ローカル SSD は、キャッシュやスクラッチ処理スペースなど、一時的なストレージのユースケース向けに設計されています。ローカル SSD は、VM が実行されている物理マシン上に配置されるため、VM の作成プロセスでのみ作成できます。ローカル SSD を起動デバイスとして使用することはできません。
第 3 世代のマシンシリーズの場合、VM の作成時に一定数のローカル SSD ディスクが VM に追加されます。これらの VM にローカル SSD ストレージを追加する唯一の方法は、次のとおりです。
- C3 と C3D の場合、ローカル SSD ストレージは
c3-standard-88-lssd
などの特定のマシンタイプでのみ使用できます。 - Z3、A3、A2 Ultra マシンシリーズの場合、すべてのマシンタイプにローカル SSD ストレージが付属しています。
M3、第 1 世代、第 2 世代のマシンタイプの場合、VM の作成時にローカル SSD ディスクを指定する必要があります。
ローカル SSD を作成した後は、使用する前に、デバイスをフォーマットしてマウントする必要があります。
さまざまなマシンタイプで使用できるローカル SSD ストレージの容量と、VM にアタッチできるローカル SSD ディスクの数については、有効な数のローカル SSD を選択するをご覧ください。
始める前に
- ローカル SSD を使用する前に、ローカル SSD の制限を確認します。
- ローカル SSD ディスクのデータの永続性のシナリオを確認します。
- GPU がアタッチされた仮想マシン(VM)インスタンスにローカル SSD を追加する場合は、GPU のリージョンとゾーンごとのローカル SSD の可用性をご覧ください。
-
まだ設定していない場合は、認証を設定します。認証とは、Google Cloud サービスと API にアクセスするために ID を確認するプロセスです。ローカル開発環境からコードまたはサンプルを実行するには、次のように Compute Engine に対する認証を行います。
このページのサンプルをどのように使うかに応じて、タブを選択してください。
コンソール
Google Cloud コンソールを使用して Google Cloud サービスと API にアクセスする場合、認証を設定する必要はありません。
gcloud
-
Install the Google Cloud CLI, then initialize it by running the following command:
gcloud init
- デフォルトのリージョンとゾーンを設定します。
Terraform
このページの Terraform サンプルをローカル開発環境から使用するには、gcloud CLI をインストールして初期化し、自身のユーザー認証情報を使用してアプリケーションのデフォルト認証情報を設定してください。
- Install the Google Cloud CLI.
-
To initialize the gcloud CLI, run the following command:
gcloud init
-
If you're using a local shell, then create local authentication credentials for your user account:
gcloud auth application-default login
You don't need to do this if you're using Cloud Shell.
詳細については、 ローカル開発環境の認証の設定 をご覧ください。
Go
このページの Go サンプルをローカル開発環境から使用するには、gcloud CLI をインストールして初期化し、自身のユーザー認証情報を使用してアプリケーションのデフォルト認証情報を設定してください。
- Install the Google Cloud CLI.
-
To initialize the gcloud CLI, run the following command:
gcloud init
-
If you're using a local shell, then create local authentication credentials for your user account:
gcloud auth application-default login
You don't need to do this if you're using Cloud Shell.
詳細については、 ローカル開発環境の認証の設定 をご覧ください。
Java
このページの Java サンプルをローカル開発環境から使用するには、gcloud CLI をインストールして初期化し、自身のユーザー認証情報を使用してアプリケーションのデフォルト認証情報を設定してください。
- Install the Google Cloud CLI.
-
To initialize the gcloud CLI, run the following command:
gcloud init
-
If you're using a local shell, then create local authentication credentials for your user account:
gcloud auth application-default login
You don't need to do this if you're using Cloud Shell.
詳細については、 ローカル開発環境の認証の設定 をご覧ください。
Python
このページの Python サンプルをローカル開発環境から使用するには、gcloud CLI をインストールして初期化し、自身のユーザー認証情報を使用してアプリケーションのデフォルト認証情報を設定してください。
- Install the Google Cloud CLI.
-
To initialize the gcloud CLI, run the following command:
gcloud init
-
If you're using a local shell, then create local authentication credentials for your user account:
gcloud auth application-default login
You don't need to do this if you're using Cloud Shell.
詳細については、 ローカル開発環境の認証の設定 をご覧ください。
REST
このページの REST API サンプルをローカル開発環境で使用するには、gcloud CLI に指定した認証情報を使用します。
Install the Google Cloud CLI, then initialize it by running the following command:
gcloud init
-
ローカル SSD を持つ VM を作成する
ローカル SSD ディスク ストレージを備えた VM を作成するには、Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または Compute Engine API を使用します。
コンソール
[インスタンスの作成] ページに移動します。
VM の名前、リージョン、ゾーンを指定します。必要に応じて、タグまたはラベルを追加します。
[マシンの構成] セクションで、ターゲット マシンタイプを含むマシン ファミリーを選択します。
[シリーズ] リストからシリーズを選択し、マシンタイプを選択します。
- 第 3 世代のマシンシリーズ C3 と C3D の場合は、
-lssd
で終わるマシンタイプを選択します。 - Z3、A3、A2 Ultra の場合は、すべてのマシンタイプにローカル SSD ストレージが付属しています。
- M3、または第 1 世代と第 2 世代のマシンシリーズの場合は、マシンタイプを選択した後に次の操作を行います。
- [詳細オプション] セクションを開きます。
- [ディスク] を開き、[ローカル SSD を追加] をクリックして、次の操作を行います。
- [ローカル SSD の構成] ページで、ディスク インターフェースのタイプを選択します。
- [ディスク容量] リストから必要なディスクの数を選択します。
- [保存] をクリックします。
- 第 3 世代のマシンシリーズ C3 と C3D の場合は、
VM 作成プロセスを続行します。
ローカル SSD ディスクを使用して VM を作成したら、ディスクを使用する前に各デバイスをフォーマットしてマウントする必要があります。
gcloud
Z3、A3、A2 Ultra マシンシリーズの場合、ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、インスタンスを作成する手順に沿って、そのシリーズで使用可能なマシンタイプを使用する VM を作成します。
C3 または C3D マシンシリーズの場合、ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、インスタンスの作成手順に沿って操作しますが、ローカル SSD ディスク(
-lssd
)を含むインスタンス タイプを指定します。たとえば次のように、NVMe ディスク インターフェースを使用する 2 つのローカル SSD パーティションを持つ C3 VM を作成できます。
gcloud compute instances create example-c3-instance \ --zone ZONE \ --machine-type c3-standard-8-lssd \ --image-project IMAGE_PROJECT \ --image-family IMAGE_FAMILY
M3、第 1 世代、第 2 世代のマシンシリーズの場合、ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、インスタンスを作成する手順に沿って操作しますが、ローカル SSD ディスクを作成してアタッチするため
--local-ssd
フラグを使用します。複数のローカル SSD パーティションを作成するには、--local-ssd
フラグを追加します。必要に応じて、インターフェースの値と各--local-ssd
フラグのデバイス名を設定することもできます。たとえば、4 つのローカル SSD ディスクを持つ M3 VM を作成し、ディスク インターフェース タイプを次のように指定できます。
gcloud compute instances VM_NAME \ --machine-type m3-ultramem-64 \ --zone ZONE \ --local-ssd interface=INTERFACE_TYPE device-name=DEVICE-NAME \ --local-ssd interface=INTERFACE_TYPE device-name=DEVICE-NAME \ --local-ssd interface=INTERFACE_TYPE device-name=DEVICE-NAME \ --local-ssd interface=INTERFACE_TYPE \ --image-project IMAGE_PROJECT \ --image-family IMAGE_FAMILY
次のように置き換えます。
- VM_NAME: 新しい VM の名前
- ZONE: VM を作成するゾーン。gcloud CLI
compute/zone
プロパティまたは環境変数CLOUDSDK_COMPUTE_ZONE
を構成している場合、このフラグは省略可能です。 - INTERFACE_TYPE: ローカル SSD デバイスに使用するディスク インターフェースの種類です。M3 VM を作成する場合、またはブートディスク イメージに最適化された NVMe ドライバがある場合は、
nvme
を指定します。他のイメージの場合はscsi
を指定します。 - DEVICE-NAME: 省略可。ゲスト オペレーティング システムのシンボリック リンク(symlink)で使用するディスク名を示す名前。
- IMAGE_FAMILY: ブートディスクにインストールする使用可能なイメージ ファミリーのいずれかです。
- IMAGE_PROJECT: イメージ ファミリーが属するイメージ プロジェクトです。
必要に応じて、異なるパーティションに nvme
と scsi
を組み合わせて使用し、第 1 世代または第 2 世代の VM にローカル SSD をアタッチできます。nvme
デバイスのパフォーマンスは、インスタンスのブートディスク イメージにより異なります。第 3 世代の VM は、NVMe ディスク インターフェースのみをサポートします。
ローカル SSD を使用して VM を作成した後は、使用する前に各デバイスをフォーマットしてマウントする必要があります。
Terraform
ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、google_compute_instance
リソースを使用します。
Terraform 構成を適用または削除する方法については、基本的な Terraform コマンドをご覧ください。
Terraform コードを生成するには、Google Cloud コンソールの同等のコード コンポーネントを使用します。- Google Cloud コンソールで [VM インスタンス] ページに移動します。
- [インスタンスを作成] をクリックします。
- 必要なパラメータを指定します。
- ページの上部または下部で [同等のコード] をクリックし、[Terraform] タブをクリックして Terraform コードを表示します。
Go
Go
このサンプルを試す前に、Compute Engine クイックスタート: クライアント ライブラリの使用に記載されている Go の設定手順に沿って操作します。詳細については、Compute Engine Go API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Compute Engine に対して認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
Java
Java
このサンプルを試す前に、Compute Engine クイックスタート: クライアント ライブラリの使用に記載されている Java の設定手順に沿って操作します。詳細については、Compute Engine Java API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Compute Engine に対して認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
Python
Python
このサンプルを試す前に、Compute Engine クイックスタート: クライアント ライブラリの使用に記載されている Python の設定手順に沿って操作します。詳細については、Compute Engine Python API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Compute Engine に対して認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
REST
instances.insert method
を使用して、イメージ ファミリーまたは特定のバージョンのオペレーティング システム イメージから VM を作成します。
- Z3、A3、A2 Ultra マシンシリーズの場合、ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、そのシリーズで使用可能なマシンタイプを使用する VM を作成します。
C3 または C3D マシンシリーズの場合、ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、ローカル SSD ディスクを含むインスタンス タイプ(
-lssd
)を指定します。Ubuntu ブートディスクと 2 つのローカル SSD ディスクを持つ C3 VM を作成するリクエスト ペイロードの例を次に示します。
{ "machineType":"zones/us-central1-c/machineTypes/c3-standard-8-lssd", "name":"c3-with-local-ssd", "disks":[ { "type":"PERSISTENT", "initializeParams":{ "sourceImage":"projects/ubuntu-os-cloud/global/images/family/ubuntu-2204-lts" }, "boot":true } ], "networkInterfaces":[ { "network":"global/networks/default" } ] }
M3、第 1 世代、第 2 世代のマシンシリーズの場合、ローカル SSD ディスクがアタッチされた VM を作成するには、VM の作成時に
initializeParams
プロパティを使用してローカル SSD デバイスを追加できます。次のプロパティも指定する必要があります。diskType
: ローカル SSD に設定します。autoDelete
: true に設定します。type
:SCRATCH
に設定します。
次のプロパティはローカル SSD デバイスでは使用できません。
diskName
sourceImage
プロパティdiskSizeGb
ブートディスクと 4 つのローカル SSD ディスクを持つ M3 VM を作成するリクエスト ペイロードの例を次に示します。
{ "machineType":"zones/us-central1-f/machineTypes/m3-ultramem-64", "name":"local-ssd-instance", "disks":[ { "type":"PERSISTENT", "initializeParams":{ "sourceImage":"projects/ubuntu-os-cloud/global/images/family/ubuntu-2204-lts" }, "boot":true }, { "type":"SCRATCH", "initializeParams":{ "diskType":"zones/us-central1-f/diskTypes/local-ssd" }, "autoDelete":true, "interface": "NVME" }, { "type":"SCRATCH", "initializeParams":{ "diskType":"zones/us-central1-f/diskTypes/local-ssd" }, "autoDelete":true, "interface": "NVME" }, { "type":"SCRATCH", "initializeParams":{ "diskType":"zones/us-central1-f/diskTypes/local-ssd" }, "autoDelete":true, "interface": "NVME" }, { "type":"SCRATCH", "initializeParams":{ "diskType":"zones/us-central1-f/diskTypes/local-ssd" }, "autoDelete":true, "interface": "NVME" }, ], "networkInterfaces":[ { "network":"global/networks/default" } ] }
ローカル SSD を作成した後は、使用する前に、各デバイスをフォーマットしてマウントする必要があります。
REST を使用してインスタンスを作成する方法の詳細については、Compute Engine API をご覧ください。
ローカル SSD デバイスのフォーマットとマウント
各ローカル SSD ディスクを個別にフォーマットしてマウントすることも、複数のローカル SSD ディスクを単一の論理ボリュームに結合することもできます。
ローカル SSD パーティションを個別にフォーマットしてマウントする
ローカル SSD をインスタンスに接続する最も簡単な方法は、各デバイスを単一パーティションでフォーマットしてマウントすることです。または、複数のパーティションを単一の論理ボリュームに組み合わせることもできます。
Linux インスタンス
Linux インスタンスで新しいローカル SSD をフォーマットしてマウントします。必要に応じて任意のパーティション フォーマットと構成を使用できます。この例では、ext4
パーティションを 1 つ作成します。
[VM インスタンス] ページに移動します。
新しいローカル SSD をアタッチしたインスタンスの隣にある [SSH] ボタンをクリックします。ブラウザが開き、インスタンスに対するターミナル接続が表示されます。
ターミナルでは、
find
コマンドを使用して、マウントするローカル SSD を識別します。$ find /dev/ | grep google-local-nvme-ssd
SCSI モードのローカル SSD には、
google-local-ssd-0
といった標準の名前が割り当てられています。次の出力に示すように、NVMe モードのローカル SSD にはgoogle-local-nvme-ssd-0
のような名前が付けられます。$ find /dev/ | grep google-local-nvme-ssd /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-0
ローカル SSD を ext4 ファイル システムでフォーマットします。次のコマンドを使用すると、ローカル SSD から既存のデータがすべて削除されます。
$ sudo mkfs.ext4 -F /dev/disk/by-id/[SSD_NAME]
[SSD_NAME]
をフォーマットするローカル SSD の ID に置き換えます。たとえば、インスタンスの最初の NVMe ローカル SSD をフォーマットするにはgoogle-local-nvme-ssd-0
を指定します。デバイスをマウントできるディレクトリを作成するには、
mkdir
コマンドを使用します。$ sudo mkdir -p /mnt/disks/[MNT_DIR]
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD ディスクをマウントするディレクトリ パスに置き換えます。ローカル SSD を VM にマウントします。
$ sudo mount /dev/[SSD_NAME] /mnt/disks/[MNT_DIR]
次のように置き換えます。
[SSD_NAME]
: マウントするローカル SSD の ID。[MNT_DIR]
: ローカル SSD をマウントするディレクトリ。
デバイスに対する読み取りと書き込みのアクセスを構成します。この例では、デバイスへの書き込みアクセス権をすべてのユーザーに付与します。
$ sudo chmod a+w /mnt/disks/[MNT_DIR]
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD をマウントしたディレクトリに置き換えます。
ローカル SSD を /etc/fstab
ファイルに追加して、インスタンスの再起動時にデバイスが自動的にマウントされるようにすることもできます。このエントリは、インスタンスが停止した場合、ローカル SSD 上のデータを保持しません。完全な詳細は、ローカル SSD データの永続性を参照してください。
/etc/fstab
ファイルのエントリを指定する場合は、必ず nofail
オプションを含め、ローカル SSD が存在しない場合でも、インスタンスが起動できるようにします。たとえば、ブートディスクのスナップショットを作成し、ローカル SSD をアタッチせずに新しいインスタンスを作成した場合、インスタンスは起動プロセスを続行でき、いつまでも一時停止することはありません。
/etc/fstab
エントリを作成します。blkid
コマンドを使用して、デバイス上のファイル システムの UUID を検索し、UUID をマウント オプションとともに含めるように/etc/fstab
ファイルを編集します。この手順は 1 つのコマンドで完了できます。たとえば、NVMe モードのローカル SSD の場合は、次のコマンドを使用します。
$ echo UUID=`sudo blkid -s UUID -o value /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-0` /mnt/disks/[MNT_DIR] ext4 discard,defaults,nofail 0 2 | sudo tee -a /etc/fstab
SCSI などの NVMe 以外のモードのローカル SSD については、次のコマンドを使用します。
$ echo UUID=`sudo blkid -s UUID -o value /dev/disk/by-id/google-local-ssd-0` /mnt/disks/[MNT_DIR] ext4 discard,defaults,nofail 0 2 | sudo tee -a /etc/fstab
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD をマウントしたディレクトリに置き換えます。cat
コマンドを使用して、/etc/fstab
エントリが正しいことを確認します。$ cat /etc/fstab
このインスタンスの起動ディスクからスナップショットを作成し、それを使用してローカル SSD がない別のインスタンスを作成する場合は、/etc/fstab
ファイルを編集して、このローカル SSD のエントリを削除します。nofail
オプションを使用する場合でも、インスタンスにアタッチされているパーティションとの /etc/fstab
ファイルの同期を維持し、ブートディスクのスナップショットを作成する前に、これらのエントリを削除します。
Windows インスタンス
Windows のディスク管理ツールを使用して、Windows インスタンス上のローカル SSD をフォーマットしてマウントします。
RDP を使用してインスタンスに接続します。この例では、[VM インスタンス] ページに移動し、ローカル SSD がアタッチされているインスタンスの隣の [RDP] ボタンをクリックします。ユーザー名とパスワードを入力すると、ウィンドウが開き、サーバーに対するデスクトップ インターフェースが表示されます。
Windows [スタート] ボタンを右クリックして [ディスクの管理] を選択します。
ローカル SSD の初期化をまだ行っていない場合、新しいパーティションのパーティショニング スキームの選択を求められます。[GPT] を選択して、[OK] をクリックします。
ローカル SSD を初期化した後、未割り当てのディスク スペースを右クリックして、[新しいシンプル ボリューム] を選択します。
新しいシンプル ボリューム ウィザードの指示に従って新しいボリュームを構成します。任意のパーティション形式を使用できますが、この例では
NTFS
を選択します。[クイック フォーマットする] にもチェックを入れて、フォーマット処理を高速化します。ウィザードが完了し、ボリュームのフォーマットが終了後、新しいローカル SSD をチェックして、
Healthy
のステータスを確認します。
これで、ローカル SSD にファイルを書き込むことができます。
複数のローカル SSD パーティションをフォーマットして単一の論理ボリュームにマウントする
永続 SSD とは異なり、インスタンスにアタッチする各デバイスのローカル SSD の容量は 375 GB の固定です。複数のローカル SSD パーティションを単一の論理ボリュームに組み合わせる場合、これらのパーティション間のボリューム管理をユーザー自身が定義する必要があります。
Linux インスタンス
mdadm
を使用して、RAID 0 アレイを作成します。この例では、1 つの ext4
ファイル システムを使用したアレイをフォーマットしますが、任意のファイル システムを適用できます。
[VM インスタンス] ページに移動します。
新しいローカル SSD をアタッチしたインスタンスの隣にある [SSH] ボタンをクリックします。ブラウザが開き、インスタンスに対するターミナル接続が表示されます。
ターミナルで、
mdadm
ツールをインストールします。mdadm
のインストール プロセスには、スクリプトを停止するユーザー プロンプトが含まれているため、このプロセスは手動で実行してください。Debian と Ubuntu:
$ sudo apt update && sudo apt install mdadm --no-install-recommends
CentOS と RHEL:
$ sudo yum install mdadm -y
SLES と openSUSE:
$ sudo zypper install -y mdadm
find
コマンドを使用して、一緒にマウントするすべてのローカル SSD を識別します。この例では、インスタンスに NVMe モードのローカル SSD パーティションが 8 個あります。
$ find /dev/ | grep google-local-nvme-ssd /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-7 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-6 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-5 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-4 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-3 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-2 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-1 /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-0
find
は順序を保証するものではありません。出力行の数が予想される SSD パーティションの数と一致している限り、デバイスが異なる順序でリストされていても問題ありません。SCSI モードのローカル SSD には、google-local-ssd
といった標準の名前が割り当てられています。NVMe モードのローカル SSD には、google-local-nvme-ssd
といった標準の名前が割り当てられています。mdadm
を使用して、複数のローカル SSD デバイスを/dev/md0
という名前の 1 つのアレイに結合します。この例では、NVMe モードの 8 個のローカル SSD デバイスをマージします。SCSI モードのローカル SSD デバイスについては、find
コマンドから取得した名前を指定します。$ sudo mdadm --create /dev/md0 --level=0 --raid-devices=8 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-0 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-1 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-2 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-3 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-4 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-5 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-6 \ /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-7 mdadm: Defaulting to version 1.2 metadata mdadm: array /dev/md0 started.
アレイの詳細は
mdadm --detail
で確認できます。--prefer=by-id
フラグを追加すると、/dev/disk/by-id
パスを使用するデバイスが一覧表示されます。sudo mdadm --detail --prefer=by-id /dev/md0
出力は、アレイ内のデバイスごとに次のようになります。
... Number Major Minor RaidDevice State 0 259 0 0 active sync /dev/disk/by-id/google-local-nvme-ssd-0 ...
/dev/md0
アレイ全体を ext4 ファイル システムでフォーマットします。$ sudo mkfs.ext4 -F /dev/md0
/dev/md0
がマウント可能なディレクトリを作成します。この例では、/mnt/disks/ssd-array
ディレクトリを作成します。$ sudo mkdir -p /mnt/disks/[MNT_DIR]
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD アレイをマウントするディレクトリに置き換えます。/dev/md0
アレイを/mnt/disks/ssd-array
ディレクトリにマウントします。$ sudo mount /dev/md0 /mnt/disks/[MNT_DIR]
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD アレイをマウントするディレクトリに置き換えます。デバイスに対する読み取りと書き込みのアクセスを構成します。この例では、デバイスへの書き込みアクセス権をすべてのユーザーに付与します。
$ sudo chmod a+w /mnt/disks/[MNT_DIR]
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD アレイをマウントしたディレクトリに置き換えます。
ローカル SSD を /etc/fstab
ファイルに追加して、インスタンスの再起動時にデバイスが自動的にマウントされるようにすることもできます。このエントリは、インスタンスが停止した場合、ローカル SSD 上のデータを保持しません。詳細は、ローカル SSD データの永続性を参照してください。
/etc/fstab
ファイルのエントリを指定する場合は、必ず nofail
オプションを含め、ローカル SSD が存在しない場合でも、インスタンスが起動できるようにします。たとえば、ブートディスクのスナップショットを取り、どのようなローカル SSD もアタッチしないで新しいインスタンスを作成した場合、インスタンスが起動プロセスを続行することができ、無期限に一時停止することはありません。
/etc/fstab
エントリを作成します。blkid
コマンドを使用して、デバイス上のファイル システムの UUID を検索し、UUID をマウント オプションとともに含めるように/etc/fstab
ファイルを編集します。nofail
オプションを指定して、ローカル SSD が利用できない場合でもシステムを起動できるようにします。この手順は 1 つのコマンドで完了できます。次に例を示します。$ echo UUID=`sudo blkid -s UUID -o value /dev/md0` /mnt/disks/[MNT_DIR] ext4 discard,defaults,nofail 0 2 | sudo tee -a /etc/fstab
[MNT_DIR]
は、ローカル SSD アレイをマウントしたディレクトリに置き換えます。/etc/fstab
ファイルの/dev/md0
のようなデバイス名を使用している場合、UUID ではなく、/etc/mdadm/mdadm.conf
ファイルを編集してアレイが起動時に自動的に再構成されるようにします。これは次の 2 つのステップで行います。- 起動時にディスクアレイが自動的にスキャンされ、再構成されるようにします。
$ sudo mdadm --detail --scan | sudo tee -a /etc/mdadm/mdadm.conf
initramfs
を更新して、アレイがアーリーブート プロセス中に使用できるようにします。$ sudo update-initramfs -u
- 起動時にディスクアレイが自動的にスキャンされ、再構成されるようにします。
cat
コマンドを使用して、/etc/fstab
エントリが正しいことを確認します。$ cat /etc/fstab
このインスタンスのブートディスクからスナップショットを作成し、それを使用してローカル SSD がない別のインスタンスを作成する場合は、/etc/fstab
ファイルを編集して、このローカル SSD アレイのエントリを削除します。nofail
オプションを使用する場合でも、インスタンスにアタッチされているパーティションとの /etc/fstab
ファイルの同期を維持し、ブートディスクのスナップショットを作成する前に、これらのエントリを削除します。
Windows インスタンス
Windows のディスク管理ツールを使用して、Windows インスタンス上のローカル SSD のアレイをフォーマットしてマウントします。
RDP を使用してインスタンスに接続します。この例では、[VM インスタンス] ページに移動し、ローカル SSD がアタッチされているインスタンスの隣の [RDP] ボタンをクリックします。ユーザー名とパスワードを入力すると、ウィンドウが開き、サーバーに対するデスクトップ インターフェースが表示されます。
Windows [スタート] ボタンを右クリックして [ディスクの管理] を選択します。
ローカル SSD の初期化をまだ行っていない場合、新しいパーティションのパーティショニング スキームを選択するよう求められます。[GPT] を選択して、[OK] をクリックします。
ローカル SSD を初期化した後、未割り当てのディスク スペースを右クリックして、[新しいストライプ ボリューム] を選択します。
ストライプ アレイに含めるローカル SSD パーティションを選択します。この例では、すべてのパーティションを選択して、1 つのローカル SSD デバイスに結合します。
[新しいストライプ ボリューム ウィザード] の指示に従って新しいボリュームを構成します。任意のパーティション形式を使用できますが、この例では
NTFS
を選択します。[クイック フォーマットする] にもチェックを入れて、フォーマット処理を高速化します。ウィザードが完了し、ボリュームのフォーマットが終了後、新しいローカル SSD をチェックして、
Healthy
のステータスを確認します。
ローカル SSD にファイルを書き込むことができます。
次のステップ
- VM のデバイス名の詳細を確認する。
- ローカル SSD ディスクのパフォーマンスをベンチマークする方法を学習する