オブジェクト保留

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このページでは、個々のオブジェクトに設定するオブジェクト保留について説明します。オブジェクトに保留を設定すると、そのオブジェクトの削除や置換はできません。

保留の種類

オブジェクト保留は、個々のオブジェクトに設定するメタデータ フラグです。オブジェクトに保留を設定すると、そのオブジェクトの削除や置換はできません。ただし、保留が設定されているオブジェクトのメタデータを編集することはできます。

Cloud Storage では、次のような保留を使用できます。

  • イベントベースの保留
  • 一時的な保留

1 つのオブジェクトに両方の保留を設定することもできます。また、保留を設定しなくてもかまいません。オブジェクトが保持ポリシーのないバケットに保存される場合、どちらの種類の保留もまったく同じように動作します。保持ポリシーが設定されているバケットにオブジェクトが保存される場合、保留の種類によって保留を解除したときのオブジェクトに対する影響が異なります。

  • イベントベースの保留の場合、保持期間を維持するため、バケット内のオブジェクトの経過時間がリセットされます。
  • 一時的な保留の場合、このような目的でバケット内でオブジェクトの経過時間が変更されることはありません。

保持期間が 1 年に設定されたバケットに、オブジェクト A とオブジェクト B の 2 つのオブジェクトがあるとします。オブジェクトをバケットに追加したときに、オブジェクト A にイベントベースの保留が設定され、オブジェクト B に一時保留が設定されています。保留が設定されていなければ、これらのオブジェクトは 1 年後に削除可能になりますが、この場合は保留が設定されているため、オブジェクトを削除できません。

この時点で、両方のオブジェクトの保留を解除するとします。オブジェクト A の場合、保持期間を維持するため、バケット内のオブジェクトの経過時間がゼロにリセットされます。つまり、もう 1 年経過しないと、オブジェクトの削除や置換はできません。オブジェクト B の場合、オブジェクトが保持期間を満了したときに一時保留の影響はないため、すぐに削除または置換できます。

この動作により、イベントベースの保留を保持ポリシーと組み合わせて使用することで、イベントの発生に基づいて保持を制御できます。たとえば、ローンの支払い後、ローンの関係文書を一定期間保持する場合に使用します。一時的な保留は、規制や法的調査の目的で使用されます。たとえば、法的調査で取引関連の書類を保持する場合に使用します。

デフォルトのイベントベースの保留プロパティ

個々のオブジェクトに保留を設定するだけでなく、バケットでデフォルトのイベントベースのプロパティを有効にすることもできます。この場合、バケットに新しいオブジェクトを追加するたびに、これらのオブジェクトにイベントベースの保留が自動的に設定されます。

これは、特定のイベントが発生した後に一定期間オブジェクトをバケット内に残したい場合に便利です。たとえば、ローンの支払いが完了した後にローン関連の文書を数年間保管しなければならない場合に使用します。バケットに適切な保持ポリシーが設定され、デフォルトのイベントベースの保留プロパティが有効になっている場合、ローン関連文書をバケットにアップロードすると、イベントベースの保留が設定されます。ローンを完済したときに保留を解除できます。この時点で、保持ポリシーにより、保持期間が完了するまでローン関連文書が変更されずに保管されます。

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