AWS プロフェッショナルのための Google Cloud: ストレージ

最終更新日: 2018 年 9 月 28 日

Amazon と Google がそれぞれのクラウド環境で提供しているストレージ サービスを比べてみましょう。ここでは、次のタイプのサービスについて説明します。

  • 分散オブジェクト ストレージは、冗長化された Key-Value ストアであり、データ オブジェクトを保存できます。
  • ブロック ストレージは、仮想ディスク ボリュームであり、仮想マシンのインスタンスに接続できます。
  • ファイル ストレージは、ネットワークに接続された、ファイル サーバーベースのストレージです。
  • クール ストレージは、データ バックアップを保存するように設計されたストレージ サービスです。
  • コールド(アーカイブ)ストレージは、コンプライアンスや分析を目的としてアーカイブ データを保存するように設計されたストレージ サービスです。

ここでは、データベースやメッセージ キューについては説明しません。

分散オブジェクト ストレージ

Amazon Simple Storage Service(S3)Google Cloud Storage は、さまざまなサイズの大量のバイナリ オブジェクト(blobs)を保存、利用するためのホスト型サービスです。どちらのサービスも、キーを文字列、値を任意のバイナリ オブジェクトとして保存する、スケーラビリティに優れた Key-Value ストアと言えます。

このセクションでは、Amazon S3 Standard と Cloud Storage Standard のストレージ クラスについて説明します。Amazon S3 と Cloud Storage では、頻繁にアクセスしないデータやアーカイブ データを対象とした、低料金のストレージ クラスも提供しています。このようなストレージ クラスについては、下記のクール ストレージコールド ストレージまたはアーカイブ ストレージのセクションをご覧ください。

サービスモデルの比較

Cloud Storage と Amazon S3 は、非常によく似たサービスモデルを採用しています。どちらのサービスでも、バケットにオブジェクトを保存します。オブジェクトは、バケット内で一意のキーによって識別され、それぞれのオブジェクトには関連づけられたメタデータ レコードがあります。このメタデータ レコードには、オブジェクトのサイズ、最終変更日、メディアタイプなどの情報が含まれています。適切な権限があれば、このメタデータの一部を閲覧、変更できます。カスタム メタデータを追加することもできます。

バケットは Key-Value ストアですが、ファイルシステムのユーザー エクスペリエンスと同じではないとしても、それに近いユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されています。慣例により、通常、オブジェクト キーは "/foo/bar.txt" や "/foo/subdir/baz.txt" のようなパスになります。 Amazon S3 と Cloud Storage は、どちらもファイルシステムに似た API を提供しています。たとえば、list メソッドは、共通の接頭辞を持つすべてのオブジェクトキーをリストします。これは、Unix のようなファイル システム上の ls -R とは異なります。

分散オブジェクト ストレージとしての一般的な利用法に加え、どちらのサービスも、静的なウェブ コンテンツとメディアをホストするためにも利用できます。

Amazon S3 と Cloud Storage の機能と用語は、次のように対応します。

機能 Amazon S3 Cloud Storage
デプロイ ユニット バケット バケット
デプロイ識別子 グローバル一意キー グローバル一意キー
ファイル システムのエミュレーション 制限されます 制限されます
オブジェクトのメタデータ
オブジェクトのバージョニング
オブジェクトのライフサイクル管理
更新通知 イベント通知 Cloud Storage 用の Cloud Pub/Sub 通知、Cloud Functions 用の Cloud Storage トリガー、オブジェクト変更通知
サービスクラス 標準、標準 - 低頻度アクセス、1 ゾーン - 低頻度アクセス、Amazon Glacier* Standard、Nearline、Coldline、Archive
デプロイの範囲 リージョン マルチリージョンとリージョン
料金 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます

* Amazon Glacier は Amazon S3 とは別のサービスです。

オブジェクトのバージョニング

Amazon S3 と Cloud Storage はどちらも、オブジェクトのバージョニングをサポートしています。これによって、所定のキーを与えられた特定のバージョンのオブジェクトが、特定のバージョン ID で保存されます。バージョニングを有効にすると、オブジェクトの上書きにより誤ってデータを損失するというリスクを軽減できます。

Cloud Storage では、前提条件の使用により、PUT と DELETE の各オペレーションに対する条件付き更新に対応できます。条件付き更新では、更新されるオブジェクトのバージョンがリクエストで指定されているオブジェクトのバージョンと一致する場合にのみ、更新が成功します。この仕組みにより、更新中の競合状態の発生を回避できます。Amazon S3 は、条件付き更新をサポートしていません。

オブジェクトのライフサイクル管理

Amazon S3 と Cloud Storage のどちらでも、ユーザーが指定したライフサイクル ポリシーに従って、オブジェクトの移行や削除を自動化できます。

更新通知

Amazon S3 と Cloud Storage のどちらでも、オブジェクトが作成、削除、更新されたときに通知を発行するようにバケットを構成できます。Amazon S3 では、この機能はイベント通知と呼ばれています。Cloud Storage には、同様の機能を提供する複数のサービスがありますが、通知の送信先となるエンドポイントによって区別されます。

Amazon S3 のイベント通知では、次の 3 つの通知エンドポイントがサポートされています。

  • Amazon Simple Notification Service(SNS)トピック。
  • Amazon Simple Queue Service(SQS)キュー。
  • AWS Lambda 関数。

同様に、Google Cloud のさまざまな Cloud Storage 通知サービスでは次のエンドポイントがサポートされています。

  • Pub/Sub Notifications for Cloud Storage: Pub/Sub トピック
  • Cloud Storage トリガー: Cloud Functions 関数。
  • Cloud Storage オブジェクト変更通知: 通知ペイロードを処理するターゲット URL または webhook

サービスレベル契約

Amazon と Google はどちらも稼働率を保証しており、この稼働率が実現しない場合には顧客アカウントに返金するポリシーを定めています。 Amazon は、Amazon S3 標準サービスレベル契約(SLA)で Amazon S3 標準に関する保証とポリシーを規定しています。 Google は、Cloud Storage SLA で Cloud Storage に関する保証とポリシーを規定しています。

費用

Amazon S3 標準

Amazon S3 標準では、1 か月あたりのデータの保存量とネットワーク(下り)に基づいて課金されます。また、ストレージ リージョンによって料金が異なります。Amazon S3 標準では、一般的な API リクエストに対しても課金されます。

Cloud Storage Standard

Cloud Storage Standard では Amazon S3 標準と同じように、1 か月あたりのデータの保存量とネットワークからの送信量に基づいて課金され、ストレージ リージョンによって料金が異なります。Cloud Storage Standard でも、一般的な API リクエストに課金されます。

ブロック ストレージ

Google Cloud と Amazon Web Services は両方とも、コンピューティング サービスの一部としてブロック ストレージ オプションを提供しています。Google Compute Engine は永続ディスクを提供し、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)は Elastic Block Store(EBS)を提供しています。多様な料金特性と性能特性を備えた複数のタイプのブロック ストレージがそれぞれのサービスに用意されています。

サービスモデルの比較

Compute Engine の永続ディスクと Amazon EBS は、多くの点で非常によく似ています。どちらも、ディスク ボリュームはネットワークに接続されます。ただし、Compute Engine でも Amazon EC2 でも、必要に応じてディスクをローカル接続することもできます。ネットワーク接続されたディスクは、ローカル接続されたディスクと比べて操作のレイテンシが長く、スループットが低くなりますが、組み込まれた冗長性、スナップショットの作成、ディスクの切断と再接続の簡便さといった利点も多くあります。

Compute Engine の永続ディスクは Amazon EBS と次のように対応しています。

機能 Amazon EBS Compute Engine
ボリューム タイプ EBS プロビジョンド IOPS SSD、EBS 汎用 SSD、スループット最適化 HDD、Cold HDD ゾーン標準永続ディスク(HDD)、リージョン永続ディスク、ゾーン SSD 永続ディスク、リージョン SSD 永続ディスク
ボリュームのロケーション ルール 接続されるインスタンスと同じゾーンにある必要がある 接続されるインスタンスと同じゾーンにある必要がある
ボリュームの接続 一度に 1 つのインスタンスにのみ接続可能 読み取り / 書き込みボリューム: 一度に 1 つのインスタンスにのみ接続可能
読み取り専用ボリューム: 複数のインスタンスに接続可能
インスタンスあたりの接続ボリューム 最大 40 最大 128
最大ボリューム サイズ 16 TiB 64 TB
冗長性 ゾーン ボリューム タイプに応じてゾーンまたはマルチゾーン
スナップショット作成
スナップショットの範囲 リージョン グローバル

Compute Engine と Amazon EC2 のローカル接続されたディスクの比較は次のとおりです。

機能 Amazon EC2 Compute Engine
サービス名 インスタンス ストア(エフェメラル ストアとも呼ばれます) ローカル SSD
ボリュームの接続 インスタンスのタイプに関連付け 共有されていないコア インスタンスすべてに接続可能
デバイスの種類 インスタンスのタイプによって異なる SSD
インスタンスあたりの接続ボリューム インスタンスのタイプに依存 最大 8
ストレージ容量 インスタンスのタイプに依存 ボリュームあたり 375 GB
ライブ マイグレーション ×
冗長性 なし なし

ボリュームの接続と切断

ディスク ボリュームを作成した後、そのボリュームを Compute Engine または Amazon EC2 のインスタンスに接続できます。その後、そのインスタンスによって、他のブロック デバイスと同じようにディスク ボリュームをマウントし、フォーマットできます。 同様に、ボリュームをインスタンスから取り外して切断し、他のインスタンスに再接続することもできます。

Amazon EBS のボリュームは、一度に 1 つの Amazon EC2 インスタンスにのみ接続できます。 Compute Engine の読み取り / 書き込みモードの永続ディスクにも、同じ制限があります。ただし、Compute Engine の読み取り専用モードの永続ディスクは、同時に複数のインスタンスに接続できます。

Amazon EC2 では、1 つの Linux インスタンスに最大 40 のディスク ボリュームを接続できます。Compute Engine では、最大 128 のディスク ボリュームを接続できます。

ボリュームのスナップショット作成

Compute Engine と Amazon EBS のどちらでも、ディスク ボリュームのスナップショットをキャプチャし、保存することが可能です。これらのスナップショットを使用して、後で新しいボリュームを作成できます。

どちらのサービスでも、スナップショットは差分になっています。最初のスナップショットではボリュームのフルコピーが作成されますが、その後のスナップショットでは、前回のスナップショット以降に変更されたブロックのみがコピーされます。

Amazon EBS のスナップショットは、デフォルトでは 1 つのリージョンのみで使用可能で、必要に応じて他のリージョンに明示的にコピーする必要があります。この余分な手順により、追加のデータ転送料金が発生します。一方、Compute Engine の永続ディスクのスナップショットはグローバルなので、どのリージョンでも使用可能です。余分な操作や料金は必要ありません。

ボリュームの性能

Compute Engine の永続ディスクと Amazon EBS のどちらについても、ディスクの性能は次のような要因に左右されます。

  • ボリューム タイプ: どちらのサービスにも、固有のボリューム タイプがいくつかあります。タイプごとに、それぞれ異なる性能特性と上限があります。
  • 利用可能な帯域幅: ネットワーク接続されたボリュームのスループットは、ボリュームが接続される Compute Engine または Amazon EC2 で利用可能なネットワーク帯域幅によって異なります。

このセクションでは、それぞれのサービスのその他の性能についても詳しく説明します。

Amazon EBS

Amazon EC2 インスタンスのタイプは、ネットワーキングの性能という点で大きく異なります。T2 インスタンス タイプなど、コア数が少ないインスタンス タイプには、指定された Amazon EBS ディスクタイプに対してアドバタイズされた最大 IOP やスループットを達成するのに十分なネットワーク容量がない可能性があります。詳しくは、Amazon EC2 インスタンスの構成をご覧ください。

また、一部の Amazon EC2 インスタンス タイプは EBS 向けに最適化されており、接続対象の Amazon EBS ボリュームに専用回線で接続されます。EBS 向けに最適化されていない Amazon EC2 インスタンス タイプを使用する場合、そのインスタンスと EBS ボリュームの間で所定の時間に利用可能なネットワーク容量に関する保証はありません。

Compute Engine 永続ディスク

Compute Engine は、コア単位でスループットを割り振ります。仮想 CPU コアあたりのネットワーク下り容量は 2 Gbps で、1 つのインスタンスについて最大 16 Gbps です。Compute Engine には 3.3x というデータ冗長性係数があるため、1 回の論理書き込みについて、実際には 3.3 回分の書き込みに相当するネットワーク帯域幅が必要です。そのため、コア数が少ないマシンタイプには、指定された永続ディスクタイプに対してアドバタイズされた最大 IOP やスループットを達成するのに十分なネットワーク容量がない可能性があります。詳しくは、下りネットワーク上限をご覧ください。

Compute Engine のそれぞれのディスクタイプで利用可能な I/O の合計は、インスタンスに接続されているボリュームの総サイズに関係します。たとえば、2 つの 2 TB 標準型永続ディスクがインスタンスに接続されている場合、利用可能な I/O の合計は、読み取りで 3,072 IOPS、書き込みで 6,144 IOPS です。

ローカル接続されるディスク

ネットワーク接続される標準的なブロック ストレージに加え、Amazon EC2 と Compute Engine では、インスタンスを実行している物理マシンにローカル接続されたディスクを使用することもできます。このようなローカル ディスクでは、はるかに高速にデータを転送できます。ただし、ネットワーク接続されたブロック ストレージとは異なり、冗長性がなく、スナップショットを作成することもできません。

Amazon EC2 では、ローカル ディスクはインスタンス ストアまたはエフェメラル ストアと呼ばれています。 このディスクは、インスタンス タイプのファミリーに応じて、HDD か SSD のいずれかになります。このようなディスクの数とサイズは具体的なインスタンス タイプによって決まり、調整することはできません。

Compute Engine では、ローカル ディスクはローカル SSD と呼ばれます。 ローカル SSD はその名前が示すように、SSD のみで、f1-micro や g1-small などの共有コアタイプを除き、ほぼすべてのマシンタイプに接続できます。ローカル SSD のサイズはディスクあたり 375 GB に固定されており、1 つのインスタンスに最大 8 つを接続できます。

Compute Engine は、ホストマシンがメンテナンスにより停止する場合、ローカルの SSD に自動的かつシームレスに移行します。詳しくは、ライブ マイグレーションをご覧ください。

Amazon EC2 のインスタンス ストアには追加料金がかかりませんが、Compute Engine のローカル SSD では追加料金が発生します。詳しくは、ローカル SSD の料金体系をご覧ください。

料金

Amazon EBS

Amazon EBS のボリュームは、1 か月あたりの GB 数で課金されますが、一部のボリューム タイプについては、1 か月間にプロビジョニングされた IOPS で課金されます。また、Amazon EBS の料金はリージョンによって異なります。 詳しくは、Amazon EBS の料金体系 をご覧ください。

Compute Engine 永続ディスク

Compute Engine の永続ディスクとディスク スナップショットは、1 か月あたりの GB 数で課金されます。詳細については、永続ディスクの料金体系をご覧ください。

ファイル ストレージ

Google Cloud と AWS は両方とも、コンピューティング サービスの一部としてファイル ストレージ オプションを提供しています。Google Cloud は Filestore を、AWS は Elastic File System(EFS)を提供しています。2018 年 9 月現在、Filestore はベータ版です。

AWS のファイラー ストレージ サービスと Google Cloud のサービスは、次のように対応しています。

機能 Amazon EFS Filestore
階層 / モード 汎用および最大 I/O。それぞれ、バースト スループット モードまたはプロビジョンド スループット モードをサポートしています。 スタンダードおよびプレミアム
デプロイの範囲 リージョン ゾーン
プロトコル NFSv4** NFSv3
暗号化 保管時も転送時も暗号化を有効にすることができます。 デフォルトで、保管時も転送時も暗号化されます。
ドライブあたりの最大マウント数 該当なし(データが公開されていません) 500
最大ファイルサイズ 47.9 TB 16 TB
最大書き込みスループット ファイル システムのサイズと、バースト スループット モードとプロビジョンド スループット モードのどちらを使用するかによって異なります。 スタンダード: 100 MB/秒(10 TB まで)、180 MB/秒(10 TB 以上)
プレミアム: 700 MB/秒
最大読み取りスループット ファイル システムのサイズと、バースト スループット モードとプロビジョンド スループット モードのどちらを使用するかによって異なります。

スタンダード: 100 MB/秒(10 TB までの保存容量)、120 MB/秒(10 TB 以上の保存容量)

プレミアム: 350 MB/秒

最大 IOPS 該当なし(データが公開されていません) スタンダード階層: 5,000、プレミアム階層: 30,000
サイズ上限 該当なし(データが公開されていません) 63.9 TB
料金 1 か月あたりの平均使用 GB 数とデプロイのリージョンに基づいて課金されます。 プロビジョンド スループット モードを使用する場合は、プロビジョニングされたスループットの MB 数でも課金されます。 1 秒あたりに割り当てられた GB 数、デプロイのリージョン、サービス階層に基づいて課金されます。

** Amazon EFS では、NFSv4 の機能のサブセットがサポートされています。詳しくは、Amazon EFS の制限をご覧ください。

デプロイの範囲

Amazon EFS を使用する場合、特定のリージョン内にファイル システムをデプロイします。 その後、そのリージョン内の Amazon EC2 インスタンスがそのファイル システムにアクセスできます。AWS Direct Connect で Amazon VPC を使用すると、オンプレミスのクライアント マシンにファイル システムをマウントすることもできます。

Filestore を使用する場合、特定のゾーン内にインスタンスをデプロイします。 両方のインスタンスが同じネットワーク内にある限り、任意の Google Cloud ゾーンの Compute Engine インスタンスに Filestore インスタンスをマウントできます。2018 年 9 月現在、Filestore では Google Cloud 環境外からボリュームをマウントすることはできません。

費用

Amazon EFS

Amazon EFS では、1 か月あたりの平均使用 GB 数に基づいて課金されます。プロビジョンド スループット モードを使用する場合は、プロビジョニングされたスループットの MB 数でも課金されます。また、Amazon EFS の料金は、デプロイした Amazon EFS が配置されているリージョンによって異なります。

Filestore

Filestore では、1 秒あたりに割り当てられる GB 数とサービス階層(スタンダードまたはプレミアム)に基づいて課金されます。また、Filestore インスタンスがデプロイされているリージョンによって料金が異なります。

クール ストレージ

Cloud Storage と Amazon S3 はそれぞれ、標準的なストレージ層の可用性を必要としないデータを対象とした、低料金のストレージ クラスを用意しています。 Cloud Storage は Cloud Storage Nearline と Cloud Storage Coldline を提供し、Amazon S3 は標準 - 低頻度アクセス(標準 - IA)と 1 ゾーン - 低頻度アクセス(1 ゾーン - IA)提供しています。

AWS のクール ストレージ サービスは、次のように Google Cloud のサービスに対応しています。

機能 Amazon S3 標準 - IA Amazon S3 1 ゾーン - IA Cloud Storage Nearline Cloud Storage Coldline
ファースト バイト レイテンシ 数ミリ秒(Amazon S3 標準と同じ) 数ミリ秒(Amazon S3 標準と同じ) 数ミリ秒(Cloud Storage Standard と同じ) 数ミリ秒(Cloud Storage Standard と同じ)
デプロイの範囲 リージョン ゾーン マルチリージョンまたはリージョン マルチリージョンまたはリージョン
最小ストレージ期間 30 日 30 日 30 日 90 日
SLA 〇(Amazon S3 SLA 〇(Amazon S3 SLA 〇(Cloud Storage SLA 〇(Cloud Storage SLA
料金 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、最小オブジェクト サイズ、ストレージ期間、ストレージ リージョン、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、最小オブジェクト サイズ、ストレージ期間、ストレージ リージョン、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、ストレージ期間、ストレージ リージョン、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、ストレージ期間、ストレージ リージョン、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます

料金

Amazon S3 標準 - IA および 1 ゾーン - IA

Amazon S3 標準 - IA と 1 ゾーン - IA ではどちらも、1 か月あたりのデータの保存量とネットワーク(下り)に基づいて課金されます。また、ストレージ リージョンによって料金が異なります。Amazon S3 では最小オブジェクト サイズが 128 KB なので、128 KB 未満のオブジェクトであっても 128 KB として課金されます。最小ストレージ期間が終了する前にデータを削除または変更した場合、残りの期間分も課金されます。 たとえば、オブジェクトを保存した 5 日後に削除した場合、残り 25 日分のオブジェクト保存に対しても課金されます。

さらに、Amazon S3 標準 - IA と 1 ゾーン - IA では、一般的な API リクエストに加え、データ取得に対しても GB 単位で課金されます。

Cloud Storage Nearline と Cloud Storage Coldline

Cloud Storage Nearline と Cloud Storage Coldline の料金は、1 か月あたりのデータ量とネットワーク(下り)のデータ量によって決まります。また、ストレージ リージョンによって料金が異なります。最小ストレージ期間が終了する前にデータを削除または変更した場合、残りの期間分も課金されます。たとえば、オブジェクトを保存してから 5 日後に Cloud Storage Nearline として保存したオブジェクトを削除すると、そのオブジェクトの残りの 25 日分の保存に対して課金されます。

Cloud Storage の Nearline と Coldline では、一般的な API リクエストに対しても課金されます。

Cloud Storage Nearline と Cloud Storage Coldline の価格設定の詳細については、Cloud Storage の料金をご覧ください。

コールド ストレージまたはアーカイブ データ ストレージ

Google と Amazon はそれぞれ、定期的なアクセスや迅速な取得を必要としないデータを対象とした、コールド ストレージ オプションを用意しています。Cloud Storage は Cloud Storage Archive と呼ばれる追加クラスを、Amazon は Amazon Glacier を提供しています。

AWS のコールド ストレージ サービスと Google Cloud のサービスは、次のように対応しています。

機能 Amazon Glacier Cloud Storage Archive
ファースト バイト レイテンシ 数分から数時間 数ミリ秒(Cloud Storage Standard と同じ)
取得タイプ 迅速、標準、大容量。「迅速」タイプのユーザーは、オンデマンドの取得またはプロビジョニングされた取得を選択することもできます。 該当なし
デプロイの範囲 リージョン マルチリージョンまたはリージョン
最小ストレージ期間 90 日 365 日
SLA × ×
料金 1 か月あたりのデータ保存量、保存されているファイルのサイズ、取得タイプ、取得リクエストの数、ネットワーク(下り)、ストレージ リージョン、ストレージ期間、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます 1 か月あたりのデータ保存量、ネットワーク(下り)、ストレージ リージョン、ストレージ期間、一般的な API リクエストの数に基づいて課金されます

料金

Amazon Glacier

Amazon Glacier では、次の条件に基づいて課金されます。

  • 1 か月あたりのデータの保存量
  • 保存されているファイルのサイズ
  • 取得タイプ
  • 取得リクエストの数
  • ネットワーク(下り)
  • ストレージ リージョン
  • 「迅速」取得タイプを使用する場合、オンデマンドの取得またはプロビジョニングされた取得の選択

最小ストレージ期間が終了する前にデータを削除または変更した場合、残りの期間分も課金されます。たとえば、オブジェクトを保存して 5 日後にオブジェクトを削除した場合、残り 85 日分のオブジェクト保存に対しても課金されます。

Amazon S3 の他のストレージ クラスと同様に、Amazon Glacier では、一般的な API リクエストに対しても課金されます。

Amazon Glacier の料金について詳しくは、Amazon Glacier の料金体系をご覧ください。

Cloud Storage Archive

Cloud Storage アーカイブは、1 か月あたりの保存データ量とネットワーク(下り)の料金に基づいて課金されます。また、ストレージ リージョンによって料金が異なります。最小ストレージ期間が終了する前にデータを削除または変更した場合、残りの期間分も課金されます。たとえば、オブジェクトを保存した 5 日後に削除した場合、残り 360 日分のオブジェクト保存に対しても課金されます。

Cloud Storage Archive では、一般的な API リクエストにも課金されます。

Cloud Storage Archive の料金の詳細については、Cloud Storage の料金をご覧ください。

次のステップ

AWS プロフェッショナルのための Google Cloud に関するその他の記事もご覧ください。