Hyperdisk のパフォーマンスを最適化する


Google Cloud Hyperdisk ボリュームのプロビジョニング後は、アプリケーションとオペレーティング システムでパフォーマンスのニーズを満たすために、パフォーマンスの調整が必要になることがあります。

以降のセクションでは、パフォーマンスを向上のためにチューニングできるいくつかの重要な要素と、その一部を特定のタイプのワークロードに適用する方法を説明します。

深い I/O キューを使用

Hyperdisk ボリュームはネットワークにアタッチされたデバイスです。このため、ローカル SSD などのローカル接続のディスクと比べると、レイテンシが大きくなります。永続ディスクは、非常に高い IOPS とスループットが得られますが、十分な I/O リクエストを並行して実行する必要があります。並列で実行される I/O リクエストの数は I/O キューの深さと呼ばれます。

次の表は、特定のパフォーマンス レベルを達成できるように推奨される I/O キューの深さを示しています。この表では、安全な推奨事項を表示するため、一般的なレイテンシを若干多めに見積もっています。この例は、16 KB の I/O サイズを使用していることを前提としています。

目的の IOPS キューの深さ
500 1
1,000 2
2,000 4
4,000 8
8,000 16
16,000 32
32,000 64
64,000 128
100,000 200
200,000 400
320,000 640
目的のスループット(MB/秒) キューの深さ
8 1
16 2
32 4
64 8
128 16
256 32
512 64
1,000 128
1,200 153

CPU に空きがあることを確認

Hyperdisk ボリュームの読み取りと書き込みには、VM の CPU サイクルが必要です。VM インスタンスの CPU が不足していると、前述の IOPS をアプリケーションで管理することはできません。非常に高い安定した IOPS レベルを実現するには、I/O の処理に CPU の空きが必要です。

Hyperdisk のパフォーマンス指標を確認

ディスクのパフォーマンス指標は、Google Cloud の統合モニタリング ソリューションである Cloud Monitoring で確認できます。これらの指標を使用して、さまざまなアプリケーション ワークロードでディスクと他の VM リソースのパフォーマンスをモニタリングできます。

詳細については、ディスクのパフォーマンス指標の確認をご覧ください。

コンソールの [オブザーバビリティ] ページで、ディスク パフォーマンスの指標を表示することもできます。

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