既存の Linux サーバーに SQL Server ライセンスを追加する


Compute Engine では、SQL Server on Linux 仮想マシン(VM)インスタンスをインストールして、従量課金制(PAYG)ライセンスを使用できます。このドキュメントでは、Linux VM で SQL Server を使用する方法について説明します。内容は次のとおりです。

  1. SQL Server ライセンス メタデータをブートディスクに追加する
  2. SQL Server on Linux をインストールする

請求

Linux VM のブートディスクにライセンス文字列を追加すると、SQL Server イメージの料金に基づいて課金されます。

制限事項

  • SQL Server は次の Linux ディストリビューションにのみインストールできます。

    • Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
    • SUSE Linux Enterprise Server(SLES)
    • Ubuntu

Linux Server に SQL Server ライセンスを追加する

ブートディスクの SQL Server ライセンス メタデータにより、Google Cloud は SQL Server ライセンスの使用状況を正確に追跡し、請求と報告を行うことができます。このメタデータは、PAYG SQL Server ライセンスを使用する場合に必要です。次の手順で、既存のブートディスクに SQL Server ライセンスを追加します。

  1. VM に追加するライセンスを特定します。SQL Server の場合は、実行するバージョンとエディションの両方に一致するライセンスが必要です。有効な SQL Server ライセンス文字列の一覧については、SQL Server のオペレーティング システムの詳細ドキュメントの [ライセンス文字列] タブをご覧ください。

  2. VM を停止します。

    gcloud compute instances stop VM_NAME
    

    VM_NAME は、停止する VM の名前に置き換えます。

  3. ブートディスクを特定します。

    gcloud compute instances describe VM_NAME
    

    VM_NAME は VM の名前で置き換えます。

  4. 次のような内容が出力されていることを確認します。

    disks:
    - autoDelete: true
      boot: true
      deviceName: BOOT_DISK_NAME
      diskSizeGb: '20'
      guestOsFeatures:
      - type: UEFI_COMPATIBLE
      index: 0
      interface: SCSI
      kind: compute#attachedDisk
      licenses:
      - BOOT_DISK_LICENSE_STRING
      mode: READ_WRITE
      source: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_NAME/zones/ZONE/disks/BOOT_DISK_NAME
      type: PERSISTENT
    
  5. ブートディスクを切断します。

    gcloud compute instances detach-disk VM_NAME --disk=BOOT_DISK_NAME
    

    次のように置き換えます。

    • VM_NAME: VM の名前
    • BOOT_DISK_NAME: ブートディスクの名前
  6. ブートディスクのクローンを作成し、追加のライセンスを追加します。

    gcloud compute disks create CLONED_BOOT_DISK_NAME \
      --licenses=SQL_SERVER_LICENSE \
      --source-disk=BOOT_DISK_NAME \
      --source-disk-zone=BOOT_DISK_ZONE \
      --zone=CLONED_BOOT_DISK_ZONE
    

    次のように置き換えます。

    • CLONED_BOOT_DISK_NAME: クローン作成したブートディスクに付ける名前
    • CLONED_BOOT_DISK_NAME: ブートディスクに追加する SQL Server ライセンス
    • BOOT_DISK_NAME: クローンを作成するソース ブートディスクの名前
    • BOOT_DISK_ZONE: ソース ブートディスクのゾーン。
    • CLONED_BOOT_DISK_ZONE: クローン ブートディスクを作成するゾーン
  7. 新しいディスクに正しいライセンスがあることを確認します。

    gcloud compute disks describe CLONED_BOOT_DISK_NAME \
      --zone=CLONED_BOOT_DISK_ZONE
    

    次のように置き換えます。

    • CLONED_BOOT_DISK_NAME: クローン作成したブートディスクの名前
    • CLONED_BOOT_DISK_ZONE: クローン作成したブートディスクのゾーン
  8. 新しいディスクを VM インスタンスのブートディスクとしてアタッチします。

    gcloud compute instances attach-disk VM_NAME \
      --disk=CLONED_BOOT_DISK_NAME
      --boot
    

    次のように置き換えます。

    • VM_NAME: クローン作成したブートディスクをアタッチする VM インスタンスの名前
    • CLONED_BOOT_DISK_NAME: クローン作成したブートディスクの名前
  9. VM のブートディスクが、SQL Server ライセンスを含む新しいクローン ディスクであることを確認します。

    gcloud compute instances describe VM_NAME
    

    VM_NAME は VM の名前で置き換えます。

  10. VM インスタンスを起動します。

    gcloud compute instances start VM_NAME
    

    VM_NAME は VM の名前で置き換えます。

  11. (省略可)以前のブートディスクに戻す必要がない場合は、ディスクを削除できます。

    gcloud compute disks delete BOOT_DISK_NAME \
      --zone=BOOT_DISK_ZONE
    

    次のように置き換えます。

    • BOOT_DISK_NAME: 削除するブートディスクの名前
    • BOOT_DISK_ZONE: ブートディスクのゾーン

SQL Server on Linux をインストールする

SQL Server on Linux のインストール、更新、アンインストールのガイダンスについては、SQL Server on Linux のインストール ガイドをご覧ください。

次のステップ