インスタンスの仮想表示を有効にする

VM インスタンス上のアプリケーションで表示デバイスが必要であるものの、GPU のすべての機能は使わないため、全額課金は避けたい場合、仮想表示デバイスを持つインスタンスを構成できます。これにより、表示デバイスをリモート システム管理ツールやリモート デスクトップ ソフトウェアで使えるようになります。

仮想表示デバイスは、新しいインスタンスの作成時に構成できますが、既存のインスタンスに仮想表示デバイスを追加することも可能です。その際には、インスタンスをいったん停止する必要があります。仮想表示デバイスを持つインスタンスを有効にするために費用はかかりません。

始める前に

制限事項

  • Google は、Windows Server 2012 R2 以降を使用している Windows Server インスタンスでのみ仮想表示デバイスをサポートしています。
  • 仮想表示デバイスを持つインスタンスが Compute Engine 環境で正しく機能するように、仮想表示ドライバをインストールする必要があります。
  • 仮想表示デバイスは、ゲスト オペレーティング システムが仮想表示ドライバを起動して初期化した後にのみ機能します。POST の送信中またはゲスト オペレーティング システムの起動中は、仮想表示デバイスを使用できません。
  • 仮想表示デバイスは、Sandy Bridge CPU プラットフォームを実行しているインスタンスとの互換性がありません。

仮想表示デバイスを持つインスタンスの作成

新しいインスタンスを作成するときに、インスタンス上の仮想表示デバイスを有効にできます。あるいは、仮想表示デバイスを既存のインスタンスに追加することもできます。

Console

  1. インスタンス ページに移動します。

    インスタンス ページに移動

  2. [インスタンスを作成] ボタンをクリックして新しいインスタンスを作成します。
  3. マシンタイプ、ゾーン、ディスク、ネットワーク設定など、新しいインスタンスのプロパティを定義します。
  4. [マシンタイプ] セクションで [カスタマイズ] をクリックして、マシンタイプ、GPU、表示デバイスの設定を展開します。
  5. [表示デバイスをオンにする] をクリックして、仮想表示デバイスを有効にします。
  6. インスタンス作成の設定の下部にある [作成] をクリックして、インスタンスを作成します。

gcloud

gcloud ツールで compute instances create コマンドを使用し、--enable-display-device フラグを指定します。

 gcloud beta compute instances create [INSTANCE_NAME] --enable-display-device

ここで、[INSTANCE_NAME] は作成するインスタンスの名前です。

API

API で、compute.instances.insert に対する POST リクエストを作成します。リクエストの本文に、インスタンス プロパティと、enableDisplaytrue に設定した displayDevice プロパティを含めます。

POST https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/[PROJECT_ID]/zones/[ZONE]/instances

{
  "name": "[INSTANCE_NAME]",
  "machineType": "machineTypes/[MACHINE_TYPE]",
  "displayDevice": {
    "enableDisplay": true
  },
⋮
}]

ここで

  • [INSTANCE_NAME] はインスタンスの名前です。
  • [PROJECT_ID] はプロジェクト ID です。
  • [ZONE] はインスタンスが配置されているゾーンです。

仮想表示デバイスを持つインスタンスを作成したら、次の手順を実施します。

  1. インスタンスに接続します。
  2. 仮想表示ドライバをインストールします。

既存のインスタンスでの仮想表示デバイスの追加または削除

仮想表示デバイスを既存のインスタンスに追加できます。あるいは、新しいインスタンスを作成するときに仮想表示デバイスを有効にすることもできます。

実行中のインスタンスで仮想表示デバイスの追加または削除を行う際は、事前にインスタンスを停止しておく必要があります。

Console

  1. インスタンス ページに移動します。

    インスタンス ページに移動

  2. [名前] 列で、仮想表示デバイスの追加または削除の対象となるインスタンスの名前をクリックします。
  3. インスタンス詳細ページの一番上で [編集] をクリックします。
  4. [マシンタイプ] セクションで [カスタマイズ] をクリックして、マシンタイプ、GPU、表示デバイスの設定を展開します。
  5. [表示デバイスをオンにする] をクリックして、このインスタンスの仮想表示デバイスを有効または無効にします。
  6. インスタンス作成の設定の下部にある [保存] をクリックして、インスタンス設定を保存します。

gcloud

仮想表示デバイスを追加するには、gcloud コマンドライン ツールで compute instances update コマンドを使用し、--enable-display-device フラグを指定します。

 gcloud beta compute instances update [INSTANCE_NAME] --enable-display-device

ここで、[INSTANCE_NAME] は作成するインスタンスの名前です。

仮想表示デバイスを削除するには、gcloud コマンドライン ツールで compute instances update コマンドを使用し、--no-enable-display-device フラグを指定します。

 gcloud beta compute instances update [INSTANCE_NAME] --no-enable-display-device

ここで、[INSTANCE_NAME] は作成するインスタンスの名前です。

API

API で、compute.instances.updateDisplayDevice メソッドに対する POST リクエストを作成します。リクエストの本文に enableDisplay プロパティを含めます。このインスタンスで仮想表示デバイスを有効にするには、enableDisplaytrue に設定します。インスタンスの仮想表示デバイスを無効にするには、enableDisplayfalse に設定します。

POST https://www.googleapis.com/compute/beta/projects/[PROJECT_ID]/zones/[ZONE]/instances/[INSTANCE_NAME]/updateDisplayDevice

{
 "enableDisplay": [ENABLE_DISPLAY]
}

ここで

  • [INSTANCE_NAME] は、仮想表示デバイスを有効または無効にするインスタンスの名前です。
  • [PROJECT_ID] はプロジェクト ID です。
  • [ZONE] はインスタンスが配置されているゾーンです。
  • [ENABLE_DISPLAY] は、インスタンスの仮想表示デバイスを有効にする場合は true、無効にする場合は false です。

仮想表示デバイスをインスタンスに追加したら、次の手順を実施します。

  1. インスタンスを起動します
  2. 仮想表示ドライバをインストールします。

仮想表示ドライバの構成

Windows Server インスタンスで仮想表示デバイスが正しく機能するように、Google は表示ドライバを提供しています。このドライバは、いくつかの Compute Engine の機能を実装するために不可欠で、Compute Engine インスタンス上の Windows Server にのみ対応しています。

仮想表示デバイスを持つインスタンスを作成した後、または既存のインスタンスに仮想表示デバイスを追加した後は、次の手順で仮想表示デバイスを Windows Server にインストールできます。

  1. 仮想表示デバイスが有効になっている Windows Server インスタンスに接続します。
  2. 管理者として PowerShell ターミナルを開きます。
  3. googet インストーラを実行して、google-compute-engine-driver-gga コンポーネントをインストールします。

    googet install google-compute-engine-driver-gga
    
  4. インスタンスを再起動します。

インスタンスを再起動した後、ドライバが正しくインストールされていることを確認してください。

仮想表示ドライバのインストールの確認

  1. 仮想表示デバイスが有効になっている Windows Server インスタンスに接続します。
  2. [ファイル名を指定して実行] ツールを開き、devmgmt.msc [コンピューターの管理] ツールを実行します。
  3. [コンピュータの管理] ツールの左側のナビゲーションで、[デバイス マネージャ] をクリックしてデバイスの一覧を表示します。
  4. [ディスプレイ アダプタ] の一覧の下に、Google Graphics Array ドライバが表示されていることを確認します。 Windows の [コンピュータの管理] ウィンドウ。インストールされているディスプレイ アダプタとして Google Graphics Array が表示されている。
  5. Google Graphics Array ではなく Microsoft Basic Display がディスプレイ アダプタとして表示されている場合は、ドライバのインストール プロセスを繰り返して、もう一度ドライバを確認します。

次のステップ

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