Upgrade API の概要

Upgrade API は Kubernetes カスタム リソースを使用し、Kubernetes Resource Model(KRM)に依存します。テナント組織のアップグレードのスケジュールを管理します。

Upgrade API を使用するには、GDC コンソールまたは kubectl CLI を使用することをおすすめします。アプリケーションで独自のライブラリを使用してこの API を呼び出す必要がある場合は、次の例と完全な API 定義を使用してリクエストを作成します。

サービス エンドポイントとディスカバリ ドキュメント

Upgrade API の API エンドポイントは https://MANAGEMENT_API_SERVER_ENDPOINT/apis/upgrade.gdc.goog/v1 です。ここで、MANAGEMENT_API_SERVER_ENDPOINT は Management API サーバーのエンドポイントです。

kubectl proxy コマンドを使用すると、ブラウザまたは curl などのツールでその URL にアクセスして、Upgrade API のディスカバリ ドキュメントを取得できます。kubectl proxy コマンドは、ローカルマシンの Kubernetes API サーバーへのプロキシを開きます。このコマンドの実行後、次の URL(http://127.0.0.1:8001/apis/upgrade.gdc.goog/v1)でドキュメントにアクセスできます。

アップグレードの MaintenanceWindow リソースの例

メンテナンスの時間枠は、GDC の GDC コンソールと kubectl CLI を使用して操作できます。テナント組織ごとに 2 つのメンテナンスの時間枠があります。1 つはパッチ アップグレード用、もう 1 つはマイナー アップグレード用です。

以下は、GDC マイナー アップグレードのメンテナンスの時間枠を定義するように構成された MaintenanceWindow オブジェクトの例です。

apiVersion: upgrade.gdc.goog/v1
kind: MaintenanceWindow
metadata:
  name: minor-upgrade
  namespace: gpc-system
spec:
  recurrence: FREQ=MONTHLY;BYSETPOS=1;BYDAY=SU
  timeWindow:
    end: "2022-04-03T06:00:00Z"
    start: "2022-04-03T00:00:00Z"
  upgradeType: MinorUpgrade