Google Merchant Center の転送

BigQuery Data Transfer Service for Google Merchant Center を使用すると、Google Merchant Center レポートデータの定期的な読み込みジョブのスケジュールと管理を自動化できます。

制限事項

Merchant Center 転送には、次の制限があります。

  • 販売者 ID を対象に転送を作成した後、販売アカウント データが準備されて転送に使用できるようになるまでに最大で 90 分かかります。
  • 最大バックフィル期間を構成することはできません。現在のところ、過去のバックフィルはサポート対象外です。当日のバックフィルのみ設定できます。
  • BigQuery 内の商品と商品の問題に関するデータは、販売アカウントのリアルタイムのデータを表しません。データはバッチモードで転送されるため、最大 15 時間の遅れが生じることがあります。BigQuery 内のデータの鮮度を確認するには、[Products] テーブルの [Details] タブで [Data freshness] のタイムスタンプを確認します。 データの鮮度を示す、[Products] テーブルのタイムスタンプ

サポートされるレポート

BigQuery Data Transfer Service for Google Merchant Center では現在、次のデータがサポートされています。

  • 商品と商品の問題
    これには、フィードまたは Content API for Shopping によって Merchant Center に提供された商品データが含まれます。Google が商品に関して検出したアイテムレベルの問題も含まれます。このデータは Google Merchant Center で確認できます。Content API for Shopping に対するクエリを実行して確認することもできます。

Merchant Center レポートのデータを BigQuery に読み込む方法については、Google Merchant Center のテーブル スキーマをご覧ください。

BigQuery Data Transfer Service for Google Merchant Center では現在、次のレポート オプションがサポートされています。

レポート オプション サポート
スケジュール

毎日、転送が最初に作成される時刻(デフォルト)。

時刻を設定できます。

マルチクライアント アカウント(MCA)のサポート

複数の販売者 ID を持つ既存のお客様は、親マルチクライアント アカウント(MCA)を構成することをおすすめします。MCA を構成すると、すべての販売者 ID に対して 1 つの転送を作成できます。

個々の販売者 ID を使用する場合と比べ、Google Merchant Center の MCA を使用すると次のメリットがあります。

  • 複数の販売者 ID のレポートデータを転送する際に、複数の転送を管理する必要がなくなります。
  • すべての販売者 ID データが同じテーブルに保管されるため、複数の販売者 ID を使用したクエリを作成する作業が大幅に簡素化されます。
  • MCA を使用すると、すべての販売者 ID データが同じジョブで読み込まれるため、BigQuery 読み込みジョブの割り当ての問題が発生する可能性が減ります。

MCA を使用する場合に考えられる 1 つのデメリットとして、以降のクエリ費用が高くなる可能性があります。すべてのデータが同じテーブル内に保管されるため、クエリで個々の販売者 ID のデータを取得する場合でも、テーブル全体をスキャンしなければならないためです。

MCA を使用する場合、MCA ID は aggregator_id にリストされ、個々のサブアカウントは merchant_id にリストされます。MCA を使用しないアカウントでは、aggregator_idnull に設定されます。

始める前に

Google Merchant Center の転送を作成する前に、次のことを行ってください。

  • BigQuery Data Transfer Service を有効にするために必要なすべての操作が完了していることを確認します。
  • Google Merchant Center のデータを保存する BigQuery データセットを作成します。
  • 従来の BigQuery ウェブ UI を使用して転送を作成する場合は、bigquery.cloud.google.com からのポップアップを許可し、権限ウィンドウが表示されるようにします。Google Shopping 内の商品リスティングとアカウントを管理するための権限を BigQuery Data Transfer Service for Google Merchant Center に許可しておく必要があります。
  • 転送実行通知は、現時点ではアルファ版です。Cloud Pub/Sub に対する転送実行通知を設定する場合は、pubsub.topics.setIamPolicy 権限が必要です。メール通知の設定のみを行う場合は、Cloud Pub/Sub の権限は必要ありません。詳細については、BigQuery Data Transfer Service の実行通知をご覧ください。

必要な権限

転送を作成するユーザーに、次の必要な権限が付与されていることを確認します。

  • BigQuery:

    • 転送を作成するための bigquery.transfers.update 権限
    • ターゲット データセットに対する bigquery.datasets.update 権限

    事前定義された Cloud IAM の役割 bigquery.admin には、bigquery.transfers.update 権限と bigquery.datasets.update 権限が含まれています。BigQuery での Cloud IAM 役割の詳細については、アクセス制御をご覧ください。

  • Google Merchant Center: 転送構成で使用されている Google Merchant Center アカウントに対するアクセス権。Google Merchant Center UI の [Users] セクションをクリックすると、アクセス権を確認できます。

Google Merchant Center の転送を設定する

Google Merchant Center レポートのデータ転送を設定するには、以下が必要です。

  • 販売者 ID またはマルチクライアント アカウント ID: これは、Google Merchant Center UI の左上のセクションに表示されている販売者 ID です。

Google Merchant Center レポートのデータ転送を作成するには:

Console

  1. BigQuery ウェブ UI に移動します。

    BigQuery ウェブ UI に移動

  2. [転送] をクリックします。

  3. [転送を作成] をクリックします。

  4. [転送の作成] ページで、次の操作を行います。

    • [ソースタイプ] セクションの [ソース] で、[Google Merchant Center] を選択します。

    • [転送構成名] セクションの [表示名] に、転送名(My Transfer など)を入力します。転送名には、後で修正が必要になった場合に簡単に識別できる任意の名前を使用できます。

      転送名

    • [スケジュール オプション] セクションの [スケジュール] で、[設定した時間に開始] をクリックします。

      • [繰り返しの頻度] で、転送を実行する頻度のオプションを選択します。

        • 毎日(デフォルト)
        • 毎週
        • 毎月
        • カスタム
        • オンデマンド
      • [開始日と実行時間] に、転送を開始する日付と時刻を入力します。現在の UTC 時刻から 90 分以上後の値を指定してください。[すぐに開始可能] を選択した場合、このオプションは無効になります。

        転送スケジュール

        スケジュール オプションの設定を [すぐに開始可能] のままにすると、最初の転送実行が直ちに開始され、次のエラー メッセージで失敗します。No data to transfer found for the Merchant account. If you have just created this transfer, you may need to wait for up to 90 minutes before the data of your Merchant account are prepared and available for the transfer. このエラーが発生した場合、90 分待ってから当日のバックフィルを設定するか、翌日に次回のスケジュールされた転送が実行されるまで待ちます。

    • [転送先の設定] セクションの [宛先データセット] で、データを保存するために作成したデータセットを選択します。

      転送データセット

    • [データソースの詳細] セクションの [販売者 ID] に、販売者 ID または MCA ID を入力します。

      Google Merchant Center のソースの詳細

    • (省略可)[通知オプション] セクションで、次の操作を行います。

      • 切り替えボタンをクリックしてメール通知を有効にします。このオプションを有効にすると、転送の実行が失敗した場合、転送管理者にメール通知が送信されます。
      • [Cloud Pub/Sub トピックを選択してください] で、トピック名を選択するか、[トピックを作成する] をクリックします。このオプションで、Cloud Pub/Sub の転送実行通知を構成します。転送実行通知は、現時点ではアルファ版です。
  5. [保存] をクリックします。

従来の UI

  1. 従来の BigQuery ウェブ UI に移動します。

    従来の BigQuery ウェブ UI に移動

  2. [Transfers] をクリックします。

  3. [Add Transfer] をクリックします。

  4. [New Transfer] ページで次の操作を行います。

    • [Source] で、[Google Merchant Center] を選択します。
    • [Display name] に、転送名(My Transfer など)を入力します。転送名には、後で修正が必要になった場合に簡単に識別できる任意の名前を使用できます。
    • [Schedule] で [Edit] をクリックし、[Starting (UTC)] を現在時刻から 90 分以上後の時刻に設定します。

      転送スケジュール

      スケジュールをデフォルト設定のままにすると、最初の転送実行が直ちに開始され、次のエラー メッセージで失敗します。No data to transfer found for the Merchant account. If you have just created this transfer, you may need to wait for up to 90 minutes before the data of your Merchant account are prepared and available for the transfer. このエラーが発生した場合、90 分待ってから当日のバックフィルを設定するか、翌日に次回のスケジュールされた転送が実行されるまで待ちます。

    • [Destination dataset] で、Google Merchant Center のデータを保存するために作成したデータセットを選択します。

    • [Merchant ID] に、販売者 ID または MCA アカウント ID を入力します。

      Google Merchant Center の転送

    • (省略可)[Advanced] セクションを展開し、転送の実行通知を構成します。転送実行通知は、現時点ではアルファ版です。

      • [Cloud Pub/Sub topic] に、トピック名(projects/myproject/topics/mytopic など)を入力します。
      • [Send email notifications] をオンにして、転送実行失敗のメール通知を許可します。
      • 転送を設定するときは [Disabled] をオンにしないでください。既存の転送を無効にするには、転送の操作をご覧ください。

        Cloud Pub/Sub トピック

  5. [Add] をクリックします。

  6. プロンプトが表示されたら、[Allow] をクリックし、Google Shopping の商品リスティングと販売アカウントを管理する権限と、BigQuery でデータのアクセスと管理を行う権限を BigQuery Data Transfer Service に付与します。権限ウィンドウが表示されるように、bigquery.cloud.google.com からのポップアップを許可する必要があります。

    Merchant Center の転送権限を付与するダイアログ

CLI

bq mk コマンドを入力して、転送作成フラグ --transfer_config を指定します。次のフラグも必要です。

  • --data_source
  • --target_dataset
  • --display_name
  • --params

また、--project_id フラグを指定して、特定のプロジェクトを指定することもできます。--project_id が指定されていない場合は、デフォルトのプロジェクトが使用されます。

bq mk \
--transfer_config \
--project_id=project_id \
--target_dataset=dataset \
--display_name=name \
--params='parameters' \
--data_source=data_source

ここで

  • project_id は、プロジェクト ID です。
  • dataset は、転送構成のターゲット データセットです。
  • name は、転送構成の表示名です。転送名には、後で修正が必要になった場合に簡単に識別できる任意の名前を使用できます。
  • parameters には、作成される転送構成のパラメータを JSON 形式で指定します(例: --params='{"param":"param_value"}')。Google Merchant Center の場合、merchant_id パラメータを指定する必要があります。
  • data_source は、データソースです。ここでは merchant_center を指定します。

たとえば、次のコマンドは販売者 ID として 1234、ターゲット データセットとして mydataset を使用して、My Transfer という名前の Google Merchant Center 転送を作成します。この転送はデフォルトのプロジェクト内に作成されます。

bq mk \
--transfer_config \
--target_dataset=mydataset \
--display_name='My Transfer' \
--params='{"merchant_id":"1234"}' \
--data_source=merchant_center

コマンドの初回実行時に、次のようなメッセージが表示されます。

[URL omitted] Please copy and paste the above URL into your web browser and follow the instructions to retrieve an authentication code.

メッセージの指示に従って、認証コードをコマンドラインに貼り付けます。

この転送を作成したばかりであれば、販売アカウントのデータが準備されて転送に使用可能になるまでに最大で 90 分かかる場合があります。このエラーが発生した場合、90 分待ってから当日のバックフィルを設定するか、翌日に次回のスケジュールされた転送が実行されるまで待ちます。

API

projects.locations.transferConfigs.create メソッドを使用し、TransferConfig リソースのインスタンスを指定します。

Google Merchant Center の転送設定のトラブルシューティング

転送を設定する際に問題が発生した場合は、BigQuery Data Transfer Service 転送設定のトラブルシューティングGoogle Merchant Center の転送に関する問題をご覧ください。

データのクエリ

データが BigQuery に転送されると、取り込み時間パーティション分割テーブルにそのデータが書き込まれます。詳細については、パーティション分割テーブルの概要をご覧ください。

Google Merchant Center テーブルのクエリを実行する際は、クエリで _PARTITIONTIME または _PARTITIONDATE の疑似列を使用する必要があります。詳細については、パーティション分割テーブルのクエリをご覧ください。

Products_ テーブルにはネストされたフィールドと繰り返しフィールドが含まれています。ネストされたデータと繰り返しデータの処理については、標準 SQL ドキュメントの繰り返しフィールドの処理の違いをご覧ください。

Google Merchant Center のサンプルクエリ

転送されたデータを分析するには、以下の Google Merchant Center サンプルクエリを使用できます。これらのクエリは、Google データポータルなどの可視化ツールでも使用できます。

以下のサンプルでは、BigQuery の標準 SQL サポートを使用しています。標準 SQL は、GCP Console 内の BigQuery ウェブ UI でデフォルトで使用されるクエリ構文です。--use_legacy_sql=false フラグを使用して、コマンドラインで標準 SQL を使用することを BigQuery に知らせます。接頭辞の使用方法について詳しくは、クエリ接頭辞の設定をご覧ください。

以下の各クエリでは、[DATASET] をデータセット名で置き換えてください。[MERCHANT_ID] は販売者 ID で置き換えます。MCA を使用する場合は、[MERCHANT_ID] を MCA ID で置き換えます。

商品と商品の問題に関する統計情報

次のサンプルクエリでは、商品の数、問題のある商品の数、日付ごとの問題の数を取得します。

Console

SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  COUNT(*) AS num_products,
  COUNTIF(ARRAY_LENGTH(issues) > 0) AS num_products_with_issues,
  SUM(ARRAY_LENGTH(issues)) AS num_issues
FROM
  dataset.Products_merchant_id
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'YYYY-MM-DD'
GROUP BY
  date
ORDER BY
  date DESC

CLI

bq query --use_legacy_sql=false '
SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  COUNT(*) AS num_products,
  COUNTIF(ARRAY_LENGTH(issues) > 0) AS num_products_with_issues,
  SUM(ARRAY_LENGTH(issues)) AS num_issues
FROM
  dataset.Products_merchant_id
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'YYYY-MM-DD'
GROUP BY
  date
ORDER BY
  date DESC'

ショッピング広告で承認されなかった商品

次のサンプルクエリでは、ショッピング広告での掲載が承認されなかった商品の数を取得します。商品が承認されなかった原因として、除外対象であったか、商品に問題があることが考えられます。

Console

SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  COUNT(*) AS num_products
FROM
  dataset.Products_merchant_id,
  UNNEST(destinations) AS destination
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'YYYY-MM-DD' AND
  destination.status = 'disapproved'
GROUP BY
  date
ORDER BY
  date DESC

CLI

bq query --use_legacy_sql=false '
SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  COUNT(*) AS num_products
FROM
  dataset.Products_merchant_id,
  UNNEST(destinations) AS destination
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'YYYY-MM-DD' AND
  destination.status = 'disapproved'
GROUP BY
  date
ORDER BY
  date DESC'

問題が承認されなかった商品

次のサンプルクエリでは、問題が承認されなかった商品の数を取得します。

Console

SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  COUNT(DISTINCT CONCAT(CAST(merchant_id AS STRING), ':', product_id))
      AS num_distinct_products
FROM
  dataset.Products_merchant_id,
  UNNEST(issues) AS issue
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'YYYY-MM-DD' AND
  issue.servability = 'disapproved'
GROUP BY
  date
ORDER BY
  date DESC

CLI

bq query --use_legacy_sql=false '
SELECT
  _PARTITIONDATE AS date,
  COUNT(DISTINCT CONCAT(CAST(merchant_id AS STRING), ':', product_id))
      AS num_distinct_products
FROM
  dataset.Products_merchant_id,
  UNNEST(issues) AS issue
WHERE
  _PARTITIONDATE >= 'YYYY-MM-DD' AND
  issue.servability = 'disapproved'
GROUP BY
  date
ORDER BY
  date DESC'
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