指定します。これで、そのコミットメントはカスタム期間コミットメントになります。1 年間のコミットメントの場合、カスタム終了日には、進行中の期間の開始日から 1~3 年の範囲の日付を指定できます(ただし、正確に 3 年後の日付は不可)。3 年間のコミットメントの場合、カスタム終了日には、進行中の期間の開始日から 3~6 年の範囲の日付を指定できます(ただし、正確に 6 年後の日付は不可)。
新しいコミットメントと既存のコミットメントのどちらについても、次のように期間を延長できます。
- 新しいコミットメント: コミットメントの購入時にカスタム終了日を指定できます。
- 既存のコミットメント: コミットメントが有効になった後、コミットメントのプロパティを更新することでカスタム終了日を指定または更新できます。
コミットメントの期間延長リクエストを送信した後、期間の変更は翌日の米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8、夏時間中は UTC-7)午前 0 時に有効になります。延長したコミットメントは新しいカスタム終了日まで有効になり、それに応じて期間の長さが調整されます。期間を延長しても、以下のようなコミットメントの他のプロパティには影響しません。
- 名前
- 開始日
- リージョン
- プロジェクト
- コミットメント タイプ
- コミットメント プラン
- 自動更新のステータス
- 確約したリソース
期間を延長しても、そのコミットメントに対する CUD の割合は変わりません。
コミットメントに関連付けられている予約は、手動で変更しない限り、延長した全期間にわたって存在し続けます。
延長可能期間
コミットメントの期間が開始された後、期間の延長をリクエストできる期間は限られています。この期間のことを「延長可能期間」と呼びます。
既定期間とカスタム期間のどちらのコミットメントについても、延長可能期間はコミットメントに対して最後に行った操作に応じて次のように異なります。
新しく購入したコミットメント: 1 年間のコミットメントの場合、延長可能期間は、コミットメントが有効になってから 4 か月間です。3 年間のコミットメントの場合は、コミットメントが有効になってから 1 年間です。
自動更新されるコミットメント: コミットメントが新しい期間に自動更新される場合、延長可能期間は、更新された期間の開始時に更新されます。1 年間のコミットメントの場合、延長可能期間は、更新された期間の開始日から 4 か月間です。3 年間のコミットメントの場合は、更新された期間の開始日から 1 年間です。
統合されたコミットメント: 延長可能期間が異なる複数のコミットメントを統合する場合、統合されたコミットメントでは、終了日が最も早い延長可能期間が適用されます。
分割されたコミットメント: コミットメントを分割した場合、サイズ変更されたソース コミットメントと新しい分割コミットメントのどちらについても延長可能期間は変わりません。
アップグレードされたコミットメント: 1 年間のコミットメントを 3 年間のコミットメントにアップグレードすると、コミットメントの延長可能期間も更新されます。更新された延長可能期間は、進行中の期間の開始日から 1 年間です。
たとえば、1 年間のコミットメントの開始日が 2024 年 1 月 1 日の場合、元の 1 年間の延長可能期間は 2024 年 5 月 1 日までです。このコミットメントを 2024 年 4 月 1 日に 3 年間のコミットメントにアップグレードしたとします。期間のアップグレード後、コミットメントの更新された延長可能期間は 2025 年 1 月 1 日までになります。
期間延長を複数回行う
コミットメントの期間は、延長可能期間内であれば何度でも延長できます。ある特定の日に、任意の有効なコミットメントに対して、翌日の米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)午前 0 時までの間に、期間延長を複数回リクエストできます。その場合、毎回終了日は先に指定した日付よりも遅い日付にする必要があります。ただし、ある特定のコミットメントに対して 1 日に行う期間延長リクエストの回数は最小限にすることをおすすめします。
特定の終了日までの期間延長が有効になり、コミットメントに新しいカスタム終了日が設定された後、期間延長を取り消すことはできず、コミットメントの期間を短縮することもできません。その後さらに延長操作を行う際は、最後に指定した終了日より後の終了日を指定する必要があります。
保留中のコミットメント更新リクエストの影響
既存の有効なコミットメントにすでに保留中の更新リクエストがある場合、新しい期間延長リクエストは、その保留中のリクエストが期間延長リクエストである場合にのみ送信できます。他の保留中の更新リクエスト(統合、分割、期間アップグレード、自動更新設定の更新など)がある場合、期間延長をリクエストするには、保留中の処理が完了して更新が有効になるまで待つ必要があります。翌日の深夜 0 時に保留中の更新が有効になったら、そのコミットメントの期間延長をリクエストできます。
料金への影響
コミットメント料金は、すべての確約済みリソースの割引価格の合計です。コミットメントの期間を延長しても、リソースの割引料金はカスタム期間全体で変わりません。これはオンデマンド料金が変更された場合でも同じです。リソースの料金の詳細については、Compute Engine の料金をご覧ください。
割り当てに関する考慮事項
コミットメントの購入時にカスタム終了日を指定するには、コミットメントと確約済みリソースの両方に対して使用可能な割り当てが十分に存在している必要があります。通常、既存のコミットメントのカスタム終了日を指定するために、追加の割り当てをリクエストする必要はありません。
期間延長がその後のコミットメント操作に与える影響
コミットメントにカスタム期間を設定した後、そのカスタム期間コミットメントに対してコミットメント管理操作を行うと、カスタム終了日と延長可能期間に影響する可能性があります。以降のセクションでは、他のコミットメント操作中にカスタム期間コミットメントがどのように動作するかについて説明します。
カスタム期間コミットメントの自動更新
自動更新されるコミットメントの更新後の期間は、コミットメントのプランで定義された既定の期間(1 年または 3 年)と常に一致します。割引率も同じです。コミットメントにカスタム期間が設定されている場合でも、コミットメントは既定期間(1 年または 3 年)で更新されます。カスタム期間コミットメントを自動更新しても、そのカスタム期間は更新後の期間に適用されません。例については、以下をご覧ください。
- カスタム期間が 1.5 年のコミットメントは常に、さらに 1 年間更新されます。
- カスタム期間が 5.5 年のコミットメントは常に、さらに 3 年間更新されます。
カスタム期間コミットメントの有効期間を更新後の期間よりも長くするには、更新後に新たに期間延長をリクエストします。更新された期間の開始時に、延長可能期間も更新されます。1 年間のコミットメントの場合、更新された期間における延長可能期間は、更新後 4 か月間です。3 年間のコミットメントの場合は、更新後 1 年間です。
たとえば、1 年間のコミットメントの開始日が 2024 年 1 月 1 日で、このコミットメントの期間を延長して 2025 年 6 月 30 日のカスタム終了日を指定したとします。このコミットメントで自動更新も有効にしている場合は、2025 年 7 月 1 日にさらに 1 年間更新されます。更新された期間の終了日は 2026 年 6 月 30 日です。更新された期間中の延長可能期間は、2025 年 11 月 1 日までです。
コミットメントの自動更新の詳細については、コミットメントを自動的に更新するをご覧ください。
カスタム期間コミットメントの統合
カスタム期間が設定されたコミットメントの統合は、既定期間のコミットメントと同じように機能します。統合されたコミットメントは、次のプロパティを継承します。
- ソース コミットメントのうち、最も遅い終了日(カスタム終了日かどうかは問わない)。
- ソース コミットメントのうち、最も早く終了する延長可能期間。
たとえば、カスタム期間が設定された 1 年間のコミットメント 2 つを統合するとします。1 つ目のコミットメントの開始日は 2024 年 1 月 1 日で、カスタム終了日は 2025 年 6 月 30 日です。1 つ目のコミットメントの延長可能期間は 2024 年 5 月 1 日までです。2 つ目のコミットメントの開始日は 2024 年 2 月 1 日で、カスタム終了日は 2025 年 7 月 30 日です。2 つ目のコミットメントの延長可能期間は 2024 年 6 月 1 日までです。これらのコミットメントを 2024 年 4 月 1 日に統合すると、統合されたコミットメントの終了日は 2025 年 7 月 30 日になります。統合されたコミットメントの延長可能期間は 2024 年 5 月 1 日までです。
コミットメントの統合の詳細については、コミットメントの統合をご覧ください。
カスタム期間コミットメントの分割
カスタム期間が設定されたコミットメントの分割は、既定期間のコミットメントと同じように機能します。サイズ変更されたソース コミットメントと新しい分割コミットメントには、同じカスタム終了日と延長可能期間が設定されます。
たとえば、開始日が 2024 年 1 月 1 日で、カスタム終了日が 2025 年 6 月 30 日に設定された 1 年間のコミットメントがあるとします。このコミットメントの延長可能期間は 2024 年 5 月 1 日までです。2024 年 3 月 1 日にこのコミットメントを 2 つの別々のコミットメントに分割したとします。新しい分割コミットメントは、2025 年 6 月 30 日のカスタム終了日を継承し、延長可能期間は 2024 年 5 月 1 日までとなります。
コミットメントの分割の詳細については、コミットメントの分割をご覧ください。
カスタム期間コミットメントのアップグレード
カスタム期間が設定された 1 年間のコミットメントのアップグレードは、既定期間のコミットメントと同じように機能します。アップグレード後、コミットメントの進行中の期間の終了日が 2 年後ろにずれます。
たとえば、開始日が 2024 年 1 月 1 日で、カスタム終了日が 2025 年 6 月 30 日に設定された 1 年間のコミットメントがあるとします。元の 1 年間の延長可能期間は 2024 年 5 月 1 日までです。このコミットメントを 2024 年 4 月 1 日に 3 年間のコミットメントにアップグレードしたとします。期間のアップグレード後、このコミットメントは 3 年間のコミットメントになり、終了日は 2027 年 6 月 30 日になります。コミットメントの更新された延長可能期間は 2025 年 1 月 1 日までになります。また、CUD の割合が、3 年間のコミットメントに適用される割合に変わります。
コミットメントのアップグレードの詳細については、コミットメント期間をアップグレードするをご覧ください。
制限事項
リソースベースのコミットメントの期間延長には、以下の制限があります。
- 期間を延長できるのは、ハードウェア リソースのコミットメントのみです。
- 無効なコミットメントまたは期限切れのコミットメントの期間を延長することはできません。
- 3 年間のコミットメントの期間を 3 年延長することはできません。代わりに、コミットメントの自動更新を有効にすることを検討してください。
- カスタム期間コミットメントを更新する場合、更新期間は常にコミットメント プランで定義されている既定期間(1 年または 3 年)になります。
- 既存の有効なコミットメントにすでに保留中のコミットメント更新リクエストがある場合、新しい期間延長リクエストは、その保留中のリクエストが期間延長リクエストである場合にのみ送信できます。他の保留中の更新リクエスト(統合、分割、期間アップグレード、自動更新設定の更新など)がある場合、期間延長をリクエストするには、翌日の深夜 0 時に保留中の処理が完了して更新が有効になるまで待つ必要があります。
要件
コミットメントの期間を延長するには、以下の要件を満たしている必要があります。
- コミットメントの延長可能期間内に期間延長リクエストを送信する必要があります。
- 1 年間のコミットメントの場合、カスタム終了日には、進行中の期間の開始日から 1~3 年の範囲の日付を指定する必要があります(ただし、正確に 3 年後の日付は不可)。
- 3 年間のコミットメントの場合、カスタム終了日には、進行中の期間の開始日から 3~6 年の範囲の日付を指定する必要があります(ただし、正確に 6 年後の日付は不可)。
- そのコミットメントに対して、他に進行中または保留中の統合、分割、アップグレード、または更新操作が存在しない必要があります。
ベスト プラクティス
コミットメントの期間を延長する際は、以下のベスト プラクティスに従うことをおすすめします。
- 期間延長リクエストを送信する前に、他の保留中のコミットメント操作がすべて完了し、更新が有効になるまで待ちます。
- ある特定のコミットメントに対して 1 日に行う期間延長リクエストの回数は最小限にします。
コミットメントの購入中に期間を延長する
コミットメントを購入するときにカスタム終了日を指定して、既定の 1 年または 3 年の期間を延長できます。
購入時にコミットメントの期間を延長するには、次のいずれかのオプションを使用します。
コンソール
コミットメントを購入する前に、Google Cloud コンソールで、コミットメントの購入に使用するプロジェクトを選択します。Cloud 請求先アカウントで CUD の共有が有効になっている場合、その Cloud 請求先アカウントの任意のプロジェクトを使用してコミットメントを購入できます。
Google Cloud コンソールで [確約利用割引] ページに移動します。
[コミットメント リスト] ページが開き、[ハードウェアのコミットメント] タブが表示されます。
[コミットメントを購入] をクリックします。
[確約利用割引の購入] ページが開き、[ハードウェア] タブが表示されます。
[名前] フィールドに、コミットメントの名前を入力します。
[リージョン] フィールドで、Compute Engine リソースの購入を確約するリージョンを選択します。
[コミットメント タイプ] フィールドで、確約されたリソースのマシン ファミリー シリーズを選択します。選択可能なコミットメント タイプは次のとおりです。
- アクセラレータ最適化 A2: A2 マシンタイプのリソース
- アクセラレータ最適化 A3: A3 High マシンタイプのリソース
- アクセラレータ最適化 A3 Mega: A3 Mega マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 C2: C2 マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 C2D: C2D マシンタイプのリソース
- コンピューティング最適化 H3: H3 マシンタイプのリソース
- 汎用 C3: C3 マシンタイプのリソース
- 汎用 C3D: C3D マシンタイプのリソース
- 汎用 C4: C4 マシンタイプのリソース
- 汎用 E2: E2 マシンタイプのリソース
- 汎用 N1: N1 マシンタイプのリソース
- 汎用 N2: N2 マシンタイプのリソース
- 汎用 N2D: N2D マシンリソース
- 汎用 N4: N4 マシンタイプのリソース
- 汎用 T2D: Tau T2D マシンタイプのリソース
- グラフィック最適化 G2: G2 マシンタイプのリソース
- メモリ最適化 M1 / M2: M1 マシンタイプまたは M2 マシンタイプのリソース
- メモリ最適化 M3: M3 マシンタイプのリソース
- ストレージ最適化 Z3: Z3 マシンタイプのリソース
[期間] セクションで、次の操作を行います。
- コミットメントの既定の期間を指定するには、[1 年] または [3 年] を選択します。
- コミットメントのカスタム終了日を指定するには、[終了日を延長] 切り替えボタンをクリックし、[日付] フィールドにカスタム終了日を指定します。
[コア数] フィールドに、購入を確約する vCPU の数を入力します。
[メモリ] フィールドに、購入を確約するメモリの量(GB)を入力します。
GPU の購入を確約するには、[GPU] セクションで [GPU を追加] をクリックし、次の操作を行います。
- [GPU のタイプ] フィールドで、GPU のタイプを選択します。
- [GPU の数] フィールドに、GPU の数を入力します。
- 省略可: GPU モデルがグラフィック ワークロード用の NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)をサポートし、グラフィックを多用するワークロードを実行する予定がある場合は、[仮想ワークステーション(NVIDIA GRID)を有効にする] チェックボックスを選択します。
ローカル SSD ディスクの購入を確約するには、[ローカル SSD] セクションで [SSD を追加] をクリックし、[SSD の数] フィールドにディスクの数を指定します。
コミットメントで GPU またはローカル SSD ディスクを指定した場合は、次のいずれかの方法で、それらのリソースに一致する予約を関連付けます。関連付ける新しい予約ごとに、この手順を繰り返します。
- 1 つ以上の既存の予約をコミットメントに関連付けるには、[予約] フィールドで [既存の予約を関連付ける] を選択し、既存の予約を関連付けるセクションの手順に沿って操作します。
- 新しい予約を作成してコミットメントに関連付けるには、[予約] フィールドで [予約を作成する] を選択し、新しい予約を作成して関連付けるセクションの手順に沿って操作します。
コミットメントの購入を完了するには、次の操作を行います。
- [購入] をクリックします。
- [確約利用割引の購入] ダイアログで、サービス固有の利用規約に同意する場合は、もう一度 [購入] をクリックします。
gcloud
カスタムの日付を指定して期間を延長したコミットメントを購入するには、--custom-end-time
フラグを指定して gcloud compute commitments create
コマンドを実行します。
たとえば、vCPU、メモリ、またはその両方のコミットメントを購入するには、次のコマンドを使用します。
gcloud compute commitments create COMMITMENT_NAME \ --region=REGION \ --project=PROJECT_ID \ --plan=COMMITMENT_PLAN \ --type=COMMITMENT_TYPE \ --resources=vcpu=NUMBER_VCPUS,memory=MEMORY \ --custom-end-time=CUSTOM_END_DATE
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: コミットメントの名前REGION
: コミットメントのリージョン。このリージョンで Compute Engine リソースの購入を確約します。PROJECT_ID
: プロジェクトの IDCOMMITMENT_PLAN
: リソースの購入を確約する最小の既定期間。次のいずれかの値を指定します。- 1 年間のコミットメントの場合:
12-month
- 3 年間のコミットメントの場合:
36-month
- 1 年間のコミットメントの場合:
COMMITMENT_TYPE
: リソースの購入を確約するマシンシリーズ。次のオプションが用意されています。accelerator-optimized
: A2 マシンタイプのリソースaccelerator-optimized-a3
: A3 High マシンタイプのリソースaccelerator-optimized-a3-mega
: A3 Mega マシンタイプのリソースcompute-optimized
: C2 マシンタイプのリソースcompute-optimized-c2d
: C2D マシンタイプのリソースcompute-optimized-c3
: C3 マシンタイプのリソースcompute-optimized-c3d
: C3D マシンタイプのリソースcompute-optimized-h3
: H3 マシンタイプのリソースgeneral-purpose
: N1 マシンタイプのリソースgeneral-purpose-c4
: C4 マシンタイプのリソースgeneral-purpose-e2
: E2 マシンタイプのリソースgeneral-purpose-n2
: N2 マシンタイプのリソースgeneral-purpose-n2d
: N2D マシンリソースgeneral-purpose-n4
: N4 マシンタイプのリソースgeneral-purpose-t2d
: Tau T2D マシンタイプのリソースgraphics-optimized
: G2 マシンタイプ リソースmemory-optimized
: M1 または M2 マシンタイプのリソースmemory-optimized-m3
: M3 マシンタイプのリソースstorage-optimized-z3
: Z3 マシンタイプのリソース
--type
フラグを省略すると、デフォルト値としてgeneral-purpose
が使用されます。NUMBER_VCPUS
: 購入を確約する vCPU の数。MEMORY
: 購入を確約するメモリの量(MB または GB)。例:1000MB
または100GB
。単位を省略すると、デフォルトの単位としてGB
が使用されます。この値は 0.25 GB 単位で指定できます。CUSTOM_END_DATE
: 期間のカスタム終了日。形式はYYYY-MM-DD
にする必要があります。たとえば、2024 年 4 月 20 日をカスタム終了日として指定するには、2024-04-20
という形式で指定します。
GPU、ローカル SSD ディスク、またはその両方のコミットメントの購入時に期間を延長する方法の詳細な構文については、予約が関連付けられているコミットメントを購入するをご覧ください。
たとえば、us-central1
リージョンの 4 個の N1 vCPU と 9 GB のメモリに対する example-commitment
という 1 年間のコミットメントについて考えてみます。2024 年 1 月 1 日にこのコミットメントを購入し、カスタム期間の終了日を 2025 年 6 月 30 日にするとします。このコミットメントを購入するには、次のコマンドを実行します。
gcloud compute commitments create example-commitment \ --region=us-central1 \ --project=my-project --plan=12-month \ --type=general-purpose --resources=memory=9GB,vcpu=4 \ --custom-end-time=2025-07-01
REST
カスタムの日付を指定して期間を延長したコミットメントを購入するには、regionCommitments.insert
メソッドに POST
リクエストを送信します。リクエスト本文に、customEndTimestamp
フィールドを含めます。
たとえば、vCPU、メモリ、またはその両方のコミットメントを購入するには、次の POST
リクエスト本文を使用します。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/commitments { "name": "COMMITMENT_NAME", "plan": "COMMITMENT_PLAN", "type": "COMMITMENT_TYPE", "resources": [ { "amount": "NUMBER_VCPUS", "type": "VCPU" }, { "amount": "MEMORY", "type": "MEMORY" }, ], "customEndTimestamp": "CUSTOM_END_DATETEND_TIMEZ", }
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: コミットメントの名前REGION
: コミットメントのリージョン。このリージョンで Compute Engine リソースの購入を確約します。PROJECT_ID
: プロジェクトの IDCOMMITMENT_PLAN
: リソースの購入を確約する最小の既定期間。次のいずれかの値を指定します。- 1 年間のコミットメントの場合:
TWELVE_MONTH
- 3 年間のコミットメントの場合:
THIRTY_SIX_MONTH
- 1 年間のコミットメントの場合:
COMMITMENT_TYPE
: リソースの購入を確約するマシンシリーズ。次のオプションが用意されています。ACCELERATOR_OPTIMIZED
: A2 マシンタイプのリソースACCELERATOR_OPTIMIZED_A3
: A3 High マシンタイプのリソースACCELERATOR_OPTIMIZED_A3_MEGA
: A3 Mega マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED
: C2 マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED_C2D
: C2D マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED_C3
: C3 マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED_C3D
: C3D マシンタイプのリソースCOMPUTE_OPTIMIZED_H3
: H3 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE
: N1 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_C4
: C4 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_E2
: E2 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_N2
: N2 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_N2D
: N2D マシンリソースGENERAL_PURPOSE_N4
: N4 マシンタイプのリソースGENERAL_PURPOSE_T2D
: Tau T2D マシンタイプのリソースGRAPHICS_OPTIMIZED
: G2 マシンタイプ リソースMEMORY_OPTIMIZED
: M1 または M2 マシンタイプのリソースMEMORY_OPTIMIZED_M3
: M3 マシンタイプのリソースSTORAGE_OPTIMIZED_Z3
: Z3 マシンタイプのリソース
NUMBER_VCPUS
: 購入を確約する vCPU の数。MEMORY
: 購入を確約するメモリの量(MB)。例:10240MB
。この値は 256 MB 単位で指定できます。CUSTOM_END_DATE
: 期間のカスタム終了日。形式はYYYY-MM-DD
にする必要があります。たとえば、2024 年 4 月 20 日をカスタム終了日として指定するには、2024-04-20
という形式で指定します。END_TIME
: 米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)の午前 0 時(協定世界時(UTC)のオフセット)。次のいずれかの値を指定します。- 夏時間:
07:00:00
- それ以外の時間:
08:00:00
- 夏時間:
GPU、ローカル SSD ディスク、またはその両方のコミットメントの購入時に期間を延長する方法の詳細な構文については、予約が関連付けられているコミットメントを購入するをご覧ください。
たとえば、us-central1
リージョンの 4 個の N1 vCPU と 9 GB のメモリに対する example-commitment
という 1 年間のコミットメントについて考えてみます。2024 年 1 月 1 日にこのコミットメントを購入し、カスタム期間の終了日を 2025 年 6 月 30 日にするとします。このコミットメントを購入するには、次のリクエストを行います。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/my-project/regions/us-central1/commitments { "name": "example-commitment", "plan": "TWELVE_MONTH", "type": "GENERAL_PURPOSE", "resources": [ { "amount": "4", "type": "VCPU" }, { "amount": "9216", "type": "MEMORY" }, ], "customEndTimestamp": "2025-07-01T07:00:00Z", }
既存のコミットメントの期間を延長する
既存の有効なコミットメントの進行中の期間を延長するには、コミットメントのプロパティを更新してカスタム終了日を指定または更新します。
既存のコミットメントの期間を延長するには、次のいずれかのオプションを使用します。
コンソール
期間延長操作を開始する前に、Google Cloud コンソールで、コミットメントの期間を延長するプロジェクトを選択します。
Google Cloud コンソールで [確約利用割引] ページに移動します。
[コミットメント リスト] ページが開き、[ハードウェアのコミットメント] タブが表示されます。
コミットメントの期間延長操作を開始するには、[ハードウェアのコミットメント] タブで有効なコミットメントを選択し、[延長] をクリックします。
または、次の方法もあります。
- [コミットメント リスト] ページの [ハードウェアのコミットメント] タブで、延長する有効なコミットメントの名前をクリックします。
- 選択したコミットメントの [ハードウェア コミットメントの詳細] ページで、[延長] をクリックします。
選択したコミットメントの [延長] ペインが表示されます。
期間延長操作を完了するには、コミットメントの [延長] ペインで次の操作を行います。
- [コミットメントの詳細] を確認します。
- [終了日の選択] フィールドで、コミットメントのカスタム終了日を指定します。
- [コミットメントのタイムライン] セクションで、[新しい終了日] フィールドを確認します。
- 期間延長リクエストを確定するには、[延長] をクリックします。
gcloud
既存の有効なコミットメントの期間を延長するには、--custom-end-time
フラグを指定して gcloud compute commitments update
コマンドを実行します。
gcloud compute commitments update COMMITMENT_NAME \ --region=REGION \ --project=PROJECT_ID \ --custom-end-time=CUSTOM_END_DATE
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: コミットメントの名前PROJECT_ID
: プロジェクトの IDREGION
: コミットメントのリージョン。このリージョンで Compute Engine リソースの購入を確約します。CUSTOM_END_DATE
: 期間に設定するカスタム終了日。YYYY-MM-DD
の形式で指定します。ここで、YYYY
は年、MM
は月、DD
は日です。たとえば、2024 年 4 月 20 日をカスタム終了日として指定するには、2024-04-20
という形式で指定します。
たとえば、us-central1
リージョンで 4 個の N1 vCPU と 9 GB のメモリに対して購入した 1 年間のカスタム期間コミットメント example-commitment
について考えてみます。このコミットメントは 2024 年 1 月 1 日に購入され、2025 年 6 月 30 日に期限切れになります。有効期間を 2026 年 6 月 30 日まで延長するには、次のコマンドを実行します。
gcloud compute commitments update example-commitment \ --region=us-central1 \ --project=my-project \ --custom-end-time=2026-07-01
REST
既存の有効なコミットメントの期間を延長するには、regionCommitments.update
メソッドに PATCH
リクエストを送信します。リクエスト本文に、customEndTimestamp
フィールドを含めます。
PATCH https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/commitments/COMMITMENT_NAME { "name": "COMMITMENT_NAME", "customEndTimestamp": "CUSTOM_END_DATETEND_TIMEZ", }
次のように置き換えます。
COMMITMENT_NAME
: コミットメントの名前REGION
: コミットメントのリージョン。このリージョンで Compute Engine リソースの購入を確約します。PROJECT_ID
: プロジェクトの IDCUSTOM_END_DATE
: 期間に設定するカスタム終了日。YYYY-MM-DD
の形式で指定します。ここで、YYYY
は年、MM
は月、DD
は日です。たとえば、2024 年 4 月 20 日をカスタム終了日として指定するには、2024-04-20
という形式で指定します。END_TIME
: 米国およびカナダ太平洋標準時(UTC-8 または UTC-7)の午前 0 時(協定世界時(UTC)のオフセット)。次のいずれかの値を指定します。- 夏時間:
07:00:00
- それ以外の時間:
08:00:00
- 夏時間:
たとえば、us-central1
リージョンで 4 個の N1 vCPU と 9 GB のメモリに対して購入した 1 年間のカスタム期間コミットメント example-commitment
について考えてみます。このコミットメントは 2024 年 1 月 1 日に購入され、2025 年 6 月 30 日に期限切れになります。有効期間を 2026 年 6 月 30 日まで延長するには、次のリクエストを行います。
PATCH https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/my-project/regions/us-central1/commitments/example-commitment { "name": "example-commitment", "customEndTimestamp": "2026-07-01T07:00:00Z", }
次のステップ
- リソースベースのコミットメントを自動更新する方法を学習する。
- リソースベースのコミットメントの期間をアップグレードする方法を学習する。
- リソースベースの確約利用割引の効果を分析する方法を学習する。